2026年のサイヤング賞争いは、アメリカンリーグ(ア・リーグ)とナショナルリーグ(ナ・リーグ)で、それぞれ3人の最終候補に絞られました。ア・リーグはブルージェイズのディラン・シース、ガーディアンズのパーカー・メシック、ヤンキースのカム・シュリットラー。ナ・リーグはブルワーズのジェイコブ・ミジオロウスキー、ブレーブスのクリス・セール、フィリーズのクリストファー・サンチェスです。
2026年11月2日に全米野球記者協会(BBWAA)が最終候補を発表し、受賞者は11月11日に公表される予定です。今季の数字を比較すると、ア・リーグは防御率1.95のシュリットラー、ナ・リーグは防御率1.80、252奪三振、WHIP0.80を記録したミジオロウスキーが受賞予想の中心。両リーグの候補者の実績と、投票を左右するポイントを整理します。
- 最終候補は両リーグ各3人: ア・リーグはシース、メシック、シュリットラー。ナ・リーグはミジオロウスキー、セール、サンチェス。 - 受賞予想の本命: ア・リーグはシュリットラー、ナ・リーグはミジオロウスキー。防御率とWHIPで優位に立っています。 - 発表日は11月11日: BBWAAの投票によって決まり、日本時間では11月12日午前の発表となる見込みです。
【2026年最新】サイヤング賞最終候補は誰?両リーグ6人を紹介

2026年のサイヤング賞最終候補は、BBWAAが11月2日に発表した各リーグの上位3人です。
サイヤング賞は、アメリカンリーグとナショナルリーグでそれぞれ最も優れた投手に贈られる年間表彰。候補者の顔ぶれを見ると、圧倒的な奪三振能力を持つ投手、安定した防御率を残した投手、長いイニングを投げ抜いた投手がそろっています。
ア・リーグの最終候補3人1. ディラン・シース(トロント・ブルージェイズ)
2026年は29試合に先発し、防御率2.40、239奪三振、169イニングを記録しました。
ホワイトソックス時代の2022年にはサイヤング賞投票で2位、パドレス時代の2024年にはナ・リーグで4位に入った実績があります。
2025年11月にブルージェイズと7年総額2億1000万ドルの契約を結び、移籍1年目から結果を残しました。奪三振率34.9%は自己最高で、被本塁打も年間11本とキャリアの中で最少でした。
2. パーカー・メシック(クリーブランド・ガーディアンズ)
今季の成績は、防御率2.56、193奪三振、186回1/3です。
2025年8月にメジャーデビューを果たし、最初の7先発で防御率2.72を記録。2026年は先発ローテーションの一角を担い、ルーキーながら32試合に先発しました。
サイヤング賞だけでなく、ア・リーグ新人王の最終候補にも選出されています。新人投手としては異例の投球回数を積み重ねたことも、大きな評価材料です。
3. カム・シュリットラー(ニューヨーク・ヤンキース)
今季の成績は、防御率1.95、239奪三振、193回2/3。
ア・リーグの防御率トップに立ち、33試合に先発しました。シースと奪三振数では並びましたが、投球回数と防御率ではシュリットラーが上回っています。
2025年の新人シーズンに記録した防御率2.96から、さらに大きく成績を伸ばしました。MLB公式の候補者紹介でも、2026年のア・リーグ受賞有力候補として取り上げられています。
ナ・リーグの最終候補3人1. ジェイコブ・ミジオロウスキー(ミルウォーキー・ブルワーズ)
今季の成績は、防御率1.80、252奪三振、174回2/3、WHIP0.80。
奪三振数はメジャー全体トップで、防御率とWHIPでも全投手の中でトップクラスの数字を残しました。
相手打者の打率を.157に抑えたことも特筆すべき実績です。速球の威力だけでなく、制球面の改善も評価されており、ナ・リーグの最有力候補と見られています。
2. クリス・セール(アトランタ・ブレーブス)
今季は防御率2.16、200奪三振、162回2/3、WHIP0.98を記録しました。
16年に及ぶメジャーキャリアの中で、サイヤング賞の最終候補に選ばれるのは今回で9度目。2024年にはブレーブス所属で初受賞を果たしています。
37歳を迎えたシーズンでも高い奪三振能力と安定した投球を維持しており、経験豊富な左腕として存在感を示しました。
3. クリストファー・サンチェス(フィラデルフィア・フィリーズ)
今季は防御率2.91、231奪三振、207イニング、WHIP1.20。
今回で2年連続のサイヤング賞最終候補入りとなりました。2025年はパイレーツのポール・スキーンズに次ぐ投票2位でした。
2026年は207イニングを投げ、メジャー全体でも2番目に多い投球回数を記録。加えて、球団新記録となる50回2/3連続無失点という実績も残しました。
6人それぞれに違った強みがあり、単純な奪三振数だけでは優劣を判断できない顔ぶれです。
【6人の成績を徹底比較】防御率・奪三振数・投球回・WHIP一覧
受賞予想を考えるうえで、特に確認したいのが防御率、奪三振数、投球回、WHIPの4項目です。
以下は2026年レギュラーシーズンの成績をまとめた比較表です。
出典:MLB公式の2026年最終候補者紹介、MLB公式記録を基にしたMLBDBの2026年投手成績。WHIPは四球と被安打の合計を投球回で割った数値。成績はレギュラーシーズン。
この比較から、いくつかの特徴が浮かび上がります。
- 防御率トップ: ミジオロウスキーの1.80。
- 奪三振数トップ: ミジオロウスキーの252。
- 投球回数トップ: サンチェスの207イニング。
- WHIPトップ: ミジオロウスキーの0.80。
ア・リーグではシュリットラーが防御率とWHIPで優位に立ち、シースが奪三振数で互角の数字を残しました。
ナ・リーグではミジオロウスキーが主要な投手指標で優れた成績を記録。一方、サンチェスは投球回数、セールは防御率と経験で対抗しています。
なお、投球回の「.1」は1/3回、「.2」は2/3回を意味します。例えば193.2は193回2/3であり、193.2回という小数表記の意味ではありません。
【ア・リーグの受賞予想】シュリットラーとシースの一騎打ちか
ア・リーグのサイヤング賞受賞予想では、カム・シュリットラーが一歩リードしています。
ただし、ディラン・シースにも十分な評価材料があり、数字の見方によっては議論の余地があります。
シュリットラーが有利な3つの理由最大の強みは、防御率1.95という数字です。
2026年のア・リーグで防御率1点台を記録したシュリットラーは、33試合に先発し、193回2/3を投げました。
特に注目したいのは次の3点です。
- 防御率1.95でア・リーグトップ。
- WHIP0.92で走者を出す頻度を低く抑えた。
- 239奪三振を記録しながら、193回2/3という投球回数も確保した。
奪三振能力と試合を長く任せられる安定性を両立しています。
ヤンキースの球団史においても、1978年にサイヤング賞を受賞したロン・ギドリーのシーズンと比較されるほどの活躍でした。
シースは奪三振数で互角でも四球が課題シースの239奪三振はシュリットラーと同数です。
奪三振率34.9%という自己最高の数字もあり、打者を圧倒する能力では引けを取りません。
しかし、投球回数は169イニングで、シュリットラーより24回2/3少なくなっています。
また、四球数はシースが78、シュリットラーが49。WHIPも1.10対0.92と差があります。
この数字からは、シュリットラーの方が走者を出しにくく、効率的にアウトを積み重ねたことが分かります。
シースの評価を高める材料は奪三振能力ですが、総合的な安定性ではシュリットラーに分があります。
メシックは新人として歴史的なシーズンメシックの186回1/3という投球回数も見逃せません。
MLB公式によると、メジャー1年目の投手が186回1/3を投げたのは、2019年のサンディ・アルカンタラ以来の規模です。
防御率2.56、193奪三振という数字も十分に優秀です。
ただし、シュリットラーと比較すると防御率で0.61、WHIPで0.14の差があります。
新人王候補にも選ばれたことから、2026年のメシックは個人賞の両方で注目される存在になりました。
ア・リーグの受賞予想はシュリットラーが本命、シースが対抗、メシックが追う展開と見るのが妥当です。
【ナ・リーグの受賞予想】ミジオロウスキーが圧倒的優位に立つ理由
ナ・リーグでは、ジェイコブ・ミジオロウスキーが非常に強い受賞候補となっています。
防御率、奪三振数、WHIPの3項目で優れた数字を残しており、他の候補と比較しても際立っています。
ミジオロウスキーは主要指標でメジャー全体をリード2026年のミジオロウスキーは、単にナ・リーグで優秀だっただけではありません。
メジャー全体でも、
- 防御率1.80
- 252奪三振
- WHIP0.80
というトップクラスの記録を残しました。
特にWHIP0.80は、1イニング当たりに許した被安打と四球の合計が非常に少ないことを示しています。
また、被打率.157という数字も圧倒的です。
174回2/3という投球回数はサンチェスより少ないものの、少ない出塁しか許さず、奪三振でアウトを積み重ねる投球ができた点は大きな評価材料です。
セールは経験と安定感で対抗クリス・セールは2024年のサイヤング賞受賞者です。
2026年も防御率2.16、200奪三振、WHIP0.98と高い水準を維持しました。
特に注目したいのは、年齢を重ねても奪三振能力を失っていない点です。
27試合に先発し、162回2/3を投げて200奪三振。奪三振率も高く、2026年のナ・リーグで十分に受賞を争える内容でした。
ただし、ミジオロウスキーは防御率で0.36、WHIPで0.18上回り、奪三振数も52個多く記録しています。
セールが素晴らしいシーズンを送ったことと、ミジオロウスキーがさらに優れた成績を残したことは、分けて考える必要があります。
サンチェスは投球回数と耐久性で存在感クリストファー・サンチェスの最大の武器は、207イニングを投げた投球量です。
6人の候補の中でも最多であり、シーズンを通じて先発ローテーションを支えました。
加えて、球団記録となる50回2/3連続無失点を達成。5月には5試合で合計39イニング連続無失点という内容も残しています。
奪三振数231も十分に優秀です。
一方、防御率2.91とWHIP1.20ではミジオロウスキー、セールに及びません。
ただし、投手の評価において、長いイニングを安定して投げ続ける能力は重要です。サンチェスの207イニングは、単なる数字以上にチームへの貢献を示しています。
ナ・リーグの受賞予想はミジオロウスキーが本命、セールが対抗、サンチェスが3番手です。
【専門解説】サイヤング賞は防御率だけで決まる?4つの評価指標
サイヤング賞候補を比較するとき、最もよく目にするのが防御率です。
しかし、受賞者を予想するには、防御率だけでなく奪三振数、投球回、WHIPも確認する必要があります。
1. 防御率(ERA):失点をどれだけ防いだか防御率は、投手が9イニング当たりに許した自責点を示す数字です。
基本的には数字が低いほど優秀です。
2026年はミジオロウスキーの1.80、シュリットラーの1.95、セールの2.16が際立っています。
防御率は失点を防ぐ能力を理解するうえで重要ですが、守備や球場などの影響も受けるため、単独で投手の能力を完全に評価できる指標ではありません。
2. 奪三振数:打者を直接アウトにする能力奪三振は、投手が打者を三振に仕留めた回数です。
守備の影響を受けずにアウトを取れることから、投手個人の支配力を考えるうえで重要です。
2026年の最終候補では、ミジオロウスキーの252奪三振がトップ。
シースとシュリットラーも239奪三振で並び、3人の高い奪三振能力が目立ちます。
ただし、奪三振数は登板数や投球回数にも左右されるため、奪三振率と合わせて確認すると理解が深まります。
3. 投球回:シーズンを通じて任せられる能力投球回は、投手が何イニングを投げたかを表します。
長いイニングを投げられる投手は、ブルペンへの負担を軽減し、チームの試合運びにも貢献します。
2026年はサンチェスの207イニングが最も多く、シュリットラーも193回2/3と高い数字を記録しました。
防御率が優秀でも、登板数や投球回数が少なければ、シーズンを通じた貢献という面で評価が分かれることがあります。
4. WHIP:走者をどれだけ出さなかったかWHIPは、被安打と与四球の合計を投球回で割った数値です。
死球は計算に含みません。
例えばWHIP0.80なら、1イニング当たりの被安打と四球の合計が0.80という意味です。
2026年の候補者ではミジオロウスキーが0.80、シュリットラーが0.92、セールが0.98。
この3人は走者を出す頻度が低く、特にミジオロウスキーの数字は際立っています。
サイヤング賞の投票方法も知っておきたい受賞者を決めるのはBBWAAの記者による投票です。
BBWAAの公式投票FAQによると、サイヤング賞の投票では各記者が5人の投手を順位付けします。
要点は次のとおりです。
- 1位:7ポイント
- 2位:4ポイント
- 3位:3ポイント
- 4位:2ポイント
- 5位:1ポイント
つまり、1位票を多く獲得することが大きな意味を持ちます。
また、投票はポストシーズン開始前に行われます。11月に発表される最終候補は、すでに行われた投票で各リーグ上位3位に入った投手です。
11月11日に候補者同士で新たな投票を行うわけではありません。
この仕組みを知っておくと、最終候補発表と受賞者発表の違いも理解しやすくなります。
【プロの結論】2026年サイヤング賞受賞予想はシュリットラーとミジオロウスキー
ここまでの実績を踏まえ、2026年の受賞予想を整理します。
ア・リーグ受賞予想
カム・シュリットラー
防御率1.95・239奪三振・WHIP0.92
防御率、WHIP、投球回のバランスが優秀。シースと同数の奪三振を記録しながら、より長いイニングを投げた点が強みです。
ナ・リーグ受賞予想
ジェイコブ・ミジオロウスキー
防御率1.80・252奪三振・WHIP0.80
主要な投手指標でメジャー全体をリード。防御率、奪三振数、WHIPの総合力で他の候補を上回っています。
ア・リーグでは、シュリットラーの総合力が決め手になると予想します。
シースは239奪三振という強力な実績を残しましたが、四球数と投球回数で差がつきました。
メシックは新人として非常に優秀なシーズンでしたが、防御率とWHIPの比較ではシュリットラーが優位です。
一方、ナ・リーグではミジオロウスキーの成績が際立っています。
セールの防御率2.16も十分に受賞に値する数字ですが、ミジオロウスキーはさらに低い防御率とWHIPを記録し、奪三振数でも大きく上回りました。
サンチェスは207イニングという耐久性が魅力ですが、主要な率の指標では本命に届いていません。
したがって、現時点の受賞予想は次のようになります。
- ア・リーグ:カム・シュリットラー
- ナ・リーグ:ジェイコブ・ミジオロウスキー
なお、これはレギュラーシーズンの数字と候補者紹介を踏まえた予想であり、正式な受賞結果ではありません。
受賞者発表はいつ?日本時間にも注目BBWAAの公式発表によると、2026年のサイヤング賞受賞者発表は11月11日です。
MLB Networkの発表番組は米東部時間午後7時に始まる予定です。
2026年サイヤング賞発表11月11日
米国東部時間・午後7時
11月12日 午前9時
日本時間・発表予定
米国東部時間と日本時間の時差は14時間。
【よくある質問】サイヤング賞候補に関するFAQ
Q1:2026年のサイヤング賞候補は誰ですか?
ア・リーグはディラン・シース、パーカー・メシック、カム・シュリットラー。ナ・リーグはジェイコブ・ミジオロウスキー、クリス・セール、クリストファー・サンチェスの計6人です。
Q2:2026年のサイヤング賞受賞予想で本命は誰ですか?
ア・リーグはカム・シュリットラー、ナ・リーグはジェイコブ・ミジオロウスキーです。シュリットラーは防御率1.95、ミジオロウスキーは防御率1.80とWHIP0.80が強みです。
Q3:2026年のサイヤング賞発表日はいつですか?
2026年11月11日です。日本時間では11月12日午前9時ごろに発表される予定です。
Q4:サイヤング賞は防御率だけで決まりますか?
いいえ。防御率だけでなく、奪三振数、投球回、WHIPなどの成績やシーズン全体の投手としての貢献が評価されます。BBWAAの記者が順位を付けて投票します。
Q5:パーカー・メシックは新人なのにサイヤング賞候補なのですか?
はい。メシックは2026年に32試合先発、防御率2.56、193奪三振、186回1/3を記録しました。新人王の最終候補にも選ばれており、両方の個人賞で評価されています。
Q6:2026年に最も多く三振を奪った候補者は誰ですか?
ジェイコブ・ミジオロウスキーです。252奪三振を記録し、今回の6人だけでなくメジャー全体でもトップに立ちました。
2026年のサイヤング賞争いは、ア・リーグとナ・リーグで異なる見どころがあります。
ア・リーグでは、239奪三振を記録したシースとシュリットラーの比較が焦点です。特にシュリットラーは防御率1.95、WHIP0.92、193回2/3というバランスの取れた数字で優位に立っています。
ナ・リーグでは、ミジオロウスキーが防御率1.80、252奪三振、WHIP0.80という圧倒的な実績を残しました。セールの経験と安定感、サンチェスの投球回数も見逃せませんが、総合的にはミジオロウスキーが本命です。
最終的な受賞予想は、ア・リーグがカム・シュリットラー、ナ・リーグがジェイコブ・ミジオロウスキー。
11月11日の発表では、この2人が予想どおり初受賞を果たすのか、それとも実績あるベテランや長いイニングを投げ抜いた投手が評価を覆すのかが最大の注目点です。
2026年のMLBを象徴する投手シーズンを締めくくる個人賞として、両リーグの受賞者発表に注目が集まります。