ホーム 芸能ニュース・ゴシップ 同社とは?意味・読み方から当社・弊社・貴社・御社との違いまで徹底解説

同社とは?意味・読み方から当社・弊社・貴社・御社との違いまで徹底解説

黒田 慎平 黒田 慎平 • 更新: • 公開: • 読了約 13 分
目次

ニュース記事やビジネス文書で目にする「同社」。意味は何となく理解していても、読み方や正しい使い方、「当社」「弊社」「貴社」「御社」との違いを明確に説明できるでしょうか。とくに、取引先へのメールや就職活動の書類を作成する際には、似た表現を混同しないことが大切です。

「同社」は、一般に文中ですでに登場した会社を指す言葉です。小学館『精選版 日本国語大辞典』では、前に述べた会社を指す意味などが示されています。2026年現在も、企業ニュースや経済報道を読む際に役立つ基本表現です。意味・読み方・例文から、敬語との関係、類語、誤用を避ける判断基準まで整理します。

【まず結論】同社とは?意味・読み方・指示語としての役割

同社とは

「同社」は「どうしゃ」と読みます。「同」は同じもの、「社」は会社などを表し、企業に関する文章では、前に述べた会社、または文脈上すでに特定されている会社を指すのが一般的です。

例えば、「東都テクノ株式会社が新製品を発表した。同社は来月から販売を開始する」という文章では、2文目の「同社」は東都テクノ株式会社を指します。同じ会社名を何度も書かずに済むため、文章が簡潔になります。

なお、東都テクノ株式会社は説明用の架空の社名です。ここでの例文は、表現の使い方を示すためのものです。

「同社」は、前に出てきた対象を受ける指示的な表現として機能します。文法的な役割を考える際には、前の文にある会社名が何を指しているかを確認するのが基本です。

辞書上の意味は会社だけに限られません。『精選版 日本国語大辞典』には、同じ神社や前に述べた神社を指す意味、同門の仲間などを表す用法も記載されています。ただし、現代の企業ニュースやビジネス文書で目にする場合は、会社を指す意味で使われていることが大半です。

【ニュース記事でよく見る理由】同社の使い方と正しい例文

新聞やニュースサイトで「同社」が頻繁に登場するのは、企業名の反復を避けながら、情報を正確かつ効率的に伝えるためです。企業の新製品、業績、事業提携、人事、サービスの変更などを扱う記事では、同じ会社が複数の段落にわたって登場します。

最初に会社名を示し、その後は「同社」と表記することで、文章の見通しがよくなります。ただし、記事中に複数の会社が登場すると、どの会社を指しているのか分かりにくくなることがあります。会社名を再度記載するかどうかは、読み手が対象を特定できるかを基準に判断します。

以下は、ニュース記事での使い方を示す例文です。

  • 新製品の発表:「A社は新型の業務用機器を発表した。同社は法人向けの販売を予定している。」
  • 業績の説明:「B社は決算資料を公表した。同社の売上高は前年同期と比較して増加した。」
  • 企業間の提携:「C社とD社は業務提携を発表した。C社は開発を担当し、同社の提携先であるD社は販売を担う。」
  • サービスの変更:「E社は料金体系の変更を告知した。同社によると、新料金は次回の契約更新から適用される。」

3つ目の例文では、「同社」がどちらの会社を指すのか曖昧になりやすいため、実際の記事では会社名を繰り返したほうが明確な場合があります。読みやすさを優先するなら、機械的に「同社」へ置き換える必要はありません。

ニュース記事における「同社」の正しい使い方は、最初に対象企業を明示し、その後も指す会社が明確な場合に使用することです。これが基本ルールになります。

【一目で分かる比較】同社・当社・弊社・貴社・御社の違い

「同社」と混同されやすいのが、「当社」「弊社」「貴社」「御社」です。いずれも会社を表す言葉ですが、指す相手と使う場面が異なります。特に重要なのは、同社が前に述べた会社を指す表現であるのに対し、残りの4語には自分側・相手側という立場の違いがあることです。

表現 読み方 指す対象・ニュアンス 主な使用場面
同社 どうしゃ 前に述べた会社 ニュース記事、第三者の立場からの説明
当社 とうしゃ 自分が所属する会社。中立的な表現 社内資料、会社案内、公式発表
弊社 へいしゃ 自分が所属する会社。へりくだった表現 取引先へのメール、営業、顧客対応
貴社 きしゃ 相手の会社を敬って表す言葉 メール、手紙、応募書類などの文章
御社 おんしゃ 相手の会社を敬って表す言葉 面接、電話、商談などの会話

この使い分けは、厚生労働省の関連資料にある企業対応の表現例や、文化庁の敬語に関する解説とも整合する考え方です。相手を立てる表現と自分側を指す表現を区別することが、適切な敬語運用の基本です。

同社と当社の違い:「同社」は文章中で言及した会社を指し、「当社」は自分が所属する会社を指します。自社を紹介する社内資料なら「当社の事業内容」、第三者がその会社を紹介する記事なら「同社の事業内容」が自然です。

同社と弊社の違い:「弊社」は自分側の会社をへりくだって表す言葉です。取引先に「弊社の商品をご案内します」と伝えるのは自然ですが、自分側の会社を第三者のように扱う必要がなければ「同社」は通常使いません。

同社と貴社・御社の違い:「貴社」と「御社」は相手の会社を敬って呼ぶ表現です。一般に文章では「貴社」、会話では「御社」を使います。「同社」は敬意を示すための言葉ではないため、相手の会社に対する呼びかけとしては適しません。

なお、会社以外の組織では呼び方が変わる場合があります。例えば、銀行には「貴行」「御行」、学校には「貴校」「御校」などの表現があります。組織の種類に応じて適切な呼称を選ぶことも、ビジネス上の配慮の一つです。

【ビジネス文書で迷わない】同社の使い分けと正しい書き方

ビジネス文書で「同社」を使うかどうかは、誰が誰について説明しているのかによって決まります。特に、社外向けのメール、社内報告書、プレスリリース、企業調査資料では、書き手の立場を意識する必要があります。

社内資料の場合は、自社を指すなら「当社」が一般的です。「当社の販売計画を見直す」「当社製品の市場動向を分析する」のように使います。

取引先へのメールの場合は、自社について述べる際に「弊社」を使うと、へりくだった姿勢を示せます。「弊社の担当者より改めてご連絡いたします」「弊社製品をご検討いただき、ありがとうございます」といった表現が適切です。

会社を第三者として紹介する資料の場合は、先に会社名を記載したうえで「同社」と表現できます。例えば、「A社は国内市場で事業を展開している。同社は海外向けサービスにも取り組んでいる」という書き方です。

ただし、会社自身が公表するプレスリリースや公式文書では、自社を「当社」と表現するのが一般的です。第三者が作成するニュース記事で使われる「同社」と、会社自身が発信する文書での「当社」は、書き手の立場が違うことから使い分けられています。

また、ビジネス文書では「同社」が敬語かどうかを気にする人もいますが、同社そのものに尊敬や謙譲の意味はありません。敬意を表したい場合は、文全体の敬語や相手の呼び方によって調整します。

【類語と例文】同社を言い換えるなら何が適切?

「同社」の類語として使える表現には、「その会社」「当該企業」「当該社」などがあります。ただし、完全に同じ意味で置き換えられるわけではありません。文章の目的や前後関係によって、自然な表現は変わります。

  • その会社:一般的で分かりやすい表現。説明文や会話でも使いやすい。
  • 当該企業:特定の案件や制度、契約などで対象となる企業を指す、やや硬い表現。
  • 当該社:対象となる会社を指す表現。規程や事務的な文書などで使われる。
  • 自社:自分が所属する会社を指す一般的な表現。「同社」とは指す立場が異なる。
  • 他社:自社以外の会社を指す表現。比較や競合分析などで使われる。

例えば、「同社は契約条件を変更した」という文章は、すでに登場した会社の説明に向いています。一方、「当該企業は契約条件を変更した」は、契約や調査の対象として特定された企業を説明する場面に適しています。

また、「その会社は契約条件を変更した」と書けば、より平易で親しみやすい印象になります。読者に専門用語を意識させずに説明したい場合は、「その会社」も有力な選択肢です。

ただし、言い換えによって指す対象が変わる可能性があります。「自社」は書き手側の会社、「他社」は自社以外の会社を表すため、前の文に登場した会社を指す「同社」と単純に置き換えることはできません。

【誤用を防ぐ】同社の使い方で注意したい3つのポイント

「同社」の使い方で注意したいのは、読み方や漢字そのものよりも、指す対象が明確かどうかです。次の3点を確認すると、ニュース記事やビジネス文書の誤解を減らせます。

1.会社名を示す前に「同社」を使わない

文脈から対象企業が明確な場合を除き、初めて登場する会社をいきなり「同社」と書くと、読み手はどの会社を指しているのか判断できません。初出では正式な会社名や、対象が明確になる表現を使い、その後に「同社」と続けるのが基本です。

2.複数の会社が登場したら、指示対象を再確認する

2社以上を紹介する文章では、「同社」が直前の会社を指すのか、前段落で主に扱った会社を指すのか、読み手が迷うことがあります。対象が曖昧なら会社名を繰り返すほうが確実です。文章の簡潔さよりも、情報の正確さを優先しましょう。

3.敬語の代わりに使わない

「同社」は相手を敬う表現ではありません。取引先に向けたメールで相手の会社を指す場合は、文章なら「貴社」、会話なら「御社」を使うのが一般的です。自社について説明する場合も、社外向けなら「弊社」、社内資料などでは「当社」を基本にすると、立場が明確になります。

特に就職活動では、「貴社」と「御社」の使い分けがよく問われます。応募書類やメールには「貴社」、面接では「御社」を用いると覚えておくと実践しやすいでしょう。応募者自身がその企業の社員でない場合、応募先を「当社」「弊社」と呼ぶのも通常は適切ではありません。

【同社とは】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:「同社」は何と読みますか? A1:「どうしゃ」と読みます。企業に関する文章では、前に述べた会社を指す言葉として使われます。

Q2:「同社」は敬語ですか? A2:敬語ではありません。前に登場した会社を指す表現です。相手の会社を敬って呼ぶ場合は、文章では「貴社」、会話では「御社」を使うのが一般的です。

Q3:自分の会社に「同社」を使ってもよいですか? A3:自社を紹介する通常の社内資料や公式文書では、「当社」や「弊社」を使うのが一般的です。ただし、第三者が書いた記事などで自社が説明対象になっていれば、「同社」と表現されることがあります。

「同社とは」という疑問に対する答えは、文中ですでに登場した会社を指す表現、ということです。読み方は「どうしゃ」。ニュース記事では会社名の反復を避けるために使われ、企業の事業や業績、発表内容を簡潔に説明する役割を担っています。

正しい使い方を身につけるうえで重要なのは、「同社」を敬語の一種と考えないことです。「当社」「弊社」は自分側の会社、「貴社」「御社」は相手側の会社を指し、それぞれに適した使用場面があります。

プロの結論は、言葉を短くすることよりも、誰を指しているのかを明確にすることを優先する、という一点に尽きます。会社名を最初に示し、対象が明らかな場合に「同社」を使う。複数の会社が登場する文章では、必要に応じて会社名を繰り返す。この基本を守れば、ニュース記事の読解にも、ビジネス文書の作成にも応用できます。

文章を公開・送信する前には、同社が指す会社、自社と相手企業の区別、文書か会話かという3点を確認しましょう。正確な表現の選択が、読み手にとって分かりやすく、信頼できる文章につながります。

同じカテゴリの記事

黒田 慎平
デジタルマーケター 黒田 慎平
プロフィールを見る →

リーグ公式記録と大会発表を出典に、選手コメントは会見の逐語録から引用。数値は試合後に公式記録で確認します。

おすすめの関連記事