2026年のオリックス・バファローズで経験を積んだ右腕、寺西成騎(てらにし・なるき)。星稜高校、日本体育大学を経て2024年ドラフト2位で入団した大型投手は、プロ2年目に27試合登板、4勝3敗、防御率4.17、9ホールドを記録しました。先発と中継ぎの両方を経験し、前年から投球内容を改善した一方、シーズン終盤には左太もも裏の負傷も経験しています。
2026年10月時点で注目したいのは、数字の改善だけではありません。最速153km/hの本格派右腕として評価された寺西が、どのようにプロの打者への対応力を高め、先発ローテーション入りを目指しているのか。NPB公式年度別成績、オリックス球団公式選手名鑑、契約更改報道などを基に、プロフィールから年俸推移、起用法、今後の成長条件まで整理します。
【プロフィール】寺西成騎とは?オリックス期待の大型右腕の基本情報

寺西 成騎(てらにし・なるき)
オリックス・バファローズ/背番号13
生年月日:2002年10月18日
出身地:石川県
身長・体重:186cm・85kg
投打:右投右打
経歴:星稜高校-日本体育大学-オリックス
ドラフト:2024年2位
寺西成騎は、186cmの長身と力のある直球を武器とする右投手です。オリックスの球団公式選手名鑑でも、生年月日や体格、投打、星稜高校から日本体育大学を経て入団した経歴が掲載されています。
プロ入り前から評価されていたのは、球速だけではありません。長身を生かした投球に加え、変化球を組み合わせて打者を打ち取る能力も持ち味です。
一方、寺西のキャリアを理解するうえで欠かせないのが、成長過程で経験した故障です。高校時代には右肩の故障に悩まされ、大学では復帰後に結果を残してドラフト上位指名につなげました。プロでも登板機会を増やすなかで、投球能力と同時にコンディション管理が問われています。
【経歴・年表】星稜高校から日本体育大学、2024年ドラフト2位へ
寺西の歩みは、早い段階で才能を評価されながら、故障を乗り越えて再び評価を高めた経歴として特徴づけられます。
中学時代
U-15日本代表に選出
石川県能美市の根上中学校で軟式野球部に所属。U-15日本代表としてアジア選手権を経験しました。高校時代
星稜高校で甲子園を経験
1年夏、2年春、2年夏に甲子園へ出場。1年夏には最速143km/hを記録したと報じられ、将来性の高い投手として注目されました。その後、右肩の故障が成長の壁となります。大学時代
日本体育大学で復活、ドラフト候補に浮上
大学3年春にリーグ戦で5勝を挙げ、最高殊勲選手と最優秀投手に選出された実績があります。大学4年時には大学日本代表にも選ばれ、最速153km/hの右腕として評価を高めました。2024年
オリックスがドラフト2位指名
2024年10月24日のドラフト会議でオリックスから2位指名を受けました。契約金7000万円、推定年俸1100万円で仮契約したと報じられています。2025年
プロ初登板・初勝利を記録
5月15日にプロ初登板。6月13日の巨人戦では5回4安打1失点でプロ初勝利を挙げ、最終的に11試合に登板しました。2026年
救援と先発を経験、秋に実戦復帰
27試合に登板して4勝、9ホールドを記録。8月に左大腿二頭筋を損傷しましたが、10月にはみやざきフェニックス・リーグで実戦復帰しました。
この経歴で特に重要なのは、大学時代の復活とプロ入り後の役割の変化です。日本体育大学で結果を残してドラフト2位まで評価を上げた一方、プロでは即座に先発ローテーションを確保したわけではありません。2025年の経験を踏まえ、2026年は救援登板も含めて一軍での実戦機会を広げました。
【2026年最新成績】27登板・4勝・防御率4.17をどう評価する?
2026年レギュラーシーズン成績
登板27
勝敗4勝3敗
防御率4.17
奪三振45
ホールド9
投球回54.0回
出典:NPB公式年度別成績、パ・リーグ.comの2026年度投手成績。
2026年の寺西は、前年と比較して明確な改善を示しました。NPB公式記録とパ・リーグ.comの年度別成績を基に、主要な数字を比較します。
2025年は11試合、35回2/3を投げて2勝3敗、防御率5.30。2026年は27試合、54イニングで4勝3敗、防御率4.17でした。防御率は1.13ポイント改善し、奪三振も20から45へ増加しています。
ただし、防御率4.17をそのまま「先発投手として安定した」と評価するのは適切ではありません。2026年は先発6試合、救援21試合と、異なる役割を経験したシーズンだったからです。
投手成績を細かく見ると、次の特徴が浮かび上がります。
- 奪三振率7.50: 9イニング換算で7.5奪三振。打者を三振で仕留める力があり、直球と変化球を組み合わせた投球が持ち味です。
- 与四球18、K/BBは2.50: 四球数に対して奪三振をどの程度奪えているかを示す指標です。改善の余地はありますが、極端に四球が多い成績ではありません。
- WHIP1.43: 1イニング当たりの被安打と与四球の合計は1.43。走者を出す頻度をさらに抑えることが、失点の減少につながります。
- 9ホールド: 救援投手として試合の重要な局面を任された実績です。先発だけでなく、ブルペンでも戦力になったことを示しています。
一方、被安打は59、被本塁打は3、失点は29、自責点は25でした。成績には一定の改善があるものの、登板ごとの安定感には課題が残っています。
2026年の成長を評価するなら、勝利数だけでなく、前年より多くの登板機会を得て、防御率と奪三振数を改善した点を重視すべきです。次の段階では、走者を背負った場面での失点抑制と、役割に左右されない投球の再現性が問われます。
【現在の起用法】先発・中継ぎの適性と故障からの復帰
寺西の2026年を語るうえで重要なのが、シーズン中の配置転換です。
日刊スポーツなどの報道によると、寺西は開幕後に先発ローテーション入りを期待されていましたが、4月下旬から救援に配置転換されました。その後、7月下旬には再び先発として起用され、後半戦のローテーション定着が期待されていました。
この起用の変化は、寺西の能力が一方向に評価されていたわけではないことを示します。
中継ぎとしての適性
救援投手には、短いイニングで打者を抑え、試合の流れを切り替える能力が大切です。寺西は2026年に9ホールドを記録しており、一軍のブルペンで役割を担った実績があります。
一方で、救援登板では登板間隔が短くなることもあり、コンディション管理が重要です。直球の威力を生かしながら、限られた打者との対戦で結果を出せるかが評価のポイントになります。
先発としての適性
先発投手は、打者との対戦を重ねても球威や制球を維持し、試合を長く組み立てる必要があります。寺西は高校・大学時代から先発を経験しており、2026年も6試合で先発登板しました。
ただし、2026年の54イニングという投球回数だけで、先発としてのスタミナや試合運びが十分に証明されたとはいえません。先発で継続的に起用されるには、序盤から中盤にかけての失点を抑え、試合をつくる能力を示す必要があります。
8月の負傷と10月の実戦復帰
2026年8月、寺西は左大腿二頭筋損傷と診断され、16日に出場選手登録を抹消されました。15日の日本ハム戦では5回4安打2失点で敗戦投手となっており、故障によって先発としての調整も中断することになりました。
その後、スポニチアネックスの10月7日付報道では、寺西がみやざきフェニックス・リーグで実戦復帰し、負傷した箇所について「治りました。もう完璧です!」と話したことが伝えられています。
同じ報道で、寺西は翌年の開幕ローテーション入りを目標に掲げました。2026年10月時点では、復帰後の調整と、2027年に向けた先発としての準備が重要なテーマです。
【年俸推移・球速・評判】ドラフト2位の評価に応えられるか
寺西の年俸は、2025年の推定1100万円から2026年の推定1400万円へ増額されています。週刊ベースボールONLINEや契約更改報道で紹介された金額を整理すると、次のとおりです。
| 年度 | 推定年俸 | 主な状況 |
|---|---|---|
| 2025年 | 1100万円 | プロ1年目。11登板、2勝3敗、防御率5.30 |
| 2026年 | 1400万円 | 27登板、4勝3敗、9ホールド、防御率4.17 |
2026年の年俸は前年より300万円増、率にして約27.3%の増額です。年俸は球団が公式に公表する確定的な給与データではなく、契約更改を報じたメディアによる推定額として扱う必要があります。
増額の背景には、プロ1年目から一軍登板を経験し、2年目には登板数を増やしたことがあると考えられます。先発と救援の両方を任された経験も、今後の評価につながる要素です。
最速球速は何km/hなのか
ドラフト時の報道では、寺西の最速球速は153km/hと紹介されています。直球の威力に加え、スライダー、カットボール、フォーク、カーブなどの変化球も持ち味です。
2026年の報道には158km/h右腕とする記載もあります。ただし、ドラフト時の最速記録とプロ入り後の報道上の数値は、計測時期や試合条件を区別して見る必要があります。球速の数字だけで、投手としての実力を判断するのは早計です。
寺西の評判と実力をどう見るべきか
寺西がドラフト2位で指名された背景には、長身、球威、将来性、大学での実績があります。星稜高校時代の早期から注目を集めながら、故障を経て日本体育大学で結果を残した点も、評価を高めた要素です。
一方、プロではアマチュア時代の実績がそのまま通用するわけではありません。打者のスイング速度や選球眼、試合ごとのデータ分析に対応しながら、球種の使い分けや制球を磨く必要があります。
寺西を評価する際は、次の3点を基準にすると実像をつかみやすくなります。
- 球威と奪三振: 直球で押し込み、変化球で空振りを奪えるか。
- 制球と走者管理: 四球や被安打を抑え、ピンチでも失点を最小限にできるか。
- 役割への適応力: 先発なら長いイニングを投げ、救援なら登板機会ごとに安定した投球を再現できるか。
ドラフト2位という順位は、入団時点での期待の大きさを示すものです。現在の実力を判断するには、順位や球速だけではなく、一軍での投球内容と継続性を確認する必要があります。
【今後の成長と課題】2027年の開幕ローテーション入りは実現するか
寺西が次の段階へ進むためには、2026年に経験した先発・中継ぎの両方を、将来の武器に変えることが大切です。
課題1:先発で安定して試合をつくる
先発投手として評価を高めるには、単に球速を上げるだけでなく、序盤からストライクを先行させ、打者の反応を見ながら球種を組み立てる必要があります。
2026年は先発6試合にとどまりました。2027年の開幕ローテーション入りを実現するには、春季キャンプから先発としての調整を進め、実戦で安定した投球回を積み重ねることが重要です。
課題2:走者を背負った場面での失点を減らす
防御率4.17、WHIP1.43という数字は、改善の余地を残しています。被安打や四球によって走者を増やすと、失点につながる危険性が高まります。
走者がいる場面での直球と変化球の使い分け、カウントの取り方、打者ごとの配球を磨くことが、安定感の向上につながります。
課題3:故障を防ぎ、シーズンを通して投げられる体をつくる
寺西は高校時代に右肩の故障を経験し、2026年には左大腿二頭筋を損傷しました。故障の部位は異なりますが、一軍で役割を確立するためには、投球能力を発揮できる状態を長く維持することが欠かせません。
リハビリ後の段階的な負荷調整、下半身の強化、投球フォームの再現性、登板間隔に応じた回復管理が重要になります。
課題4:先発・中継ぎのどちらでも結果を残す
2026年は27登板のうち21試合が救援登板でした。9ホールドという実績は、中継ぎとしての選択肢を広げています。
一方、本人が目標として掲げたのは開幕ローテーション入りです。チーム事情によって役割が変わる可能性はありますが、まずは先発としての投球内容を磨き、必要に応じて救援でも貢献できる投手になることが、起用の幅を広げるでしょう。
【プロの結論】寺西成騎の成長を測る3つの指標寺西の2026年は、プロ1年目の防御率5.30から4.17へ改善し、登板数と奪三振数を増やした点で前進したシーズンでした。一方で、故障によって先発としての定着が中断されたことも事実です。
今後の成長を判断する際は、次の3点に注目するのが有効です。
1. 先発登板時の投球回と失点: 先発として継続して試合をつくれるか。
2. WHIPと与四球: 走者を出す頻度を抑え、投球内容の安定性を高められるか。
3. 登板の継続性: 故障からの復帰後、シーズンを通じて実戦経験を積み重ねられるか。
この3点が改善すれば、寺西は単なる将来性のあるドラフト上位投手から、先発ローテーションの一角を担う存在へ近づきます。
【寺西成騎】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:寺西成騎は何歳ですか?
寺西成騎は2002年10月18日生まれです。2026年10月28日時点で24歳です。石川県出身で、右投右打の投手としてオリックスに所属しています。
Q2:寺西成騎の2026年の成績は?
2026年のレギュラーシーズン成績は27試合登板、4勝3敗、9ホールド、防御率4.17、45奪三振、54投球回です。前年より防御率が改善し、救援と先発の両方で登板しました。
Q3:寺西成騎のプロ初勝利はいつですか?
2025年6月13日の巨人戦です。京セラドーム大阪で5回4安打1失点と好投し、オリックスの勝利に貢献しました。
Q4:寺西成騎の年俸はいくらですか?
メディア報道に基づく推定年俸は、2025年が1100万円、2026年が1400万円です。2026年は前年から300万円増となっています。
Q5:寺西成騎の最速球速は何km/hですか?
ドラフト時の報道では最速153km/hと紹介されています。2026年の一部報道には158km/hとする記載もありますが、計測時期や条件を区別して評価する必要があります。
Q6:寺西成騎は現在、故障していますか?
2026年8月に左大腿二頭筋損傷で離脱しましたが、10月にはみやざきフェニックス・リーグで実戦復帰したと報じられています。2027年の開幕ローテーション入りを目標に、調整を進めている状況です。
Q7:寺西成騎は先発と中継ぎのどちらに向いていますか?
2026年は先発6試合、救援21試合を経験し、救援では9ホールドを記録しました。先発としての経験もあるため、現時点では両方の適性を伸ばす段階です。本人が掲げる開幕ローテーション入りに向け、先発時の安定感と故障予防が重要になります。
寺西成騎は、星稜高校、日本体育大学を経て2024年ドラフト2位でオリックスに入団した右腕です。プロ2年目の2026年には27登板、4勝3敗、防御率4.17、9ホールドを記録し、前年から成績を改善しました。
一方で、シーズン中に先発と中継ぎを行き来し、8月には左大腿二頭筋損傷で離脱しています。10月の実戦復帰を経て、次の目標は開幕ローテーション入りです。
寺西の将来性を判断するうえで重要なのは、ドラフト順位や最速球速だけではありません。先発として長いイニングを投げられるか、走者を背負った場面で失点を抑えられるか、そして故障なく登板を続けられるか。この3つが、2027年以降の評価を左右するポイントです。
2026年は一軍での経験を広げた年でした。ここで得た経験を投球の安定性へ結びつけられれば、寺西はオリックスの先発陣に新たな選択肢をもたらす投手へ成長する可能性があります。