女子400mの日本代表として国内外の大会で実績を重ねてきた松本奈菜子(まつもと・ななこ)選手。東邦銀行陸上競技部に所属し、筑波大学時代から着実に力を伸ばしてきた日本トップクラスの400mランナーだ。1996年9月3日生まれで、2026年11月現在30歳。自己ベストは52秒14で、日本歴代2位に位置する記録を持つ。
2014年の日本選手権優勝を皮切りに、2022年、2024年、2026年にも女子400mの日本選手権を制覇。2025年にはアジア選手権で優勝し、東京世界陸上では女子400mと男女混合4×400mリレーの日本代表として出場した。さらに2026年の愛知・名古屋アジア大会では女子400mで7位、女子4×400mリレーで4位に入っている。
【基本プロフィール】松本奈菜子の年齢・生年月日・出身大学と所属先

松本奈菜子は、静岡県出身の女子短距離選手。専門種目は400mで、個人種目だけでなく4×400mリレーでも日本代表として活動している。
日本陸上競技連盟と所属先の東邦銀行が公開している選手プロフィールによると、出身校は清水第四中学校、浜松市立高校、筑波大学。高校時代から全国大会で結果を残し、大学進学後も競技力を高めてきた。
松本奈菜子の基本プロフィール
- 名前:松本奈菜子(まつもと・ななこ)
- 生年月日:1996年9月3日
- 年齢:30歳(2026年11月現在)
- 出身地:静岡県静岡市
- 出身中学校:清水第四中学校
- 出身高校:浜松市立高校
- 出身大学:筑波大学
- 所属:東邦銀行
- 専門種目:女子400m
- 身長・体重:161cm・52kg(所属先公表プロフィール)
- 400m自己ベスト:52秒14
- 200m自己ベスト:23秒55(所属先公表プロフィール)
- 800m自己ベスト:2分08秒56(所属先公表プロフィール)
2026年11月現在30歳という年齢は、400mの競技者として経験と競技力の両方を生かす時期に当たる。松本は高校時代から日本選手権を制し、大学、実業団、国際大会と段階的に活躍の場を広げてきた。
特筆すべきなのは、若い時期に国内タイトルを獲得した後も、競技を続けながら自己ベストを更新していることだ。2014年の高校生時代に54秒00で日本選手権を制した松本は、2025年に52秒14まで記録を伸ばした。
単に早い時期に才能を発揮した選手ではなく、長期間にわたって競技力を磨いてきた選手であることが、経歴から読み取れる。
【経歴・大会成績年表】筑波大学時代から東邦銀行、世界大会への歩み
松本奈菜子のキャリアを振り返るうえで重要なのが、浜松市立高校時代の日本選手権優勝、筑波大学時代の自己ベスト更新、そして東邦銀行所属後の国際大会での経験だ。
高校時代:2014年に日本選手権400mで優勝松本が最初に大きな注目を集めたのは2014年。浜松市立高校3年生だった同年、日本選手権女子400mで54秒00を記録し優勝した。
高校生がシニアの日本選手権を制したことは、当時から高い競技能力を備えていたことを示す実績だ。
同年の仁川アジア大会にも出場し、女子4×400mリレーで銀メダルを獲得。高校生ながら国際大会を経験したことも、その後のキャリアにつながる重要な出来事となった。
筑波大学時代:2018年の日本インカレで2位筑波大学への進学後も400mを中心に競技を続けた。特に注目したいのが、大学4年生だった2018年の全日本インカレだ。
筑波大学陸上競技部の大会報告によると、松本は女子400m決勝で53秒52を記録して2位に入賞。この大会で自己ベストを更新している。
高校時代の日本選手権優勝から大学での競技力向上まで、着実に成長を重ねてきたことが分かる。大学時代の経験は、その後の実業団選手としての土台になった。
実業団時代:東邦銀行所属で日本代表へ大学卒業後は東邦銀行陸上競技部に所属。国内大会での上位入賞に加え、世界リレーや世界選手権など国際大会にも出場するようになった。
2019年には世界リレーと世界選手権の男女混合4×400mリレー日本代表に選出。2022年には日本選手権女子400mで再び優勝し、世界選手権の混合リレーにも出場した。
2024年にも日本選手権女子400mで優勝。さらに2025年にはアジア選手権女子400mで金メダルを獲得し、自己ベスト52秒14を記録した。
松本奈菜子の主要大会成績・キャリア年表| 年度 | 大会・出来事 | 種目・成績 |
|---|---|---|
| 2014年 | 日本選手権 | 女子400m優勝・54秒00 |
| 2014年 | 仁川アジア大会 | 女子4×400mリレー銀メダル |
| 2017年 | 日本選手権 | 女子400m4位 |
| 2018年 | 全日本インカレ | 女子400m2位・53秒52 |
| 2019年 | 世界リレー・世界選手権 | 日本代表・男女混合リレー |
| 2022年 | 日本選手権 | 女子400m優勝・53秒03 |
| 2022年 | 世界選手権 | 男女混合4×400mリレー代表 |
| 2024年 | 日本選手権 | 女子400m優勝・53秒46 |
| 2025年 | アジア選手権 | 女子400m優勝 |
| 2025年 | 静岡国際 | 400m自己ベスト52秒14 |
| 2025年 | 東京世界陸上 | 女子400m出場・混合4×400mリレー8位 |
| 2026年 | 日本選手権 | 女子400m優勝・52秒94 |
| 2026年 | 愛知・名古屋アジア大会 | 女子400m7位・女子4×400mリレー4位 |
この年表で注目したいのは、2014年の高校生時代から2026年まで、長期にわたって日本選手権の優勝争いに加わっていることだ。国内タイトルの獲得回数だけでなく、大学時代の自己ベスト更新、アジア選手権優勝、世界選手権出場と、競技レベルを段階的に高めてきた。
【400m自己ベスト52秒14】日本歴代2位の記録と2026年の競技力
松本奈菜子の競技実績を語るうえで欠かせない数字が、400mの自己ベスト52秒14だ。
この記録は2025年5月の静岡国際でマークされたもので、東邦銀行の公式プロフィールでは日本歴代2位と紹介されている。400mで52秒台前半に到達することは国内トップレベルの実力を示す指標となる。
52秒14はどれほどの記録なのか女子400mは、スタートからゴールまで400mを走り切る種目。100mや200mのような瞬間的なスピードだけでなく、スピードを維持する持久力、コーナーでの走り、後半のペース配分が求められる。
松本の52秒14は、2008年に丹野麻美が樹立した日本記録51秒75に0秒39差まで迫る記録だ。
日本歴代2位という位置づけは、国内の女子400mで長く競技を続けるだけでは到達できない高い水準である。松本は個人種目での実績に加え、リレーでも日本代表の重要な戦力になっている。
年次ベストから見る成長の推移日本陸上競技連盟が公表する年次ベストを見ると、松本の400mは長期的に記録を伸ばしてきた。
- 2017年:54秒23
- 2018年:53秒52
- 2019年:53秒68
- 2020年:53秒31
- 2021年:53秒02
- 2022年:52秒56
- 2023年:53秒89
- 2024年:52秒29
- 2025年:52秒14
- 2026年:52秒24(日本陸連プロフィール掲載の年次ベスト)
2023年には53秒台後半まで記録が落ち込んだものの、2024年に52秒29、2025年に52秒14と再び自己ベストを更新した。
2026年も52秒24を記録しており、自己ベストに迫る水準を維持している。30歳を迎えたシーズンにも52秒台前半の記録を残している点は、現在の競技力を評価するうえで見逃せない。
2026年日本選手権で4度目の女子400m優勝2026年6月13日に開催された第110回日本選手権では、女子400mで52秒94を記録して優勝した。
松本にとって2014年、2022年、2024年に続く日本選手権女子400mの4度目のタイトルとなった。
大会後、日本陸上競技連盟の公式コメントでは、アジア大会派遣設定記録51秒97を狙っていたことに触れ、タイムに対する悔しさを語っている。
「一番の感想は、悔しいという気持ち。」
優勝という結果に満足するのではなく、51秒台や日本記録更新を目標として掲げている姿勢が印象的だ。日本選手権のタイトル獲得と、世界水準への挑戦を別の課題として捉えていることがうかがえる。
【世界陸上・男女混合4×400mリレー】日本記録保持者としての実績
松本奈菜子は個人400mだけでなく、男女混合4×400mリレーでも日本代表として実績を積み上げている。
この種目は男女それぞれ2人ずつが400mを走るリレーで、チーム全体のスピードに加えて、走順やバトンパス、男女の走力差を踏まえたレース展開が結果を左右する。
2019年・2022年の世界選手権で混合リレー代表2019年のドーハ世界選手権では男女混合4×400mリレーの日本代表に選出された。2022年のオレゴン世界選手権でも同種目の代表を務めている。
2025年の東京世界陸上では、さらに個人種目の女子400mにも出場した。日本陸上競技連盟によると、女子400mの世界選手権出場は日本人選手として史上2人目。過去に同種目へ出場した丹野麻美以来の挑戦となった。
女子400mでは予選に出場し、男女混合4×400mリレーでは8位入賞を果たしている。
2025年東京世界陸上で日本記録3分12秒08を樹立2025年9月13日の東京世界陸上では、男女混合4×400mリレーで日本記録が誕生した。
日本記録認定協会が掲載する記録によると、タイムは3分12秒08。記録保持者は今泉堅貴、井戸アビゲイル風果、吉津拓歩、松本奈菜子の4人だ。
松本はアンカーを担当し、世界大会の舞台で日本記録樹立に貢献した。
ここで注意したいのは、3分12秒08が松本個人の400m記録ではなく、4人で走った男女混合リレーの日本記録だという点。個人の自己ベスト52秒14とは別の競技記録である。
2026年世界リレーでも日本代表として出場2026年には世界リレーの男女混合4×400mリレー日本代表にも選出された。日本陸連の選手プロフィールでは、予選1、予選2の両方で4走を担当した記録が掲載されている。
複数回の世界大会を経験し、個人種目とリレーの両方で代表として起用されていることは、松本の強みを示す要素だ。
【2026年最新】松本奈菜子の現在とアジア大会の結果を検証
2026年11月現在、松本奈菜子は東邦銀行所属の女子400m選手として競技を続けている。2026年シーズンは日本選手権優勝を達成し、愛知・名古屋アジア大会にも出場した。
2026年愛知・名古屋アジア大会の女子400mは7位2026年9月23日から29日に開催された第20回アジア競技大会。地元開催となった日本にとって重要な国際大会で、松本は女子400mに出場した。
日本陸上競技連盟が公開した大会結果によると、予選は53秒48で1組2着。決勝では54秒29で7位となった。
2025年に52秒14の自己ベストを記録していたことを考えると、今回の決勝は本来の自己ベストから離れたタイムだった。一方、アジアの代表選手が集まる国際大会の決勝に進出し、7位で競技を終えたことも公式記録として残っている。
女子4×400mリレーは日本4位、松本は3走松本は個人400mに加えて、女子4×400mリレーにも出場した。
2026年9月29日の決勝で日本チームは3分31秒44を記録し、4位に入った。日本歴代8位に相当する記録で、銅メダルを獲得した中国との差は0秒42だった。
チームは寺本葵、森山静穂、松本奈菜子、中尾柚希の順で出走。松本は3走を担当した。
月刊陸上競技の大会報道によると、松本は5番手で受けたバトンを3番手まで押し上げる力走を見せた。個人400mの7位という悔しさを、リレーでの走りにぶつけた形となった。
「うれしい気持ちと悔しい気持ちをみんなと共有して、強くなっていきたいと思える試合でした」
このコメントからも、松本がリレーを個人の成績だけでは測れないチーム競技として捉えていることが分かる。若い選手とともに世界を目指す仲間が増えたという点にも手応えを感じていた。
2026年の結果から見る現在の実力2026年の競技実績を整理すると、松本には明確なプラス材料と課題の両方がある。
プラス材料は、日本選手権で女子400mを制したこと、シーズンベスト52秒24を記録したこと、そしてアジア大会のリレーで日本チームの3位浮上に貢献したことだ。
一方で、アジア大会個人400m決勝の54秒29は、自己ベスト52秒14から2秒15遅い。大舞台で自己ベストに近い走りを再現することは、今後の国際大会に向けた課題として残る。
国内で勝つ力と、国際大会で上位に進出する力。その両方をどう結びつけるかが、現在の松本を評価する際のポイントになる。
【プロの結論】松本奈菜子の強みと今後の競技展望
松本奈菜子の競技人生を分析すると、特に注目すべきなのは、長期的な記録向上、個人種目での勝負強さ、そしてリレーでの経験値という3つの要素だ。
強み1:高校時代から国内トップを争う継続力2014年に高校生で日本選手権を制し、大学時代には全日本インカレで2位、実業団では再び日本選手権優勝を重ねてきた。
高校時代の54秒00から2025年の52秒14まで、長期的に記録を向上させている点は大きい。競技環境が変わっても400mに取り組み続け、30歳を迎えた2026年にも52秒台前半の記録を出している。
強み2:個人400mとリレーの両方で世界を経験400mは個人の能力が結果に直結する一方、リレーではチーム全体の走力や戦術への理解も求められる。
松本は2019年、2022年、2025年の世界選手権を経験し、男女混合4×400mリレーの日本記録保持者にも名を連ねている。
2025年の東京世界陸上では個人400mにも出場した。国際大会での経験を個人種目に還元できることは、今後の競技活動における重要な強みになる。
今後の注目点1:51秒台への到達と日本記録更新松本が次に目指す大きな目標は、自己ベスト52秒14を更新し、51秒台に入ることだ。
日本記録51秒75との差は0秒39。数字だけを見れば大きな隔たりではないものの、400mでこの差を縮めるには、レース全体の組み立てと後半のスピード維持が求められる。
2026年の日本選手権後にも51秒台と日本記録更新への意欲を示しており、今後の国内大会でどこまで自己ベストに迫れるかが注目される。
今後の注目点2:世界大会で個人種目の存在感を高められるか2025年東京世界陸上で女子400mに出場したことは、松本のキャリアにおける大きな節目だった。
これまでの世界選手権では男女混合リレーを中心に経験を積んできたが、個人種目でも世界の舞台に立ったことで、今後の目標はさらに明確になった。
2026年アジア大会の個人種目は7位という結果だった。次の段階では、国際大会で自己ベストに近いタイムを出し、決勝で上位を争えるかが評価の基準となる。
【プロの結論】記録・タイトル・国際大会の3軸で評価する松本奈菜子の実力を正しく評価するなら、自己ベストだけでも、日本選手権の優勝回数だけでも不十分だ。
見るべき要点は次の3つ。
- 個人記録:52秒14という日本歴代2位の自己ベストと、2026年の52秒24というシーズンベスト。
- 国内競技力:2014年、2022年、2024年、2026年の日本選手権女子400m優勝。
- 国際競技力:2025年アジア選手権優勝、東京世界陸上混合リレー8位、2026年アジア大会女子400m7位と女子リレー4位。
この3つを組み合わせると、松本は国内では複数回の日本選手権優勝を達成した実力者であり、国際大会でもリレーを含めて実績を積み上げている選手だと評価できる。
一方、自己ベストと国際大会の決勝記録には差がある。世界のトップ選手と競り合うためには、記録の再現性と大舞台でのパフォーマンス向上が今後の焦点となる。
松本奈菜子に関するよくある質問(FAQ)
Q1:松本奈菜子の年齢と生年月日は?
A1:1996年9月3日生まれ。2026年11月現在30歳。静岡県静岡市出身の女子400m選手です。
Q2:松本奈菜子の出身大学はどこ?
A2:筑波大学です。浜松市立高校を卒業後に進学し、2018年の全日本インカレ女子400mで2位に入賞しています。
Q3:松本奈菜子の現在の所属先は?
A3:福島県を拠点とする東邦銀行陸上競技部です。専門種目は400mで、男女混合4×400mリレーの日本代表としても活動しています。
Q4:松本奈菜子の400m自己ベストは何秒?
A4:52秒14です。2025年5月の静岡国際で記録し、東邦銀行のプロフィールでは日本歴代2位とされています。
Q5:松本奈菜子は日本選手権で何回優勝している?
A5:女子400mで2014年、2022年、2024年、2026年の4回優勝しています。高校生時代から国内トップレベルの実績を残しています。
Q6:2026年アジア大会での結果は?
A6:女子400mは54秒29で7位。女子4×400mリレーは日本チームの3走を担当し、3分31秒44で4位に入りました。
Q7:松本奈菜子は男女混合4×400mリレーの日本記録保持者?
A7:はい。2025年東京世界陸上で今泉堅貴、井戸アビゲイル風果、吉津拓歩とともに3分12秒08の日本記録を樹立しています。
Q8:松本奈菜子はオリンピックに出場したことがある?
A8:JOCの選手プロフィールでは、オリンピック出場記録は掲載されていません。世界選手権やアジア大会などの国際大会への出場実績があります。
松本奈菜子は、浜松市立高校時代の日本選手権優勝から筑波大学、東邦銀行へと競技生活を続け、国内外で確かな実績を築いてきた女子400m選手だ。
自己ベスト52秒14、日本選手権女子400m4度の優勝、2025年アジア選手権金メダル、東京世界陸上の男女混合リレー8位など、個人種目とリレーの両面で実績を残している。
2026年は日本選手権で優勝した一方、愛知・名古屋アジア大会では個人400m7位、女子4×400mリレー4位という結果だった。国内での強さを国際大会でどこまで発揮できるかが、今後の大きなテーマになる。
特に注目したいのは、自己ベスト更新による51秒台への挑戦と、世界大会で個人400mの存在感をさらに高められるかという点だ。
30歳を迎えた2026年も国内トップレベルの競技力を維持する松本奈菜子。高校時代から積み重ねてきた経験を生かし、次のシーズンでどのような記録と結果を残すのか、引き続き注目したい。
主な根拠資料
- 日本陸上競技連盟:選手プロフィール・年次ベスト・主要大会成績。
- 東邦銀行陸上競技部:公式プロフィール・自己ベスト・所属実績。
- 筑波大学陸上競技部:2018年全日本インカレ結果。
- 日本陸上競技連盟:2025年世界陸上・2026年日本選手権の記録とコメント。
- 日本陸上競技連盟・月刊陸上競技:2026年アジア大会の個人記録とリレー結果。
- 日本記録認定協会:男女混合4×400mリレー日本記録3分12秒08。