ホーム スポーツ 豊昇龍は九州場所で復帰できる?2026年成績・右膝手術の経緯と最新稽古を徹底解説

豊昇龍は九州場所で復帰できる?2026年成績・右膝手術の経緯と最新稽古を徹底解説

黒田 慎平 黒田 慎平 • 更新: • 公開: • 読了約 16 分
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2026年10月28日現在、大相撲の第74代横綱・豊昇龍は、右膝の手術と秋場所の全休を経て、11月8日初日の九州場所での復帰を目指しています。10月27日には福岡県糸島市の立浪部屋で幕下以下の力士と15番の稽古を行い、13勝2敗を記録しました。本人も出場に意欲を示していますが、正式な出場判断は師匠の立浪親方と相談したうえで行う方針です。

2026年は、初場所で10勝5敗、春場所で11勝4敗と一定の成績を残した一方、5月の夏場所と9月の秋場所を休場。7月の名古屋場所も途中休場し、右膝内側側副靱帯損傷の修復手術を受けることになりました。九州場所で本来の相撲を取り戻せるのか。日本相撲協会の公式プロフィール、場所別の星取表、手術に至った経緯、横綱・大の里との比較、叔父で元横綱・朝青龍との関係まで整理します。

【最新状況】豊昇龍は九州場所で復帰できるのか

大相撲豊昇龍

現時点での答えは、復帰を目指して稽古を進めているが、出場はまだ確定していない、です。

共同通信や日刊スポーツの10月27日付報道によると、豊昇龍は福岡県糸島市の立浪部屋宿舎で、幕下以下の力士と15番取って13勝2敗。7月下旬の手術後、秋場所を全休した横綱が、九州場所に向けて本格的に相撲を取る稽古を再開しました。

本人は右膝について「日に日に良くなっている」と説明し、九州場所についても出場するつもりで準備していると話しています。ただし、出場可否については「ぎりぎりまで分からない」と慎重な姿勢を崩していません。師匠の立浪親方と相談して決める考えです。

この日の13勝2敗という数字は、復帰に向けた前向きな材料です。しかし、対戦相手は幕下以下の力士であり、幕内上位や大関、横綱との本場所の取組とは負荷も緊張感も異なります。稽古で勝ち越したことだけをもって、15日間を戦い抜ける状態に戻ったと判断することはできません。

九州場所は11月8日に福岡国際センターで初日を迎えます。注目すべきなのは、稽古の勝敗だけでなく、立ち合いで右足から踏み込めるか、低い姿勢で攻められた際に膝が耐えられるか、連日の稽古でも状態を維持できるかという点です。これらは、実際の出場判断を考えるうえでの重要な観察ポイントになります。

【2026年成績】豊昇龍の場所別星取表を総整理

豊昇龍の2026年は、前半戦の成績と夏場以降の休場が対照的です。日本相撲協会の公式力士プロフィールや各場所の星取表を基に、9月の秋場所までをまとめました。

場所 番付 成績 主な経過
2026年1月・初場所 東横綱 10勝5敗 15日間を取り切る
2026年3月・春場所 東横綱 11勝4敗 初場所から成績を伸ばす
2026年5月・夏場所 横綱 0勝1敗14休 初日に右太もも裏を負傷し、2日目から休場
2026年7月・名古屋場所 東横綱 7勝7敗1休 14日目から休場
2026年9月・秋場所 西横綱 0勝0敗15休 右膝の手術後で初日から全休

出典:日本相撲協会公式力士プロフィール、各場所の星取表、2026年5月・7月・9月の休場に関する報道。

初場所は10勝5敗、春場所は11勝4敗。いずれも二桁勝利を挙げており、少なくとも年初の成績だけを見れば、横綱として優勝争いに加わる力を示していました。

転機となったのが5月の夏場所です。初日に高安に敗れた際、右太もも裏を負傷。2日目から休場しました。7月の名古屋場所には復帰したものの、今度は右膝の状態が悪化し、14日目から土俵を離れています。9月の秋場所も全休となり、2026年は負傷による欠場が続きました。

秋場所までの合計は28勝17敗、休場30日です。これは九州場所を含まない集計であり、年間の最終成績ではありません。また、休場日数には場所の途中から休んだ日と、初日から全休した日が含まれます。

星取表から読み取れる課題は、単純な勝率だけではありません。春場所まで安定していた成績が、夏場以降は負傷によって途切れました。九州場所では、以前の勝ち星を再現できるかに加え、最後まで出場できる身体の状態に戻っているかが問われます。

【休場理由と手術】右膝内側側副靱帯損傷に至った経緯

豊昇龍の長期離脱は、2026年5月の右太もも裏の負傷から、7月の右膝の悪化へと続いたものです。今回の手術と休場を理解するには、夏場所、名古屋場所、秋場所の流れを分けて見る必要があります。

5月:夏場所初日の負傷で休場

2026年5月10日の夏場所初日、豊昇龍は高安との取組で敗れた際に右太もも裏を痛めました。日本相撲協会が公表した診断書の傷病名は「右ハムストリングス損傷」で、約2週間の安静が必要とされました。翌11日の2日目から休場しています。

ハムストリングスは太ももの裏側にある筋肉群です。相撲では立ち合いの踏み込み、低い姿勢からの前進、相手を押し込む動作などに関わります。負傷後に十分な回復期間を確保できなければ、別の部位に負担がかかる可能性もあります。ただし、5月の負傷が7月の靱帯損傷を直接引き起こしたと断定できる医学的情報は公表されていません。

7月:名古屋場所で右膝が悪化し、途中休場

7月の名古屋場所では土俵に戻ったものの、成績は13日目まで7勝6敗。14日目の7月25日から休場しました。提出された診断書には、右内側側副靱帯損傷と右ハムストリングス損傷が記され、療養期間は約6週間とされました。

内側側副靱帯は膝関節の内側を支え、関節が横方向に不安定になるのを抑える靱帯です。相撲では、相手とぶつかった際の衝撃に加え、踏み込んだ足に体重がかかった状態で方向を変える場面などでも膝に負荷がかかります。組み合い、投げ、寄り、いなしへの対応を繰り返す競技だけに、痛みが引いたことと、実戦で耐えられる状態に戻ったことは同じではありません。

7月29日:靱帯の修復手術を受ける

豊昇龍は名古屋場所後の7月29日、右膝の内側側副靱帯を修復する手術を受けました。8月19日の健康診断で手術を明らかにし、医師から「手術しなければ復帰に1年かかる」と説明されたことを決断の背景として語っています。術後は約1週間入院し、当初は松葉づえを使っていました。

9月13日の秋場所初日には、日本相撲協会が右膝内側側副靱帯損傷に関する診断書を公表しました。診断書では、今後約3週間のリハビリテーション加療が必要とされていました。豊昇龍は秋場所を初日から全休し、横綱在位10場所で5度目の休場となりました。

この「約3週間」は診断書に記されたリハビリの見込み期間であり、同じ期間が経過すれば必ず本場所に復帰できるという意味ではありません。相撲を取るには、歩行や基本動作だけでなく、立ち合いの衝撃、組み合いでの踏ん張り、連日の取組に耐える持久力まで回復させる必要があります。

10月:秋巡業に合流し、九州場所へ向けて稽古を再開

秋巡業は負傷のため当初から休んでいましたが、10月10日に長野県松本市で途中合流。横綱・大の里に胸を出すぶつかり稽古などを行い、徐々に調整を進めました。その後、九州場所に向けた稽古を重ね、10月27日には幕下以下の力士と15番を取る段階まで進んでいます。

ただし、回復の進展と本場所への出場決定は別の問題です。手術を経て稽古を再開できたことは前進ですが、右膝の状態を悪化させずに15日間を戦い切れるかは、今後の調整と本人・師匠の判断にかかっています。

【日本相撲協会の公式プロフィール】豊昇龍の経歴・横綱昇進・優勝回数

日本相撲協会の公式プロフィールによると、豊昇龍智勝(ほうしょうりゅう・ともかつ)は1999年5月22日生まれ、モンゴル・ウランバートル出身。所属は立浪部屋で、本名はスガラグチャー・ビャンバスレンです。公式プロフィールの身長は188センチ、体重は148キロとされています。

得意技は右四つ、寄り、投げ。相手の懐に入る技術だけでなく、組み合いの中で体勢を崩し、投げにつなげる相撲も持ち味です。こうした取り口は、膝に痛みや不安が残る場合、踏ん張りや切り返しの動作をどこまで行えるかがパフォーマンスを左右する要素になります。

経歴をたどると、2018年1月場所に初土俵を踏み、2019年11月場所に新十両、2020年9月場所に新入幕、2023年9月場所に新大関となりました。そして2025年1月29日、日本相撲協会は豊昇龍の横綱昇進を決定。第74代横綱が誕生し、2025年3月場所から横綱として土俵に上がっています。

幕内優勝は通算2回。2023年7月場所と2025年1月場所を制しています。日本相撲協会の公式プロフィールには、幕内優勝2回のほか、敢闘賞1回、技能賞2回も記録されています。

横綱昇進を決定づけた2025年1月場所では、優勝決定戦を制して2度目の幕内優勝を果たしました。大関時代に積み上げた実績によって最高位に到達したことは、豊昇龍の実力を示す重要な事実です。一方、横綱に昇進してからは優勝がなく、2026年9月場所終了時点で優勝争いに復帰できていない状況が続いています。

横綱は番付上の最高位であり、成績だけでなく、出場を続けて優勝争いに加わることも期待される立場です。豊昇龍に必要なのは、過去の優勝回数を増やすことだけではありません。まずは負傷を再発させずに土俵へ戻り、安定して15日間を戦える状態を取り戻すことが先決です。

【大の里・朝青龍との比較】豊昇龍が横綱として問われるもの

大の里との比較:焦点は優勝争いへの復帰

豊昇龍と大の里は、ともに横綱として土俵に上がる力士ですが、2026年秋場所では明暗が分かれました。大の里は12勝3敗で優勝を果たした一方、豊昇龍は右膝の手術後で全休しました。これは秋場所の結果として明確な差ですが、豊昇龍が出場していない以上、この一場所だけで両者の実力全体を比較することはできません。

両者の比較で重要なのは、豊昇龍が健康な状態で再び優勝争いに加われるかという点です。九州場所に出場できた場合、まず見るべきなのは、勝ち星の数だけではなく、立ち合いの鋭さ、組んだ後の攻防、土俵際での踏ん張り、そして連日の取組で動きが落ちないかという点でしょう。

10月の秋巡業では大の里とのぶつかり稽古も行われています。ただし、巡業での稽古と本場所での対戦は別物です。復帰後に両横綱がどのような成績を残すかが、今後の比較を考えるうえでの本当の材料になります。

朝青龍との関係:叔父の実績と本人の評価は分けて考える

豊昇龍は、元横綱・朝青龍の甥にあたります。朝青龍は幕内優勝25回を誇る名横綱で、豊昇龍が相撲界に入る前から大きな存在でした。豊昇龍自身も、入門当初から「朝青龍のおい」として注目を集めてきました。

ただし、叔父と甥であることと、力士として同じ評価を受けることは別です。朝青龍の幕内優勝25回に対し、豊昇龍の幕内優勝は2回。最高位に到達した点は共通していますが、優勝回数や横綱としての実績には大きな開きがあります。豊昇龍が自分自身の評価を確立するには、血縁や取り口の類似性よりも、自身の土俵上の結果を積み重ねる必要があります。

2人の関係については、距離ができていた時期を経て、豊昇龍が横綱昇進を控えた2025年1月に電話で報告し、朝青龍から激励を受けたことが報じられています。家族としてのつながりは確かですが、豊昇龍の競技人生を評価する際には、叔父の実績を本人の成績と混同しないことが大切です。

豊昇龍の今後を考えるうえでは、朝青龍の再来かどうかという話題以上に、現在の負傷からどのように復帰し、横綱として安定した成績を残せるかが中心になります。過去の名横綱との比較は注目を集めますが、九州場所での状態を判断する基準は、あくまで本人の動きと実際の取組です。

【大相撲豊昇龍】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:豊昇龍は2026年の九州場所に出場しますか? A1:2026年10月28日時点では、出場は正式決定していません。10月27日の稽古では幕下以下の力士と15番取って13勝2敗を記録し、本人も出場に意欲を示していますが、最終的には右膝の状態を見ながら師匠の立浪親方と相談して判断する方針です。九州場所は11月8日に初日を迎えます。

Q2:豊昇龍が休場した理由は何ですか? A2:2026年5月の夏場所では右ハムストリングス損傷で2日目から休場し、7月の名古屋場所では右膝内側側副靱帯損傷などにより14日目から休場しました。7月29日に右膝の靱帯を修復する手術を受け、9月の秋場所も全休しています。

Q3:豊昇龍の幕内優勝回数は何回ですか? A3:日本相撲協会の公式プロフィールでは、幕内優勝は通算2回です。2023年7月場所と2025年1月場所に優勝しています。2025年1月場所の優勝後に横綱昇進が決まり、同年3月場所から第74代横綱として土俵に上がっています。

【プロの結論】九州場所で見るべき3つの判断基準

豊昇龍の九州場所復帰を判断するうえで、最も大切なのは、出場への意欲と実際に15日間を戦える状態を区別することです。10月27日の13勝2敗は前進を示す材料ですが、相手の力量や稽古の内容、右膝の回復状況を踏まえずに、本場所での活躍まで予測することはできません。

読者が今後の報道を追う際は、次の3点を確認すると、状況をより正確に理解できます。

  • 第一に、正式な出場判断。本人が「出るつもり」と話したことと、九州場所への出場が正式に決まったことは別です。師匠との協議や出場に関する発表を確認する必要があります。
  • 第二に、実戦形式の稽古の質。勝敗だけでなく、右足からの踏み込み、低い姿勢での攻防、投げや寄りへの対応、稽古後の膝の状態が注目点です。
  • 第三に、連日の相撲に耐えられるか。1日だけの稽古で動けても、本場所は15日間にわたります。状態を維持しながら出場を続けられるかが、復帰後の評価を左右します。

2026年の豊昇龍は、初場所と春場所で二桁勝利を挙げながら、夏場以降は負傷に苦しみました。横綱昇進後の実績をさらに積み上げるためにも、まずは右膝を守りながら本場所に復帰し、安定して相撲を取れる状態を取り戻すことが重要です。

九州場所で再起できるか。その答えは、稽古場での好成績だけでは決まりません。正式な出場判断、実戦に近い稽古での動き、そして本場所での継続性。この3点を追うことが、豊昇龍の現在地と横綱としての今後を見極める最も確かな方法です。

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黒田 慎平
デジタルマーケター 黒田 慎平
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リーグ公式記録と大会発表を出典に、選手コメントは会見の逐語録から引用。数値は試合後に公式記録で確認します。

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