将棋ファンから注目を集める「朝日杯将棋オープン戦」。2026年は記念すべき第20回大会が開催され、2026年6月に予選がスタートしました。2027年1月には名古屋で公開対局、2月には準決勝・決勝の公開対局が予定されています。
第20回大会には、全棋士に加えてアマチュア10人、女流棋士3人が参加。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士とシード棋士が本戦16名の枠を争います。持ち時間は各40分という早指し形式で、短時間の中で繰り広げられる高度な読み合いも見どころです。前回の第19回大会では藤井聡太が優勝しており、第20回大会で誰が頂点に立つのかにも関心が集まっています。
【第20回朝日杯はいつ?2026年から2027年までの開催日程】

第20回朝日杯将棋オープン戦は、2026年6月に予選が始まり、2027年2月まで続く大会です。
2026年6月23日、特別協賛を務める三井住友トラストグループが第20回大会への協賛について発表し、開催スケジュールの概要を公表しました。
公式発表で明らかになっている主な日程は次のとおりです。
| 時期 | 開催内容 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 2026年6月 | 予選開始 | 一次予選からスタート |
| 2026年秋 | 予選進行 | 二次予選への勝ち上がり |
| 2027年1月 | 名古屋公開対局 | 本戦の公開対局 |
| 2027年2月 | 準決勝・決勝 | 優勝者が決定 |
11月3日時点では、第20回大会の二次予選が注目される段階に入っています。
10月31日更新の将棋棋士レーティング関連データでは、二次予選は8組・32名で進行する形式として整理されています。
各組には実績ある棋士が顔をそろえています。
特に注目したいのは次の棋士です。
- 羽生善治九段
- 渡辺明九段
- 佐藤康光九段
- 森内俊之九段
- 谷川浩司十七世名人
- 永瀬拓矢九段
- 増田康宏八段
- 佐々木勇気八段
若手の実力者と長年将棋界を支えてきたベテランが同じ予選に参加することも、朝日杯ならではの面白さです。
なお、レーティングを使った勝ち上がり確率は民間サイトによる独自計算であり、日本将棋連盟が発表した公式予想ではありません。
2027年の公開対局は名古屋から決勝へ第20回大会で特に注目したいのが、公開対局の開催予定です。
2027年1月には名古屋で公開対局が予定され、翌2月には準決勝・決勝の公開対局が行われる計画です。
公開対局は、通常の対局中継とは違い、会場で棋士の表情や盤上の緊迫感を直接感じられる機会です。
ただし、2026年6月23日の協賛発表で公表されたのは開催月と開催地の概要です。具体的な開催日、会場の詳細、観戦方法などは、別途発表される情報を確認する必要があります。
【全棋士・アマ10人・女流3人!朝日杯の参加資格とトーナメント方式】
朝日杯将棋オープン戦の大きな特徴は、プロ棋士だけでなく、アマチュア選手や女流棋士にも優勝を目指す機会が設けられていることです。
日本将棋連盟の公式棋戦情報によると、参加者の構成は次のとおりです。
- 全棋士
- アマチュア10人
- 女流棋士3人
参加者全員が同じ条件で最初から戦うわけではありません。実績などに応じたシード制度があり、一次予選、二次予選、本戦という段階を経て優勝者が決まります。
アマチュア10人の選出条件アマチュア枠は、一般公募によって自由に決められるものではありません。
選出対象は次の3つです。
1. 朝日アマ名人
2. 朝日アマ名人戦全国大会ベスト8進出者
3. 学生名人
これらの実績を基準に、合計10人が参加します。
プロ棋士とアマチュア棋士が公式棋戦で対戦するため、アマチュア側にとっては実力を証明する貴重な機会になります。
女流棋士3人も参加女流棋士については、主催者推薦によって3人が選抜されます。
女流棋士が男性棋士中心の棋戦に参加し、勝ち上がりを目指すことも朝日杯の特徴です。
実力を競う場としてだけでなく、異なる棋士層が同じトーナメントで対戦するという意味でも、注目する価値があります。
一次予選から本戦16名までの仕組み大会は大きく3段階に分かれています。
一次予選
全棋士、アマチュア、女流棋士が参加し、トーナメントで勝ち上がりを争います。
二次予選
一次予選の通過者とシード棋士が対戦し、本戦出場者8名を決定します。
本戦トーナメント(16名)
二次予選通過者と本戦シード棋士が対戦。準決勝、決勝を経て優勝者が決まります。
本戦は16名によるトーナメントです。決勝も一番勝負で、引き分けによる複数局制ではありません。
優勝賞金は750万円。一局の勝敗が大会全体の結果を左右する、緊張感のある方式です。
【朝日杯の関係者・主催者一覧!大会を支える組織と役割】
朝日杯は、将棋界だけで完結するイベントではありません。
新聞社、将棋団体、企業がそれぞれの役割を担い、棋戦の開催や次世代棋士の育成を支えています。
| 関係者・団体 | 役割 | 大会との関係 |
|---|---|---|
| 朝日新聞社 | 共同主催 | 棋戦の主催 |
| 日本将棋連盟 | 共同主催 | 棋戦運営・対局制度 |
| 三井住友トラストグループ | 特別協賛 | 大会への協賛・支援 |
| 株式会社オカムラ | 協賛 | 大会協賛 |
| プロ棋士 | 競技参加者 | 優勝を目指して対局 |
| アマチュア10人 | 競技参加者 | アマチュア代表枠 |
| 女流棋士3人 | 競技参加者 | 主催者推薦枠 |
| 藤井聡太 | 前回優勝者 | 第19回大会の覇者 |
三井住友トラストグループは、2023年度から朝日杯への特別協賛を継続しています。
2026年6月23日の発表では、将棋界の新たな才能を発掘し、その活躍の場を広げるという棋戦の趣旨への賛同が示されています。
この点は、朝日杯の性格を理解するうえで重要です。
タイトル保持者やトップ棋士の優勝争いだけでなく、これから将棋界を担う若手棋士、アマチュア選手にも注目する大会だからです。
【朝日杯トーナメント表と対局結果・速報の確認方法】
第20回大会の対局結果を追うなら、日本将棋連盟が公開する公式棋戦情報が基本になります。
公式ページでは、第20回の一次予選と二次予選のトーナメント表が掲載されています。
一方、2026年11月3日時点では、第20回の欄に本戦トーナメント表はまだ掲載されていません。したがって、本戦16名の組み合わせや準決勝の対戦カードを確定情報として扱う段階ではありません。
トーナメント表を見るときのポイント朝日杯のトーナメント表では、次の3点を確認すると大会の進行状況が分かりやすくなります。
1.一次予選の勝ち上がり
各組の決勝を勝ち抜いた棋士が二次予選へ進出します。
2.二次予選の組み合わせ
一次予選通過者とシード棋士が対戦します。ここでは実績ある棋士同士の対戦も増えてきます。
3.本戦16名の確定
二次予選を突破した棋士と本戦シード棋士がそろうと、本戦トーナメントが成立します。
速報を見る際の注意点対局速報を追う場合は、次の情報を区別すると混乱しません。
| 情報の種類 | 確認する内容 |
|---|---|
| 対局予定 | 対局日・対戦カード |
| 対局中 | 先手・後手、進行状況 |
| 対局結果 | 勝者・敗者・終局 |
| トーナメント表 | 次戦の進出者 |
| レーティング予想 | 勝率の独自推定値 |
特に注意したいのが、レーティングによる勝率予想と実際の対局結果の違いです。
棋士の実績や過去の成績は参考になりますが、早指し棋戦では一局の展開によって結果が大きく変わります。予想値だけで勝敗を判断することはできません。
最新の対局結果については、日本将棋連盟の第20回大会の棋戦表を基準に確認するのが確実です。
【持ち時間各40分!朝日杯が早指し棋戦として面白い理由】
朝日杯の対局ルールで特に重要なのが、持ち時間各40分という設定です。
日本将棋連盟の公式情報では、一次予選、二次予選、本戦のいずれも各40分で、チェスクロックを使用します。
持ち時間を使い切った後は、一手につき1分の考慮時間で指し進めます。
40分という持ち時間が生む緊張感将棋の公式戦には、長時間をかけてじっくり考える棋戦もあります。
それに対して朝日杯は、各40分という比較的短い持ち時間で勝負します。
このルールでは、次のような能力が試されます。
- 局面を素早く判断する力
- 相手の狙いを先読みする力
- 限られた時間で候補手を絞る力
- 終盤で正確な手順を見つける力
長時間の棋戦では、深く読み込んでから指すことができます。しかし朝日杯では、読みの深さと判断の速さを両立させなければなりません。
特に終盤で両者が1分単位の勝負に入ると、形勢が優勢だった棋士でも一手の判断を誤る可能性があります。
優勝賞金750万円を懸けた一番勝負朝日杯の優勝賞金は750万円です。
決勝は一番勝負で行われるため、タイトル戦のような複数局のシリーズとは異なり、その日の一局で優勝者が決まります。
実績のある棋士であっても、決勝まで勝ち上がったからといって優勝が保証されるわけではありません。
この一発勝負の緊張感が、朝日杯の大きな魅力になっています。
【第19回朝日杯優勝者は藤井聡太!2026年2月の決勝を振り返る】
通算5回目
2026年2月11日・大阪府高槻市
第19回朝日杯将棋オープン戦で伊藤匠との決勝を制した。
第20回大会を語るうえで欠かせないのが、前回大会の優勝者である藤井聡太です。
第19回朝日杯将棋オープン戦の準決勝と決勝は、2026年2月11日に大阪府高槻市の高槻城公園芸術文化劇場で開催されました。
藤井は準決勝で佐藤天彦九段を破り、決勝に進出。
決勝では伊藤匠との対局を制し、見事に優勝を果たしました。
藤井聡太が達成した朝日杯5度目の優勝第19回大会の優勝は、藤井にとって通算5回目の朝日杯制覇でした。
これは羽生善治九段が持っていた朝日杯5度優勝の最多記録に並ぶ成績です。
決勝の対戦相手は、同学年のライバルである伊藤匠でした。
両者はタイトル戦でも対戦経験があり、将棋界を代表する若手実力者同士の対決として注目されました。
第19回大会の主な対局結果| 対局 | 対戦カード | 結果 |
|---|---|---|
| 準決勝 | 藤井聡太-佐藤天彦 | 藤井勝利 |
| 準決勝 | 伊藤匠-阿部健治郎 | 伊藤勝利 |
| 決勝 | 藤井聡太-伊藤匠 | 藤井勝利 |
決勝は94手で終局し、藤井が勝利しました。
この優勝によって藤井は、羽生善治と並ぶ通算5回の朝日杯優勝記録を達成しています。
第20回大会でも藤井聡太は注目の存在第20回大会でも、前回優勝者の藤井聡太は大きな注目を集める存在です。
朝日杯は全棋士参加の棋戦であるため、藤井も参加対象となります。
ただし、前回優勝という実績だけで今回の優勝が決まるわけではありません。対戦相手の研究、持ち時間40分の早指しへの対応、当日のコンディションなど、複数の要素が勝敗に影響します。
藤井が再び頂点に立つのか、それとも新たな優勝者が誕生するのか。第20回大会の大きな見どころです。
【将棋朝日杯に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:第20回朝日杯将棋オープン戦はいつ開催されますか?
第20回大会は2026年6月に予選が始まり、2027年1月に名古屋公開対局、2月に準決勝・決勝の公開対局が予定されています。具体的な開催日は追加発表を確認してください。
Q2:朝日杯には誰が参加できますか?
日本将棋連盟所属の全棋士に加えて、アマチュア10人、女流棋士3人が参加します。アマチュアは朝日アマ名人、朝日アマ名人戦全国大会ベスト8進出者、学生名人を対象に選出されます。
Q3:朝日杯の持ち時間は何分ですか?
一次予選、二次予選、本戦ともに各40分です。チェスクロックを使用し、持ち時間を使い切った後は一手1分の考慮時間で指します。
Q4:朝日杯の本戦は何人で行われますか?
本戦は16名によるトーナメントです。二次予選の通過者とシード棋士が優勝を争います。
Q5:第19回朝日杯の優勝者は誰ですか?
藤井聡太です。2026年2月11日の決勝で伊藤匠に勝利し、通算5回目の優勝を達成しました。
Q6:朝日杯の優勝賞金はいくらですか?
日本将棋連盟の棋戦概要によると、優勝賞金は750万円です。
第20回朝日杯将棋オープン戦は、2026年6月の予選開始から2027年2月の準決勝・決勝まで続く、将棋ファンにとって注目度の高い大会です。
今回の重要ポイントを整理します。
- 開催日程: 2026年6月予選開始、2027年1月名古屋公開対局、2月準決勝・決勝。
- 参加者: 全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人。
- 本戦: 16名によるトーナメント。
- 持ち時間: 各40分、チェスクロック使用。
- 優勝賞金: 750万円。
- 前回優勝者: 藤井聡太。
朝日杯の魅力は、トップ棋士同士の対決だけではありません。アマチュアや女流棋士が参加することで、将棋界の幅広い才能が同じ舞台に集まります。
また、持ち時間40分の早指し形式は、長時間のタイトル戦とは異なる緊張感を生み出します。
第19回で藤井聡太が達成した5度目の優勝に続き、第20回では誰が栄冠を手にするのか。2027年1月の名古屋公開対局、そして2月の準決勝・決勝に向けて、一次予選・二次予選の勝ち上がりと本戦トーナメント表の更新を追いかけたいところです。