じゃがいもは、家庭菜園で育てやすく、プランターでも収穫を楽しめる人気の野菜です。ただし、植え付け時期を間違えたり、芽かきや土寄せを怠ったりすると、いもが小さくなったり、地表に出たいもが緑色に変色したりすることがあります。栽培で失敗を減らすには、植え付けから収穫までの作業を適切なタイミングで行うことが大切です。
2026年10月6日には、農林水産省がじゃがいもの食中毒予防に関する情報を更新し、家庭菜園での栽培管理から収穫・保存・調理までの注意点を紹介しています。この記事では、同省の栽培・安全情報や農業関係機関の資料をもとに、春植えと秋植えの違い、種いもの選び方、土づくり、肥料、水やり、病害虫対策までを順を追って解説します。
【2026年最新】じゃがいもの植え付け時期はいつ?春植えと秋植えを比較

じゃがいもの育て方で最初に押さえたいのが、植え付け時期です。じゃがいもは冷涼な気候を好みますが、霜や真夏の高温には注意が必要です。日本国内でも地域によって気温や霜の時期が異なるため、全国一律の日付ではなく、地域と栽培環境に合わせて判断します。
地域別の植え付け・収穫時期の目安農林水産省の栽培資料や農業関係機関の栽培暦を参考にすると、家庭菜園では次の時期が目安になります。実際の適期は品種、標高、気温、天候によって前後します。
| 地域 | 春植えの目安 | 秋植えの目安 | 栽培上の注意点 |
|---|---|---|---|
| 北海道・寒冷地 | 4月下旬〜5月ごろ | 原則として不向き | 遅霜を避け、夏の生育期間を確保する |
| 関東・中間地 | 2月下旬〜3月ごろ | 8月下旬〜9月上旬ごろ | 春は霜、秋は残暑と初霜に注意する |
| 関西・暖地 | 2月中旬〜3月ごろ | 8月下旬〜9月中旬ごろ | 秋植えは高温多湿による種いもの腐敗を避ける |
| 九州などの暖地 | 1月下旬〜3月ごろ | 8月下旬〜9月中旬ごろ | 地域の作型に合わせ、暑さと霜の両方に備える |
表は一般的な目安であり、すべての地域や品種にそのまま当てはまるわけではありません。特に北海道や東北の冷涼な地域では、春植えを基本に考えます。関東以西では春と秋の年2回栽培できる地域がありますが、秋植えは暑さが残る時期に種いもを植えるため、春植えよりも気温と土壌水分の管理が難しくなる場合があります。
春植えと秋植えはどちらがおすすめ?初めてじゃがいもを育てるなら、栽培期間を確保しやすい春植えがおすすめです。春植えは冬の寒さが和らいだ時期に植え付け、初夏から夏にかけて収穫する作型です。秋植えに比べて植え付け適期を判断しやすい地域も多く、初心者が栽培の流れを覚えるのに向いています。
秋植えは、夏の暑さが落ち着くころに植え付け、晩秋から初冬に収穫する方法です。地域や品種によっては春植えとは異なる時期に新鮮ないもを楽しめます。一方、植え付けが遅れると、いもが十分に育つ前に低温や霜の影響を受けるおそれがあります。
なお、2026年10月下旬の時点で、これから秋植えを始める場合は注意が必要です。多くの地域では秋植えの適期を過ぎている可能性があるため、無理に植え付けるより、地域のJAや園芸機関が示す栽培暦を確認し、次の春植えに備える判断も有効です。
【準備編】種いもの選び方と植え付け方法を詳しく解説
じゃがいもは、種をまくのではなく、種いもと呼ばれる専用のいもを植えて育てます。種いもの状態は発芽や生育、収穫量に影響するため、植え付け前の準備を丁寧に行いましょう。
種いもは食用ではなく専用のものを選ぶ園芸店やホームセンターなどで販売されている、栽培用の検査済み種いもを選ぶのが基本です。農林水産省の植物防疫所は、じゃがいもの種いもについて、病害虫などを対象とした検査を実施しています。食用として購入したじゃがいもや、自家栽培したいもを種いもに使うと、発芽不良や病害虫の持ち込みにつながる可能性があります。
種いもを選ぶときは、次の点を確認します。
- 腐敗や傷みがなく、硬さが保たれている。
- 病気と思われる斑点や異常な変色がない。
- 品種名と植え付けに適した時期が確認できる。
- 購入後は高温や直射日光を避け、植え付けまで適切に保管する。
植え付けの2〜4週間ほど前から、種いもを明るい場所に置いて芽を出させる方法があります。農林水産省の栽培解説では、20〜30日ほど光に当てて、芽の生育をそろえる方法が紹介されています。これを浴光育芽といいます。
強い直射日光に長時間さらして種いもを乾燥させるのではなく、明るく風通しのよい場所で管理します。芽は太く短い状態を目指し、暗い場所で伸びた細長い芽は折れやすいため注意しましょう。
大きな種いもを切る方法種いもが大きい場合は、芽の位置を確認しながら縦に切り分けます。農林水産省の栽培資料では、切り分けた種いもを1個約50gにする方法が紹介されています。切り分ける場合は、各片に発芽できる芽が残るようにすることが大切です。
- 芽が集まっている位置を確認する。
- 清潔な包丁で、芽が各片に残るよう縦に切る。
- 切り口を風通しのよい日陰で乾燥させる。
- 切り口が十分に乾いてから植え付ける。
切った直後に植えると、土中の水分で切り口が腐敗する場合があります。乾燥に必要な期間は気温や環境によって異なるため、切り口の状態を確認してから植え付けましょう。小さな種いもは、無理に切らず、そのまま植える方法もあります。
植え付けの深さと株間畑では、畝幅60〜70cm程度、株間30cm程度をひとつの目安にします。植え付けの深さは栽培方法や土質によって異なりますが、種いもをおおむね5〜10cm程度の土で覆えるように植える方法が一般的です。
土が冷たく湿りすぎている状態では、芽が出るまで時間がかかり、種いもが腐るリスクも高まります。雨の直後など、土が過湿のときは作業を避け、水はけのよい状態で植え付けましょう。
【土づくり・肥料・水やり】大きないもを育てるための基本
じゃがいもは、水はけのよい土を好みます。水がたまりやすい場所では、種いもの腐敗や病気が発生しやすくなるため、植え付け前に土壌環境を整えておくことが重要です。
土づくりは排水性と適度な保水性を両立させる畑では、植え付け前に土をよく耕し、固く締まった土をほぐしておきます。必要に応じて完熟堆肥などを使い、土の通気性や水はけを改善しましょう。粘土質で水が抜けにくい場合は、高畝にする方法もあります。
じゃがいもは弱酸性の土壌を好みます。石灰を大量に施せばよく育つというわけではありません。土壌の酸度が高くなりすぎると、そうか病が発生しやすくなる場合があるため、石灰は土壌の状態を確認したうえで必要量を施用します。
肥料は植え付け前に適量を施すじゃがいもは、植え付け前に元肥を施して生育に必要な養分を確保します。肥料の種類や量は土質、品種、栽培方法によって異なるため、市販の野菜用肥料を使用する場合は、製品の表示と地域の栽培指針に従ってください。
特に注意したいのが、肥料の与えすぎです。窒素分が過剰になると、葉や茎ばかりが茂り、いもの肥大が進みにくくなったり、病気に弱くなったりすることがあります。葉がよく茂っているからといって、追加の肥料をむやみに与える必要はありません。
水やりは土の乾き具合を見て判断する畑で育てる場合は、降雨で必要な水分が確保できることも多く、毎日の水やりが必須というわけではありません。長期間雨が降らず、土が乾燥している場合には、株元を中心に水を与えます。
いもの肥大が進む時期に極端な乾燥が続くと、生育に影響する場合があります。一方、土が常に湿っていると根や種いもが傷みやすくなります。水やりの回数を固定するのではなく、天候と土の状態を見て調整するのが基本です。
【生育管理】芽かき・土寄せ・追肥のタイミングと正しいやり方
じゃがいもの栽培では、芽が出てから収穫までの管理が、いもの大きさや安全性を左右します。なかでも芽かきと土寄せは、家庭菜園で忘れやすい重要な作業です。
芽かきは草丈10cm前後が目安種いもから複数の芽が伸びてきたら、勢いのよい芽を2〜4本ほど残し、ほかの芽を取り除きます。農林水産省も、芽が約10cmに伸びた段階で芽かきを行う方法を案内しています。
芽が多すぎると、養分が分散し、いもが小さくなる場合があります。芽かきでは、残す芽を決めてから、不要な芽を株元から丁寧に取り除きます。残す芽の本数は品種や種いもの大きさによって調整しましょう。
土寄せは緑化を防ぐためにも欠かせない土寄せとは、株元に土を寄せて盛り上げる作業です。じゃがいものいもは地中の茎から形成されるため、成長すると土の表面近くに現れたり、土から露出したりすることがあります。
土から出たいもに光が当たると、表面が緑色に変わることがあります。緑色の部分には天然毒素のソラニンやチャコニンが多く含まれる場合があるため、土寄せは収穫量だけでなく、食の安全を守るうえでも重要です。
芽が伸びて株が育ってきたら、株元に土を寄せ、いもが露出しないようにします。農林水産省の栽培資料では、芽が出てから約2週間後を土寄せの目安としています。実際には生育状況を見ながら、いもが地表に出る前に作業しましょう。
土寄せを行う際は、株元を深く掘り返して根を傷つけないよう注意します。畝の中央がくぼんで水がたまる状態も避け、雨水が適切に流れる形に整えます。
追肥は生育を見て必要な分だけ追肥は、芽かきや土寄せを行うタイミングで検討できます。ただし、元肥を適切に施している場合は、追加の肥料が不要なこともあります。葉色や生育状況を確認し、肥料の表示や栽培指針に従って量を決めましょう。
追肥をする場合は、肥料を株の茎に直接触れさせず、株元から少し離れた場所に施して土と軽くなじませます。肥料を与えれば与えるほど大きないもが育つわけではないため、過剰な施肥は避けてください。
【ベランダ菜園】プランターでのじゃがいもの育て方
庭や畑がなくても、深さのあるプランターを使えば、じゃがいもの栽培に挑戦できます。限られたスペースでは、容器の大きさと排水性、日当たりを確保することがポイントです。
プランターと土の選び方深さ30cm以上を目安に、幅や奥行きにも余裕のある容器を用意します。底に排水穴があることを確認し、市販の野菜用培養土など、水はけと保水性のバランスがよい土を使用しましょう。
植え付ける種いもの数は容器の大きさに合わせます。小さな鉢に複数の種いもを詰め込むと、根やいもが育つスペースが不足します。植え付け間隔を確保し、日当たりのよい場所で育ててください。
プランター栽培の手順- 鉢底ネットなどを使い、排水できる状態にする。
- 培養土を入れ、種いもを適切な間隔で植える。
- 芽が伸びたら、勢いのよい芽を2〜4本程度残して芽かきをする。
- 生育に合わせて土を追加し、いもが露出しないようにする。
- 土の表面が乾いてきたら、鉢底から水が流れる程度を目安に水を与える。
- 茎葉が黄色く枯れてきたら、いもの成熟を確認して収穫する。
プランターは畑よりも土の量が少なく、乾燥しやすい反面、水を与えすぎると過湿になりやすい特徴があります。毎日決まった量の水を与えるのではなく、土の乾き具合と天候を見ながら調整しましょう。
また、収穫後の土をそのまま使い続けると、病害虫や土壌環境の問題が残る場合があります。次の栽培では新しい培養土を使うか、土の状態を確認して適切に再生します。じゃがいもを毎回同じ容器で育てることは避け、可能であれば容器や栽培場所をローテーションしましょう。
【病害虫対策】連作障害を防ぎ、健康な株を育てる方法
じゃがいもの生育が悪い場合、水や肥料だけでなく、病気や害虫、過去に同じ場所で栽培した作物の影響も考えられます。株の異変を早い段階で見つけることが、被害の拡大を防ぐ第一歩です。
注意したい主な病気と害虫じゃがいもでは、疫病、そうか病、黒あざ病などの病気に注意が必要です。農林水産省の栽培解説では、疫病は葉に斑点が現れ、被害が広がると茎葉が枯れることがあると説明されています。
- 疫病:葉に褐色の斑点などが現れ、湿度の高い環境で被害が広がることがある。株の状態を観察し、風通しと排水を確保する。
- そうか病:いもの表面にかさぶた状の病斑が生じる。健全な種いもを使い、土壌の酸度や水分管理に注意する。
- 黒あざ病:茎の地際部やいもに異常が現れることがある。種いもの健全性を確保し、連作を避ける。
- テントウムシダマシ:成虫や幼虫が葉を食害する。葉裏も確認し、発見したら早めに対処する。
- アブラムシ類:葉や茎に発生し、生育を妨げたりウイルス病を媒介したりすることがある。
葉に斑点が増えた、株が急にしおれた、葉が不自然に食べられているといった変化があれば、葉の表裏や株元を確認します。原因が特定できない場合や被害が広がる場合は、地域の病害虫防除所や農業指導機関に相談するとよいでしょう。農薬を使う場合は、対象作物や病害虫、使用回数などのラベル表示を必ず守ります。
連作障害を避けるには輪作が基本じゃがいもはナス科の植物です。同じ場所でじゃがいもを繰り返し育てると、そうか病や黒あざ病などの土壌伝染性病害、センチュウなどの病害虫が増え、収量や品質が低下する可能性があります。
農林水産省の栽培資料では、連作を避け、4〜5年程度の間隔で異なる作物を栽培する輪作が紹介されています。家庭菜園でも、じゃがいもを植えた場所には翌年すぐにじゃがいもを植えず、マメ科やイネ科など、異なる科の作物を組み合わせる方法が有効です。
トマト、ナス、ピーマンなどもナス科に属するため、これらを続けて植えることも避けたいところです。プランターの場合も考え方は同じで、同じ土を使い続けず、土の入れ替えや適切な再生を検討しましょう。
【収穫・保存】時期の見分け方と緑化を防ぐ安全管理
じゃがいもは、地上部が大きくなったからといって、すぐに収穫できるわけではありません。十分に成熟したいもを収穫し、光や傷みから守って保存することが大切です。
収穫時期は茎葉が黄色く枯れてきたころ農林水産省の栽培解説では、植え付けから約100日を目安とし、茎や葉が黄色くなってきたら収穫する方法が紹介されています。ただし、品種や気候、栽培環境によって生育期間は異なるため、日数だけで判断しないようにしましょう。
収穫の判断では、次のポイントを確認します。
- 茎葉全体が黄色くなり、枯れ始めている。
- 品種と栽培時期に見合った成熟期間が経過している。
- 土が過度に湿っておらず、掘り上げやすい状態になっている。
収穫は、できるだけ晴天が続いたあと、土が乾いているときに行います。スコップなどを使う場合は、株元から少し離れた場所に刃を入れ、いもを傷つけないように掘り上げます。
収穫したいもは直射日光に長時間当てず、風通しのよい日陰で表面を乾かします。傷がついたいもは傷みやすいため、長期保存用と分けて、早めに状態を確認しましょう。
じゃがいもの緑化はなぜ起きる?じゃがいもの緑化は、いもに光が当たることで起こります。緑色そのものは葉緑素によるものですが、光にさらされたじゃがいもでは、天然毒素であるソラニンやチャコニンが多くなる場合があります。
農林水産省は、芽やその付け根、緑色になった皮の部分にこれらの天然毒素が多く含まれることがあると注意喚起しています。緑色の濃さだけで毒素の量を正確に判断することはできません。
緑化を防ぐには、栽培中に土寄せを行っていもを地表に露出させないことが重要です。収穫後も直射日光を避け、光を通しにくい箱や紙袋などに入れて保管しましょう。
保存方法と食中毒予防の注意点収穫したじゃがいもは、表面を乾かしたあと、土を軽く落とし、暗くて涼しく、風通しのよい場所で保管します。洗うと表面に水分が残り、傷みやすくなる場合があるため、保存するものは基本的に洗わずに保管し、調理前に洗うとよいでしょう。
家庭菜園で収穫したじゃがいもは、十分に成熟していない場合があります。小さいいもがすべて危険というわけではありませんが、品種によって大きさが違うため、サイズだけで成熟度を判断することはできません。茎葉が十分に枯れてから収穫が必要です。
調理する際は、芽とその付け根を深めに取り除き、緑色になった皮は周囲も含めて厚めにむきます。緑色が広範囲に及ぶものや、苦味・えぐみのあるもの、状態に不安があるものは食べずに廃棄してください。加熱すれば必ず安全になるわけではなく、通常のゆで調理などでソラニンやチャコニンを確実に除去することはできません。
農林水産省は2026年10月6日更新の食中毒予防情報でも、栽培時の土寄せ、十分な成熟を確認した収穫、適切な保存、調理時の芽や緑色部分の除去を呼びかけています。育てる段階から食べる段階まで、一連の管理を徹底しましょう。
【じゃがいもの育て方】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:じゃがいもはいつ植え付けるのがベストですか?
A1:暖地・中間地では春植えが2〜3月ごろ、秋植えが8月下旬〜9月ごろの目安です。寒冷地では春植えが中心になります。地域の気温、霜の時期、品種ごとの栽培暦を確認して決めましょう。
Q2:種いもは必ず切って植える必要がありますか?
A2:必ず切る必要はありません。小さめの種いもはそのまま植えられます。大きい種いもを切る場合は、各片に芽が残るように切り分け、切り口を十分に乾かしてから植え付けてください。
Q3:芽かきは何本残せばよいですか?
A3:農林水産省の家庭向け栽培情報では、太く勢いのある芽を2〜4本程度残す方法が紹介されています。芽が約10cmに伸びたころを目安に、種いもの大きさや株の生育状態に合わせて調整しましょう。
Q4:プランターでもじゃがいもを収穫できますか?
A4:できます。深さ30cm以上を目安に、排水穴のある大きな容器と野菜用培養土を用意します。日当たりを確保し、土の乾き具合を見ながら水やりを行い、芽かきと土寄せを忘れないことがポイントです。
Q5:緑色になったじゃがいもは食べられますか?
A5:緑色の部分や芽にはソラニンやチャコニンが多く含まれる場合があります。緑色の部分を厚めにむき、周囲も十分に取り除く必要がありますが、緑化が広範囲に及ぶものや苦味があるものは食べずに廃棄してください。加熱だけで安全になるとは限りません。
Q6:毎年同じ場所でじゃがいもを育てても大丈夫ですか?
A6:連作は病害虫の増加や収量・品質の低下につながる可能性があります。できれば4〜5年程度の間隔を空け、ナス科以外の作物を組み合わせる輪作を行いましょう。プランターでも、土の入れ替えや容器のローテーションを検討してください。
じゃがいもの栽培を成功させるには、植え付け時期、種いもの品質、土づくり、生育中の管理、収穫後の保存を切り離さずに考えることが大切です。春植えと秋植えにはそれぞれ特徴がありますが、まずは地域の栽培暦に合った作型を選び、健全な種いもから始めましょう。
生育中は、芽が10cm前後になったころに芽かきを行い、いもが露出しないよう土寄せをします。水や肥料は多ければよいわけではなく、土の乾き具合や株の状態に応じて調整します。病害虫の発生を防ぐためには、健全な種いもを使い、同じ場所での連作を避けることも欠かせません。
そして、収穫時には茎葉が十分に枯れていることを確認し、いもを傷つけずに掘り上げます。収穫後は光を避けて保存し、調理前には芽や緑色の部分を丁寧に取り除きましょう。
家庭菜園で最も大切なのは、植え付けの早さや肥料の量を競うことではなく、地域と株の状態に合わせて適切な作業を行うことです。基本を押さえて一つひとつの工程を丁寧に進めれば、畑でもベランダでも、じゃがいもの収穫をより確実に楽しめます。