(よしこ)
女子プロレスラー
- 生年月日:1993年7月26日
- 年齢:33歳(2026年11月現在)
- 出身地:東京都葛飾区
- 身長:160cm
- 体重:75kg
- 得意技:ラリアット、ダイビング・セントーン
世志琥は「よしこ」と読み、スターダム時代には「世IV虎」というリングネームで活動していました。2016年の復帰を機に現在の世志琥へと名前を変更しています。
2011年1月に17歳でプロレスデビュー。スターダムの1期生としてキャリアをスタートさせました。師事したのは夏樹たいよう(現在の南月たいよう)です。
当時から強気な言動と激しいファイトスタイルが特徴で、ヒール(悪役)として観客の視線を集めました。一方、現在のSEAdLINNNG公式プロフィールでは、好きな食べ物として肉、海鮮、甘いものが挙げられています。リング上のキャラクターと普段の趣味の違いも、世志琥の魅力です。
【世IV虎時代】スターダムでの活躍と2015年の引退

世志琥のキャリアを語るうえで欠かせないのが、女子プロレス団体の時代です。
2011年のデビュー後、独特の不良少女風キャラクターと、相手を圧倒するパワーファイトで存在感を高めました。
2013年4月には、スターダムが初めて進出した両国国技館大会で、引退する愛川ゆず季の対戦相手を務め、メインイベントに登場。新人時代から大舞台を任される選手へと成長していました。
2014年にワールド・オブ・スターダム王座を獲得大きな転機となったのは、2014年8月10日の後楽園ホール大会です。
世IV虎は紫雷イオとのタイトルマッチに勝利し、第4代ワールド・オブ・スターダム王者となりました。決着技は得意技のダイビング・セントーン。スターダムの最高峰タイトルを手にしたことで、エース級の選手としての地位を確立しました。
しかし、2015年2月22日、安川惡斗とのタイトルマッチが重大な問題に発展します。試合中の攻撃によって安川が顔面に重傷を負い、試合は無効試合に。世IV虎は王座を剥奪され、無期限出場停止処分となりました。
この出来事は女子プロレス界だけでなく、一般メディアでも大きく報じられました。世IV虎本人も後年のスポーツナビのインタビューで、対戦相手にけがをさせたことはプロとして反省すべき部分だったと振り返っています。
2015年5月31日に引退を発表2015年5月31日、スターダムは世IV虎の引退を発表しました。同年6月14日には後楽園ホールで引退セレモニーが行われています。
当時の世IV虎は、スターダムを離れて別団体で活動する選択肢を考えていませんでした。本人のインタビューによると、スターダムで試合ができないのであれば、プロレスラーを続ける意味がないと考えたことが引退の背景にありました。
引退セレモニーでは紫雷イオや岩谷麻優らがリングに上がり、引き留める場面もありました。10カウントゴングは鳴らされませんでしたが、本人は自分の中では引退に区切りをつけていたと説明しています。
単に出場停止期間があったから辞めたというだけではありません。プロレスに対する本人の強いこだわりと、当時のスターダムへの思いが重なった決断でした。
【2016年の復帰から現在まで】SEAdLINNNGで築いた実績
高橋奈七永との出会いが再出発のきっかけに引退後の世志琥はプロレスから離れ、別の仕事をしていました。しかし、2015年11月に友人の誘いでSEAdLINNNGの後楽園ホール大会を観戦したことが、再びリングを目指すきっかけになります。
試合を客席から見ているうちに、自分もリングに立ちたいという気持ちが湧き上がってきたのです。
復帰の舞台に選んだのは、師匠の高橋奈七永が立ち上げた女子プロレス団体(シードリング)でした。
2016年2月に同団体へ入団し、3月7日の後楽園ホール大会で約1年ぶりに復帰。対戦相手には自ら高橋奈七永を指名しました。
復帰戦では高橋の激しい攻撃を受けながらも立ち上がり、最後はミサイルキックをラリアットで迎撃して勝利。試合後には涙を流し、プロレスへの思いを改めて示しました。
SEAdLINNNGでの主なタイトル歴世志琥は復帰後、単に以前のキャリアを取り戻したわけではありません。SEAdLINNNGで新たな実績を築き、団体を代表する選手へと成長しました。
主な経歴と関係者を時系列で整理すると、次のようになります。
特に注目したいのは、2020年7月13日の後楽園ホール大会です。
世志琥は中島安里紗が保持していたSEAdLINNNG BEYOND THE SEAシングル王座に挑戦。26分を超える試合の末、ダイビング・セントーンで勝利し、第4代王者に輝きました。
同年11月4日にはアジャ・コングを相手に2度目の防衛にも成功しています。
タッグ戦線でも実績は豊富です。山下りなとのBORDERLESSで初代タッグ王者となり、その後も松本浩代、Sareeeらと王座を獲得しました。
こうしたタイトル歴を見ると、世志琥は世IV虎時代の知名度だけで活動していた選手ではないことが分かります。復帰後の団体で独自の実績を重ねたことが、現在の評価につながっています。
【世志琥の欠場理由】腰・首の古傷から長期欠場までの経緯
世志琥の復帰情報を追ううえで、欠場の経緯は避けて通れません。過去には身体の古傷が原因でタイトルを返上したこともあり、今回の復帰についても慎重に見守られています。
2021年3月:首や腰の古傷が悪化2021年3月3日、世志琥はスターダムの10周年記念大会に出場し、かつての同期である岩谷麻優と対戦しました。
しかし、その6日後の3月9日、SEAdLINNNGは世志琥が古傷の悪化によって欠場することを発表。欠場期間は当初3カ月程度とされ、本人も医師の勧めを受けて休養を決断しました。
このとき保持していたBEYOND THE SEAシングル王座も返上しています。本人にとって大切なタイトルだっただけに、欠場と王座返上は大きな決断でした。
2021年12月:およそ10カ月ぶりにリングへ当初の予定よりも欠場が長引きましたが、2021年12月29日の後楽園ホール大会で復帰を果たしました。
高橋奈七永のSEAdLINNNG退団前に、もう一度同じリングに立ちたいという思いが復帰を後押ししたと、2022年のENCOUNTのインタビューで語っています。
復帰後は身体を作り直すことにも取り組み、腰への負担を抑えながら戦える状態を目指していました。
2025年7月:喉の不調を明かし、復帰への意思を表明2025年7月26日のSEAdLINNNG新木場大会では、世志琥本人が会場で挨拶する予定でした。しかし、当日は喉のコンディションが悪く、南月たいようが本人のメッセージを代読しました。
このメッセージでは、欠場が続いていることへの申し訳なさと、復帰に向けて少しずつトレーニングを始めていることが説明されています。
特に大きな意味を持ったのが、次の言葉です。
「そして世志琥はこのSEAdLINNNGで復帰します。」
これは本人が復帰する意思を公の場で明確に示した重要な発言でした。ただし、喉の不調はこの日の会場挨拶を見送った理由であり、長期欠場そのものの原因として発表されたものではありません。
過去の首・腰の古傷と、2025年に明かされた喉のコンディションは、分けて理解する必要があります。
【2026年最新】世志琥の現在と復帰状況は?7月26日の近況
2026年7月26日、SEAdLINNNGは新木場1stRINGで大会を開催しました。この日は世志琥の誕生日でもあり、本人からファンに向けたメッセージが届けられています。
この日、世志琥は33歳になりました。会場には姿を見せず、南月たいようがメッセージを代読しています。
その内容は、2025年の復帰宣言から約1年が経過した時点での状況を示すものでした。
「まだみんなに会うこともリングに上がることもできないけど、必ずその日が来ると自分を信じてます。」
加えて、時間が過ぎていくことに焦りを感じることもあるとしながら、一歩ずつ着実に前進していると伝えました。
つまり、2026年7月26日時点では、世志琥のリング復帰は実現していません。 2025年の復帰宣言は実際の復帰戦の発表ではなく、復帰を目指す本人の意思表明だったということです。
2026年11月現在、復帰戦の日程は?2026年11月3日時点で確認できるSEAdLINNNG公式サイトの大会情報には、世志琥の復帰戦として確定した試合日程は掲載されていません。
7月26日の公式試合結果にも世志琥の出場記録はなく、本人のメッセージでもリングに上がれない状況が説明されています。
一方、SEAdLINNNGの公式サイトでは、練習生募集に関する案内で、南月たいよう、中島安里紗とともに世志琥の名前も掲載されています。団体とのつながりが続いていることをうかがわせる情報です。
ただし、これは復帰戦が決まったことや、現在の具体的な指導活動を証明するものではありません。
今後の動向を判断する際には、次の3点が重要です。
- 本人またはSEAdLINNNGから復帰日が正式発表されるか
- 大会の正式対戦カードに世志琥の名前が掲載されるか
- 実際の大会結果に復帰戦の記録が掲載されるか
この3段階を区別することで、SNS上の復帰への期待と、実際のリング復帰を混同せずに済みます。
【TikTokのお菓子作り】強面レスラー世志琥の意外な素顔
世志琥がプロレスファン以外にも知られるようになった大きなきっかけが、TikTokでのお菓子作り動画です。
あぃりDXとのタッグで動画投稿を開始2020年、新型コロナウイルスの影響でプロレス興行が自粛され、選手が観客の前でパフォーマンスを披露する機会が減少しました。
そこでSEAdLINNNGの宣伝部長を務めていた動画クリエイターのあぃりDXが、世志琥のTikTokをプロデュースすることを提案しました。
2020年4月から動画投稿を始め、5月1日に公開したディズニーチュロス作りの動画が大きな話題に。Sportivaのインタビュー記事では、同動画が2020年10月17日時点で約394万回再生に達したと紹介されています。
怖そうな表情で強気な口調を使いながら、実際には丁寧にかわいらしいスイーツを作る。このギャップが幅広い層に受け入れられました。
レシピ本『世志琥の極上スイーツ作りやがれ!』も出版著者:世志琥
出版社:ワニブックス
発売:2020年
TikTokで話題になったスイーツ作りをレシピ本としてまとめた一冊。
動画の人気はSNSの中だけにとどまりません。2020年には、レシピ本『世志琥の極上スイーツ作りやがれ!』も出版されました。
本人はもともと小学生のころから料理をしており、お菓子作りも趣味だったとインタビューで明かしています。動画のために突然始めたものではなく、以前から好きだったことが新たな活動につながったのです。
この活動で重要なのは、単なる話題作りではなかった点です。本人は女子プロレスを広めたいという目的を持っており、プロレスを知らない若い世代にも興味を持ってもらうことを意識していました。
強烈なヒールキャラクターと、家庭的で繊細なお菓子作り。この2つの個性が共存していることこそ、世志琥ならではの魅力です。
得意技はラリアットとダイビング・セントーンリング上の世志琥を語るなら、得意技も押さえておきたいところです。
ラリアット
腕を振り抜いて相手に強烈な打撃を与える技。2016年の復帰戦でも勝利を決めた重要なフィニッシュ技です。
ダイビング・セントーン
コーナー上から身体を落とし、相手に体重を乗せる大技。スターダム時代の王座獲得やSEAdLINNNGのタイトル戦でも決め技として使われています。
この2つの技は、世志琥のパワーを生かしたファイトスタイルを象徴しています。実際に2020年7月のシングル王座獲得戦では、ダイビング・セントーンで勝利しました。
【プロの結論】世志琥の復帰を判断するうえで大切なこと世志琥のキャリアを振り返ると、2015年の引退、2016年の復帰、2021年の古傷による欠場、そして2025年の復帰宣言と、何度も大きな転換点を経験してきました。
特に注目したいのは、復帰を焦って実現させることよりも、再びリングで戦える状態を目指している点です。
プロレスは試合中に大きな身体的負担がかかる競技です。過去に首や腰の古傷で王座返上を経験している世志琥にとって、復帰の判断は試合に出られるかどうかだけでなく、継続して活動できるコンディションを取り戻せるかどうかも重要になります。
読者が最新情報を確認する際には、次のように情報の段階を見極めると分かりやすくなります。
- 復帰宣言: 本人が復帰の意思を表明した段階。
- 復帰発表: 団体が復帰時期や大会を正式に告知した段階。
- 復帰実現: 実際にリングへ上がり、試合を行った段階。
2025年7月の発言は復帰宣言、2026年7月の発言は復帰に向けた進捗報告に当たります。復帰戦が実現したと判断できる段階には、まだ到達していません。
【世志琥に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:世志琥は現在何歳ですか?
1993年7月26日生まれで、2026年11月現在33歳です。2026年7月26日のSEAdLINNNG大会でも、本人の33歳の誕生日メッセージが紹介されました。
Q2:世志琥は2026年にプロレスへ復帰しましたか?
2026年7月26日時点では復帰していません。本人は同日のメッセージで、まだリングに上がることができないと説明しています。11月3日時点でも、公式に確認できる復帰戦の日程はありません。
Q3:世志琥が引退した理由は何ですか?
2015年2月の安川惡斗との試合で重大な負傷問題が起こり、王座剥奪と無期限出場停止処分を受けた後、同年5月31日に引退を発表しました。本人は当時、スターダム以外でプロレスを続ける考えがなかったことも理由として説明しています。
Q4:世IV虎と世志琥は同一人物ですか?
同一人物です。スターダム時代は世IV虎というリングネームを使用し、2016年3月の復帰から世志琥に改名しました。
Q5:世志琥の身長と体重は?
SEAdLINNNG公式プロフィールでは身長160cm、体重75kgと掲載されています。
Q6:世志琥の得意技は何ですか?
ラリアットとダイビング・セントーンです。特にダイビング・セントーンはスターダム時代からSEAdLINNNG時代まで、重要なタイトル戦で決め技として使用されています。
Q7:世志琥はなぜTikTokで人気になったのですか?
強面のヒールレスラーが、かわいらしいお菓子やスイーツを作るという意外性が話題になったためです。あぃりDXのプロデュースで2020年に動画投稿を始め、レシピ本の出版にもつながりました。
世志琥は、スターダム時代の世IV虎としての活躍、2015年の引退、2016年のSEAdLINNNGでの復帰を経て、女子プロレス界で確かな実績を築いてきた選手です。
2014年のワールド・オブ・スターダム王座獲得、SEAdLINNNGでのシングル王座とタッグ王座の獲得など、タイトル歴も充実しています。加えて、2020年にはTikTokのお菓子作り動画で新しいファン層を獲得しました。
一方、2025年7月にはSEAdLINNNGでの復帰を宣言したものの、2026年7月26日の本人メッセージでは、まだリングに上がれない状況が伝えられています。
33歳を迎えた世志琥が、いつ再びリングに立つのか。復帰の具体的な日程は未定ですが、本人が語った「一歩ずつ着実に前進している」という言葉には、再出発への意思が表れています。
今後はSEAdLINNNGからの公式発表と本人の近況報告が大きな注目点です。かつての強烈なファイトスタイルを再びリングで見られる日を、多くのファンが待っています。