2026年11月3日のRIZIN緊急記者会見で発表されたカードは、朝倉未来対ルイス・グスタボ。舞台は年末の名古屋大会だ。
試合概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名 | 超RIZIN.6 師走の尾張名古屋下剋上祭り |
| 開催日 | 2026年12月31日(木) |
| 会場 | バンテリンドーム ナゴヤ |
| 対戦相手 | ルイス・グスタボ |
| 階級 | ライト級 |
| 契約体重 | 71.0kg |
| ルール | RIZIN MMAルール |
| 試合時間 | 5分3ラウンド |
| 試合形式 | 発表時点ではワンマッチ |
| タイトル | タイトルマッチ化を協議中 |
大会の開場は11時、開始は13時の予定。ただし、これは大会全体のスケジュールであり、朝倉未来の具体的な試合開始時刻はまだ発表されていない。
また、超RIZIN.6では朝倉対グスタボ以外にも、ラジャブアリ・シェイドゥラエフ対秋元強真のフェザー級タイトルマッチ、大島沙緒里対ナターシャ・クジュティナの女子スーパーアトム級タイトルマッチ、鈴木千裕対YA-MANなどが決定している。
朝倉にとっては地元・愛知で迎える大晦日の大舞台。本人は会見で、4万人以上を収容する会場の盛り上がりも参戦を決めた理由として挙げた。
注目すべきは、今回が単なる過去の対戦相手との再戦ではないことだ。グスタボは現役のライト級王者。朝倉が勝てば、王者を相手に実力を示したという大きな実績が残る。
【前回の対戦結果】2019年RIZIN.15は朝倉未来が判定3-0で勝利

今回の再戦を理解するうえで欠かせないのが、2019年4月21日に開催された「RIZIN.15」での初対決だ。
当時の契約体重は68.0kg。5分3ラウンドの試合で、朝倉未来がルイス・グスタボを相手に判定3-0で勝利している。結果はRIZIN公式の試合記録にも掲載されている。
1ラウンド:グスタボの強烈な打撃に朝倉が対応試合序盤からグスタボは右ハイキックや飛び膝蹴りを繰り出し、積極的に攻め込んだ。
朝倉も左のローキックやカウンターを返し、打撃戦で応戦。グスタボが組みついて首を狙う場面もあり、立ち技だけでは決着しない緊張感のある展開となった。
2ラウンド:朝倉の右フックがグスタボを捉える試合の流れが大きく動いたのは2ラウンドだった。
朝倉は左ミドルを当てながら、グスタボの前進に合わせて打撃を返す。右フックをクリーンヒットさせると、グスタボが尻餅をつく場面が生まれた。
その後も朝倉はタックルを交えて攻防を組み立てる。グスタボはロープの外へ逃れる動きでイエローカードを受けた。
3ラウンド:的確な打撃とテイクダウンで勝利最終ラウンドでも朝倉は左ミドルや左ストレートを的確に当て、グスタボの攻撃に対応した。
終盤には両足タックルからテイクダウンにも成功。最後まで打ち合いを続け、3人のジャッジ全員が朝倉を支持する判定3-0で決着した。
RIZIN公式の試合レポートでは、朝倉の的確な打撃によるダメージとテイクダウンが勝利につながったと記録されている。
朝倉未来は試合後、前歯を折ったことにも触れながら勝利を報告した。両者が激しい打撃戦を繰り広げたことを象徴する試合だった。
今回の再戦では、この初対決から約7年8カ月が経過している。朝倉は経験を積み、グスタボはライト級王者にまで上り詰めた。
同じ相手との再戦でも、2019年当時の実力比較だけでは現在の勝敗を予測できない。両者のキャリアが大きく変化したからこそ、今回の試合には新しい意味がある。
【プロフィール・戦績】ルイス・グスタボはどんな選手?朝倉未来との関係を整理
ルイス・グスタボはブラジル出身の総合格闘家。RIZINのライト級で実績を積み、2026年には第3代ライト級王者となった。
RIZIN公式の選手データによると、1996年5月25日生まれで、身長175cm、リーチ179.5cm。RIZINでの戦績は12戦8勝4敗となっている。
ルイス・グスタボのプロフィール| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | ルイス・グスタボ |
| 英語表記 | Luiz Gustavo |
| 生年月日 | 1996年5月25日 |
| 年齢 | 30歳(2026年11月時点) |
| 出身 | ブラジル |
| 身長 | 175cm |
| リーチ | 179.5cm |
| 体重 | 71.0kg |
| RIZIN戦績 | 12戦8勝4敗 |
| 獲得タイトル | 第3代RIZINライト級王者 |
グスタボの強さを理解するには、朝倉戦以降の戦績にも目を向けたい。
- 2019年4月・RIZIN.15: 朝倉未来に判定0-3で敗北。
- 2019年10月・RIZIN.19: 上迫博仁にTKO勝利。
- 2019年12月・RIZIN.20: パトリッキー・ピットブルにKO勝利。
- 2022年4月・RIZIN TRIGGER 3rd: 矢地祐介にKO勝利。
- 2024年2月・RIZIN LANDMARK 8: 堀江圭功に判定勝利。
- 2024年9月・RIZIN.48: ホベルト・サトシ・ソウザにTKO勝利。
- 2025年3月・RIZIN.50: 野村駿太に判定負け。
- 2026年3月・RIZIN.52: 桜庭大世にKO勝利。
- 2026年5月・RIZIN.53: イルホム・ノジモフにTKO勝利。
特に注目したいのが、2026年5月のRIZIN.53だ。
グスタボはライト級タイトルマッチでイルホム・ノジモフと対戦し、1ラウンド2分08秒、右フックからのパウンドでTKO勝利。第3代RIZINライト級王者に輝いた。
朝倉が今回対戦するのは、2019年に勝利した相手であると同時に、ライト級の頂点に立ったファイターでもある。
朝倉未来の現在の戦績と主な対戦相手朝倉未来は1992年7月15日生まれ、愛知県出身。身長177cm、リーチ178cmで、JAPAN TOP TEAMに所属する。
RIZIN公式選手データでは、RIZIN戦績は19戦14勝5敗。2018年のRIZIN参戦以降、国内外の実力者と対戦してきた。
主な対戦相手と結果を振り返ると、次のようなキャリアが見えてくる。
- 日沖発:TKO勝利
- カルシャガ・ダウトベック:判定勝利
- ルイス・グスタボ:判定3-0勝利
- 矢地祐介:判定勝利
- 斎藤裕:判定敗北
- クレベル・コイケ:一本負け、のちに判定勝利
- 萩原京平:勝利
- ヴガール・ケラモフ:一本負け
- 平本蓮:KO負け
- 鈴木千裕:TKO勝利
- ラジャブアリ・シェイドゥラエフ:TKO負け
- 青木真也:TKO勝利
特に2024年7月の平本蓮戦での敗北後、一度は引退を表明したものの、その後復帰。2025年には鈴木千裕、クレベル・コイケとの試合で勝利を重ねた。
一方、2025年大晦日のシェイドゥラエフ戦ではTKO負けを喫している。そして2026年9月、超RIZIN.5で青木真也を破った。
今回のグスタボ戦は、そうしたキャリアの浮き沈みを経た朝倉が、再びライト級の王者に挑む試合でもある。
主要人物・大会の関係性と時系列【再戦の理由と経緯】グスタボの逆指名と朝倉未来のタイトル戦辞退
今回の再戦は、単にRIZINが過去の人気カードを復活させたという話ではない。発表会見では、両者の思惑の違いがはっきりと表れた。
1. グスタボからの逆指名で再戦が実現RIZINの榊原信行CEOによると、今回のカードはグスタボ側からの逆指名によって実現した。
グスタボにとって朝倉は、2019年に自分を判定で破った相手だ。現在は自身がライト級王者となり、過去の敗戦を乗り越えたことを証明する絶好の機会となる。
会見でグスタボは、朝倉との再戦について前回の敗北にも触れたうえで、ベルトを懸けて戦うことを要求した。
「自分が今強いことを証明したいので、ベルトをかけてやりましょう」
グスタボにとっては、過去に敗れた相手を倒して王者としての実力を示すことが最大の目的と考えられる。
2. 朝倉未来は地元開催を参戦理由に挙げた朝倉は今回の出場理由について、地元・愛知で大会が開催されることと、大規模会場であることを挙げている。
「グスタボ選手とは激しい打撃戦になると思いますけど、俺が殴り勝ちたいと思います」
朝倉は前回の試合でも打撃戦を制している。今回も真正面からの勝負を望んでおり、再戦に対する姿勢は明確だ。
3. タイトルマッチを望まない理由は何か?今回の会見で最も興味深かったのが、タイトルマッチを巡る意見の相違だ。
グスタボは王者としてベルトを懸けた防衛戦を希望。一方、朝倉はタイトルマッチなしの通常のワンマッチを希望した。
朝倉が説明した理由は、ライト級に本格参戦してまだ試合数が少ないこと。ホベルト・サトシ・ソウザや野村駿太ら、同階級で実績を積んできた選手がいるなかで、自分がいきなりタイトルに挑戦することには慎重な姿勢を見せた。
加えて、ベルトが懸かっていなくても王者に勝てば、自分の実力を証明できるという考えを示している。
榊原CEOはタイトルマッチとして開催したい意向を示したが、最終的な判断は後日協議すると説明した。
したがって、グスタボとの再戦そのものは決定しているが、正式なタイトルマッチとして行われるかどうかは別問題だ。両者の希望が一致していない点が、今後の大きな焦点となる。
【勝敗を分けるポイント】71kg契約での再戦は何が違う?
今回の試合を分析するうえで、見逃せないのが契約体重の変化だ。
2019年の初対決は68.0kg契約だったが、2026年の再戦は71.0kg契約。前回より3kg重い条件で戦うことになる。
① 打撃戦で朝倉は再び優位に立てるか前回の勝因の一つは、朝倉の左ストレートや右フックなど、相手の攻撃に合わせた的確な打撃だった。
特に2ラウンドの右フックでグスタボを崩した場面は、今回の再戦でも比較材料になる。
ただし、グスタボもRIZINでKO勝利を積み重ね、ライト級王者まで上り詰めている。前回の勝利だけを根拠に、今回も朝倉が打撃で上回ると判断するのは早い。
② 71kgという階級での対応力朝倉はフェザー級を主戦場としてきた選手。一方、グスタボはライト級王者として71kgを主戦場にしている。
朝倉は2026年9月の青木真也戦でも71kg契約を経験しているため、今回が初めてのライト級実戦というわけではない。
青木戦では組みの攻防にも対応し、1ラウンド2分39秒でTKO勝利を収めた。この試合は、朝倉がライト級で戦うための経験値を積んだという意味でも重要だ。
③ グスタボのリベンジへの意欲グスタボは2019年の敗北を覚えており、今回の会見でもイエローカードを受けた前回の試合に言及した。
そのうえで、自身が王者になった現在の実力を示すためにベルトを懸けたいと主張している。
つまり、今回の再戦は朝倉にとっては王者撃破の証明、グスタボにとっては約7年8カ月越しの雪辱という、異なる目的がぶつかる一戦だ。
④ 朝倉の今後の階級選択にも注目朝倉は会見で、フェザー級が自分の適性階級だという考えも明かしている。
一方で、ライト級についても主催者側が求める対戦カードやファンが見たい試合に応じていく姿勢を示した。
今回のグスタボ戦は、一度きりのライト級挑戦なのか、それとも今後のライト級戦線に本格参入するきっかけなのかを見極める材料にもなる。
【朝倉未来の対戦相手】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:朝倉未来の次戦相手は誰ですか?
A1:2026年12月31日の超RIZIN.6で対戦する相手は、ブラジル出身のルイス・グスタボです。グスタボは第3代RIZINライト級王者で、2019年のRIZIN.15では朝倉に判定負けしています。
Q2:朝倉未来とグスタボの試合はいつ、どこで開催されますか?
A2:2026年12月31日(木)、愛知県のバンテリンドーム ナゴヤで開催予定です。大会開始は13時の予定ですが、朝倉の試合順と具体的な開始時刻は発表されていません。
Q3:前回の朝倉未来対グスタボ戦はどちらが勝ちましたか?
A3:2019年4月21日のRIZIN.15で朝倉未来が判定3-0で勝利しました。当時の契約体重は68kgで、今回は71kg契約での再戦となります。
Q4:2026年大晦日のグスタボ戦はタイトルマッチですか?
A4:2026年11月3日の発表時点ではライト級ワンマッチです。グスタボは王座を懸けることを希望していますが、朝倉はノンタイトル戦を希望。RIZINの榊原CEOが協議して最終決定すると説明しています。
Q5:朝倉未来は青木真也との試合で勝っていますか?
A5:はい。2026年9月10日の超RIZIN.5で青木真也と71kg契約で対戦し、1ラウンド2分39秒、グラウンドパンチによるTKO勝利を収めました。
2026年11月3日に発表された朝倉未来の次戦相手は、ブラジルのライト級王者ルイス・グスタボ。12月31日の超RIZIN.6で約7年8カ月ぶりに再戦する。
今回の注目点を整理すると、次の5つになる。
- 初対決は2019年のRIZIN.15。朝倉が判定3-0で勝利。
- グスタボは2026年に第3代RIZINライト級王者となった。
- 今回は前回より3kg重い71.0kg契約。
- 朝倉は2026年9月に青木真也をTKOで破っている。
- タイトルマッチにするかどうかは、両者の意向が異なり協議中。
特に興味深いのは、前回の勝者である朝倉が、今回は王者となったグスタボと対戦するという構図だ。
グスタボにとっては過去の敗北を返上する機会。朝倉にとっては現役王者を破り、ライト級でもトップクラスの実力があることを示す機会となる。
加えて、試合がタイトルマッチに変更されるかどうかによって、大晦日の一戦の意味合いも変わってくる。
2019年の初対決を知るファンにとっても、2026年から朝倉を追い始めたファンにとっても、見逃せない再戦だ。今後はRIZIN公式から発表される試合形式の最終決定と、追加対戦カードに注目したい。