自分の胸カップ数を知りたいとき、まず確認したいのがトップバストとアンダーバストの差です。ブラジャーのカップサイズは、この差を基準に決まり、AカップからIカップまで、それぞれに対応する数値の目安があります。ただし、カップのアルファベットだけで胸の大きさが決まるわけではありません。
2026年現在も、ブラジャー選びの基本は採寸と試着の組み合わせです。ワコールやトリンプの公式サイズガイドでも、トップバストとアンダーバストの測定、サイズ表の確認、着用時のフィット感が案内されています。この記事では、日本のカップサイズ基準を踏まえ、胸カップ数の計算方法、AカップとBカップの違い、左右差、年代による変化、自分に合うブラジャーの選び方まで整理します。
【基本知識】胸カップ数の仕組みと計算方法をわかりやすく解説

ブラジャーのサイズは、基本的に「カップサイズ」と「アンダーバストのサイズ」の2つを組み合わせて表します。たとえば「C70」という表示なら、Cがカップサイズ、70がアンダーバストのサイズ区分です。
カップ数を調べる計算式はシンプルです。
トップバスト − アンダーバスト = バストのサイズ差
この差をサイズ表に当てはめることで、AカップやBカップなどの目安を確認できます。たとえば、トップバストが85cm、アンダーバストが70cmの場合、差は15cmです。一般的な日本のサイズ表ではCカップに該当するため、ブラジャーのサイズは「C70」が候補になります。
ここで押さえたいのは、トップバストの数値だけではカップ数を判断できないという点です。トップバストが同じ85cmでも、アンダーバストが75cmなら差は10cmとなり、目安はAカップです。反対に、アンダーバストが65cmなら差は20cmとなり、目安はEカップになります。
つまり、カップ数は胸の周囲そのものを示す数値ではなく、トップバストとアンダーバストの差を基準にしたサイズ表記です。体格や胸の形が異なる人同士を、アルファベットだけで比較することはできません。
【早見表】A〜Iカップのサイズ表とトップ・アンダーの差
ワコールの公式サイズ表などで示される一般的な目安をまとめました。カップサイズはおおむね2.5cm刻みで変化します。実際のサイズ選びでは、カップだけでなくアンダーバストの区分も確認してください。
| カップサイズ | トップとアンダーの差の目安 | サイズ差のイメージ |
|---|---|---|
| AAカップ | 約7.5cm | 約7.5cmの差 |
| Aカップ | 約10cm | 約10cmの差 |
| Bカップ | 約12.5cm | 約12.5cmの差 |
| Cカップ | 約15cm | 約15cmの差 |
| Dカップ | 約17.5cm | 約17.5cmの差 |
| Eカップ | 約20cm | 約20cmの差 |
| Fカップ | 約22.5cm | 約22.5cmの差 |
| Gカップ | 約25cm | 約25cmの差 |
| Hカップ | 約27.5cm | 約27.5cmの差 |
| Iカップ | 約30cm | 約30cmの差 |
※数値は一般的なサイズ選びの目安です。ワコールの公式案内では、Aカップは9.0〜11.0cm、Bカップは11.5〜13.5cm、Cカップは14.0〜16.0cmなど、各サイズに一定の範囲が設けられています。ブランドや商品によって対応サイズや着用感が異なるため、購入時には各商品のサイズ表を確認してください。
サイズ表の見方で重要なのは、カップの行とアンダーバストの列を組み合わせることです。たとえば、差が約15cmでアンダーバストが70cmならC70、アンダーバストが75cmならC75が候補になります。同じCカップでも、アンダーバストの数値が違えばサイズ表記も変わります。
また、測定値がサイズの境界にある場合は、単純に数値だけで決めず、試着して確認するのが確実です。カップの形や素材、ワイヤーの設計によってもフィット感は変わります。
【正しい測り方】トップバストとアンダーバストを自宅で確認する方法
胸カップ数を正しく知るには、採寸方法が重要です。メジャーが斜めになっていたり、締め付けすぎたりすると、実際のサイズとの差が生じることがあります。ワコールやトリンプの公式ガイドでも、メジャーを床と水平に保つことや、バストを適切な位置で測ることが案内されています。
1.トップバストを測る
胸のふくらみが最も高い部分を、メジャーが床と水平になるように測ります。メジャーを強く締め付けず、胸の形を不自然に押しつぶさないようにしてください。バストが下がりぎみの場合は、普段もっともフィットしているブラジャーを着用し、バストを自然に持ち上げた状態で測る方法もあります。厚いパッドや大きく盛り上げるタイプのブラジャーは、測定値に影響する可能性があるため注意しましょう。
2.アンダーバストを測る
胸のふくらみのすぐ下にメジャーを回します。背中側でメジャーが上がったり下がったりしないよう、鏡で水平になっているか確認してください。アンダーバストは、トップバストよりも身体に沿わせて測ります。ただし、呼吸が苦しくなるほど強く締め付ける必要はありません。
3.差を計算し、サイズ表に当てはめる
トップバストからアンダーバストを引き、その数値をカップサイズの目安に照らし合わせます。続いて、アンダーバストの実寸から対応するサイズ区分を確認すれば、ブラジャーのサイズ候補が分かります。
たとえば、トップバストが88cm、アンダーバストが73cmなら、差は15cmです。カップの目安はCカップで、アンダーバストは75サイズが候補になります。実際にはC70とC75のどちらが合うか、商品のサイズ表と試着で確認します。
ひとりで測るのが難しい場合は、下着店の採寸・フィッティングサービスを利用する方法もあります。ワコールやトリンプでは、店舗でのフィッティング案内も行っています。通販で購入する場合も、最初に一度、専門スタッフにサイズを確認してもらうと、その後の選択がしやすくなります。
【サイズ比較】AカップとBカップの違い、胸カップ数の平均は?
AカップとBカップの違いは、基本的にはトップバストとアンダーバストの差です。Aカップは約10cm、Bカップは約12.5cmが目安で、基準となる差は約2.5cm異なります。
ただし、カップサイズのアルファベットが一つ上がることと、見た目のボリュームが誰にとっても同じ割合で増えることは別です。アンダーバストが異なれば、同じカップサイズでもブラジャーのカップ自体の容量や形状が異なるためです。
たとえば、A75とC65は、カップのアルファベットが違います。しかし、アンダーバストのサイズ区分も異なるため、文字だけを見て胸のボリュームを比較することはできません。ブラジャーのサイズ選びでは、カップとアンダーをセットで見る必要があります。
では、日本人女性の胸カップ数の平均はどれくらいなのでしょうか。この問いに答えるには、統計の種類を区別しなければなりません。日本人女性全体を代表する公的な平均カップ数と、下着メーカーの商品販売データ、特定のアンケートにおける回答割合は、同じものではありません。
メーカーの販売データは、取り扱う商品のサイズ展開や購入者の年齢層、ブランドの顧客層などに左右されます。そのため、売れ筋のサイズをそのまま日本人女性全体の平均とみなすことはできません。調査対象や調査年が異なる数字を並べても、単純な比較は難しいのです。
また、カップ数と見た目の印象も必ずしも一致しません。胸の形、左右差、脂肪や乳腺の分布、胴体の幅、姿勢などによって、同じサイズ表記でもシルエットは変わります。平均から離れているかどうかを気にするより、自分の身体に合うサイズを把握することに意味があります。
【サイズが変わる理由】年代別の変化・体型・左右差を整理
以前と同じブラジャーを着けているのに、きつく感じたり、カップが浮いたりすることがあります。これは、必ずしも胸そのものの大きさだけが変化したという意味ではありません。体重や体型の変化、ホルモンの影響、妊娠・授乳、加齢による身体の変化などが、サイズやフィット感に影響することがあります。
月経周期による変化:月経前にはホルモンの影響で胸の張りや痛みを感じることがあります。国立がん研究センターの乳腺症に関する解説でも、月経前に症状が強まり、月経後に落ち着く変化が紹介されています。採寸値や着用感に変動がある場合は、測定した時期も振り返ってみましょう。
体重の増減:乳房には脂肪組織が含まれるため、体重の増減によって胸のボリュームやアンダーバストが変わることがあります。ただし、脂肪のつき方には個人差があり、体重が同じだけ変わっても、バストの変化量が一律になるわけではありません。
妊娠・出産・授乳:妊娠や授乳に伴うホルモンや乳腺の変化によって、胸の大きさや張り、形が変わることがあります。授乳を終えた後も、以前と同じサイズや形に戻るとは限りません。ライフステージが変わったときは、過去のサイズにこだわらず採寸し直すのが合理的です。
年代による変化:思春期には成長に伴ってバストが変化し、成人後も体重やホルモン環境などの影響を受けます。年齢を重ねると、乳房の組織構成や皮膚の状態が変化し、ボリュームの位置やブラジャーのフィット感が変わる場合があります。ただし、年齢だけからカップ数を予測することはできません。
左右差:左右の胸の大きさや形が異なることは珍しくありません。生まれつきの身体の特徴や成長、体重変化などによって左右差が目立つ場合もあります。ブラジャーは一般に大きいほうの胸に合わせ、小さいほうに隙間ができる場合はパッドなどで調整すると、圧迫を避けやすくなります。
ただし、左右差が急に目立つようになった場合や、しこり、皮膚のひきつれ、乳頭からの血性分泌物などがある場合は、サイズの問題だけで片付けないでください。国立がん研究センターの「がん情報サービス」でも、こうした症状がある場合は検診を待たずに医療機関を受診するよう案内しています。
【実践編】自分に合うブラジャーの選び方とサイズの確認ポイント
サイズ表で候補を見つけたら、次に確認するのは着用時のフィット感です。ブラジャーは、同じサイズ表記でもカップの形、ワイヤーの設計、素材、ストラップの位置などによって着け心地が変わります。数字だけで最適な一枚を決めることはできません。
ブラジャーのサイズが合っているか確認する要点は、次の5つです。
- カップの上辺に胸が食い込んだり、反対に大きな隙間ができたりしていない。
- ワイヤー入りの場合、ワイヤーが胸の下の輪郭に沿い、皮膚に強く当たっていない。
- ブラジャーの前中心が不自然に浮いていない。
- アンダーバストが苦しくなく、腕を動かしても背中側へずり上がりにくい。
- ストラップが肩に食い込んだり、動くたびに落ちたりしない。
ワコールの公式フィッティングガイドでも、腕を上下に動かしたり、上半身を左右にひねったりして、着用状態を確認する方法が紹介されています。試着時は立ったままの姿だけで判断せず、日常の動作をして違和感がないか確かめましょう。
カップが浮く場合でも、必ずしもカップサイズが大きすぎるとは限りません。アンダーバストがゆるい、ワイヤーが胸の輪郭に合っていない、ストラップの調節が適切でないといった原因でも、カップに隙間ができることがあります。反対に、カップが小さいために胸が上辺に乗り、結果として別の部分に浮きが生じることもあります。
サイズ表記を確認するときは、ブラジャーのタグに記載されたカップとアンダーバストの両方を見ます。通販の場合は、商品のブランド名だけで判断せず、商品ごとのサイズ表、素材の伸縮性、返品・交換条件なども確認しておくと安心です。
また、サイズ選びで知っておきたいのが「姉妹サイズ」です。これは、アンダーバストのサイズ区分を変えながら、カップ容量が近くなる組み合わせを指します。たとえばC70の場合、一般的にはB75やD65が姉妹サイズの候補になります。ただし、容量が近くても、アンダーの締め付けやカップの形まで同じになるわけではありません。実際に試着し、胸全体を無理なく支えられるものを選ぶ必要があります。
左右差がある場合は、大きいほうの胸を圧迫しないサイズを基準にし、小さいほうにできる隙間をパッドなどで調整する方法があります。左右それぞれの胸がカップに収まるかを確認し、片側だけ食い込みや強い圧迫が起きていないかも見てください。
【よくある質問】胸カップ数に関する疑問を解決
Q1:胸カップ数はトップバストだけで分かりますか?
A1:トップバストだけでは判断できません。トップバストからアンダーバストを引いた差でカップサイズの目安を確認し、さらにアンダーバストのサイズ区分を組み合わせてブラジャーのサイズを選びます。
Q2:AカップとBカップでは、どれくらい違いますか?
A2:一般的な目安では、Aカップはトップとアンダーの差が約10cm、Bカップは約12.5cmです。基準となる差は約2.5cm異なります。ただし、見た目の違いはアンダーバストや胸の形によっても変わります。
Q3:胸カップ数の日本人女性の平均は何カップですか?
A3:メーカーの販売データや個別アンケートはありますが、それらを日本人女性全体の平均と同一視することはできません。調査対象や方法を確認し、平均値だけで自分の身体を評価しないことが大切です。
Q4:左右の胸の大きさが違う場合、どのサイズを選べばよいですか?
A4:基本的には大きいほうの胸を圧迫しないサイズを基準にし、小さいほうの隙間をパッドなどで調整します。ただし、急に左右差が大きくなった場合や、しこりなどの症状を伴う場合は医療機関に相談してください。
Q5:胸カップ数は年齢によって変わりますか?
A5:変わることがあります。成長、体重の増減、月経周期、妊娠・授乳、加齢などによって胸の形やボリューム、アンダーバストが変化するためです。以前のサイズが合わなくなったと感じたら、採寸と試着で確認しましょう。
Q6:カップが浮く場合は、ひとつ小さいサイズにすればよいですか?
A6:必ずしもそうとは限りません。アンダーバストがゆるい、ワイヤーの形が合わない、ストラップが長すぎるなど、複数の原因が考えられます。カップを小さくする前に、ブラジャーの着用位置やアンダーのフィット感も確認してください。
胸カップ数を知るための基本は、トップバストとアンダーバストの差を計算し、サイズ表に当てはめることです。Aカップは約10cm、Bカップは約12.5cm、Cカップは約15cmが目安で、その後もおおむね2.5cm刻みでサイズが変わります。ブラジャーのサイズは、カップとアンダーバストを組み合わせて判断します。
一方、サイズ表はあくまで候補を見つけるための基準です。胸の形や左右差、体型、商品ごとの設計によって着用感は異なります。サイズのアルファベットや他人との比較だけで、自分の胸の大きさを評価する必要はありません。
【プロの結論】失敗しないブラジャー選びでは、採寸値・サイズ表・試着時のフィット感をセットで確認することが最も実用的です。カップの食い込みや浮き、アンダーのずれ、ワイヤーの当たり方などを確かめ、自分の身体に合う一枚を選びましょう。体型やライフステージが変わったときは、過去のサイズに固執せず、改めて採寸することも大切です。
胸カップ数は、他人と比べるための順位ではなく、自分に合う下着を選ぶための目安です。正しい測り方とサイズの確認方法を知っておけば、日々の着け心地を見直すときにも役立ちます。