「女子駅伝京都」で注目される皇后盃・全国都道府県対抗女子駅伝。2026年1月11日に京都市で開催された第44回大会は、大阪府チームが2時間18分19秒で優勝し、3年ぶり5回目の頂点に立った。地元の京都府チームは2時間19分33秒で4位。1区で30位と出遅れながら、終盤に順位を押し上げた走りも見逃せない。
大会の舞台は、たけびしスタジアム京都を発着点とする全9区間・42.195kmのコース。中学生が担当する第3区・第8区、各チームの実力が問われる高校生区間、そして勝負を決する第9区10kmのアンカー対決など、世代を超えた襷リレーが展開された。2026年大会の総合順位、区間記録、京都府チームの戦い、歴代優勝チームと大会記録、さらに次回2027年1月17日の第45回大会まで詳しく紹介する。
【2026年大会の結果】大阪が2時間18分19秒で優勝、京都は4位

2026年1月11日(日)、皇后盃 第44回全国都道府県対抗女子駅伝競走大会が京都市で開催された。全国47都道府県の代表チームが参加し、冬の京都を舞台に9区間の襷リレーで競い合った。
優勝したのは大阪府チーム。総合タイムは2時間18分19秒だった。2位の兵庫県は2時間18分28秒で、両チームの差はわずか9秒。3位には2時間19分12秒の長野県が入り、地元・京都府は2時間19分33秒で4位となった。
2026年大会の総合順位トップ10日本陸上競技連盟および大会公式記録集に掲載された上位10チームの成績は次のとおり。
- 大阪府:2時間18分19秒
- 兵庫県:2時間18分28秒
- 長野県:2時間19分12秒
- 京都府:2時間19分33秒
- 岡山県:2時間19分45秒
- 群馬県:2時間19分48秒
- 埼玉県:2時間19分56秒
- 静岡県:2時間19分59秒
- 千葉県:2時間20分00秒
- 鹿児島県:2時間20分17秒
注目したいのは、4位の京都と3位の長野のタイム差が21秒だったことだ。加えて、京都と5位の岡山との差は12秒。京都は表彰台まであと一歩という位置でフィニッシュしており、上位争いは非常に接近していた。
大阪の逆転優勝を生んだ5~7区の連続区間賞2026年大会で最も印象的だったのは、大阪府チームの巻き返しである。
大阪は1区終了時点で31位と、大きく出遅れた。序盤だけを見れば優勝争いから遠ざかったように見えたが、中盤以降に流れを一変させる。
特に存在感を示したのが、大阪薫英女学院高校の選手たちを中心とした5~7区の走りだ。
- 第5区:村井和果が13分11秒で区間賞。
- 第6区:田谷玲が12分54秒で区間賞。
- 第7区:河村璃央が12分25秒で区間賞。
3区間連続の区間賞によって大阪は順位を押し上げ、第7区終了時点でトップに浮上した。1区31位からの逆転という展開は、2026年大会を象徴する出来事となった。
その後、第8区では兵庫が大阪を逆転し、アンカーへの襷渡しは兵庫が先頭、大阪が5秒差の2位という状況に。最後の第9区では大阪の逸見亜優と兵庫の永長里緒が激しく競り合った。
勝負が決まったのは残り1kmを切ったところ。大阪の逸見が最後のスパートで前に出て、そのまま逃げ切った。大阪は3年ぶり5回目の優勝を果たした。
なお、第9区の区間賞は群馬の樺沢和佳奈で、記録は31分57秒。大阪の逸見は33分03秒だった。つまり、大阪の優勝はアンカーの区間賞だけで決まったものではない。中盤の連続した好走で先頭争いに加わり、最後まで勝負できる位置を確保したチーム全体の力が結果につながった。
【全国女子駅伝総合順位とチームの関係】大阪・兵庫・京都の戦いを比較
全国女子駅伝の魅力は、個人の記録だけでは読み解けないチーム競技としての駆け引きにある。中学生、高校生、大学生、実業団選手など、異なる年代や所属の選手が同じ都道府県の代表として襷をつなぐ。
2026年大会では、大阪の中盤の追い上げ、兵庫の中学生区間での逆転、京都の着実な順位回復が、それぞれ異なる見どころを生んだ。
主要チーム・選手・レース展開の関係一覧| チーム・選手 | 2026年の結果 | レースでの役割・注目点 |
|---|---|---|
| 大阪府チーム | 優勝・2時間18分19秒 | 1区31位から5~7区の連続区間賞で逆転。3年ぶり5回目の優勝。 |
| 逸見亜優(大阪) | 第9区・33分03秒 | 兵庫とのアンカー対決を制し、優勝を決定づけた。 |
| 兵庫県チーム | 2位・2時間18分28秒 | 第8区終了時点で先頭に立ち、最終区間まで大阪と優勝を争った。 |
| 永長里緒(兵庫) | 第9区・33分17秒 | 大阪の逸見と最後まで競り合ったアンカー。 |
| 長野県チーム | 3位・2時間19分12秒 | 第1区で田畑陽菜が19分28秒の区間賞を獲得。序盤から上位を牽引。 |
| 京都府チーム | 4位・2時間19分33秒 | 1区30位から第7区終了時点で4位まで順位を回復。 |
| 田中希実(兵庫) | 第2区・12分14秒 | 4kmの第2区で区間賞。兵庫の上位進出を支えた。 |
| 河村璃央(大阪) | 第7区・12分25秒 | 区間賞を獲得し、大阪を先頭に押し上げた重要な走者。 |
この比較から分かるのは、駅伝では単純にエース選手の実力を比較するだけでは勝敗を予測できないということだ。序盤の順位、短距離区間での順位変動、中盤の連続した好走、アンカーに渡す際の時間差が、最終結果を左右する。
特に大阪と兵庫の9秒差は、全9区間の合計タイムで決まる駅伝の特徴をよく表している。どこか一つの区間だけで勝負が決まるのではなく、各区間で積み重ねた数秒が最後の順位に反映される。
【全9区間42.195kmコース】中学生区間と第9区アンカー10kmを解説
全国女子駅伝の舞台は、京都市内に設けられた特設駅伝コース。たけびしスタジアム京都をスタートし、市内各地の中継所を経由して同じ競技場に戻る設定となっている。
総距離は42.195km、全9区間。フルマラソンと同じ距離を9人でつなぐ構成だ。第1区から第8区までは比較的短い区間が続き、最終の第9区は10kmという長距離設定になっている。
2026年大会の区間距離と中継所- 第1区・6km:たけびしスタジアム京都~衣笠校前
- 第2区・4km:衣笠校前~烏丸鞍馬口
- 第3区・3km:烏丸鞍馬口~丸太町河原町
- 第4区・4km:丸太町河原町~北白川山田町
- 第5区・4.1075km:北白川山田町~国立京都国際会館前
- 第6区・4.0875km:国立京都国際会館前~北白川別当町
- 第7区・4km:北白川別当町~丸太町寺町
- 第8区・3km:丸太町寺町~烏丸紫明
- 第9区・10km:烏丸紫明~たけびしスタジアム京都
第5区と第6区の距離が小数点以下まで設定されているのは、全体を42.195kmに調整するため。9区間の距離を合計すると、フルマラソンと同じ42.195kmになる。
第3区・第8区は中学生が担当する特別な区間全国女子駅伝の大きな特徴は、中学生が都道府県代表として全国のトップ選手と同じ襷をつなぐことだ。
中学生が担当するのは第3区と第8区で、どちらも3km。距離は短いものの、チームの順位や後続の選手が受ける状況に大きな影響を与える。
中学生区間の面白さは、単純な走力比較にとどまらない。全国規模の大会で走る経験そのものが、将来の高校駅伝や大学駅伝、実業団での競技生活につながる可能性を持っている。
2026年大会では、第3区で愛知の太田葵が9分20秒、第8区で静岡の金田陽愛が10分10秒を記録し、それぞれ区間賞を獲得した。
第9区10kmは最後の勝負を決めるアンカー区間最終区間の第9区は10km。全区間の中で最も長く、アンカーにはスピードだけでなく、長距離を安定して走り切る持久力や競り合いへの対応力も求められる。
2026年大会では、兵庫が第8区終了時点で先頭に立ったものの、大阪の逸見亜優が最後の10kmで逆転。残り1kmを切ってからのスパートで勝負を決めた。
テレビ観戦では、第9区の選手が襷を受け取った時点でのタイム差を確認すると、優勝争いの展開を理解しやすい。数秒の差で始まるアンカー対決は、最後まで目が離せないポイントとなる。
【京都府チームの2026年成績】1区30位から4位まで順位を上げた理由
地元開催の大会で注目を集めた京都府チームは、総合4位でフィニッシュした。優勝こそ逃したものの、レース序盤の苦しい状況から順位を回復した点は評価できる。
大会記録集によると、京都は第1区終了時点で30位。第2区で25位、第3区で27位と序盤は苦戦した。しかし、第4区で13位まで浮上し、第5区で7位、第6区で5位と着実に順位を上げていった。
京都府チームの区間別順位推移- 第1区終了:30位
- 第2区終了:25位
- 第3区終了:27位
- 第4区終了:13位
- 第5区終了:7位
- 第6区終了:5位
- 第7区終了:4位
- 第8区終了:5位
- 第9区終了:4位
京都のレースを象徴するのは、第4区から第7区にかけての順位回復だ。第4区では立命館宇治高校の芦田和佳が12分43秒で区間賞を獲得。その後も高校生を中心とした選手たちが上位との差を縮め、7区終了時点で4位まで浮上した。
一方、第8区終了時点では5位に後退したものの、最終9区で再び4位に戻している。最終的なタイムは2時間19分33秒。優勝した大阪との差は1分14秒だった。
京都は優勝できなかったのか? 4位という結果の見方京都は全国女子駅伝で歴代最多の優勝実績を持つチームだ。2025年大会でも優勝しており、地元開催の2026年大会では連覇への期待も集まっていた。
しかし、都道府県対抗駅伝は、その年の選手のコンディションや区間配置、各都道府県の中高生の戦力によって勢力図が変わる大会である。過去の優勝回数が多いチームであっても、毎年優勝できるわけではない。
2026年の京都は序盤の順位を中盤で取り戻し、最後まで上位を争った。4位という結果は、優勝争いには届かなかった一方で、チームとしての立て直しが機能したレースだったと読み取れる。
【歴代優勝チーム・大会記録】京都19回の優勝実績と神奈川の歴代最高記録
全国都道府県対抗女子駅伝は1983年に第1回大会が開催された。長い歴史の中で、京都は圧倒的な優勝実績を積み重ねてきた。
京都は歴代最多19回の優勝2025年の第43回大会で京都府チームは3年ぶり19回目の優勝を達成した。大会公式発表でも、京都が19回目の頂点に立ったことが紹介されている。
一方、2026年に優勝した大阪府チームは通算5回目の優勝。2023年以来、3年ぶりに皇后盃を獲得した。
2026年までの優勝回数を整理すると、京都が19回で最多、大阪が5回で続く。京都は長期にわたって大会を代表する強豪であり、大阪は2026年の勝利によって存在感を改めて示した。
大会記録は神奈川県の2時間14分55秒全国女子駅伝の歴代最高記録は、2013年1月13日に開催された第31回大会で神奈川県が記録した2時間14分55秒である。
2026年大会の大阪の優勝タイムは2時間18分19秒。歴代最高記録とは3分24秒の差がある。優勝タイムだけで単純に各大会の実力を比較することはできないが、2時間15分を切る記録がいかに高い水準であるかが分かる。
近年の大会で変化する優勝チーム直近の大会を振り返ると、京都だけが優勝を独占しているわけではない。大阪や宮城など、各地域の強化状況によって優勝チームが入れ替わっている。
- 2022年・第40回:京都府が優勝。18回目の頂点。
- 2023年・第41回:大阪府が優勝。
- 2024年・第42回:宮城県が優勝。
- 2025年・第43回:京都府が優勝。19回目の頂点。
- 2026年・第44回:大阪府が優勝。通算5回目。
この推移は、全国女子駅伝が伝統的な強豪チームだけで決まる大会ではないことを示している。中学生から実業団選手まで幅広い年代の選手を組み合わせられるため、育成力や選手層、区間配置が優勝争いに直結する。
【NHK総合テレビ生中継・2027年開催日程】第45回大会は1月17日
2026年の第44回大会は、NHK総合テレビで生中継された。テレビ放送は1月11日12時15分開始で、実際の競技スタートは12時30分だった。
2026年大会のテレビ・ラジオ・ネット配信- テレビ:NHK総合テレビで12時15分から生中継。
- ラジオ:NHKラジオ第1で12時15分から生中継。
- インターネット:NHK ONEで同時配信・見逃し配信。
2026年大会では、NHK ONEの配信時間は12時15分から15時10分までと案内されていた。放送後1週間の見逃し配信も予定され、テレビを見られない人もインターネットでレースを追える環境が用意されていた。
なお、これらは第44回大会の放送実績である。次回大会の具体的なテレビ放送・配信スケジュールは、2027年大会の公式案内で確認する必要がある。
第45回全国女子駅伝は2027年1月17日(日)開催大会公式サイトが発表している次回の開催日程は、次のとおり。
- 大会名:皇后盃 第45回全国都道府県対抗女子駅伝競走大会
- 開催日:2027年1月17日(日)
- スタート時刻:12時30分
- スタート・フィニッシュ:たけびしスタジアム京都
- コース:9区間・42.195km
- 主催:日本陸上競技連盟
- 共催:京都新聞・NHK
- 主管:京都陸上競技協会
次回も京都市内を舞台に、47都道府県の代表が競う大会となる。大阪は連覇を狙い、京都は地元での優勝奪還を目指す構図が注目される。
また、2027年大会は第45回という節目の大会でもある。各都道府県のエントリー選手や区間配置、テレビ中継の詳細などは、大会が近づくにつれて公式サイトから順次案内される見込みだ。
【プロの結論】女子駅伝京都は総合順位だけでなく区間配置と世代交代に注目
「女子駅伝京都」という検索語で情報を探す際、まず理解しておきたいのは、全国女子駅伝が京都府だけの大会ではないという点だ。
正式名称は「全国都道府県対抗女子駅伝競走大会」。京都市で開催される全国規模の大会であり、京都府チームは47都道府県の代表の一つとして出場する。
この違いを理解すると、検索時に知りたい情報を整理しやすくなる。大会全体の順位を知りたい人は総合成績、京都府の活躍を知りたい人は京都チームの区間別成績、次回の観戦を考えている人は日程やコース、中継情報を確認するとよい。
観戦時に押さえたい3つの判断基準1. 1区終了時点の順位だけで優勝候補を決めない。
2026年の大阪は1区31位から優勝した。序盤の出遅れが必ずしも致命傷になるとは限らず、中盤の区間賞や選手層によって大きく巻き返せることを証明した。
2. 中学生区間の順位変動を見逃さない。
第3区と第8区は、それぞれ3kmの中学生区間。距離は短くても、次の選手に渡す順位やタイム差を変える可能性がある。将来の有力選手を発見する機会としても注目したい。
3. アンカーの区間順位とチームの総合順位を分けて考える。
2026年の大阪は、アンカーの逸見亜優が区間賞を獲得したわけではない。それでも優勝した。総合順位は9人の合計で決まり、アンカーの個人記録だけでは説明できないのが駅伝の奥深さだ。
京都の強さは過去の優勝回数だけでは測れない京都は2025年までに19回の優勝を積み重ねた歴代最多の強豪だ。しかし、2026年大会では大阪が優勝し、京都は4位だった。
この結果から見えてくるのは、全国女子駅伝が伝統と新しい戦力の両方によって動く大会だということ。中学生や高校生の育成、大学・実業団選手との連携、各区間の適性に合わせた配置が、チームの競争力を左右する。
今後の大会を評価するなら、単純な優勝回数だけでなく、若い選手がどれだけ成長しているか、各区間でどのような走りを見せるか、そして最終区間にどの程度のリードを持って襷を渡せるかを確認したい。
【女子駅伝京都に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年の全国女子駅伝で優勝したのはどこのチームですか?
A1:大阪府チームです。2026年1月11日に開催された第44回大会で、2時間18分19秒を記録して優勝しました。2位は兵庫県、3位は長野県、京都府は4位でした。大阪は3年ぶり5回目の優勝です。
Q2:京都府チームの2026年大会の順位と記録は?
A2:京都府チームは4位で、総合タイムは2時間19分33秒でした。1区終了時点では30位でしたが、中盤に順位を上げ、7区終了時点で4位に浮上。最終的にも4位でフィニッシュしました。
Q3:次回の第45回全国女子駅伝はいつ開催されますか?
A3:2027年1月17日(日)です。大会公式要項では12時30分スタートと発表されています。会場はたけびしスタジアム京都で、9区間42.195kmのコースが設定されています。
2026年1月11日に開催された皇后盃 第44回全国都道府県対抗女子駅伝は、大阪府チームが2時間18分19秒で優勝した。1区31位から中盤の3区間連続区間賞で巻き返し、最終9区のアンカー対決を制した展開は、大会を象徴する逆転劇だった。
京都府チームは2時間19分33秒で4位。序盤の30位から中盤に4位まで順位を上げ、地元の大会で最後まで上位争いを演じた。歴代最多19回の優勝を誇る京都にとって、2027年大会は優勝奪還を目指す重要な機会となる。
次回の第45回全国都道府県対抗女子駅伝は2027年1月17日(日)12時30分に、たけびしスタジアム京都でスタートする予定だ。
大会をより深く楽しむなら、総合順位だけでなく、中学生区間の成長、各チームの高校生の活躍、そして最終10kmのアンカー勝負にも注目したい。都道府県の誇りを背負った9人が一本の襷でつながる全国女子駅伝は、2027年も京都の冬を彩る大きなスポーツイベントとなりそうだ。