東出昌大が演じた鏑木旋風雄(かぶらぎ・かぜお)は、鈴蘭高校に転入してきた3年生です。
最大の特徴は、周囲の不良たちが執着する「鈴蘭の頂点」にほとんど関心を示さないこと。強さを持ちながらも、集団の中で権力を築こうとはせず、自分のペースで生きようとする一匹狼的な人物です。
鏑木旋風雄の人物像鏑木は、単純に喧嘩が強いだけの主人公ではありません。
彼の行動には、他人と群れることへの距離感や、内面に抱える孤独が表れています。
2014年4月10日に掲載されたシネマトゥデイの東出昌大・勝地涼対談では、東出自身が旋風雄について、喧嘩をしたくないと言いながら鈴蘭に来た背景には、何らかの願望や寂しさがあるのではないかと語っています。
この人物理解が、旋風雄を単なる無敵の転校生ではなく、感情を抱えた青年として描くポイントになっています。
鏑木旋風雄の役作りで東出昌大が参考にした人物
東出昌大は、鏑木の人物像を作るうえで、監督の豊田利晃から高倉健のようなたたずまいを意識するよう求められたことを明かしています。
シネマトゥデイのインタビューによると、豊田監督から求められたのは、巻き舌にならない話し方や、芯のある男としての存在感でした。
東出は高倉健の出演作を参考にしながら、単なるものまねにならないよう苦心したと振り返っています。
また、具体的な演技指示よりもイメージを与えられ、自分で考えて芝居を組み立てることに苦労したとも語っています。撮影期間の約2か月は、俳優として新しい課題に向き合う時間だったのです。
東出昌大がクローズに出演した理由出演の背景には、原作への親しみとオーディションへの強い意欲がありました。
2014年のシネマカフェのインタビューでは、東出は髙橋ヒロシの作品世界が好きだったことを明かしています。特に続編漫画『WORST』を読んでいた世代であり、作品に登場する男たちの生き方や強さに魅力を感じていたそうです。
加えて、主演の座は最初から与えられたものではありません。オーディションを経て鏑木役を獲得しました。
クランクイン前の段階では、主演を務めることへのプレッシャーも感じていたといいます。豊田監督の演出に応えようとする姿勢が、映画の中心人物を演じるうえでの大きな挑戦になりました。
つまり、東出昌大の出演理由は、原作への愛着、オーディションでの抜擢、そして豊田利晃監督の作品に挑戦する機会が重なったことにあります。
【あらすじ解説】クローズEXPLODEで描かれる鈴蘭高校の頂点争い

物語の舞台は、不良たちが集まる鈴蘭高校です。
『クローズZERO II』で滝谷源治や芹沢多摩雄らが卒業してから1か月。新年度を迎えた学校には、誰もが認める絶対的な頂点が存在していません。
その空席をめぐり、新3年生たちがそれぞれの勢力を率いて動き始めます。
強羅徹を中心に動き出す新しい勢力図新たな鈴蘭で頂点に最も近い存在と見られているのが、柳楽優弥演じる強羅徹です。
強羅に対抗する高木哲次(KENZO)、独自の立ち位置を持つ小岐須健一(勝地涼)など、複数の人物がそれぞれの思惑を抱えています。
そこに現れるのが、東出昌大演じる鏑木旋風雄と、早乙女太一演じる新1年生の加賀美遼平です。
鏑木は頂点争いに関心を示さず、加賀美は本能のままに行動する好戦的な人物。性格も学年も異なる2人の存在が、鈴蘭の勢力図を変えていきます。
黒咲工業高校との対立も物語を動かす本作では鈴蘭高校内部の争いだけでなく、近隣校である黒咲工業高校との関係も重要です。
岩田剛典演じる柴田浩樹は、黒咲工業高校を束ねる人物です。
一方、永山絢斗演じる藤原一は、暴行事件をきっかけに学校を離れ、周辺の不良たちを巻き込む危険な存在になっていきます。
藤原の動きは、鈴蘭内部の抗争にも影響を与えます。
このように、作品は鈴蘭の内部対立と外部勢力の侵攻という二つの軸で進行します。単独の主人公だけでなく、多数の人物の立場が交差する群像劇として構成されている点が特徴です。
【キャスト一覧】東出昌大・早乙女太一・柳楽優弥ら豪華出演者の役柄
『クローズEXPLODE』の魅力の一つが、若手実力派俳優を中心に構成されたキャスト陣です。
東出昌大を筆頭に、俳優、ダンサー、アーティストなど異なる分野で活動する出演者が参加しています。
以下は、トライストーン・エンタテイメント、TBSなどの作品情報に掲載された主要キャストです。
主要キャスト・人物相関一覧
加賀美遼平役:早乙女太一
鈴蘭高校に入学した新1年生。自分の本能に従って行動する好戦的な人物で、鏑木とは対照的な性格を持っています。
早乙女太一は、舞台で培った身体表現や存在感を持つ俳優です。
本作では、東出昌大とは異なる方向性の人物を演じ、鈴蘭の新しい勢力争いに大きな変化をもたらします。
柳楽優弥が演じる強羅徹
強羅徹役:柳楽優弥
新しい鈴蘭で頂点に最も近いと目される人物。新世代の鈴蘭を象徴する存在です。
柳楽優弥は、映画『誰も知らない』などで知られる俳優です。
本作では強羅徹として、鈴蘭の勢力争いにおける重要な位置を占めています。
岩田剛典が演じる柴田浩樹
柴田浩樹役:岩田剛典
黒咲工業高校を束ねるトップ。鈴蘭とは別の学校の勢力を代表します。
岩田剛典は、EXILEおよび三代目 J SOUL BROTHERSのメンバーとしても知られています。
本作では、ダンスパフォーマンスとは異なる俳優としての存在感を見せています。
ほかにも注目したい出演者- 勝地涼:小岐須健一役。集団の中で独自の立ち位置を持つ人物。
- KENZO:高木哲次役。鈴蘭の頂点を狙う存在。
- 永山絢斗:藤原一役。鈴蘭の外側から抗争に影響を及ぼす。
- ELLY:山下甲兵役。鈴蘭に新しい脅威を持ち込む人物。
- 深水元基:林田恵役。クローズシリーズでおなじみのリンダマン。
- やべきょうすけ:片桐拳役。前2作品から引き続き登場する。
特に、やべきょうすけがシリーズを通して出演している点は、キャストが一新された本作における旧シリーズとの接点になっています。
【シリーズ順番】クローズZEROからEXPLODEまでの時系列を整理
『クローズEXPLODE』を理解するには、前2作品とのつながりを知っておくことが大切です。
実写映画の『クローズZERO』シリーズは、原作漫画の物語をそのまま映像化したものではなく、髙橋ヒロシの世界観を基にしたオリジナルストーリーです。
映画を見る順番は公開順でOK| 順番 | 作品名 | 公開日 | 監督 |
|---|---|---|---|
| 第1作 | クローズZERO | 2007年10月27日 | 三池崇史 |
| 第2作 | クローズZERO II | 2009年4月11日 | 三池崇史 |
| 第3作 | クローズEXPLODE | 2014年4月12日 | 豊田利晃 |
2007年公開の第1作は、小栗旬演じる滝谷源治が鈴蘭高校に転入するところから始まります。
芹沢多摩雄(山田孝之)らとの勢力争いを軸に、鈴蘭の頂点を目指す若者たちの姿を描いています。
原作漫画の主人公・坊屋春道が登場する以前の時間軸を扱ったオリジナルストーリーです。
第2作『クローズZERO II』2009年公開の第2作では、鈴蘭高校と鳳仙学園の対立が物語の中心になります。
前作から引き続き小栗旬や山田孝之が出演し、新たな人物も加わりました。
滝谷源治たちが経験する抗争の続編であり、次の世代に物語を引き継ぐ前段階に当たります。
第3作『クローズEXPLODE』2014年公開の『クローズEXPLODE』は、『クローズZERO II』の約1か月後から始まります。
滝谷源治や芹沢多摩雄らが卒業した鈴蘭高校で、新しい世代が頂点争いを始めるという設定です。
主演俳優も小栗旬から東出昌大へ交代し、柳楽優弥や早乙女太一らを中心に新しい人物関係が構築されました。
初めて見る人には、公開順の3作品を続けて鑑賞する方法がおすすめです。 前2作品を見ておけば、鈴蘭の頂点が空席になった背景や、旧世代から新世代への交代を理解しやすくなります。
【評判・評価】クローズEXPLODEは面白い?作品の魅力と賛否
『クローズEXPLODE』は、豪華キャストと迫力あるアクションが見どころである一方、前2作品との違いから評価が分かれる作品でもあります。
評価が分かれる3つのポイント1. 新しいキャストによる新鮮さ
東出昌大、柳楽優弥、早乙女太一、岩田剛典など、前作とは異なる顔ぶれが集まっています。
旧シリーズの俳優に依存せず、新しい鈴蘭の勢力図を描いた点は、本作ならではの魅力です。
2. 豊田利晃監督による演出
監督を務めた豊田利晃は、『青い春』『空中庭園』などでも知られる映画監督です。
本作では、前2作を担当した三池崇史から監督が交代しました。
TBSの作品紹介では、豊田監督がアクションシーンにリアリティーを求めたことも紹介されています。シリーズの世界観を引き継ぎながら、演出面で異なるアプローチを採用したことが特徴です。
3. 前作との比較による好みの違い
『クローズZERO』や『クローズZERO II』で印象的だった滝谷源治や芹沢多摩雄の存在感を期待する人にとっては、新キャラクター中心の展開が物足りなく感じられる可能性があります。
一方、新しい登場人物による群像劇や、従来とは違う鈴蘭の雰囲気を楽しみたい人には魅力があります。
映画レビューサイトの評価検索時に確認できる映画レビューサイトの掲載情報では、次のような評価が見られます。
| 評価サイト | 掲載評価 | 特徴 |
|---|---|---|
| KINENOTE | 58.0点 | 256人の平均評点 |
| Filmarks | 2.7点 | ユーザーによる感想・評価 |
| Rotten Tomatoes | 35% | 批評家スコア。評価対象は少数 |
これらはそれぞれ集計方法や利用者層が異なるため、単純に比較できる数字ではありません。
ただし、シリーズの過去作品と比較したときの印象や、キャラクターの描き方が評価の分かれ目になっていることは読み取れます。
どんな人におすすめできる?おすすめできる人
- 東出昌大の初主演映画を見たい人
- 早乙女太一や柳楽優弥の出演作に興味がある人
- 不良高校を舞台にした青春群像劇が好きな人
- 鈴蘭高校の新しい世代の物語を楽しみたい人
- 豊田利晃監督の映画表現に関心がある人
好みが分かれそうな人
- 小栗旬演じる滝谷源治の続編を期待している人
- 前2作と同じ人物関係や雰囲気を重視する人
- 登場人物の多い群像劇より、単独主人公を中心とした物語を好む人
『クローズEXPLODE』を評価する際には、前2作品の単なる続編としてだけでなく、新しい世代へのバトンタッチを描いた作品として見ることが大切です。
東出昌大の鏑木旋風雄は、頂点を目指すこと自体に執着しない主人公です。対して、強羅徹や高木哲次は鈴蘭の頂点を意識しています。
この価値観の違いが、作品の人間関係を形作っています。
加えて、東出昌大にとって本作は、オーディションで主演を獲得し、豊田監督の演出のもとで自分自身の芝居を模索した重要な出演作でもあります。
その意味では、映画そのものの評価だけでなく、東出昌大の俳優としての転換点を知るための作品としても注目できます。
【クローズ東出】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:東出昌大はクローズの何という映画に出演していますか?
A1:2014年4月12日公開の映画『クローズEXPLODE』に主演しています。鈴蘭高校に転入する3年生・鏑木旋風雄を演じました。
Q2:東出昌大が演じた鏑木旋風雄はどんな人物ですか?
A2:自由気ままに生きることを好み、鈴蘭高校の頂点争いには積極的に参加しない一匹狼的な転校生です。強さだけでなく、孤独や内面の葛藤も人物像の重要な要素です。
Q3:クローズEXPLODEの早乙女太一は何役ですか?
A3:加賀美遼平役です。鈴蘭高校に入学した新1年生で、本能のままに行動する好戦的な人物です。
Q4:柳楽優弥と岩田剛典は何役ですか?
A4:柳楽優弥は鈴蘭高校の強羅徹役、岩田剛典は黒咲工業高校の柴田浩樹役です。
Q5:クローズEXPLODEを見る前にZEROシリーズを見る必要はありますか?
A5:必須ではありませんが、『クローズZERO』『クローズZERO II』『クローズEXPLODE』の順番で見ると、物語の時間軸や鈴蘭高校の世代交代を理解しやすくなります。
Q6:クローズEXPLODEの監督と原作者は誰ですか?
A6:監督は豊田利晃、原作は髙橋ヒロシです。脚本は向井康介、水島力也、長谷川隆が担当しています。
「クローズ東出」という検索キーワードの中心にあるのは、東出昌大が主演した『クローズEXPLODE』です。
2014年4月12日に公開された本作は、髙橋ヒロシの漫画を原作とする実写映画シリーズの第3作であり、『クローズZERO II』から1か月後の鈴蘭高校を舞台にしています。
東出昌大が演じた鏑木旋風雄は、頂点争いに執着しない転校生。一方、早乙女太一の加賀美遼平、柳楽優弥の強羅徹、岩田剛典の柴田浩樹など、個性の異なる人物たちが物語を動かします。
特に押さえておきたい要点は次の5つです。
- 公開日:2014年4月12日
- 主演:東出昌大
- 役柄:鏑木旋風雄
- 監督:豊田利晃
- シリーズ内の位置:『クローズZERO』『クローズZERO II』に続く第3作
2026年に改めて鑑賞するなら、東出昌大の初主演作という視点だけでなく、旧世代から新世代へと鈴蘭高校の物語が引き継がれる過程にも注目してみてください。『クローズEXPLODE』は、シリーズの新しい顔ぶれと、それぞれの俳優が作り上げた人物像を楽しめる作品です。