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大相撲の懸賞金はいくら?2026年最新の内訳と力士の取り分、歴代最高記録を徹底解説

黒田 慎平 黒田 慎平 • 更新: • 公開: • 読了約 18 分
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大相撲の取組前、土俵を何周もする懸賞旗。勝負が決まった後、力士が行司から受け取る分厚い懸賞金の束を見て、「いったいいくら入っているのだろう」と気になった人も多いのと考えられます。

2026年11月現在、大相撲の懸賞金は1本7万円(税込)です。このうち勝った力士が獲得するのは6万円、日本相撲協会が受け取る手数料は1万円。さらに2025年5月の夏場所からは、土俵上で受け取る現金が3万円から1万円に変更され、残り5万円は別口座への振り込みとなりました。2026年9月場所には、横綱・大の里が1場所で698本、総額4,188万円を獲得する記録も生まれています。

【2026年最新】大相撲の懸賞金は1本7万円!力士の取り分はいくら?

大相撲懸賞金はいくら

大相撲の懸賞金は、2026年現在、1本につき7万円です。これは日本相撲協会が公式サイトで公表している金額で、2019年に改定されて以降、基本額は維持されています。

ただし、7万円すべてが勝った力士に渡るわけではありません。協会が取組表への掲載や場内放送などに関する手数料を受け取り、残りを勝ち力士に配分する仕組みです。

懸賞金7万円の内訳

1本の懸賞金は、次のように分けられます。

  • 勝ち力士の獲得額:6万円
  • 日本相撲協会の手数料:1万円

つまり、企業などの懸賞主が7万円を支払い、そのうち約86%に当たる6万円が勝った力士の獲得分になります。

例えば、ある取組に10本の懸賞が懸けられていた場合、スポンサー側の支払総額は70万円。勝った力士の獲得額は60万円、協会の手数料は10万円です。

ここでいう6万円は懸賞金としての獲得額であり、税金などを差し引いた後の最終的な手取り収入とは異なります。

1場所15本なら105万円!スポンサーの最低申込額

日本相撲協会の公式案内によると、懸賞は原則として1日1本以上、1場所15本以上から申し込めます。

大相撲の本場所は15日間開催されるため、1日1本ずつ懸賞を出す場合、次の金額になります。

  • 1本:7万円
  • 1日1本を15日間:105万円
  • 1場所15本のスポンサー負担額:105万円(税込)

追加の懸賞は1本から受け付けています。したがって、15本を最低単位としながら、特定の人気力士や注目の取組に合わせて追加することも可能です。

なお、105万円はスポンサーが支払う金額です。特定の力士が15日間すべて勝つことを保証するものではなく、実際に懸賞金を受け取るのは対象となる取組の勝ち力士です。

この料金体系と申込条件は、日本相撲協会の「懸賞について」に掲載されています。

【2025年5月に変更】懸賞金の現金1万円・口座振込5万円の仕組み

懸賞金の仕組みで大きく変わったのが、2025年5月の夏場所から導入された現金の受け取り方法です。

以前は勝った力士が土俵上で受け取る懸賞袋に3万円が入っており、残り3万円は給与とは別の口座に振り込まれていました。現在は、土俵上の現金が1万円に減り、口座への振込額が5万円に増えています。

変更前と変更後の金額を比較

1本当たりの勝ち力士の獲得額6万円は、変更前後で変わっていません。

  • 2025年4月まで:現金3万円+別口座3万円=合計6万円
  • 2025年5月以降:現金1万円+別口座5万円=合計6万円

つまり、力士の獲得額が2万円減ったわけではありません。現金で渡す割合を減らし、銀行口座に振り込む割合を増やした変更です。

なぜ2025年5月に変更されたのか?

変更の大きな理由は、セキュリティー対策です。

懸賞を多く獲得する力士は、1回の取組で数十本もの懸賞金を受け取ることがあります。従来の方式では、懸賞1本につき3万円が現金で渡されるため、50本を獲得すれば、その場で150万円もの現金を持ち歩くことになります。

日本相撲協会は2025年5月9日に変更を公表。十両以上の力士で構成される力士会からも、大量の現金を持ち歩くことへの盗難リスクが指摘されていました。

日刊スポーツの2025年5月9日付報道によると、協会側も懸賞金関連だけで約7,000万円もの現金を管理していたとされます。現金を準備する作業の負担軽減も、変更の背景にありました。

この変更は2025年5月11日初日の夏場所から実施されています。懸賞金の総額や力士の獲得額を減らすためではなく、現金管理の安全性を高めるための見直しでした。

懸賞金はすぐに全額引き出せるの?

口座に振り込まれる5万円は、給与とは別に管理される懸賞金の積立分です。引退後の税金や必要経費などに備える目的もあり、所定の手続きを踏めば引き出すことができます。

現役中に全額を自由に使う現金として受け取る仕組みではありません。引退後の生活や税務上の負担も見据えた管理方法になっています。

この変更については、日刊スポーツや千葉日報が2025年5月に詳しく報じています。

【金額の流れを一覧】懸賞金の仕組みと関係者の取り分

懸賞金は、スポンサーから日本相撲協会に支払われ、協会の手数料を差し引いた金額が勝ち力士に配分されます。その後、力士の獲得額は現金と口座振込に分かれます。

それぞれの関係者と金額を整理すると、次のとおりです。

関係者・項目 金額 内容・役割
企業・懸賞主 7万円 懸賞1本当たりのスポンサー負担額
日本相撲協会 1万円 取組表掲載料・場内放送料などの手数料
勝ち力士 6万円 懸賞金として獲得する総額
土俵上で受け取る現金 1万円 2025年5月以降の懸賞袋の中身
別口座への振込 5万円 給与とは別に管理される積立分

この表から分かるように、協会の1万円と力士の6万円は、スポンサーが支払う7万円の配分です。一方、土俵上の1万円と口座振込の5万円は、力士が獲得した6万円の受け取り方法を示しています。

この2段階を混同すると、「懸賞金7万円がすべて力士に渡る」「現金が1万円になったので力士の取り分も1万円になった」といった誤解につながります。

【懸賞旗は何本?】幕内取組の条件とスポンサーの仕組み

懸賞金と切り離せないのが、取組前に呼出しが土俵上で掲げる懸賞旗です。企業名や商品名が描かれた旗が何本も土俵を回る光景は、大相撲ならではの見どころになっています。

懸賞を出せるのは幕内の取組だけ

日本相撲協会の公式案内では、懸賞を申し込める対象は幕内取組のみとされています。

幕内は大相撲の最上位の階級で、横綱・大関・関脇・小結・前頭が所属します。十両以下の取組には、通常の幕内懸賞は懸けられません。

また、スポンサーは希望する取組や応援する力士の取組を指定して申し込むことができます。

懸賞旗1本の大きさと掲出方法

日本相撲協会が公表している懸賞旗の寸法は、横70センチ、縦120センチです。

旗はスポンサー側が制作して持ち込みます。ただし、土俵上に掲げるため、デザインには一定の制限があり、協会による確認が必要です。

基本的には懸賞1本に対応した旗が掲げられるため、懸賞が10本付いた取組では、10本分の旗が土俵を回ることになります。

ただし、同じスポンサーが複数の取組に懸賞を出す場合、旗を次の取組でも再利用する「持ち帰り」という運用があります。毎回まったく新しい旗を用意するわけではありません。

2026年3月27日付のデイリースポーツの取材記事では、呼出しの懸賞係が旗を取組ごとに仕分け、指定された順番や色、再利用の有無まで管理している様子が紹介されました。懸賞旗の多さは、土俵上だけでなく裏方の作業にも影響しています。

1つの取組に懸賞旗は最大何本?

1取組に掲出できる懸賞には原則60本の上限があります。また、同じ提供元からの申込みは原則5本までとされています。

日本相撲協会の2025年11月22日付の公式クイズでも、1取組の懸賞本数の上限は60本と説明されています。

過去には、2017年1月場所の千秋楽に、森永賞を含めて61本が掲出された記録があります。これは特別な賞を含む例外的なケースです。

そのため、テレビ中継で懸賞旗が何周も回っている場合でも、際限なく本数を増やせるわけではありません。

【企業スポンサーの実態】なぜ大相撲に懸賞金を出すのか?

懸賞金は力士への賞金であると同時に、企業にとっては広告宣伝の機会でもあります。

日本相撲協会によると、懸賞を出した企業や団体の名前は、その日の会場入場者全員に配布される取組表に掲載されます。加えて、取組直前には場内放送で提供者名が読み上げられ、懸賞旗も土俵上で掲出されます。

つまり、スポンサーは一つの懸賞を通じて、紙面・音声・視覚の3つの方法で名前をアピールできるのです。

2026年も企業スポンサーの申し込みが増加

2026年5月の夏場所では、懸賞の事前申し込みが4241本に達し、当時の過去最多を更新しました。申し込み企業数は152社で、新規スポンサーは30社に上りました。

新規スポンサーには、ニトリホールディングス、一蘭、叙々苑、米国大使館などが含まれていました。熱海富士には地元静岡にゆかりのある熱海プリンなどからも懸賞が出されました。

さらに2026年9月の秋場所では、141社から3895本の申し込みがあり、実際の掲出本数は3688本。実績ベースでは当時の過去最高を更新しました。

地元企業が特定の力士を応援するケースも

懸賞は全国規模の企業だけが出すものではありません。地元企業が地域出身の力士や、ゆかりのある力士を応援する形も見られます。

2026年秋場所前には、関脇・熱海富士への懸賞申し込みが213本に達しました。横綱・大の里の399本に次ぐ数字で、熱海ガスや熱海プリンを展開するTTCなど、地元企業の後押しが報じられています。

企業側にとっては地域とのつながりを示せる機会となり、力士にとっては自身の活躍を支える応援の形にもなります。

懸賞は単純な広告枠ではなく、企業のブランド戦略、地域振興、力士への応援が重なった仕組みなのです。

【歴代最高記録】1場所で懸賞金を最も稼いだ力士は誰?

懸賞金の記録を語るうえで、2026年に大きな節目となったのが横綱・大の里です。

日刊スポーツの懸賞金獲得ランキングによると、2026年9月場所で大の里が獲得した懸賞は698本、総額4188万円。1場所における個人の獲得本数・金額で、過去の記録を大幅に更新しました。

2026年9月場所の大の里は4188万円を獲得

698本に1本当たりの力士獲得額6万円を掛けると、4188万円になります。

2025年9月場所には、大の里が519本、3114万円を獲得し、当時の1場所最高額を記録していました。翌2026年9月場所には698本まで伸ばし、自身の記録をさらに更新した形です。

なお、4188万円は懸賞金としての獲得額であり、税金などを差し引いた最終的な手取り収入ではありません。

白鵬の記録と比較すると?

かつて1場所の懸賞金記録を持っていたのは、元横綱・白鵬です。

2015年1月場所、白鵬は15戦全勝で545本の懸賞を獲得しました。当時の懸賞金は現在と異なり、1本6万2000円、力士の取り分は5万6700円。獲得額は3090万1500円でした。

2025年9月場所に大の里が3114万円を獲得した時点で、金額では白鵬の記録を上回っています。そして2026年9月場所には、698本・4188万円という新たな記録に到達しました。

2026年の懸賞金に関する主な記録
  • 1場所の個人獲得本数:大の里の698本(2026年9月場所)
  • 1場所の個人獲得金額:大の里の4188万円(2026年9月場所)
  • 1場所の総掲出本数:3688本(2026年9月場所)
  • 1場所の事前申込本数:4241本(2026年5月場所)
  • 1日の掲出本数:314本(2026年5月場所)
  • 1取組の原則上限:60本

ここで注意したいのは、事前申込本数と実際の掲出本数は異なるという点です。休場や取組変更などによって、申し込まれた懸賞がすべて掲出されるとは限りません。

また、1場所の個人獲得本数と、1場所全体の総掲出本数も別の記録です。それぞれの数字を分けて比較することで、懸賞金の規模がより正確に理解できます。

【プロの結論】懸賞金の本当の価値は金額だけではない

大相撲の懸賞金を理解する際には、単に7万円という数字だけを見るのでは不十分です。そこには、力士への報奨、協会の運営費、企業の広告活動という3つの側面があります。

懸賞金は勝った力士への直接的な報奨

力士にとって懸賞金は、勝利によって獲得できる大きな収入源の一つです。特に横綱や大関の注目取組では、数十本の懸賞が懸けられることもあり、1勝で数百万円の獲得額になる場合があります。

ただし、懸賞の本数は番付だけで決まるものではありません。人気、対戦カード、優勝争い、企業の応援、地域とのつながりなど、複数の要素が影響します。

懸賞金の多さは企業からの注目度を示す

2026年に懸賞の総数が過去最高を更新した背景には、企業が大相撲を広告媒体として評価していることもあります。

懸賞旗は会場内で目立つだけでなく、テレビ中継やニュース映像でも取り上げられる機会があります。企業名を自然に露出できることは、スポンサーにとって大きな魅力です。

特に地域企業が地元出身の力士を応援するケースでは、広告効果だけでなく、地域社会との関係づくりという意味合いも生まれます。

懸賞金を見るときに押さえたい3つの判断基準
  • スポンサー負担額と力士の獲得額を区別する:7万円はスポンサーの支払額であり、勝ち力士の獲得額は6万円。
  • 現金と口座振込を区別する:土俵上の現金は1万円だが、力士の獲得額は合計6万円。
  • 本数と金額の記録を区別する:過去の記録は懸賞金額の改定によって単純比較できない場合がある。

この3点を押さえておけば、懸賞金の束を見たときにも、その力士が実際にどれだけの賞金を獲得したのか、より正確に把握できます。

【大相撲の懸賞金はいくら?】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:大相撲の懸賞金は1本いくらですか?
A1:2026年現在、1本7万円(税込)です。勝ち力士の獲得額は6万円、日本相撲協会の手数料は1万円です。

Q2:懸賞金は力士に全額現金で渡されますか?
A2:いいえ。2025年5月の夏場所から、1本につき1万円が土俵上で現金支給され、残り5万円は別口座に振り込まれます。力士の獲得額6万円自体は変わっていません。

Q3:懸賞金は十両や幕下の取組にも出ますか?
A3:日本相撲協会の通常の懸賞は幕内取組が対象です。十両以下の取組には懸けられません。

Q4:懸賞旗1本を出すにはいくら必要ですか?
A4:1本7万円です。1場所15日間に1日1本ずつ懸ける場合は、合計15本で105万円(税込)になります。

Q5:懸賞旗のデザインは自由に決められますか?
A5:スポンサー側が制作して持ち込みますが、土俵上で掲げるためデザインには一定の制限があります。協会の案内に沿って制作する必要があります。

Q6:1場所で最も多く懸賞金を獲得した力士は誰ですか?
A6:2026年9月場所の横綱・大の里です。698本を獲得し、勝ち力士の取り分に換算すると4188万円になります。

Q7:懸賞金は勝った力士なら誰でも受け取れますか?
A7:懸賞が懸けられた対象取組で勝った力士が獲得します。スポンサーが応援する力士を指定していても、その力士が負ければ、賞金を受け取るのは勝者です。

2026年現在、大相撲の懸賞金は1本7万円です。そのうち6万円が勝った力士の獲得額で、1万円は日本相撲協会の手数料に充てられます。

2025年5月からは受け取り方法が変更され、力士が土俵上で受け取る現金は1万円、別口座への振込は5万円になりました。現金を大量に持ち歩くリスクを減らすための変更であり、力士の獲得額そのものは変わっていません。

また、2026年9月場所には大の里が698本、4188万円を獲得。場所全体の懸賞掲出本数も3688本に達し、記録更新が続いています。

懸賞旗は単なる装飾ではありません。勝者への報奨金であり、企業の広告活動であり、大相撲を支えるスポンサーとファンの応援の象徴でもあります。

次に大相撲中継で懸賞旗が土俵を回る場面を見たときは、旗の本数だけでなく、その裏側にある7万円の配分や企業の思いにも注目してみてください。力士が受け取る懸賞金の束が、これまでとは違った意味を持って見えてくるはずです。

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黒田 慎平
デジタルマーケター 黒田 慎平
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リーグ公式記録と大会発表を出典に、選手コメントは会見の逐語録から引用。数値は試合後に公式記録で確認します。

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