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相撲の懸賞金は1本7万円!2026年秋場所3,688本の内訳と仕組みを徹底解説

雨宮 理沙 雨宮 理沙 • 更新: • 公開: • 読了約 17 分
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大相撲の幕内取組で、呼出しが色鮮やかな懸賞旗を掲げて土俵を回り、勝った力士が懸賞袋の束を受け取る光景。テレビ中継でもおなじみですが、懸賞金は1本いくらなのか、力士は実際にいくら受け取れるのか、疑問に思う人も多いのと考えられます。

2026年11月現在、相撲の懸賞金は1本7万円(税込)です。勝ち力士の取り分は6万円で、2025年5月場所から受け取り方法が変更されました。土俵上で受け取る現金は1万円、銀行口座への振込分は2万円、納税などに備える積立金は3万円です。さらに2026年秋場所では、実際の懸賞掲出本数が3,688本に達し、過去最多を更新しました。

【基本知識】相撲の懸賞金は1本7万円!勝ち力士の取り分はいくら?

相撲の懸賞

相撲の懸賞金とは、企業や団体などの懸賞主が特定の取組に対して提供する賞金です。大相撲では幕内の取組に限って懸賞をかけることができ、対象の取組で勝利した力士が賞金を受け取ります。

日本相撲協会の公式案内によると、懸賞金は1本7万円(税込)。このうち1万円は協会の手数料、残る6万円が勝ち力士の獲得分です。

懸賞金7万円の内訳

最初に、スポンサーが支払う金額と力士が獲得する金額を整理しておきましょう。

  • スポンサーの支払額:70,000円
  • 日本相撲協会の手数料:10,000円
  • 勝ち力士の獲得分:60,000円

協会が受け取る1万円は、取組表への提供者名の掲載や場内放送に関する手数料です。懸賞金の全額が勝ち力士に渡るわけではありません。

1場所15本なら105万円

懸賞を出す企業にとって、気になるのが広告費です。1本7万円なので、15本を申し込むと合計105万円になります。

日本相撲協会が案内する1場所15本の申し込み基準に当てはめると、次のようになります。

  • 1本:7万円
  • 5本:35万円
  • 10本:70万円
  • 15本:105万円
  • 30本:210万円
  • 50本:350万円

例えば、1取組に50本の懸賞がかかった場合、スポンサー側の負担は350万円です。そのうち300万円が勝ち力士の獲得分となり、50万円が協会の手数料に相当します。

ここで注意したいのは、一般に報道で使われる「力士の手取り6万円」という表現です。これは協会手数料を除いた力士の取り分を指しており、6万円すべてをその場で現金として自由に使えるという意味ではありません。

【2025年5月から変更】懸賞金6万円の受け取り方法と最新の内訳

懸賞金の仕組みを理解するうえで、特に重要なのが2025年5月場所からの変更です。

それまで力士は、懸賞金1本につき3万円を土俵上で現金として受け取っていました。しかし、大量の現金を持ち歩くことによる盗難リスクなどが問題となり、日本相撲協会は現金で渡す金額を1万円に変更。差額の2万円は銀行口座への振込とする方式を導入しました。

2025年5月9日に公表された変更内容は、5月11日初日の夏場所から適用されています。

現在の懸賞金6万円は3つに分かれる

2026年現在の受け取り方法を整理すると、次の3区分になります。

  • 土俵上の現金:1万円
  • 銀行口座への振込:2万円
  • 納税充当金としての積立:3万円

合計すると、勝ち力士の取り分は従来どおり6万円です。変更されたのは賞金総額ではなく、受け取り方法です。

納税充当金3万円とは何か?

納税充当金とは、力士の税金や引退後の必要経費などに備えて積み立てられるお金です。

この3万円は、協会が手数料として受け取るお金とは異なります。あくまで勝ち力士に帰属する賞金の一部を、将来の支出に備えて管理する仕組みです。

マネーポストWEBが協会関係者の説明として報じた内容によれば、従来から積み立てられていた3万円に、新たに口座振込となった2万円が加わり、口座に入る金額は合計5万円となりました。協会で所定の手続きをすれば引き出すことも可能ですが、引退時まで積み立てる関取が多いとされています。

2025年の変更前後を比較
  • 変更前:土俵上の現金3万円+納税充当金3万円
  • 変更後:土俵上の現金1万円+口座振込2万円+納税充当金3万円

この変更の背景には、力士が大量の現金を持ち歩くことへの安全上の懸念がありました。懸賞が何十本もかかる人気力士の場合、従来方式では土俵上で受け取る現金が数百万円に達するケースもあります。

2025年の変更は、伝統的な懸賞金の受け渡しを残しながら、現金管理の安全性を高めるための現実的な対応だったといえます。

【懸賞旗の意味と仕組み】企業スポンサーは何を宣伝している?

懸賞金の魅力は賞金だけではありません。企業にとっては、土俵上で自社の名前や商品を多くの観客に見てもらえる広告機会でもあります。

日本相撲協会の公式案内によると、懸賞を申し込むと、提供者名が当日の取組表に掲載され、取組直前には場内放送でも読み上げられます。加えて、懸賞旗が土俵上を回ることで、会場内の観客やテレビ視聴者にも広告をアピールできます。

懸賞旗はいつ、誰が掲げる?

懸賞のかかった取組では、力士が塵浄水を終えた後、呼出しが懸賞旗を掲げて土俵を一周します。

旗の寸法は横70cm・縦120cm。懸賞主が制作して持ち込みますが、土俵上で掲げるため、デザインには一定の制限があります。

懸賞旗は単なる装飾ではありません。スポンサーの広告を観客に届ける、懸賞制度の重要な構成要素です。

懸賞に関係する5つの主体
主体・関係者 役割 関係する仕組み
企業・スポンサー 懸賞金を提供する 広告宣伝や力士への応援
日本相撲協会 申し込みを受け付ける 懸賞の管理、掲載・放送手配
呼出し 懸賞旗を掲げる 取組前に土俵を一周する
勝ち力士 懸賞金を獲得する 1本につき6万円の配分
観客・視聴者 広告に接する 取組表、場内放送、懸賞旗
企業スポンサーが懸賞を出す理由

企業が懸賞を出す理由は、単純な知名度向上だけではありません。

人気力士の取組に懸賞をかければ、多くの観客の目に企業名が触れる機会が生まれます。地域にゆかりのある力士を応援することで、地元とのつながりをアピールすることもできます。

2026年秋場所では、新規申し込みが15社あり、拓殖大学が総合大学として初めて申し込んだことも報じられました。また、BSフジは番組やドラマのロゴをあしらった懸賞旗を掲出しています。

こうした事例からも、懸賞は一般企業だけでなく、教育機関やメディアなど幅広い団体が参加できる広告・応援の仕組みとして機能していることが分かります。

【申し込み条件】相撲の懸賞は個人でも出せる?必要な本数と費用

懸賞を出せるのは大企業だけではありません。日本相撲協会の公式案内では、希望する取組や応援している力士の取組などに懸賞をかけることができます。

ただし、申し込みには本数や対象となる取組などの条件があります。

懸賞金の申し込みに必要な条件
  • 対象:幕内の取組のみ
  • 最低本数:1日1本以上
  • 1場所の最低本数:15本以上
  • 基本料金:1本7万円(税込)
  • 15本の場合:合計105万円(税込)
  • 追加申し込み:1本から受付
  • 提供者名:取組表掲載・館内放送用の原稿は15文字以内

重要なのは、懸賞をかけられるのが幕内取組に限られる点です。十両以下の取組には、通常の本場所の懸賞をかけることはできません。

申し込みから懸賞旗掲出までの流れ

申し込みを希望する企業や団体は、日本相撲協会の懸賞係に問い合わせます。希望する取組や応援する力士、提供者名などを調整し、懸賞金と旗の準備を進めます。

懸賞旗は懸賞主側で制作して持ち込む方式です。土俵上で掲げるため、デザインについては協会の制限に従う必要があります。

また、広告の原稿は15文字以内という制限があるため、企業名や商品名をどのように伝えるかも重要です。

公式案内では、公益財団法人日本相撲協会の懸賞係が問い合わせ窓口となっています。申し込みを検討する場合は、最新の受付条件や手続きについて直接確認するのが確実です。

【2026年最新】秋場所の懸賞本数3,688本!過去最多を更新

2026年の大相撲で大きな話題となったのが、9月13日から27日まで開催された秋場所の懸賞本数です。

秋場所で実際に掲出された懸賞は3,688本。それまでの最高記録だった2026年夏場所の3,563本を125本上回り、過去最多を更新しました。

2026年の懸賞本数の推移

秋場所の実績を過去の場所と比較すると、懸賞広告の規模が拡大していることが分かります。

  • 2025年秋場所:2,926本
  • 2026年夏場所:3,563本
  • 2026年秋場所:3,688本

2026年秋場所は前年同場所比で約26%増加しました。加えて、懸賞本数は19場所連続で増加したと、エコノミストの宅森昭吉氏がゴールドオンライン掲載記事で解説しています。

申し込み3,895本と実際の掲出3,688本は違う

ここで混同しやすいのが、事前申し込み本数と実際に掲出された本数です。

日本相撲協会が秋場所前に発表した申し込み総数は3,895本でした。一方、場所終了後に集計された実際の掲出本数は3,688本です。

この2つは異なる数字であり、過去最多を更新した実績として扱うべきなのは3,688本です。

秋場所の懸賞金は総額いくら動いた?

1本7万円で計算すると、3,688本の懸賞にかかったスポンサー側の金額は、次のとおりです。

3,688本×70,000円=2億5,816万円

1場所で2億円を大きく超える広告費が懸賞を通じて動いた計算になります。力士の獲得分だけを計算しても、3,688本×6万円で2億2,128万円に達します。

懸賞本数は、単なる相撲人気の指標ではありません。企業が大相撲にどれほど広告価値を見いだしているかを示す数字でもあります。

2026年秋場所で最も懸賞を獲得した力士は大の里

2026年秋場所で個人最多の懸賞を獲得したのは、横綱・大の里でした。

  • 1位:大の里 698本
  • 2位:安青錦 365本
  • 3位:霧島 259本

大の里の698本を力士の獲得分で計算すると、4,188万円になります。

ただし、この4,188万円すべてが土俵上で現金として渡されたわけではありません。2025年5月以降の方式に従い、現金・口座振込・納税充当金に分けられます。

【歴代記録】相撲の懸賞金を最も多く獲得した力士は誰?

懸賞金の歴代記録を見るときには、1場所で獲得した金額と本数を分けて考える必要があります。懸賞金は時代によって1本当たりの金額が異なるためです。

1場所の個人最多記録は大の里の698本

2026年秋場所で大の里が獲得した698本は、1場所における個人最多記録です。

それ以前の大きな記録として知られていたのが、2015年初場所の横綱・白鵬による545本でした。

加えて、2025年秋場所には大の里が519本を獲得し、懸賞金額では3,114万円に到達。白鵬の当時の記録を金額で上回ったと日刊スポーツが報じています。

そして2026年秋場所には698本、獲得額4,188万円まで記録を伸ばしました。

歴代記録を比較するときの注意点

白鵬が545本を獲得した2015年当時は、懸賞1本が6万2,000円で、力士の取り分は5万6,700円でした。

現在は1本7万円で、勝ち力士の取り分は6万円です。そのため、昔の力士と現在の力士を獲得金額だけで比較すると、懸賞金額の改定による差が生まれます。

本数は獲得した懸賞の量、金額は当時の単価を反映した結果です。歴代記録を正確に比較するなら、この2つを分けて確認する必要があります。

1取組にかけられる懸賞は最大60本

1場所全体の記録とは別に、1取組当たりにも上限があります。

日本相撲協会の公式クイズによると、2006年1月場所から原則として1取組50本までという制限が設けられ、その後、2017年3月場所からは原則60本までとなりました。

ただし、ファン投票によって選ばれる特別な懸賞「森永賞」が加わる場合は、合計61本になることがあります。

実際に2026年秋場所でも、森永賞を含めて61本となった取組がありました。懸賞の束が非常に厚くなるのは、こうした特別賞を含めた結果でもあります。

【プロの結論】懸賞金は力士の実力だけで決まるものではない

懸賞金を見ていると、人気力士ほど多くの懸賞がかかっているように感じます。実際、横綱や大関など注目度の高い力士の取組には、企業スポンサーが集まりやすい傾向があります。

しかし、懸賞本数は勝率や番付だけで決まる数字ではありません。

懸賞本数には企業の広告戦略が反映される

企業が懸賞を出す目的は、必ずしも勝敗の予想ではありません。

例えば、地元出身の力士を応援したい、商品と力士のイメージを結びつけたい、注目度の高い取組で社名を知ってもらいたいなど、スポンサーごとに狙いは異なります。

2026年秋場所で拓殖大学が出身力士の取組に懸賞を申し込んだ事例は、こうした応援と広告の両面を示しています。

懸賞金を見るときに押さえたい3つの判断基準

1. 懸賞本数と勝敗は別の指標

懸賞本数が多いからといって、その力士が必ず優勝するわけではありません。スポンサーの広告戦略や後援団体の応援も数字に反映されます。

2. 1本7万円と力士の取り分6万円は区別する

7万円はスポンサーが支払う金額で、力士の獲得分は6万円です。さらに2025年5月からは受け取り方法が変わっているため、土俵上の現金だけを見て賞金総額を判断するのは適切ではありません。

3. 申し込み本数と実際の掲出本数を区別する

2026年秋場所のように、事前申し込みと実績には差が出ます。過去最多という記録を確認するときは、どちらの数字なのかを必ず見ておきましょう。

懸賞は、力士への報奨であると同時に、企業と大相撲を結びつける広告制度でもあります。賞金の内訳、懸賞旗の役割、スポンサーの動きを合わせて見ることで、本場所の楽しみ方も広がります。

【相撲の懸賞】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:相撲の懸賞金は1本いくらですか?
A1:2026年現在、1本7万円(税込)です。協会の手数料が1万円、勝ち力士の獲得分が6万円となっています。

Q2:懸賞金の6万円はすべて現金でもらえるのですか?
A2:いいえ。2025年5月場所から、土俵上で受け取る現金は1万円になりました。残りは口座振込2万円と納税充当金3万円に分かれます。

Q3:個人でも相撲の懸賞を申し込めますか?
A3:懸賞は企業や団体、力士の後援団体などが申し込む制度です。申し込みは幕内取組に限られ、1日1本以上、1場所15本以上が基本条件です。詳細は日本相撲協会の懸賞係に確認してください。

相撲の懸賞金は、2026年現在も1本7万円です。勝ち力士の取り分は6万円で、協会の手数料1万円を差し引いた金額が力士に配分されます。

2025年5月場所からは受け取り方法が変更され、土俵上の現金は1万円、口座振込は2万円、納税充当金は3万円となりました。懸賞金の総額が減ったわけではなく、安全面を考慮した受け取り方法の変更です。

また、2026年秋場所では実際の懸賞掲出本数が3,688本となり、過去最多を更新。大の里は698本を獲得し、個人の1場所最多記録も塗り替えました。

懸賞旗が土俵を回る光景の裏側には、力士への報奨、企業の広告活動、後援団体の応援、そして日本相撲協会による運営の仕組みがあります。

次に大相撲を観戦するときは、懸賞旗の提供者名や掲出本数にも注目してみてください。勝負の行方だけでなく、土俵を支えるスポンサーと力士の関係まで見えてくるはずです。

主な根拠資料: 日本相撲協会公式「懸賞について」、2025年の受け取り方法変更に関するデイリースポーツ・マネーポストWEBの報道、2026年秋場所の実績をまとめたゴールドオンライン掲載記事、日刊スポーツの歴代記録報道。

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雨宮 理沙
デジタルマーケター 雨宮 理沙
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レーベル公式のリリースとライブ主催者の発表を一次情報とし、セットリストや動員は公式発表で再確認します。

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