『進撃の巨人』のBLとは、公式に描かれた男性同士の恋愛なのか、それともファンによる二次創作なのか。リヴァイ×エレン、エルヴィン×リヴァイ、エレン×ジャンなどのカップリングを調べると、原作では描かれていない関係性や恋愛設定を扱った小説・漫画・同人誌が数多く見つかります。
2026年11月現在、『進撃の巨人』の原作漫画は全34巻で完結し、テレビアニメも2023年に最終話を迎えています。作品本編のキャラクター設定と、pixivなどで展開されているBL二次創作は、明確に区別して理解する必要があります。ここでは公式の人物関係、人気カップリングの傾向、ファン作品の楽しみ方まで整理します。
【まず結論】進撃の巨人BLは公式設定?原作とファン創作の違い

最初に結論を整理すると、『進撃の巨人』には、リヴァイとエレン、エルヴィンとリヴァイ、エレンとジャンが恋愛関係にあるという公式設定はありません。
これらの組み合わせは、原作に登場する人物同士の関係性をもとに、ファンが恋愛的な解釈を加えて楽しむ二次創作のカップリングです。
原作のジャンルはBLではなくダークファンタジー『進撃の巨人』は諫山創による漫画作品で、2009年から2021年まで講談社の『別冊少年マガジン』で連載されました。巨人に支配された世界で、人類が生き残るために戦う姿を中心に、自由、権力、差別、戦争、家族、仲間との絆などを描いています。
講談社の作品紹介でも、物語の中心は人類と巨人との戦いとして説明されています。男性キャラクター同士の強い信頼や対立は物語の重要な要素ですが、それ自体が恋愛関係を意味するわけではありません。
BLと腐向けはどう違う?BLは「ボーイズラブ」の略称で、男性同士の恋愛を主題とする作品や表現を指します。一方、「腐向け」は、既存作品の男性キャラクター同士の関係を恋愛的に解釈したファン作品や、そのような表現を好む読者に向けたコンテンツを示す言葉として使われます。
そのため、『進撃の巨人』のBL作品には、原作の戦闘や人間ドラマを背景にした恋愛小説、現代設定の漫画、学生生活を描くパロディーなど、さまざまな形式があります。
重要なのは、腐向け作品に登場する恋愛関係が、原作で確定した設定とは限らないことです。原作の人物像を借りながら、別の物語を創作する文化として理解すると分かりやすくなります。
【原作を徹底整理】リヴァイ・エレン・エルヴィン・ジャンの関係性
進撃の巨人BLが多様な解釈を生む背景には、登場人物同士の複雑な関係があります。単純な友情だけでは説明できない信頼、対立、責任、犠牲が積み重なっているため、ファン創作の題材としても広がりやすい構造です。
リヴァイとエレン:兵士長と巨人化能力を持つ少年リヴァイは調査兵団の兵士長で、人類最強と称される戦闘能力を持つ人物です。エレンは巨人化能力を持ち、物語の中心となる主人公です。
2人の関係は、当初から対等な友人同士というものではありません。エレンが巨人化能力を持つことが判明した後、リヴァイは彼の処遇に関わり、調査兵団の管理下で行動を共にします。
公式アニメの人物紹介やストーリーでは、リヴァイがエレンを含む仲間たちの危機に関わり、審議所での判断にも関与した経緯が紹介されています。
ファンがこの関係に注目する理由は、兵士長と部下という上下関係、厳しい態度の裏にある責任感、命を預ける戦場での緊張感などです。これらを恋愛的な関係に置き換えたものが、リヴァイ×エレンなどの二次創作です。
エルヴィンとリヴァイ:団長と兵士長の深い信頼エルヴィン・スミスは第13代調査兵団団長です。優れた洞察力と大胆な決断力を持ち、人類の未来のために自らの命を懸ける指揮官として描かれています。
リヴァイとエルヴィンの関係は、単なる上司と部下という言葉だけでは収まりません。厳しい戦場で数々の判断を共有し、互いの能力を認めながら調査兵団を率いてきました。
特に、エルヴィンの決断とリヴァイが背負う選択は、物語の重要な局面に関わります。このような信頼と責任の積み重ねが、エルヴィン×リヴァイというカップリングの創作上の土台になっています。
エレンとジャン:対立から仲間へと変化する関係エレンとジャンは第104期訓練兵団の同期です。公式キャラクター紹介でも、ジャンは明確な物言いをする人物であり、エレンとは常に敵対関係にあると説明されています。
2人は性格や価値観が異なり、訓練兵時代から衝突を繰り返します。しかし、巨人との戦いを経験する中で、それぞれが仲間としての責任を背負うようになります。
この関係の魅力は、最初から仲のよい人物同士ではなく、反発や意見の違いを経て関係性が変化していくところです。エレン×ジャンは、対立する2人の距離感を恋愛物語として再構成する創作に向いている組み合わせです。
【人気カップリング一覧】リヴァイ×エレン・エルヴィン×リヴァイ・エレン×ジャンを比較
『進撃の巨人』のBLカップリングを理解するには、組み合わせの名前だけでなく、原作における2人の接点とファンによる解釈を分けて考えることが大切です。
以下は、検索されることの多い代表的な男性キャラクター同士の組み合わせと、その関係性を整理したものです。人気の順位を公式が認定した一覧ではありません。
| カップリング | 原作での関係 | 二次創作で注目される要素 | 公式の恋愛設定 |
|---|---|---|---|
| リヴァイ×エレン | 兵士長と部下 | 上下関係、指導、信頼、年齢差のある人物描写 | なし |
| エレン×リヴァイ | 兵士長と部下 | 立場の逆転、主導権の違い、相互理解 | なし |
| エルヴィン×リヴァイ | 調査兵団団長と兵士長 | 信頼、責任、戦場での決断、過去の因縁 | なし |
| エレン×ジャン | 第104期訓練兵団の同期・対立関係 | 衝突、ライバル意識、仲間としての成長 | なし |
| アルミン×エレン | 幼なじみ | 友情、相互理解、理想と現実の葛藤 | なし |
2026年10月27日付の非公式集計サイトPixRankには、pixivに投稿されたイラストのうち、2人のキャラクタータグが同時に付けられた作品数を集計したデータが掲載されています。
同集計では、エルヴィンとリヴァイの組み合わせが11,302件、エレンとリヴァイが8,392件、エレンとジャンが1,433件となっています。
ただし、この数字はBL作品だけを数えたものではありません。友情やコンビとして2人を描いたイラストも含まれ、公式人気投票の結果でもありません。あくまでキャラクター同士の組み合わせが描かれる頻度を把握する参考値です。
また、この集計はキャラクターの共起タグを基準にしているため、リヴァイ×エレンとエレン×リヴァイのような攻め・受けの方向性も区別できません。
それでも、エルヴィンとリヴァイ、エレンとリヴァイの組み合わせがファン作品で目立つことや、エレンとジャンにも一定の創作需要があることを知る手がかりになります。
カップリングの人気を判断するときの注意点カップリングの人気は、検索件数、イラスト投稿数、小説の作品数、同人誌の発行数など、どの数字を見るかによって変わります。
加えて、pixivのタグ文化と同人誌即売会のサークル数では集計対象も異なります。特定のランキングだけを根拠に、すべてのファンが同じ組み合わせを好んでいると判断することはできません。
公式の人気投票、ファン作品の投稿件数、イベントでの頒布数は、それぞれ別の指標として扱う必要があります。
【pixiv・BL小説・BL漫画】進撃の巨人の二次創作と同人誌の楽しみ方
進撃の巨人のBL作品を探す場合、代表的な投稿先として知られているのがpixivです。イラスト、漫画、小説など、さまざまな形式のファン作品が投稿される創作プラットフォームとして利用されています。
pixivで見つかるBL作品の特徴pixivで進撃の巨人の二次創作を探す場合、作品名だけでなく、キャラクター名やカップリング名を組み合わせて検索する方法があります。
例えば、次のようなキーワードが使われます。
- 進撃の巨人 腐向け
- リヴァイ×エレン
- エルヴィン×リヴァイ
- エレン×ジャン
- 進撃の巨人 BL小説
- 進撃の巨人 BL漫画
作品によっては、原作の時系列を引き継ぐものだけでなく、現代社会や学校を舞台にしたパロディー、原作とは異なる結末を描くIF設定などもあります。
検索するときは、カップリングの左右、作品の時系列、年齢設定、性的表現の有無などを確認すると、自分の好みに合った作品を見つけやすくなります。
BL小説とBL漫画では楽しみ方が違う進撃の巨人のBL小説では、キャラクターの心理描写や関係性の変化を丁寧に描く作品が多く見られます。
例えば、原作では語られなかった会話や、戦いが終わった後の日常、人物同士の葛藤を中心に構成する物語です。長編では、出会いから信頼関係が形成されるまでを独自の時間軸で描くこともできます。
一方、BL漫画は表情や視線、距離感、身体的な動きなど、視覚的な表現によって関係性を伝えられる点が特徴です。原作の衣装や調査兵団の世界観を活用した作品もあれば、現代風にアレンジした作品もあります。
同人誌は公式コミックスとは別の創作物進撃の巨人の同人誌には、個人やサークルが制作する漫画、小説、イラスト集などがあります。イベントで頒布される紙媒体のほか、電子形式で販売・配布される作品もあります。
同人誌の魅力は、公式作品では描かれなかった人物の組み合わせや、特定の場面を掘り下げた物語を読めることです。
ただし、同人誌がイベントで販売されていることと、公式から公認されていることは別です。作者や出版社が発行した公式コミックス、公式スピンオフ、ファンが制作した二次創作を混同しないようにしましょう。
【公式設定と二次創作の境界】同人活動・著作権・よくある誤解
ファン作品を楽しむうえで、もう一つ押さえておきたいのが著作権の問題です。二次創作はファン文化として広く存在していますが、自由に何をしてもよいという意味ではありません。
二次創作は公式公認を意味しない文化庁の著作権解説では、二次創作や模写をインターネット上に公開する場合、原則として権利者の許諾が必要になると説明されています。
また、ファン活動として黙認されているように見える状況があっても、それだけで正式に公認されたことにはなりません。
講談社の著作権案内でも、出版物やキャラクター、漫画、画像などの無断利用や、元作品をもとにした小説・文章などの掲載について制限が示されています。個人向けの使用許諾は受け付けていない旨も掲載されています。
したがって、同人活動を行う場合は、作品ごとの公式ガイドラインや権利者の利用条件を確認することが大切です。非営利であることだけを理由に、あらゆる利用が認められるわけではありません。
進撃の巨人BLに関する代表的な誤解誤解1:リヴァイとエレンは公式カップルである。
2人には兵士長と部下としての関係がありますが、原作で恋愛関係が確定したわけではありません。BLとしての描写はファンによる解釈です。
誤解2:エルヴィンとリヴァイの強い信頼は恋愛関係を意味する。
原作では、団長と兵士長として互いを認め合う関係が描かれています。信頼の深さと恋愛設定は別のものです。
誤解3:pixivの人気カップリングランキングは公式ランキングである。
pixivの投稿タグや第三者による集計は、ファン作品の傾向を知るための資料です。出版社や原作者が認定した公式カップリング順位ではありません。
誤解4:BL同人誌はすべて公式関連作品である。
同人誌は個人やサークルが制作する作品です。公式の出版物や許諾を受けた商品とは区別する必要があります。
作品を探す際に確認したいポイント- 公式作品か、個人による二次創作か。
- カップリングの左右が自分の好みと一致しているか。
- 原作沿いか、現代パロディーやIF設定か。
- 年齢制限や性的表現に関する注意書きがあるか。
- 転載や無断再配布ではなく、作者が公開した正規の作品か。
こうした点を確認することで、原作の世界観を大切にしながら、ファン創作を楽しみやすくなります。
【進撃の巨人BL】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:進撃の巨人に公式BLカップリングはありますか?
A1:リヴァイ×エレン、エルヴィン×リヴァイ、エレン×ジャンなどの男性同士の恋愛カップリングは、公式の恋愛設定ではありません。原作の人物関係をもとにファンが創作した組み合わせです。
Q2:進撃の巨人で人気のBLカップリングは何ですか?
A2:代表的な組み合わせとして、リヴァイ×エレン、エルヴィン×リヴァイ、エレン×ジャン、アルミン×エレンなどがあります。人気の順位は投稿サイトや集計方法によって異なり、公式の確定ランキングはありません。
Q3:進撃の巨人のBL小説や漫画はどこで探せますか?
A3:pixivなどの創作投稿プラットフォームで、作品名やキャラクター名、カップリング名を使って検索できます。小説・漫画・イラストなど形式はさまざまです。年齢制限や作品の注意書きも確認してください。
『進撃の巨人』のBLは、原作に公式設定として存在する男性同士の恋愛ではなく、キャラクター同士の関係性をファンが独自に解釈して生み出した創作文化です。
リヴァイ×エレンには兵士長と部下という関係、エルヴィン×リヴァイには団長と兵士長の強い信頼、エレン×ジャンには同期同士の対立と成長という、それぞれ異なる原作上の接点があります。
こうした人物関係が、BL小説、BL漫画、pixivのイラスト、同人誌など多様な作品につながっています。
【プロの結論】
進撃の巨人BLを理解するうえで大切なのは、原作の事実とファンの解釈を対立させないことです。公式の物語には公式ならではの人物描写があり、二次創作には原作では描かれなかった可能性を想像する楽しみがあります。
2026年現在、漫画・アニメともに本編は完結しています。それでも、登場人物の複雑な人間関係や物語の余白は、ファン創作の題材として残り続けています。公式設定を正しく理解したうえで、自分の好きなカップリングや作品形式を選ぶことが、進撃の巨人のBL文化を楽しむための基本です。