「し」はSHI、「ち」はCHI、「つ」はTSU、「ふ」はFU。日本語をアルファベットで表すとき、こうしたつづりを使うのがヘボン式ローマ字です。パスポートの氏名、駅名や道路標識、外国人向けの観光案内など、国内外で幅広く使われています。
2026年に知っておきたい大きな変化は、2025年12月22日にローマ字のつづり方に関する新たな内閣告示が出されたことです。従来の訓令式を原則とする制度が見直され、社会で広く使われてきたヘボン式を基礎とする表記法へと転換しました。ただし、一般的な文章とパスポートの氏名表記では、撥音や促音、長音の扱いが異なります。
【ヘボン式ローマ字とは】2026年の公的ルール変更と基本の考え方

ヘボン式ローマ字とは、日本語の音をラテン文字で表す方式の一つです。英語などを使う人にとって発音を推測しやすいように、子音の組み合わせを工夫している点が特徴です。
例えば、「し」をSIではなくSHI、「ち」をTIではなくCHI、「つ」をTUではなくTSU、「ふ」をHUではなくFUと表記します。日本語の音を五十音の規則性だけで置き換えるのではなく、実際の音に近い形で伝えることを重視しています。
ただし、ヘボン式は国際音声記号のように発音を厳密に記録する仕組みではありません。英語のつづりと発音も必ずしも一致しないため、ローマ字だけで日本語の正確な発音を完全に伝えられるわけではありません。あくまで、日本語をアルファベットで読みやすく表記するための方式です。
2025年12月22日、ローマ字表記の公的な基準が変わった文化庁が公表した新しい「ローマ字のつづり方」によると、2025年12月22日付の内閣告示第4号は、1954年に定められた従来の内閣告示第1号を廃止しました。新しい告示は、法令、公用文書、新聞、雑誌、放送など、一般社会で現代の日本語をローマ字で書き表す際のよりどころを示しています。
背景には、学校教育などで扱われてきた訓令式が社会生活で十分に定着しなかった一方、パスポートや道路標識、観光案内などではヘボン式が広く使われてきたという実情があります。文化審議会は2025年8月20日に改定案を答申し、その後の制度改定につながりました。
新しい方式はヘボン式を基礎としていますが、パスポート用のヘボン式とすべての規則が同じという意味ではありません。例えば、一般的な文章では「乾杯」をkanpaiと書きますが、旅券用の表記では規則に従ってKANPAIではなくKAMPAIとなる場合があります。この違いを理解することが、2026年にローマ字を使う際の要点です。
なお、今回の改定は、パソコンやスマートフォンで日本語を入力する際の「ローマ字入力」を変更するものではありません。キーボードで「し」を入力するときにSHIやSIを使うといった操作方法とは、区別して考える必要があります。
【考案者と歴史】ジェームス・カーティス・ヘボンは何をした人物なのか
ヘボン式の名称は、アメリカ出身の医師・宣教師、ジェームス・カーティス・ヘボン(James Curtis Hepburn、1815~1911年)に由来します。彼は日本で医療活動に取り組む一方、日本語を学び、外国人が日本語を理解するための辞書づくりにも力を注ぎました。
明治学院大学の歴史資料館などが紹介する経歴によると、ヘボンは1859年に来日し、医療や教育、聖書翻訳など幅広い活動を行いました。その仕事の一つが、日本語を英語で理解するための辞書『和英語林集成』の編纂です。
『和英語林集成』から広がったローマ字表記『和英語林集成』の初版は1867年、慶応3年に刊行されました。その後、1872年に再版、1886年に第3版が出版されています。日本語の見出し語をローマ字で表すこの辞書で使われた表記法が、後にヘボン式ローマ字として知られるようになりました。
辞書の目的は、単に日本語をアルファベットへ置き換えることではありません。日本語を学ぶ外国人が言葉を探し、読み、意味を理解できるようにすることが大きな役割でした。そのため、SHIやCHIのように、英語を読む人が日本語の音を想像しやすいつづりが広がっていったのです。
もっとも、現在のヘボン式をヘボン個人が最初から完成させたと考えるのは正確ではありません。辞書の改訂や、その後のローマ字表記に関する議論を通じて、方式は発展してきました。ヘボンはその歴史を切り開いた中心人物の一人です。
この歴史から分かるのは、ローマ字表記が単なる文字の置き換えではなく、誰が読むのか、何を伝えるのかという目的に応じて整えられてきたということです。外国人向けの案内や国際的な氏名表記でヘボン式が重視されてきた背景にも、この考え方があります。
【ヘボン式ローマ字一覧表】し・ち・つ・ふから拗音まで早見で確認
ヘボン式ローマ字を覚えるときは、まず基本の五十音を押さえ、次に濁音・半濁音、最後に「きゃ」「しゃ」「ちゃ」などの拗音を覚えると効率的です。特に訓令式との違いが大きい音は、重点的に確認しておきましょう。
以下は、代表的な仮名とつづりを整理した一覧表です。訓令式の欄には、方式の違いが分かりやすい代表例を示しています。
| かな・音 | ヘボン式 | 訓令式の代表例 | 覚えるポイント |
|---|---|---|---|
| あ・い・う・え・お | A・I・U・E・O | A・I・U・E・O | 母音は共通 |
| か・き・く・け・こ | KA・KI・KU・KE・KO | KA・KI・KU・KE・KO | Kの行は共通 |
| さ・し・す・せ・そ | SA・SHI・SU・SE・SO | SA・SI・SU・SE・SO | 「し」はSHI |
| た・ち・つ・て・と | TA・CHI・TSU・TE・TO | TA・TI・TU・TE・TO | 「ち」はCHI、「つ」はTSU |
| な・に・ぬ・ね・の | NA・NI・NU・NE・NO | NA・NI・NU・NE・NO | Nの行は共通 |
| は・ひ・ふ・へ・ほ | HA・HI・FU・HE・HO | HA・HI・HU・HE・HO | 「ふ」はFU |
| ま・み・む・め・も | MA・MI・MU・ME・MO | MA・MI・MU・ME・MO | Mの行は共通 |
| や・ゆ・よ | YA・YU・YO | YA・YU・YO | 小さい「ゃ・ゅ・ょ」と区別 |
| ら・り・る・れ・ろ | RA・RI・RU・RE・RO | RA・RI・RU・RE・RO | Rの行は共通 |
| わ・を | WA・O | WA・O | 助詞の「を」も通常はO |
| が・ぎ・ぐ・げ・ご | GA・GI・GU・GE・GO | GA・GI・GU・GE・GO | 濁音も基本形に準じる |
| ざ・じ・ず・ぜ・ぞ | ZA・JI・ZU・ZE・ZO | ZA・ZI・ZU・ZE・ZO | 「じ」はJI |
| だ・ぢ・づ・で・ど | DA・JI・ZU・DE・DO | 方式や用途により異なる | 「ぢ」「づ」は固有名詞の慣例にも注意 |
| ば・び・ぶ・べ・ぼ | BA・BI・BU・BE・BO | BA・BI・BU・BE・BO | Bの行は共通 |
| ぱ・ぴ・ぷ・ぺ・ぽ | PA・PI・PU・PE・PO | PA・PI・PU・PE・PO | Pの行は共通 |
| きゃ・きゅ・きょ | KYA・KYU・KYO | KYA・KYU・KYO | Yを挟む |
| しゃ・しゅ・しょ | SHA・SHU・SHO | SYA・SYU・SYO | SHの組み合わせ |
| ちゃ・ちゅ・ちょ | CHA・CHU・CHO | TYA・TYU・TYO | CHの組み合わせ |
| にゃ・にゅ・にょ | NYA・NYU・NYO | NYA・NYU・NYO | NYを使う |
| ひゃ・ひゅ・ひょ | HYA・HYU・HYO | HYA・HYU・HYO | HYを使う |
| みゃ・みゅ・みょ | MYA・MYU・MYO | MYA・MYU・MYO | MYを使う |
| りゃ・りゅ・りょ | RYA・RYU・RYO | RYA・RYU・RYO | RYを使う |
| じゃ・じゅ・じょ | JA・JU・JO | ZYA・ZYU・ZYO | 「じ」はJI、「じゃ」はJA |
| ぎゃ・びゃ・ぴゃなど | GYA・BYA・PYAなど | 基本的に同様の組み合わせ | 子音+YA・YU・YO |
ヘボン式ローマ字と訓令式ローマ字の大きな違いは、つづりを決める際に重視するものです。ヘボン式は外国語話者が音を推測しやすい表記を重視し、訓令式は日本語の五十音の規則性を保つことを重視してきました。
例えば、ヘボン式では「し=SHI」「ち=CHI」「つ=TSU」「ふ=FU」と書きます。一方、訓令式では「し=SI」「ち=TI」「つ=TU」「ふ=HU」が代表的な形です。日本式も五十音の規則性を重視する系統で、訓令式と共通するつづりが多いものの、仮名の区別を保つための細部などに違いがあります。
文化庁の新しい告示は、こうした方式のうち、社会で広く定着しているヘボン式を基礎とするつづり方を採用しました。ただし、個人名や団体名、専門分野で使われている表記まで一律に変更するものではありません。
ヘボン式ローマ字の覚え方効率よく覚えるには、まず「SHI・CHI・TSU・FU・JI」の5つを優先しましょう。この5つは訓令式などとの違いを意識しやすく、名前や地名を変換する際にも役立ちます。
続いて、「しゃ=SHA」「ちゃ=CHA」「じゃ=JA」のように、拗音をまとまりで覚えます。個々の文字を一つずつ暗記するより、音のまとまりとつづりを結びつけたほうが、読み書きの両方で使いやすくなります。
ただし、表を暗記すればすべてのローマ字表記が決まるわけではありません。撥音、促音、長音、固有名詞の慣例には別のルールがあるため、基本表を覚えた後は次の規則を確認する必要があります。
【ヘボン式ローマ字のルール】撥音・促音・長音で間違えやすい点
ヘボン式で迷いやすいのは、「ん」「っ」、そして母音を長く発音する長音です。加えて、一般的な文章に適用する新しい公的基準とパスポート用の表記では、一部の規則が異なります。用途を決めてから変換することが大切です。
1.撥音「ん」は、次の文字と区別する2025年12月22日の新しい公的基準では、「ん」は原則としてNで表します。例えば、「乾杯」はkanpai、「新聞」はshinbunです。パスポート用の表記では、B・M・Pの前の「ん」をMにする規則があり、「難波」はNAMBA、「本間」はHOMMA、「三瓶」はSAMPEIとなります。
また、Nの後ろに母音やYが続くと、音の切れ目が分かりにくくなる場合があります。新しい公的基準では、必要に応じてアポストロフィーを使い、「単位」をtan'i、「船員」をsen'in、「問屋」をton'yaのように表します。
このように、一般文書では「kanpai」、旅券用では「KAMPAI」となることがあります。同じ日本語でも、使う規則によって表記が変わる代表例です。
2.促音「っ」は、後ろの子音を重ねる一般的なローマ字表記では、小さい「っ」は後ろに続く子音字を重ねて表します。例えば、「雑誌」はzasshi、「鉄板」はteppanです。後ろの音がSHやCHのように2文字で表される場合は、その最初の文字を重ねるため、「日直」はnicchokuとなります。
一方、パスポート用の表記では、CHの前の促音をTで表す規則があります。「発地」はHOTCHI、「八丁」はHATCHOという形です。一般文書のルールをそのまま旅券申請に当てはめないよう注意しましょう。
3.長音は「O」「U」をどう表す?長音は、日本語の母音を長く発音する音です。一般文書の新しい公的基準では、長音符号を使う方法と、母音字を並べる方法が示されています。例えば、「東京」はTōkyōまたはToukyou、「大野」はŌnoまたはOonoという表記が考えられます。
長音符号は母音の上に付ける横棒で、ōやūのように表します。必要に応じて「^」を代用できるとされていますが、電子メールや入力環境、表示システムによって使える文字が異なるため、用途に合った表記を選ぶことが重要です。
ただし、パスポート用のヘボン式では、長音のOやUを原則として記入しません。そのため、「伊藤」はITO、「大野」はONO、「幸太」はKOTAとなります。氏名の読みが同じでも、長音の有無を反映しないことで別の名前と区別しにくくなる場合があります。
外務省の旅券用綴方表では、長音を表すために「OH」を使うなど、通常のヘボン式によらない表記を希望する場合は、事前に相談するよう案内しています。例えば、伊藤をITOH、大野をOHNOとする表記です。パスポートは一度取得した後の表記変更が原則として難しいため、申請前の確認が欠かせません。
【名前・パスポート】ヘボン式ローマ字の変換で失敗しない方法
日本人の氏名をローマ字にする際は、一般的な変換ルールと旅券用の規則を分けて考える必要があります。名前は本人の識別に直結し、航空券やビザ、海外の学校・勤務先の登録情報などと一致していることが重要になるからです。
日本人の名前をヘボン式に変換する例一般的なヘボン式の基本形では、「佐藤」はSATO、「鈴木」はSUZUKI、「高橋」はTAKAHASHI、「斎藤」はSAITOと表記します。「し」「ち」「つ」「ふ」を含む名前では、SHI・CHI・TSU・FUを使う点がポイントです。
例えば、「清水」はSHIMIZU、「千葉」はCHIBA、「津田」はTSUDA、「藤田」はFUJITAとなります。ただし、氏名の正式なローマ字表記は、本人が実際に使用しているつづりや、公的書類で採用されている表記によって異なる場合があります。
2025年の新しい公的基準でも、個人の姓名や団体名を表す際には、基準を参考にしながら当事者の意思を尊重するよう求めています。したがって、一般的な変換結果が必ずしも本人の正式な表記になるとは限りません。
パスポートでは外務省のルールを優先する日本のパスポートに記載する氏名は、原則として戸籍上の氏名に基づき、旅券用のヘボン式で表記されます。旅券の氏名は国際民間航空機関(ICAO)の基準に準拠したもので、一般文書のローマ字表記と同じルールがすべて適用されるわけではありません。
例えば、「なんば」はNAMBA、「ほんま」はHOMMA、「さんぺい」はSAMPEIとなります。これはB・M・Pの前の撥音をMで表す旅券用の規則によるものです。また、「おおの」はONO、「こうた」はKOTAのように、長音を示すOやUを省く表記が基本です。
国際結婚や両親のいずれかが外国人である場合、二重国籍などの事情がある場合には、外国式のつづりを希望できるケースがあります。その際は、出生証明書や外国旅券など、実際に使われているつづりを示す書類の提出を求められることがあります。
外務省は、OHなどを使う非ヘボン式表記を希望する場合も、事前に相談するよう案内しています。氏名の読み方やローマ字表記を自己判断で変更せず、申請先の旅券窓口で確認するのが確実です。
【地名表記・変換ツール】ヘボン式をどの場面で使うべきか
ヘボン式ローマ字は、パスポートだけでなく、駅名、道路標識、観光案内、地図、施設名などにも広く使われています。ただし、地名は長年使われてきた表記や、各機関が定める基準が関係するため、一般的な変換結果をそのまま採用できるとは限りません。
地名は慣用表記と用途を確認する文化庁の改定資料では、訓令式の例として「Isinomaki」「Tuyama」、ヘボン式の例として「Ishinomaki」「Tsuyama」が挙げられています。石巻や津山のような地名でも、方式によってつづりが変わります。
一方、すでに国際的に定着している「Tokyo」や「judo」などの表記は、新しい公的基準によって直ちに変更を求めるものではありません。地名の表記は、道路標識や鉄道、地図、自治体の案内など、どの媒体で使うかによっても確認すべき基準が変わります。
旅行案内や外国人向けの表示を作る場合は、読み手にとって分かりやすい表記に加え、自治体や施設が採用している正式表記を確認しましょう。既存の看板や地図と異なるつづりを独自に作ると、検索や道案内で混乱を招くおそれがあります。
ヘボン式ローマ字変換ツールはどこまで信用できる?ヘボン式ローマ字変換ツールは、一般的な文章や学習用の変換を手早く行う際に便利です。基本の五十音を変換するだけなら、多くのツールで十分に対応できます。しかし、変換ツールの出力が、必ずしもパスポートや公的書類で認められる表記と一致するとは限りません。
特に、長音、撥音、促音、外国由来の名前、旧来の氏名表記などは注意が必要です。ツールによっては一般的なヘボン式を採用していたり、旅券用の特殊な規則を反映していなかったりするためです。
利用する際は、まず変換結果がどの方式に基づいているかを確認します。学習用なら一覧表との照合、地名なら自治体や施設の公式表記、パスポートなら外務省の旅券用綴方表というように、目的に応じて確認先を使い分けましょう。
目的別に見る、使うべき表記の判断基準学校の課題や一般的な日本語のローマ字表記では、2025年の新しい公的基準を参照するのが基本です。外国人向けの案内や旅行関連の表示では、読みやすさと既存の慣用表記を重視します。パスポートの申請では、旅券用のルールを優先し、必要に応じて窓口へ相談が必要です。
反対に、単に変換ツールが表示したからという理由だけで、パスポートの氏名や公式な地名を確定するのはおすすめできません。用途を先に決め、必要な規則と公式表記を確認することが、最も失敗の少ない方法です。
【ヘボン式ローマ字】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ヘボン式ローマ字では「し・ち・つ・ふ」をどう書きますか?
A1:それぞれSHI・CHI・TSU・FUと書きます。訓令式の代表的なつづりであるSI・TI・TU・HUと区別すると、覚えやすくなります。
Q2:2026年からヘボン式ローマ字が正式な基準になったのですか?
A2:2025年12月22日付の内閣告示第4号により、一般社会で使うローマ字表記の公的なよりどころが改定され、ヘボン式を基礎とする方式が採用されました。ただし、パスポート用の氏名表記や各分野で定着している表記には、それぞれの規則や慣例があります。
Q3:ヘボン式ローマ字の長音は「O」や「U」を付けますか?
A3:用途によって異なります。一般文書の新しい公的基準では、長音符号を付ける方法や母音字を並べる方法が示されています。一方、パスポートでは長音のOやUを原則として記入しません。OHなどの表記を希望する場合は、旅券窓口へ事前に相談してください。
Q4:自分の名前をヘボン式ローマ字に変換するには、変換ツールだけで十分ですか?
A4:一般的な表記を調べるには便利ですが、正式な氏名表記を確定する用途では十分とは限りません。パスポートの申請では外務省の旅券用ルールを確認し、すでに使用している表記や外国式の氏名がある場合は、必要書類とともに旅券窓口へ相談してください。
ヘボン式ローマ字は、ジェームス・カーティス・ヘボンが編纂した『和英語林集成』を起点に普及した表記法です。「SHI・CHI・TSU・FU」といった、外国語話者にも音を推測しやすいつづりが特徴で、パスポートや道路標識、観光案内などで広く使われてきました。
2025年12月22日の内閣告示第4号によって、一般社会で使うローマ字表記の公的な基準も、ヘボン式を基礎とする方式へ改定されました。ただし、一般文書とパスポートでは、撥音や促音、長音のルールが異なります。新しい基準がすべての既存表記を一律に置き換えるわけでもありません。
【プロの結論】迷ったら「誰が読むか」「何に使うか」で判断するローマ字表記で最も大切なのは、ヘボン式という名称だけを覚えることではなく、目的に合った規則を選ぶことです。学校の課題や一般文書なら新しい公的基準、地名や施設名なら公式の慣用表記、パスポートなら外務省の旅券用ルールを優先しましょう。
特に氏名は、航空券やビザなどの情報と一致していることが重要です。変換ツールの結果をそのまま確定せず、正式な書類の表記を確認する習慣をつけることが、2026年以降も安心してローマ字を使うための最も確実な方法です。