2026年6月25日、プロ麻雀リーグ「Mリーグ2026-27シーズン」のドラフト会議が開催され、3チームが新たな選手を指名した。今回、KADOKAWAサクラナイツが尻無濱航、U-NEXT Piratesが朝倉康心、セガサミーフェニックスが佐野ひなこを指名。なかでも、かつてPiratesに所属していた朝倉康心の復帰と、タレント・俳優としても活動する佐野ひなこのMリーガー入りが大きな注目を集めた。
一方、全10チームのうち7チームはドラフトに参加しなかった。これは前シーズンから所属する4選手全員との契約を更新したことによるものだ。Mリーグ機構の公式発表を確認すると、今回のドラフトは単なる新人選びではなく、各チームの契約状況や編成方針が色濃く反映された会議だったことが分かる。2026年11月3日現在、すでに2026-27シーズンも開幕しており、指名選手たちの新たな挑戦が始まっている。
【速報】Mリーグドラフト2026の結果は?6月25日の指名選手3名を一覧で紹介

Mリーグ2026-27シーズンのドラフト会議は、2026年6月25日(木)18時から開催された。一般社団法人Mリーグ機構の公式発表によると、指名を実施したのはKADOKAWAサクラナイツ、U-NEXT Pirates、セガサミーフェニックスの3チーム。それぞれ1名ずつ、合計3名の選手が指名を受けた。
今回の指名で特に目を引くのは、3選手の経歴がそれぞれ異なる点だ。プロ入りからキャリアを積み重ねてきた尻無濱航、古巣への復帰を果たした朝倉康心、そして麻雀プロとして新たなステージに挑む佐野ひなこ。チームが求める役割も異なっている。
1位:KADOKAWAサクラナイツが尻無濱航を指名KADOKAWAサクラナイツが指名したのは、日本プロ麻雀協会所属の尻無濱航(しりなしはま・わたる)だ。
1992年1月26日生まれ、神奈川県出身。日本プロ麻雀協会の第10期前期生で、2011年にプロ入りした。長年にわたって競技麻雀の世界で経験を重ねてきた選手であり、第2回fuzzカップではチーム優勝を経験している。
今回の指名で注目したいのは、サクラナイツが尻無濱の競技能力だけでなく、チームの雰囲気を変える存在としても期待していることだ。
同チームの森井巧監督は、直近2シーズン連続でレギュラーシーズン敗退となったことを振り返り、2026-27シーズンのチームテーマとして「明るく、元気に、前向きに」を掲げた。
公式発表では、尻無濱について、持ち前の明るさとエネルギーでチームに新たな推進力をもたらす存在と評価している。
本人も指名を受けた喜びと責任を感じていることを明かした。
「光栄であると同時に、とても身の引き締まる思い」
実績のある選手を獲得するだけでなく、チームの空気や一体感を変える人材を迎え入れた点に、今回のサクラナイツの補強方針が表れている。
2位:U-NEXT Piratesが朝倉康心を再指名!古巣復帰の背景U-NEXT Piratesが指名したのは、最高位戦日本プロ麻雀協会所属の朝倉康心(あさくら・こうしん)だ。
朝倉は1986年3月4日生まれ。オンライン麻雀「天鳳」で初代天鳳位、さらに第11代天鳳位を獲得した実力者として知られる。愛称は「ASAPIN」。ネット麻雀の世界で実績を積み上げ、競技麻雀の舞台でも活躍してきた。
彼にとって今回のドラフトは、初めてMリーガーになるための挑戦ではない。2018年のMリーグ発足時からU-NEXT Piratesに所属し、2022年に契約満了となってチームを離れた経歴を持つ。
つまり、今回の指名は4年ぶりの古巣復帰を意味する。
今回の再指名について、木下尚監督は公式発表で、以前から朝倉の実力を高く評価していたことを説明。4年間の変化を踏まえ、再びチームに迎える判断をしたと明かした。
「この4年間で朝倉選手の『心』が整ったと判断し、今回の再指名を決断いたしました」
また、Piratesは2025-26シーズン終了後に小林剛との契約を満了している。監督は、かつて小林とともに戦った経験を持つ朝倉を迎えることで、新しい4人のチーム編成を成立させる考えを示した。
朝倉自身も、再びPiratesの一員として戦えることへの驚きと感謝を表明。以前のチームが築いてきた歴史や信念を引き継ぎたいという思いを語っている。
ドラフトで古巣への復帰が実現した今回のケースは、Mリーグの選手編成においても印象的な出来事となった。
3位:セガサミーフェニックスが佐野ひなこを指名セガサミーフェニックスが指名したのは、最高位戦日本プロ麻雀協会所属の佐野ひなこだ。
1994年10月13日生まれ、東京都杉並区出身。ホリプロ所属のモデル・俳優として活動する一方、競技麻雀にも本格的に取り組んできた人物である。最高位戦日本プロ麻雀協会では第49期前期生として活動している。
芸能活動で培った知名度を持つ佐野だが、今回の指名は単純な話題性だけで説明できるものではない。
セガサミーフェニックスは公式コメントで、麻雀に真摯に向き合い、高みを目指して努力を続ける姿勢を評価。加えて、本人の言葉や活動を通じて麻雀の魅力を広く伝える発信力にも期待を寄せた。
チームが掲げる期待には、競技面とメディア面の両方が含まれている。Mリーグは対局の勝敗だけでなく、選手個人の魅力やチームの認知度もファンとの接点になるリーグだ。
佐野は指名後のコメントで、プロ入りから日が浅いことや、大舞台で戦うことへの不安を率直に語った。
「本当に私で務まるのか」
経験豊富なプロ雀士が集まるMリーグにおいて、彼女がどのように競技経験を積み、チームの期待に応えていくのかが注目される。
【完全一覧】指名した3チームと指名権なしだった7チームの関係
2026年のドラフト会議を理解するうえで欠かせないのが、10チームの契約状況だ。
Mリーグ機構の公式発表では、指名権を行使した3チームと、指名権がなかった7チームが明確に区別されている。以下に各チームと選手の関係を整理した。
| 区分 | チーム名 | 指名選手・所属団体 | 2026年の状況 |
|---|---|---|---|
| 指名あり | KADOKAWAサクラナイツ | 尻無濱航 日本プロ麻雀協会 |
新戦力を獲得 |
| 指名あり | U-NEXT Pirates | 朝倉康心 最高位戦日本プロ麻雀協会 |
古巣への復帰 |
| 指名あり | セガサミーフェニックス | 佐野ひなこ 最高位戦日本プロ麻雀協会 |
新戦力を獲得 |
| 指名権なし | EARTH JETS | 指名なし | 4選手との契約更新 |
| 指名権なし | 赤坂ドリブンズ | 指名なし | 4選手との契約更新 |
| 指名権なし | EX風林火山 | 指名なし | 4選手との契約更新 |
| 指名権なし | KONAMI麻雀格闘倶楽部 | 指名なし | 4選手との契約更新 |
| 指名権なし | 渋谷ABEMAS | 指名なし | 4選手との契約更新 |
| 指名権なし | TEAM RAIDEN / 雷電 | 指名なし | 4選手との契約更新 |
| 指名権なし | BEAST X | 指名なし | 4選手との契約更新 |
この一覧から分かるように、指名を実施したチームは3チーム、指名権なしだったチームは7チーム。全10チームのうち、ドラフトで選手を獲得する機会を利用したのは3割にとどまった。
なお、今回の指名対象となった選手の所属団体は、日本プロ麻雀協会と最高位戦日本プロ麻雀協会の2団体だった。
ドラフトの対象となるプロ団体自体は、この2団体だけではない。Mリーグ機構が示す参加団体は、日本プロ麻雀連盟、日本プロ麻雀協会、最高位戦日本プロ麻雀協会、麻将連合-μ-、RMUの5団体である。
したがって、2026年に指名された3選手の所属団体が2つに集中したことと、指名対象のプロ団体が限定されていることは別の話だ。
【仕組みを解説】Mリーグドラフトの指名条件と指名権なしの理由
なぜ7チームには指名権がなかったのか?今回もっとも検索されている疑問の一つが、「なぜ7チームはドラフトに参加しなかったのか」という点だ。
その答えは、Mリーグ機構が2026年6月25日に公表した公式発表に記載されている。
7チームは、2025-26シーズンから引き続き4名の選手全員と契約を更新したため、指名権がなかった。
つまり、チームの成績が良かったから指名できなかった、あるいは成績が悪かったから指名権を失ったという単純な仕組みではない。
重要なのは、次のシーズンに向けて選手の契約枠が空いているかどうかだ。
4名全員との契約が継続していれば、新しい選手を迎えるための枠がない。そのため、ドラフトで選手を追加する必要がなく、指名権なしという扱いになる。
反対に、契約満了や契約解除などによって選手構成に変更が生じたチームは、新たな選手を獲得する必要が出てくる。2026年の3チームは、こうした編成上の状況を背景に指名を実施した。
1チーム4名の編成ルールが基本Mリーグの選手編成を理解するうえで重要な転換点は、2022-23シーズンだ。
Mリーグ機構は2022年7月11日のドラフト会議に関する公式発表で、同シーズンから1チームにつき契約できる選手を4名とするルールを定めた。
この変更によって、各チームは4名という編成枠を前提に、契約更新や新規獲得を判断する必要が生まれた。
そのため、Mリーグのドラフトは毎年必ず全チームが新人を指名するイベントではない。各チームの契約更改や選手の入れ替え状況によって、参加するチーム数も指名人数も変わる。
2026年のドラフト指名順と競合抽選の仕組み2026-27シーズンのドラフト会議では、Mリーグ機構が事前に次のレギュレーションを発表していた。
- ドラフトで指名したチームは、選手との独占交渉権を獲得する。
- 指名順は2025-26シーズンの最終順位が最下位のチームから始まる。
- 各チームが1名ずつ指名する方式を採用する。
- 先に指名された選手を、後から別のチームが指名することはできない。
- 他チームとの競合による抽選は実施しない。
ここで注意したいのは、ドラフトで指名された時点では、選手との独占交渉権を得た段階だということ。指名と正式な選手契約の合意は、厳密には異なる手続きである。
実際、2026年7月1日にはセガサミーフェニックスが佐野ひなことの新規選手契約合意を発表。同日、U-NEXT Piratesも朝倉康心との正式契約合意を公表した。
ドラフトの結果だけでなく、その後の契約合意まで確認することで、選手の所属が正式に決まった経緯を把握できる。
【歴代比較】Mリーグ歴代ドラフト結果と2026年の違い
Mリーグのドラフト会議は、2018年のリーグ発足時から毎年のチーム編成を支えてきた。2026年までの9回で指名された選手は、再指名を含めて合計60名に達している。
各年度の公式指名発表を集計した記録によると、年度別の指名人数は次のとおりだ。
- 2018年:21名
- 2019年:8名
- 2020年:1名
- 2021年:6名
- 2022年:3名
- 2023年:7名
- 2024年:2名
- 2025年:9名
- 2026年:3名
この数字を見ると、ドラフトの規模が年度ごとに大きく変化していることが分かる。
2018年:Mリーグ誕生と21名の初期メンバー選出2018年8月7日、Mリーグ発足に伴う最初のドラフト会議が開催された。
当時は7チームが参加し、各チーム3名ずつ、合計21名を選出する方式だった。各チームが3巡目まで指名し、希望選手が重なった場合には代表者による抽選で交渉権を争う仕組みだった。
現在のドラフトと大きく異なるのは、リーグのスタートに必要な初期メンバーを一斉に決定する性格が強かったことだ。
2019年〜2021年:新規参入とチーム編成の拡大2019年にはKADOKAWAサクラナイツが新規参入し、指名人数は8名となった。
2020年は1名、2021年は6名が指名された。各チームが既存メンバーを維持するか、新しい選手を迎えるかによって、ドラフトの規模が変わっていった時期だ。
また、この時期には成績やチーム構成に応じた選手入れ替えの規定も整備されていった。2020年には2シーズン連続で4位以内に入れなかったチームに対する編成変更のルールが設けられ、2021年にはファイナルシリーズ進出状況に応じた入れ替え規定が整えられた。
2022年:1チーム4名の編成ルールへ移行2022年は3名が指名された。この年の大きな変化は、1チーム4名という編成ルールが明確になったことだ。
U-NEXT Piratesは鈴木優と仲林圭を指名し、KADOKAWAサクラナイツは渋川難波を指名した。
この変更以降、ドラフトの中心的な役割は、リーグ開幕時の選手選びから、各チームの欠員補充や戦力再編へと移っていった。
2023年〜2026年:選手層の拡大と戦略的な指名2023年には新規参入チームを含む7名、2024年には2名、2025年には9名が指名された。
特に2025年はEARTH JETSの新規参入などもあり、9名という比較的大きな規模になった。これに対して2026年は3名にとどまっている。
この変化は、ドラフトの指名人数が単純に増減しているわけではなく、チーム数や契約更新、入れ替えの必要性によって決まることを示している。
2026年の特徴は、3名の指名のうち1名が古巣への復帰だったことだ。朝倉康心の再指名は、過去に所属していた選手が再び同じチームから選ばれるという、歴代ドラフトを振り返るうえでも印象的な事例となった。
また、佐野ひなこのように、競技麻雀の実力に加えて発信力や知名度もチームの戦略に組み込まれている点も、現在のMリーグらしい特徴だ。
【プロの結論】2026年ドラフトから読み解くチーム戦略と今後の注目点
2026年のドラフトを分析すると、3チームの指名にはそれぞれ異なる狙いがあることが見えてくる。
サクラナイツは競技力とチームの雰囲気を重視KADOKAWAサクラナイツが尻無濱航を指名した背景には、直近2シーズンのレギュラーシーズン敗退という結果がある。
森井監督は、チームの雰囲気を前向きに変えることを2026-27シーズンの重要なテーマに設定した。尻無濱の持つ明るさやエネルギーに期待したのは、単純な戦力補強だけではなく、チーム全体の雰囲気を立て直す狙いがあったからだ。
競技麻雀は個人競技の側面が強い一方、Mリーグでは4人の選手が一つのチームとしてシーズンを戦う。チーム内の関係性や精神的な環境も、長期的な戦いを支える要素となる。
Piratesは過去の実績と現在の成長を評価朝倉康心の再指名は、過去の実績だけでなく、離れていた4年間の変化も含めた判断だった。
木下監督は、朝倉の能力を以前から高く評価していたことを明かしている。再指名に至った理由として精神面の変化にも触れており、単なる懐かしさや過去の功績だけで選んだわけではない。
小林剛との契約満了を受けて新たな編成を組むPiratesにとって、過去にチームを経験した朝倉を迎えることには、チームの歴史や価値観を引き継ぐ意味もある。
フェニックスは競技面とファン層の拡大を両立佐野ひなこの指名は、今回のドラフトの中でも特にメディア的な注目度が高い選択だった。
モデル・俳優としての活動歴を持つ佐野には、麻雀を知らない人にも競技の魅力を伝えられる可能性がある。セガサミーフェニックス自身も、本人の発信力が新しいファン層の拡大につながることを期待している。
ただし、Mリーグは競技リーグであり、最終的に評価されるのは対局でのパフォーマンスだ。知名度と競技力の両方をどう伸ばしていくかが、佐野にとって重要な課題になる。
ドラフト情報を確認するときの3つの判断基準今後のMリーグドラフトを追いかける際は、次の3点を押さえておくと情報を正確に理解しやすい。
1. 指名権なしとチームの弱体化を混同しない
指名権なしは、必ずしも成績が良いことを意味しない。2026年のように、4名全員との契約更新によって指名権が発生しないケースもある。順位と契約状況は分けて考える必要がある。
2. 指名と正式契約を区別する
ドラフト指名は独占交渉権の獲得を意味する。正式な所属決定は、その後の契約合意の発表で確認するのが確実だ。
3. 選手の知名度だけで評価しない
ドラフトでは、麻雀の実力、チームとの相性、精神面、発信力、将来性など、複数の要素が判断材料になる。選手の過去の実績だけでなく、監督が公表した指名理由にも目を向けたい。
2026年の3チームは、それぞれ異なる目的を持って選手を迎え入れた。ドラフトを単なる新人選びとして見るのではなく、チームが次のシーズンに何を求めているのかを読み解くと、Mリーグ観戦の面白さも深まる。
m リーグドラフトに関するよくある質問(FAQ)
Q1:Mリーグドラフト2026で指名された選手は誰ですか?
A1:2026年6月25日のMリーグ2026-27ドラフト会議では、KADOKAWAサクラナイツが尻無濱航、U-NEXT Piratesが朝倉康心、セガサミーフェニックスが佐野ひなこを指名しました。合計3名です。
Q2:Mリーグドラフト2026で7チームに指名権がなかった理由は何ですか?
A2:EARTH JETS、赤坂ドリブンズ、EX風林火山、KONAMI麻雀格闘倶楽部、渋谷ABEMAS、TEAM RAIDEN / 雷電、BEAST Xの7チームは、2025-26シーズンから引き続き4名全員との契約を更新したためです。Mリーグ機構の公式発表でも、この理由が明記されています。
Q3:朝倉康心はMリーグに初めて参加する選手ですか?
A3:いいえ。朝倉康心は2018年のMリーグ発足時からU-NEXT Piratesに所属していました。2022年に契約満了で退団し、2026年6月25日のドラフトで同チームから再指名されたため、今回は古巣復帰となります。
2026年6月25日に開催されたMリーグ2026-27ドラフト会議では、KADOKAWAサクラナイツが尻無濱航、U-NEXT Piratesが朝倉康心、セガサミーフェニックスが佐野ひなこを指名した。
一方、残る7チームは前シーズンから4名全員との契約を更新したため、指名権がなかった。この仕組みは1チーム4名という編成ルールに基づいており、ドラフトへの参加は各チームの契約状況によって左右される。
今回のドラフトで印象的なのは、3チームが異なる方向性で補強を行ったことだ。サクラナイツはチームの雰囲気を変える新戦力、Piratesは経験と成長を重ねた古巣復帰、フェニックスは競技力と発信力を兼ね備えた新メンバーを迎えた。
2026-27シーズンは9月14日に開幕している。これから注目したいのは、指名時に各監督が語った期待が、実際の対局やチーム成績にどのように反映されていくかという点だ。
ドラフトの結果だけでなく、契約更新の仕組み、選手の経歴、チームが指名した理由まで把握すれば、Mリーグの新シーズンをより深く楽しめるはずだ。
主な参照資料: Mリーグ機構の2026年6月25日付ドラフト結果発表・6月18日付レギュレーション発表、各チーム公式選手紹介、日本プロ麻雀協会・最高位戦日本プロ麻雀協会の会員情報、過去の公式ドラフト発表。