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【相撲の金星はいくら?】1個4万円・年間24万円になる計算方法

雨宮 理沙 雨宮 理沙 • 更新: • 公開: • 読了約 17 分
目次

金星の金銭的な価値を理解するには、日本相撲協会の「力士褒賞金」という制度を知る必要があります。

金星を獲得すると、力士の持ち給金に10円が加算されます。この10円は実際に10円だけ支払われるわけではありません。現在の支給倍率である4000倍を掛けて、実際の褒賞金を計算します。

金星1個で4万円増える仕組み

計算式は次のとおりです。


金星1個による1場所あたりの増額

40,000円

相撲金星いくら

年間6場所に換算した増額

240,000円



十両以上の関取として年間6場所すべてで支給対象となる場合

つまり、金星は一度獲得すれば、その後も関取として在位している間、各場所の褒賞金に反映される仕組みです。

金星を複数獲得するといくらになる?

金星の数が増えるほど、持ち給金への加算も積み重なります。

金星の数 1場所あたりの増額 年間換算
1個 4万円 24万円
2個 8万円 48万円
3個 12万円 72万円
5個 20万円 120万円
10個 40万円 240万円
16個 64万円 384万円

歴代最多の16個を獲得した安芸乃島を例にすると、金星による加算だけで年間384万円相当になります。

これは、16個の金星による持ち給金の加算が、年間6場所すべてで支給されると仮定した金額です。実際の生涯受取総額とは異なります。

金星は毎月の給料が4万円増えるという意味ではない

ここは間違えやすいポイントです。

力士の月給と力士褒賞金は別の制度です。

- 月給:番付に応じて毎月支払われる給与
- 力士褒賞金:過去の成績や実績を反映し、本場所ごとに支給される金銭

したがって、金星1個による4万円は、毎月4万円ずつ増えるという意味ではありません。

年6場所の開催月に支給される褒賞金が、場所ごとに4万円増えるという意味です。日本相撲協会の規定を掲載した裁判所の判決資料でも、各本場所ごとの支給と4000倍の倍率が確認できます。

【金星の獲得条件】前頭が横綱に勝っても対象外になるケースがある

金星は、単に格上の力士に勝てば獲得できるものではありません。

基本条件は、幕内の平幕力士である前頭が、本場所の取組で横綱に勝つことです。

この条件を満たしたときに、金星として扱われます。

1. 勝つ側は前頭の力士であること

平幕とは、幕内のうち三役(大関・関脇・小結)を除いた力士を指します。

つまり、前頭の力士が対象です。

横綱に勝った場合でも、次の力士は金星を獲得できません。

- 大関
- 関脇
- 小結
- 十両以下の力士

特に注意したいのが、関脇や小結が横綱を倒したケースです。

実力的には非常に価値のある勝利ですが、制度上の金星には該当しません。

2. 対戦相手は横綱であること

金星の相手は横綱に限定されます。

前頭が大関を破っても金星ではありません。

また、複数の横綱が在位している場合、それぞれの横綱に勝てば、勝利ごとに金星の対象になります。

3. 不戦勝や反則勝ちでは金星にならない

もう一つ重要なのが、勝利の成立方法です。

前頭が横綱に勝ったとしても、次のケースでは金星として認められません。

- 不戦勝:横綱が休場などで取組に出場せず、前頭の不戦勝となった場合。
- 反則勝ち:横綱が禁じ手などによって反則負けとなった場合。

日本相撲協会の規定を記載した裁判所の判決資料には、横綱に勝った場合の10円加算について、不戦および反則による勝利は適用しない旨が記されています。

この違いは、金星が単なる勝敗の記録ではなく、土俵上で横綱を破った実績に対する特別な評価であることを示しています。

2025年には王鵬が豊昇龍を破って金星を獲得

実際の例として、2025年5月13日の夏場所3日目があります。

西前頭筆頭の王鵬が横綱・豊昇龍をはたき込みで破り、通算2個目の金星を獲得しました。

この一番は、前頭が横綱を本割で破った典型的な金星の例です。

日刊スポーツも、この取組を報じる中で金星の条件と持ち給金10円の加算、4000倍による4万円の増額を解説しています。

【力士褒賞金の仕組み】持ち給金4000倍と十両以上の支給条件

金星による報奨金を理解するうえで欠かせないのが、持ち給金という考え方です。

持ち給金は、力士が過去の本場所で積み上げた成績や実績を金額に換算したものです。

金星だけでなく、勝ち越しや幕内最高優勝なども加算の対象になります。

持ち給金は金星以外でも増える

力士褒賞金は、金星だけで決まるものではありません。

主な加算項目は次のとおりです。

加算の種類 持ち給金への加算
勝ち越し1点 50銭
金星1個 10円
幕内最高優勝 30円
幕内全勝優勝 50円

勝ち越し1点とは、勝ち数が負け数を上回った差のことです。

例えば、幕内で8勝7敗なら勝ち越し1点となり、持ち給金に50銭が加算されます。

金星1個の10円は、勝ち越し20点分に相当します。

この数字からも、横綱を倒すことが力士の評価や収入にとって、いかに大きな実績なのかが分かります。

十両以上の関取だけが支給対象

力士褒賞金には、番付による支給条件があります。

対象となるのは十両以上の関取です。

番付 力士褒賞金の支給
横綱 対象
大関 対象
関脇・小結 対象
前頭 対象
十両 対象
幕下 対象外
三段目 対象外
序二段・序ノ口 対象外

幕下以下の力士については、持ち給金の加算自体は行われますが、褒賞金の支給対象にはなりません。

したがって、金星を獲得した力士でも、幕下以下に番付を落とした期間は褒賞金を受け取れません。

再び十両以上に昇進すれば、支給対象に戻ります。

また、番付が下がった場合には、昇進時に最低額まで引き上げられた持ち給金の調整分が減額される規定もあります。

力士褒賞金はいつ支給される?

支給タイミングは本場所ごとです。

大相撲では、年間6回の本場所が開催されます。

- 1月場所:初場所
- 3月場所:春場所
- 5月場所:夏場所
- 7月場所:名古屋場所
- 9月場所:秋場所
- 11月場所:九州場所

金星による持ち給金の加算は、獲得した場所だけで終わりません。

その後も褒賞金の計算に反映されるため、長く関取として活躍する力士ほど、その恩恵を受け続けることになります。

【金星と懸賞金・銀星の違い】実際にもらえるお金を比較

相撲の報奨金を調べると、金星のほかに「懸賞金」「銀星」という言葉も登場します。

いずれも取組の勝利に関係する言葉ですが、意味や金銭的な扱いは異なります。

金星・懸賞金・銀星の比較表
項目 意味・条件 金銭的な扱い 金星 前頭が横綱に勝つ 持ち給金10円加算。1場所4万円相当 懸賞金 懸賞が設定された幕内の取組で勝つ 1本7万円のうち勝ち力士の獲得額は6万円 銀星 平幕が大関を倒すことを俗に表現 金星のような特別な10円加算はない 不戦勝 相手の休場などによる勝利 金星の対象外 反則勝ち 相手の反則による勝利 金星の対象外
金星と懸賞金の違い

金星は、横綱に勝った実績に対して持ち給金が増える制度です。

一方、懸賞金は企業や団体などが特定の取組に対して提供する賞金です。

日本相撲協会の公式案内によると、懸賞金は1本7万円(税込)で、その内訳は次のようになっています。

- 懸賞金の総額:7万円
- 勝ち力士の獲得額:6万円
- 協会の手数料:1万円

懸賞は幕内の取組に設定できます。金星が成立するかどうかとは別の制度です。

例えば、前頭の力士が懸賞の付いた横綱戦で勝った場合、条件を満たせば金星による褒賞金の増額と、その取組に設定された懸賞金の両方を得られます。

ここが大きな違いです。

金星は将来の褒賞金に影響する実績であり、懸賞金はその取組で勝ったことによって獲得する賞金なのです。

金星と銀星の違い

銀星は、平幕力士が大関を倒したときに使われる俗称です。

金星と同じように、格上の力士を倒したことを表現する言葉ですが、正式な報奨金制度ではありません。

金星には持ち給金10円の特別加算がありますが、銀星には同じ加算制度はありません。

そのため、平幕が大関を破っても、横綱を破った場合と同じ4万円の増額にはならないのです。

この点は、相撲の金星を調べる際に混同しやすい部分です。

【歴代最多金星は安芸乃島】2026年最新の記録と支給期間

金星の歴代記録で名前が挙がるのが、元関脇の安芸乃島です。

現在の高田川親方として知られる人物で、横綱相手にも真っ向勝負を挑んだ力士でした。

歴代最多は安芸乃島の16個

2026年9月場所までの記録を集計した大相撲の記録資料でも、安芸乃島の金星16個が歴代最多として掲載されています。

金星を獲得した横綱は6人に及びます。

- 千代の富士:4個
- 北勝海:4個
- 旭富士:4個
- 大乃国:2個
- 曙:1個
- 武蔵丸:1個

特定の横綱だけでなく、複数の時代の横綱から金星を獲得している点も特徴です。

2025年のスポーツ専門メディア・Sportivaも、安芸乃島の16個を史上最多として紹介しています。

なお、古い用語解説には19個とする記述も見られますが、近年の取組記録を集計した資料や2025年の報道では16個とされています。歴代記録を確認する際は、集計時期と金星の定義をそろえることが大切です。

金星による報奨金はいつまで受け取れる?

金星の持ち給金への加算は、その場所限りの賞金ではありません。

獲得した金星による加算が、その後の力士褒賞金の計算に反映されます。

ただし、実際の支給期間には条件があります。

十両以上の関取として在位していることが基本です。

例えば、金星を3個獲得した力士の場合、持ち給金への加算は合計30円です。

これを4000倍すると、1場所12万円の増額になります。

しかし、幕下以下に陥落した場合、その期間は力士褒賞金の支給対象から外れます。

つまり、「金星を取れば引退するまで毎場所必ず4万円が振り込まれる」という単純な制度ではありません。

関取としての地位を維持することも、金星の経済的な恩恵を受け続けるうえで重要です。

金星の記録は横綱側からも注目される

金星は、勝った側だけでなく、敗れた横綱の記録にも関係します。

横綱が前頭に敗れると「金星を配給した」と表現されます。

歴代最多の金星配給記録を持つのは北の湖で、53個です。

2026年9月場所までの記録集計では、横綱44人による金星配給は合計971個となっています。

金星は前頭力士にとっては大きな実績である一方、横綱にとっては番付最高位としての責任や安定感が問われる記録でもあります。

【プロの結論】金星の本当の価値は4万円ではなく長期的な収入増にある

金星の価値を考えるとき、1個4万円という数字だけを見るのは十分ではありません。

本質は、一度の勝利がその後の褒賞金に積み上がっていく点にあります。

金星は一時的な賞金ではなく積み上げ型の報酬

懸賞金は、その取組で勝つことで獲得するものです。

一方、金星による持ち給金の加算は、将来の本場所でも計算に反映されます。

この違いは、力士のキャリアを考えるうえで大きな意味を持ちます。

例えば、同じ1個の金星でも、関取として長期間活躍できれば、褒賞金の増額を受ける場所数が増えていきます。

そのため、金星には次の3つの価値があります。

1. 競技上の価値:横綱を破った実績として記録に残る。
2. 経済的な価値:持ち給金が10円増え、1場所4万円相当の増額になる。
3. キャリア上の価値:殊勲賞などの評価につながる可能性があり、力士の実績として注目される。

ただし、金星を取ったからといって必ず三賞を受賞できるわけではありません。三賞には別の選考があります。

金星の経済的な価値を判断するときの3つの基準

金星に関する情報を比較するときは、次の点を確認すると誤解を防げます。

- 4万円は1場所ごとの増額なのか、1回限りの賞金なのか。
- 年間24万円は6場所すべてで支給される前提なのか。
- 力士が十両以上の関取として支給対象にいるのか。

この3点を押さえれば、金星の報奨金を正しく理解できます。

【相撲の金星はいくらに関するよくある質問(FAQ)】

Q1:相撲の金星は1個いくらですか?
A1:金星1個につき持ち給金に10円が加算されます。4000倍の支給倍率を掛けるため、1場所あたり4万円の力士褒賞金増額になります。

Q2:金星1個で年間いくら増えますか?
A2:年間6場所すべてで支給対象となる場合、4万円×6場所で24万円相当です。

Q3:金星は何度でも獲得できますか?
A3:はい。前頭の力士が本場所の取組で横綱に勝ち、条件を満たせば、複数回獲得できます。金星の数に応じて持ち給金も累積します。

Q4:大関や関脇が横綱に勝っても金星になりますか?
A4:なりません。金星の対象は前頭などの平幕力士です。大関・関脇・小結が横綱を破っても金星とは呼びません。

Q5:不戦勝や反則勝ちでも金星になりますか?
A5:なりません。不戦勝と反則勝ちは、金星による持ち給金10円の加算対象から除外されます。

Q6:幕下に落ちても金星の報奨金はもらえますか?
A6:幕下以下は力士褒賞金の支給対象外です。十両以上の関取に復帰すると、再び支給対象になります。

Q7:歴代で最も多く金星を獲得した力士は誰ですか?
A7:元関脇の安芸乃島です。2026年9月場所までの記録集計では16個で歴代最多となっています。

Q8:金星と懸賞金は同時にもらえますか?
A8:はい。懸賞が設定された幕内の横綱戦で前頭が勝利すれば、条件を満たすことで金星による褒賞金の増額と懸賞金の両方を得られます。

大相撲の金星は、平幕力士が横綱を破ったときに得られる特別な白星です。金星1個につき持ち給金が10円加算され、4000倍の支給倍率によって、1場所あたり4万円の力士褒賞金増額につながります。

年間6場所すべてで支給対象となれば、金星1個で年間24万円相当です。複数の金星を獲得すれば、その分だけ増額も積み重なります。

ただし、支給対象は十両以上の関取です。不戦勝や反則勝ちは金星にならず、懸賞金や銀星とも制度が異なります。

2026年の大相撲を観戦する際は、単に横綱が敗れたかどうかだけでなく、勝った力士の番付にも注目してみてください。前頭の力士が横綱を破った一番には、歴史的な記録と、その後の力士の収入にもつながる特別な価値があります。

金星は一日の勝利でありながら、その力士の相撲人生に長く残る財産なのです。

主な参考資料:日本相撲協会「懸賞について」「大相撲クイズ」、裁判所公開判決資料、日刊スポーツ、Sportiva、大相撲の記録集計資料。

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雨宮 理沙
デジタルマーケター 雨宮 理沙
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レーベル公式のリリースとライブ主催者の発表を一次情報とし、セットリストや動員は公式発表で再確認します。

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