最も新しい状況から確認すると、大谷は2026年シーズンに左膝と右上腕二頭筋の不調を抱え、7月3日の登板を最後に投手としての出場を停止しました。その後は打者としての出場を続けましたが、9月には15日間の負傷者リスト(IL)入りしています。
2026年に発生した主な故障
6月11日:左膝の炎症
投手としての登板後、左膝の炎症が明らかになりました。当初は盗塁時の負担が疑われましたが、大谷本人は投球フォームに問題が生じた可能性にも言及しています。
7月3日:右上腕二頭筋の違和感
パドレス戦で6イニングを投げた後、右上腕二頭筋の不調も問題になりました。この試合が2026年最後の投手登板となりました。
7月19日:先発ローテーションから離脱
左膝の状態が改善しきらず、投手としての復帰時期が未定になりました。7月下旬には投球練習も中断されています。
9月7日:打者に専念する方針を表明
大谷は通訳を介し、残りのシーズンは打撃に集中する意向を示しました。
9月11日:15日間のIL入り
左膝と右上腕二頭筋の回復を優先するため、負傷者リストに登録されました。
この経過はMLB公式の2026年シーズン故障報道にも記録されています。特に注目したいのは、右肘の古傷が再発したという発表ではなく、左膝と右上腕二頭筋という別の部位に問題が生じた点です。
2026年の投手成績はどうだったのか怪我によって登板を中断したとはいえ、2026年の投手成績そのものは低調ではありません。
8勝2敗

2026年レギュラーシーズンの投手成績1.79
防御率95
奪三振85.2
投球回14
先発登板数
出典:MLB公式2026年シーズン成績
シーズン通算の防御率は1.79。登板数が14試合にとどまった一方、投手としての能力が失われたと判断できる数字ではありません。問題は、年間を通して投球を継続できなかったことです。
2026年10月の球団発表で明らかになったこと2026年10月21日、ドジャースの編成本部長アンドリュー・フリードマンは、膝と上腕二頭筋の問題について、オフシーズンの休養を優先し、手術は検討していないとの見解を示しました。
加えて、2027年シーズンには投手として復帰することを期待していると説明しています。大谷自身も、今季の経験を踏まえて治療方法やトレーニング計画を見直す考えを明らかにしました。
つまり、2026年11月時点での最新情報は、次のように整理できます。
- 右肘手術の再実施が決まったわけではない。
- 左膝と右上腕二頭筋はオフシーズンの休養が必要な状態。
- 2026年の投手復帰は終了している。
- 2027年の二刀流復帰を球団も本人も目指している。
- 2027年の具体的な登板開始日はまだ確定していない。
ロイター通信とAP通信が伝えた球団側の説明からも、2026年の問題を直ちに新たな手術が必要な重傷と捉えるのは正確ではありません。
【右肘の負傷と手術】2023年8月から始まった長期離脱
大谷翔平の怪我の経緯を理解するうえで、最も重要な転換点が2023年8月23日の右肘の負傷です。
当時はロサンゼルス・エンゼルスに所属し、投手と打者の両方で圧倒的な成績を残していました。しかし、シンシナティ・レッズとのダブルヘッダー第1試合で先発した際、右肘の尺側側副靱帯(UCL)の損傷が判明します。
2023年8月23日に何が起きたのか大谷はこの試合で1回1/3を投げたところで降板しました。検査によって右肘のUCL断裂が確認され、残りシーズンの投手登板を断念します。
当時の投手成績は、23試合に先発して10勝5敗、防御率3.14、132イニングで167奪三振。打者としても44本塁打を記録しており、投打両面でトップクラスのシーズンを送っていました。
そのため、右肘の負傷は本人だけでなく、二刀流選手の起用方法を考えるMLB全体にとっても大きな出来事でした。
2023年9月19日、右肘の手術を実施大谷は2023年9月19日に右肘の手術を受けました。執刀したのは、当時ドジャースのチームドクターでもあったニール・エラトロッシュ医師です。
医師の説明によると、損傷した部分を修復し、健康な靱帯を補強しながら、肘の長期的な耐久性を考慮する手術でした。
ここで注意したいのが、手術の名称です。
大谷は2018年にも右肘のUCL損傷でトミー・ジョン手術を受けています。一方、2023年の手術については、医師側が靱帯の修復・補強を説明しており、本人も前回とは異なる手術だったと話しています。
そのため、2023年の手術を単純に2018年と同じ内容の手術として扱うのは適切ではありません。報道では2度目の大きな右肘手術、UCL修復術などと説明されています。
手術後の復帰計画はどう設定された?手術を担当した医師は、2024年の開幕時には打者として制限なく出場でき、2025年には投打二刀流に戻ることを期待していると説明しました。
この計画は、投手としての復帰を急ぐのではなく、まず打者として競技に戻り、その後に投球動作を段階的に再開するというものでした。
結果的に、2024年は打者として復帰し、2025年6月に投手としてもメジャーのマウンドへ戻っています。
【177日ぶりの実戦復帰】2024年は打者として復帰
右肘の手術後、大谷が目指した最初の目標は、投手としてではなく打者として試合に復帰することでした。
2024年2月27日、アリゾナ州グレンデールで行われたシカゴ・ホワイトソックスとのオープン戦。大谷は「2番・指名打者」で先発出場しました。
2024年2月27日、復帰戦でいきなり本塁打大谷にとって、この試合は2023年9月3日のアスレチックス戦以来、177日ぶりの実戦復帰でした。
右肘手術後、初めて試合形式の打席に立つ機会でもありました。
試合では第1打席が見逃し三振、第2打席が二ゴロ併殺打。そして第3打席、5回に放った打球が左翼方向のスタンドへ飛び込みます。
ドジャース移籍後初本塁打となる2ランでした。
長期間のリハビリを経た選手が、実戦復帰の初戦で本塁打を記録したことは、復帰過程を象徴する出来事として大きく報じられました。
2024年のリハビリ期間に投手復帰を急がなかった理由2024年の大谷は、右肘の回復を優先するため、投手としての登板を行いませんでした。
打者として試合に出場することと、投手として全力でボールを投げることでは、身体にかかる負担が異なります。特に右肘の靱帯を修復した後は、投球動作を段階的に再構築する必要があります。
一方、打者としてはスプリングトレーニングから実戦に参加し、2024年のレギュラーシーズンを通じて出場を続けました。
2024年は54本塁打、59盗塁を記録し、MLB史上初の50本塁打・50盗塁を達成。投手として登板しないシーズンであっても、打者として歴史的な成績を残しました。
この結果は、投手復帰を先送りした判断が、打者としての競技復帰を妨げなかったことを示しています。
大谷翔平の怪我の経緯を時系列で整理右肘の手術から左肩の手術、そして2026年の故障までを一覧にすると、復帰までの道筋が分かりやすくなります。
この年表から分かるのは、大谷の復帰が一度のリハビリで完了したわけではないことです。右肘の回復、左肩の修復、投手としての再調整、さらに2026年の膝と腕の問題と、段階ごとに異なる課題がありました。
【ワールドシリーズ後の左肩手術】右肘とは別の負傷だった
大谷翔平の手術歴を調べると、右肘だけでなく左肩の手術も出てきます。この左肩の負傷は、2024年のワールドシリーズ中に発生したものです。
負傷したのは2024年10月26日の第2戦2024年10月26日、ドジャースとニューヨーク・ヤンキースによるワールドシリーズ第2戦で、大谷は盗塁を試みた際に左肩を負傷しました。
当初、球団が説明したのは左肩関節の亜脱臼です。その後の検査で関節唇の損傷が判明しました。
重要なのは、負傷したのが投球に使う右腕側ではなく、左肩だったという点です。
大谷は左打者であるため、左肩はスイングにも関係します。投球への直接的な影響という点では右肘の手術とは異なるものの、打撃動作を含む競技生活全体に関係する負傷でした。
2024年11月5日に左肩の関節唇修復手術ドジャースは2024年11月5日、大谷が左肩の関節唇損傷を修復する関節鏡視下手術を受け、無事に終了したと発表しました。
執刀医は右肘の手術も担当したニール・エラトロッシュ医師です。球団は2025年のスプリングトレーニングまでに復帰する見通しを示しました。
MLB公式の発表では、今回の左肩の負傷は2024年10月26日のワールドシリーズ第2戦で起きた左肩関節の脱臼に伴うものと説明されています。
左肩の手術で2025年の投手復帰は遅れたのか左肩は投球側ではありませんが、打撃では重要な役割を担います。また、投手として復帰するためには右肘だけでなく、全身の動作を安定させることが必要です。
2024年11月当時、ドジャース側は左肩手術後のリハビリが投手復帰のスケジュールにどう影響するかについて慎重な姿勢を示していました。
そのため、左肩の手術を受けた直後から2025年の投手復帰が確実だったわけではありません。実際の復帰時期は、その後の回復と投球プログラムの進捗によって決まっていきました。
【投手復帰は2025年6月】二刀流再開から2026年の再離脱へ
右肘の手術から約21か月、最後のメジャー登板から約22か月。大谷が投手として復帰したのは2025年6月16日(現地時間)でした。
2025年6月16日、パドレス戦でメジャー復帰復帰戦の相手はサンディエゴ・パドレス。ドジャー・スタジアムで先発登板し、1イニングを投げて1失点という内容でした。
投球数は28球、最速は100.2マイル(約161.3キロ)。手術後の段階的な調整を経て、再びメジャーのマウンドで100マイルを超える球速を記録しました。
MLB公式は、この登板を約22か月ぶりのメジャー先発復帰として報じています。打者としても2安打2打点を記録し、二刀流選手としての復帰を印象づけました。
2025年は投手としての実戦経験を積み重ねた復帰直後から以前と同じ投球回数を投げたわけではありません。ドジャースは登板間隔や投球数を管理しながら、少しずつ投手としての負荷を増やしていきました。
2025年の投手成績は14試合に先発し、1勝1敗、防御率2.87、47イニング、62奪三振。右肘手術後の復帰シーズンとして、メジャーで実際に登板を重ねたことが大きな意味を持ちました。
ただし、2025年に投手復帰を果たしたからといって、その後の故障リスクがなくなったわけではありません。
2026年は二刀流を本格化させたが、7月に投手離脱2026年は投手として14試合に先発し、8勝2敗、防御率1.79を記録しました。投手としての数字は優秀でしたが、左膝の炎症と右上腕二頭筋の違和感によって登板を継続できなくなりました。
特に注目すべきなのは、投手としての復帰後に、投球と打撃を同時に維持するための負荷管理が改めて課題になったことです。
MLB公式の2026年シーズン総括では、ドジャースが投球と打撃の負荷を分けたり、登板後に休養日を設けたりしていた一方、故障が明確になるまで登板を飛ばさなかった経緯も紹介されています。
2027年の投手復帰はどうなる?2026年10月21日の球団説明では、手術を行う予定はなく、2027年に再び投手として登板することを期待しているとされています。
これは、右肘の再手術が決定したという情報とは正反対です。現状は、左膝と右上腕二頭筋の回復を優先し、次シーズンに向けてコンディションを整える段階です。
ただし、2027年の開幕から投手としてフル稼働できるか、登板数をどの程度に設定するか、具体的な復帰日がいつになるかは、今後の調整次第です。球団の期待と、確定した復帰スケジュールは区別して考える必要があります。
【噂と事実を整理】大谷翔平の怪我の真相と手術歴で誤解しやすい点
大谷の怪我に関する情報は、複数の部位、異なる手術、長期リハビリが重なっているため、時期や原因が混同されやすくなっています。
特に検索時に誤解されやすいポイントを整理します。
右肘と左肩の手術は同じ怪我ではない2023年の右肘手術は、投球に関係するUCLの損傷に対するものです。一方、2024年の左肩手術は、ワールドシリーズでの盗塁時に起きた負傷による関節唇の修復でした。
発生した時期も、原因も、治療対象も異なります。両方の手術をまとめて「右肘の再手術」とする情報は誤りです。
177日ぶりの復帰は投手復帰ではない2024年2月27日の復帰は、打者としての実戦復帰です。右肘手術後の投手復帰ではありません。
投手としてメジャーのマウンドに戻ったのは、2025年6月16日です。この2つの日付を混同しないことが大切です。
2026年の故障は右肘の再断裂と発表されていない2026年に報じられた主な問題は左膝の炎症と右上腕二頭筋の違和感です。これらを右肘のUCL再断裂と結びつける公式発表はありません。
過去に右肘の手術歴があることと、2026年の故障部位が右肘であることは別の話です。
大谷翔平の手術歴を正しく理解する大谷の主な手術歴を整理すると、次のようになります。
2018年
初回のトミー・ジョン手術
UCL損傷に対する靱帯再建術。2019年の投手登板に影響。
2023年
2度目の右肘手術
UCLの修復・補強を目的とした手術。前回とは異なる術式として説明された。
2024年
関節唇の関節鏡視下修復手術
ワールドシリーズ第2戦での左肩脱臼に伴う損傷への処置。
なお、2026年の左膝と右上腕二頭筋については、10月21日時点で球団側が手術不要との見解を示しています。2023年や2024年の手術歴と同じように扱う必要はありません。
【プロの結論】大谷の復帰を判断する3つの基準大谷翔平の怪我を今後も追う際は、単に「試合に出場した」「投球練習を再開した」という情報だけで判断しないことが重要です。
二刀流の復帰を評価するなら、次の3点に注目する必要があります。
① 投球練習の再開と実戦登板を区別する
キャッチボールやブルペン投球が再開されても、それだけで先発復帰が確定したわけではありません。打者との対戦、投球数、登板間隔など、段階的な進捗を見る必要があります。
② 打者としての出場状況も確認する
大谷は投手と打者を兼ねるため、登板できているかだけでは健康状態を十分に評価できません。打撃時の違和感や休養日、出場頻度も判断材料になります。
③ 球団の発表と復帰への期待を区別する
「来季復帰を期待している」というコメントと「復帰日が決定した」という発表は異なります。2027年の具体的な投手復帰時期については、春季キャンプや投球プログラムの進展を待つ必要があります。
二刀流は、投手と打者という2つの役割を同時に成立させる特殊な競技スタイルです。大谷の2026年の故障は、片方の役割を維持するだけでは十分ではなく、両方の負荷を長期的に調整する必要があることを改めて示しました。
【大谷翔平の怪我】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:大谷翔平は2026年11月現在、怪我をしているのですか?
A1:2026年シーズンには左膝の炎症と右上腕二頭筋の不調がありました。10月21日の球団説明では、手術ではなくオフシーズンの休養が必要との見解が示されています。
Q2:大谷翔平が右肘の手術を受けたのはいつですか?
A2:2023年9月19日です。同年8月23日に右肘のUCL損傷が判明し、修復・補強を目的とした手術を受けました。2018年にも同じ右肘でトミー・ジョン手術を受けています。
Q3:大谷翔平は2024年2月27日に何日ぶりに復帰しましたか?
A3:177日ぶりです。2023年9月3日のアスレチックス戦以来の実戦で、ホワイトソックスとのオープン戦に指名打者として出場し、ドジャース移籍後初本塁打を記録しました。
Q4:大谷翔平の左肩手術はなぜ必要だったのですか?
A4:2024年10月26日のワールドシリーズ第2戦で盗塁を試みた際に左肩を脱臼し、関節唇を損傷したためです。11月5日に関節鏡視下手術を受けました。
Q5:大谷翔平が投手として復帰したのはいつですか?
A5:2025年6月16日(現地時間)のパドレス戦です。約22か月ぶりにメジャーのマウンドに戻り、1イニングを投げました。
Q6:大谷翔平は2027年に二刀流へ復帰できますか?
A6:球団は2027年の投手復帰を期待しており、大谷本人も二刀流を続ける意向を示しています。ただし、具体的な復帰日や登板計画は2026年11月2日時点では確定していません。
Q7:大谷翔平の2026年の怪我で再び右肘の手術が必要になったのですか?
A7:そのような発表はありません。2026年の主な故障は左膝と右上腕二頭筋です。10月21日の球団説明では、手術は検討しておらず、休養を優先する方針が示されています。
大谷翔平の怪我の歴史は、2023年の右肘UCL損傷から始まり、2024年の打者復帰、同年のワールドシリーズ後の左肩手術、2025年の投手復帰、そして2026年の左膝と右上腕二頭筋の不調へと続いています。
特に重要な節目は次の3つです。
- 2023年9月19日:右肘の手術を受け、投手復帰を2025年に設定。
- 2024年2月27日:177日ぶりに打者として実戦復帰。
- 2025年6月16日:約22か月ぶりにメジャーのマウンドへ復帰。
そして2026年11月現在、最新の焦点は2027年に向けたコンディションの回復です。10月21日のドジャースの説明では、追加手術は予定されておらず、球団は投手としての復帰を期待しています。
大谷の今後を判断するうえで大切なのは、復帰時期だけを追いかけるのではなく、投球の再開、実戦登板、打撃との両立、故障の再発防止という段階を見守ることです。
二刀流を再びシーズンを通して成立させられるか。2027年は、大谷翔平にとって競技人生の新たな重要局面になる可能性があります。
主な参照資料:MLB公式(2023年右肘手術、2024年実戦復帰、左肩手術、2025年投手復帰、2026年故障経過・成績)、ロイター通信(2026年10月21日球団会見)、AP通信(2026年10月21日球団説明)、日刊スポーツ(2024年2月の実戦復帰報道)。