2026年1月5日、東京・豊洲市場で行われた新春恒例のマグロ初競りで、青森県大間産のクロマグロが5億1030万円という史上最高額で落札されました。重さ243キロの「一番マグロ」を釣り上げたのは、大間町の漁師で、第11長宝丸の船長を務める伊藤豊一(いとう・とよかず)さん(60歳)です。
実は伊藤さんは、約30年前にも初競りで最高値のマグロを釣り上げた経験を持つベテラン漁師。1994年には父親とともに440キロの巨大マグロを釣り上げ、大間崎のマグロモニュメントのモデルにもなっています。加えて、2024年に一番マグロを獲得した菊池正義さんと長男・正真さんの親子も、2026年の初競りを目指して海に挑んでいました。
この記事では、伊藤豊一さんの経歴、第11長宝丸の漁業、5億1030万円の落札に至った経緯、喜代村の木村清社長、そして菊池親子の挑戦まで、2026年の報道をもとに詳しく整理します。
【2026年最新】大間マグロ初競り漁師は第11長宝丸の伊藤豊一さん!

2026年の豊洲市場で一番マグロを釣り上げたのは、青森県下北郡大間町の漁師、伊藤豊一さんです。
船は「第11長宝丸」。伊藤さんは船長として、弟や甥と協力しながらマグロ漁に取り組んでいます。
2026年の一番マグロの基本情報| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 漁師 | 伊藤豊一さん |
| 年齢 | 60歳(2026年1月時点) |
| 所属船 | 第11長宝丸 |
| 役職 | 船長 |
| 漁師歴 | 約45年 |
| 水揚げ地 | 青森県大間町 |
| 魚種 | クロマグロ |
| 重量 | 243キロ |
| 落札価格 | 5億1030万円 |
| 落札日 | 2026年1月5日 |
| 落札企業 | 株式会社喜代村 |
テレビ朝日の2026年1月6日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」では、伊藤さんの漁師歴は約45年と紹介されています。
60歳という年齢を考えると、若い頃から長く海と向き合ってきた漁師であることが分かります。
また、伊藤さんは今回のマグロについて、魚体の色や腹の状態を見て品質の良さを感じていたと話しています。
色とか腹を見た時にはすごくいいやつだったので、一番マグロっていう、ちょっとは欲が見られました。
この発言からも、単に大きなマグロを釣り上げたというだけでなく、魚体の状態を見極める経験が今回の成果につながったことがうかがえます。
第11長宝丸の乗組員と伊藤さんの関係今回の漁では、伊藤さん一人だけでなく、家族でもある乗組員との協力がありました。
日刊スポーツの2026年1月5日の報道によると、漁には伊藤さんの弟・喜博さんと、甥の一長さんも参加していました。
3人で協力して仕掛けを回収し、複数のマグロを船内に取り込んだのです。
第11長宝丸の公式サイトによると、同船は19トン、全長26メートル。運営会社の有限会社長宝水産は2000年2月に設立され、伊藤豊一さんが代表取締役を務めています。
【伊藤豊一さんの経歴】約30年前にも一番マグロを獲得したベテラン漁師
伊藤豊一さんが今回注目された理由は、5億円を超えるマグロを釣り上げたことだけではありません。
実は、今回が初めての一番マグロではないのです。
TBS NEWS DIGの2026年1月5日の報道では、伊藤さんが約30年前にも初競りで最高値のマグロを釣り上げた経験があると紹介されています。
当時の価格は900万円台。今回はその50倍を超える5億1030万円となりました。
1994年には父親と440キロの巨大マグロを釣り上げる伊藤さんには、もう一つ有名な実績があります。
大間町観光協会によると、伊藤さんは平成6年(1994年)、父親と一緒に440キロの巨大マグロを釣り上げています。
このマグロは、現在、大間崎に設置されている巨大マグロの原寸大モニュメントのモデルになりました。
大間のマグロ漁は、かつて漁獲量が大きく落ち込んだ時期がありました。観光協会の紹介では、昭和60年代にはマグロの漁獲がほぼなくなり、平成に入って津軽海峡に再び魚影が見え始めたとされています。
そんな時期に水揚げされた440キロの巨大マグロは、大間のマグロ漁の歴史を象徴する存在となりました。
伊藤豊一さんと第11長宝丸をめぐる人物相関表今回の一番マグロを理解するには、伊藤さんだけでなく、関係する人物や大間の漁師たちのつながりも押さえておきたいところです。
| 人物・団体 | 関係・役割 | 主な実績・特徴 |
|---|---|---|
| 伊藤豊一さん | 第11長宝丸船長 | 2026年一番マグロを釣り上げた |
| 伊藤喜博さん | 伊藤さんの弟 | 2026年のマグロ漁に協力 |
| 伊藤一長さん | 伊藤さんの甥 | 2026年の乗組員。報道時27歳 |
| 伊藤さんの父親 | 漁師としての家族のつながり | 1994年に440キロのマグロを共同で釣り上げた |
| 菊池正義さん | 大間のベテラン漁師 | 2024年の一番マグロを獲得 |
| 菊池正真さん | 菊池正義さんの長男 | 2024年に父と一番マグロを獲得。2025年に独立 |
| 喜代村・木村清社長 | 落札者 | 2026年の243キロのマグロを5億1030万円で落札 |
ここで重要なのは、伊藤豊一さんの家族と菊池正義さんの親子は、別々の漁師一家だという点です。
どちらも親から子へ、あるいは家族同士で漁の経験をつないでいることが、2026年の大間マグロの話題をより興味深いものにしています。
【5億1030万円の落札経緯】喜代村・木村清社長が一番マグロを競り落とした理由
2026年1月5日、豊洲市場で行われた初競りで、243キロの大間産クロマグロに付いた価格は5億1030万円でした。
競り落としたのは、すしチェーン「すしざんまい」を運営する株式会社喜代村です。
代表取締役社長の木村清さんは、これまでにも初競りの高額マグロを落札してきた人物として知られています。
243キロのマグロが5億円を超えた仕組み今回の価格を1キロ当たりに換算すると、210万円です。
つまり、次の計算になります。
2026年の一番マグロ落札額510,300,000円
マグロの重量
243キロ
1キロ当たり
210万円
合計
5億1030万円
243キロ × 210万円 = 5億1030万円
ただし、通常の市場取引でマグロが5億円の価値を持つという意味ではありません。
新年の初競りには、縁起物としての意味や、企業の知名度を高める広報効果もあります。
木村清社長と「やま幸」の競り合い今回の落札には、喜代村と豊洲市場の仲卸業者「やま幸」をめぐる競り合いがありました。
やま幸は、オノデラグループから一番マグロの購入を任されており、2025年まで5年連続で一番マグロを落札していました。
2026年も連覇を目指していましたが、最後は喜代村が上回ります。
2026年1月11日公開のnippon.comの記事によると、競りの終盤、やま幸は1キロ200万円、総額4億8600万円まで価格を引き上げました。
しかし、5億円の大台に達する直前に手やりを止めます。
その直後、喜代村が1キロ210万円を提示。結果として、木村清社長が一番マグロを獲得しました。
木村社長は競りの後、価格の急上昇について次のように振り返っています。
ジェットコースターに乗っているようなものでした。
また、木村社長は当初4億円程度で購入できると考えていたものの、予想を超えて価格が上がったと報じられています。
豊洲市場のマグロ初競り・歴代最高額との比較2026年の5億1030万円は、記録が残る1999年以降で最高額です。
過去の主な一番マグロの落札額と比較すると、その突出ぶりが分かります。
| 年 | 落札価格 | 重量・特徴 |
|---|---|---|
| 2013年 | 1億5540万円 | 大間産222キロ |
| 2019年 | 3億3360万円 | 大間産278キロ |
| 2023年 | 3604万円 | 大間産 |
| 2024年 | 1億1424万円 | 大間産 |
| 2025年 | 2億700万円 | 大間産276キロ |
| 2026年 | 5億1030万円 | 大間産243キロ |
2019年の3億3360万円も、喜代村が落札した記録的な取引でした。
その後、2025年には2億700万円まで上昇し、2026年にはついに5億円を突破しています。
注目すべきは、2026年のマグロが歴代最高の重量だったわけではないことです。2019年のマグロは278キロ、2025年は276キロでした。
つまり、今回の記録更新は重量だけで決まったものではなく、初競りにおける買い手同士の競争や縁起物としての需要が大きく影響したと考えられます。
【大間マグロの漁法と仕組み】一本釣りと延縄漁はどう違う?
大間マグロが高く評価される理由を理解するには、漁法についても知っておく必要があります。
大間では主に、一本釣りと延縄(はえなわ)漁という2つの方法でマグロを獲っています。
青森マグロのブランド情報によると、日中は一本釣り、夜は延縄漁という形で操業する漁師が多く、時間帯による漁法の違いがあります。
① 一本釣り漁一本釣りは、餌を付けた針を使ってマグロを一匹ずつ釣り上げる方法です。
大間の一本釣りでは、ソナーでマグロの群れを探し、その反応に合わせて餌付きの針を投入します。
単に釣り糸を垂らして待つのではなく、魚群の位置や動きを把握し、釣り上げるタイミングを判断する技術が大切です。
② 延縄漁延縄漁は、長い幹縄に複数の枝縄を取り付け、それぞれの先に餌付きの針を設置する漁法です。
仕組みを簡単に整理すると、次のようになります。
1. 長い幹縄を海に投入する。
2. 枝縄に付いた餌付きの針を海中に配置する。
3. マグロが餌に食いつくのを待つ。
4. 仕掛けを回収し、魚を船内に取り込む。
5. 魚の鮮度を保つため、必要な処理を迅速に行う。
複数の針を使うため、一度の操業で複数の魚が掛かる可能性があります。
2026年の一番マグロも延縄漁で獲られた今回の伊藤さんの漁で重要なのが、実際に使用した漁法です。
日刊スポーツの報道によると、伊藤さんたちが操業したのは2026年1月3日の夜。
マグロ漁の解禁日に合わせて延縄漁を行い、仕掛けを回収したところ、4本のクロマグロが掛かっていました。
その中で最も大きかった243キロのマグロが、今回の一番マグロとなったのです。
また、船内への取り込みや処理を素早く行えたことで、鮮度にも自信があったと弟の喜博さんが説明しています。
この話から分かるのは、大間マグロの価値は魚の大きさだけで決まるわけではないということです。
漁場を選ぶ判断、漁法、魚体の状態、そして水揚げ後の鮮度管理までが一体となって、商品としての品質を支えています。
【菊池正義さんと長男・正真さん】2026年も続いた一番マグロへの親子の挑戦
2026年の初競りを語るうえで、もう一組注目したいのが、大間の漁師・菊池正義さんと長男の正真さんです。
菊池正義さんは、2024年の初競りで1億1424万円の一番マグロを釣り上げた実績を持つベテラン漁師です。
2026年1月のテレビ朝日の報道では、当時59歳、マグロ漁師歴は約30年と紹介されました。
2024年は父と息子が一緒に一番マグロを獲得2024年の一番マグロは、菊池正義さんと長男・正真さんが一緒に釣り上げたものでした。
親子で同じ船に乗り、協力して大物を仕留めた経験は、菊池家にとって大きな実績となりました。
しかし、2026年の漁では状況が変わっていました。
長男の正真さんは2025年に自分の船を購入し、父親から独立していたのです。
テレビ朝日の2026年1月6日の取材では、正真さんは34歳。父親と同じ海域で操業するものの、別々の船で一番マグロを目指す立場になっていました。
父と息子が初めてライバルとして挑戦2026年1月3日、気温1度という厳しい寒さの中、菊池親子はそれぞれの船で漁に出ました。
正真さんは、以前父親と巨大マグロを釣り上げたポイントを選び、280キロ級のマグロを目標にしていました。
しかし、漁は簡単には進みません。
父親の正義さんは約120キロのマグロを釣り上げ、正真さんも同じく約120キロのマグロを2匹釣り上げました。
目標としていた200キロ以上の巨大マグロには届きませんでした。
正真さんは、いつか自分の名前で一番マグロを獲りたいという思いを語っています。
一方、父親の正義さんは、息子が独立して漁師として成長していく姿を喜んでいました。
菊池正義さんは大間の漁業を変えた人物でもある菊池さんには、もう一つ注目すべき実績があります。
BSテレ東などの番組紹介によると、菊池さんは大間にソナーを初めて導入した漁師として紹介されています。
また、大間伝統の「ぶっつけ漁」を生み出し、一本釣り漁の発展を牽引してきた人物でもあります。
ここでいうソナーは、海中のマグロの群れを探すための機器です。
経験や勘だけに頼らず、魚群の位置を機器で把握することで、漁の判断材料を増やしてきました。
2026年の一番マグロを獲ったのは伊藤豊一さんですが、その舞台裏では、菊池親子のような漁師たちも、それぞれの技術と経験を武器に挑戦していたのです。
【プロの結論】5億円の一番マグロが示した大間漁師の実力と市場価値
2026年の一番マグロをめぐる出来事から見えてくるのは、単なる高額落札のニュースではありません。
そこには、長年にわたって漁を続けてきた漁師の経験、家族で協力する漁業の仕組み、そして市場で価値を競い合う買い手の存在があります。
特に注目したい要点は3つです。
1. 5億円という価格とマグロ本来の価値は区別する初競りの5億1030万円は、通常の市場価格とは異なる特別な価格です。
新年の縁起物としての意味、落札企業の宣伝効果、競り合う買い手の存在など、複数の要素が重なっています。
実際、同じ初競りでも二番目のマグロとの価格差は非常に大きく、すべての大間マグロが同じような値段になるわけではありません。
2. 漁師の評価は一度の落札価格だけでは決まらない伊藤豊一さんは、今回の5億円だけで評価される漁師ではありません。
約30年前の初競り実績、1994年の440キロの巨大マグロ、そして約45年にわたる漁師としての経験があります。
一度の記録的な成果の背景には、長く積み重ねてきた経験が存在します。
3. 次世代の漁師を育てることが大間の将来につながる菊池正義さんと正真さんの親子は、2024年には一緒に一番マグロを釣り上げ、2026年には別々の船で挑戦しました。
親から子へ技術を伝え、最終的には独立した漁師として競い合う。
こうした世代交代は、大間の漁業を次につなげるうえで重要な意味を持ちます。
また、ソナーなどの機器を活用した漁法の発展も、漁師の経験と技術を支える要素です。
大間マグロの本当の価値を判断するなら、落札額だけでなく、漁師の経歴、漁法、鮮度管理、産地としての歴史まで見ることが大切です。
【大間マグロ初競り漁師】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の一番マグロを釣り上げた漁師は誰ですか?
A1:青森県大間町の漁師、伊藤豊一さんです。第11長宝丸の船長を務め、2026年1月5日の豊洲市場の初競りで5億1030万円の値が付いた243キロのクロマグロを釣り上げました。
Q2:伊藤豊一さんの年齢や漁師歴は?
A2:2026年1月時点で60歳です。テレビ朝日の報道では、漁師歴は約45年と紹介されています。
Q3:第11長宝丸のマグロはどのような漁法で獲れたのですか?
A3:2026年1月3日夜の延縄漁で獲れました。餌付きの針を複数設置した仕掛けを回収したところ、4本のクロマグロが掛かっており、その中で最も大きい243キロの魚が一番マグロになりました。
Q4:5億1030万円で落札したのは誰ですか?
A4:すしざんまいを運営する株式会社喜代村の木村清社長です。2026年は、やま幸との競り合いを制し、1キロ210万円で落札しました。
Q5:伊藤豊一さんは過去にも一番マグロを釣っていますか?
A5:はい。約30年前にも初競りで最高値のマグロを釣り上げた経験があり、当時の価格は900万円台と報道されています。また、1994年には父親と440キロの巨大マグロを釣り上げています。
Q6:菊池正義さんと伊藤豊一さんは親子ですか?
A6:いいえ、別々の漁師一家です。伊藤さんは第11長宝丸の船長で、菊池さんは2024年に一番マグロを釣り上げた大間のベテラン漁師です。菊池さんには長男の正真さんがおり、2026年は親子が別々の船で初競りを目指しました。
Q7:2026年の5億1030万円は歴代最高額ですか?
A7:はい。東京都の市場記録によると、1999年以降で最高の落札額です。これまでの最高額だった2019年の3億3360万円を大きく上回りました。
2026年の豊洲市場の初競りで、243キロの大間産クロマグロを5億1030万円で落札したのは、喜代村の木村清社長でした。
そして、そのマグロを釣り上げた漁師が、第11長宝丸の伊藤豊一さんです。
約45年の漁師経験を持ち、約30年前にも初競りで最高値のマグロを釣り上げた実績があります。1994年には父親と440キロの巨大マグロを釣り上げ、大間崎のモニュメントにもその歴史が刻まれています。
一方、菊池正義さんと長男・正真さんの挑戦からは、大間のマグロ漁を次世代へつなぐ姿も見えてきました。
5億1030万円という記録の裏側にあるのは、長年海と向き合ってきた漁師たちの経験と技術です。
2026年の一番マグロは、伊藤豊一さんの実績を改めて全国に知らしめるとともに、大間という町が持つ漁業の歴史と魅力を象徴する出来事となりました。