「絆創膏を持っている?」と聞かれて、「バンドエイドならあるよ」「サビオなら持っている」と答える人がいる。同じ傷口に貼る小さな医療用品なのに、日本では地域によって呼び方が大きく異なる。北海道では「サビオ」、東北地方や中国・四国地方では「カットバン」、九州では「リバテープ」、富山県では「キズバン」という呼び名が親しまれている。
実は、こうした違いの背景には、単なる方言だけでは説明できない歴史がある。バンドエイドやカットバンなど、もともと特定メーカーの商品名だった言葉が、地元の薬局や家庭に広まり、いつしか絆創膏そのものを指す一般的な呼称として定着したのだ。2026年版の地域別呼び方マップと、2022年に実施されたニチバンの全国調査、2024年の報道を照らし合わせながら、その由来と地域差を詳しく見ていく。
【まず結論】絆創膏の呼び方はなぜ地域によって違う?

絆創膏の呼び方は、全国一律ではない。大きく分けると「絆創膏」「バンドエイド」「カットバン」「サビオ」「リバテープ」「キズバン」などがあり、それぞれ特定の地域でよく使われている。
ここで押さえておきたいのは、これらの呼び名の多くが、もともとはメーカーの商品名だったという点だ。
例えば、北海道で「サビオ」という言葉が定着した背景には、かつて全国販売されていたサビオブランドの存在がある。九州で「リバテープ」が広く使われる背景には、熊本県に本社を置くリバテープ製薬の歴史が関係している。
つまり、地域の薬局で身近に販売されていた商品が、そのまま家庭内の共通語になったという構図だ。
厳密には方言というより「商品名の一般名詞化」絆創膏の地域差は、日常会話では方言として扱われることが多い。しかし、言語の成り立ちという観点では、昔から地域で独自に発達した言葉とは少し性質が異なる。
バンドエイドやカットバンなどは、企業が販売する商品につけたブランド名である。特定の商品名が広く知られるようになり、同じ種類の商品全体を指す言葉として使われる現象は、商品名の一般名称化と呼ばれる。
身近な例としては、セロテープやサランラップなどがある。特定ブランドの名前が、日常生活で商品の種類そのものを指すようになった現象だ。
絆創膏も同じ構造を持っている。地域の人々が特定の商品を繰り返し使い、その名前が世代を超えて受け継がれた結果、現在のような呼び方の違いが生まれた。
【全国比較】絆創膏の地域別呼び方マップ!北海道から九州まで
2026年現在、地域差を確認する資料として参考になるのが、阿蘇製薬の「ばんそうこうの呼び方マップ」だ。同社が公開する2026年度版では、都道府県ごとに比較的多く使われている呼び名が整理されている。
地域別の大まかな特徴を
| 呼び方 | 主な地域 | 由来・背景 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|
| バンドエイド | 関東・東海・近畿など | ジョンソン・エンド・ジョンソンのブランド | 1959年に日本市場へ登場 |
| カットバン | 東北・山梨・中国・四国・北部九州など | 祐徳薬品工業の商品名 | 1961年発売、佐賀県に本社 |
| サビオ | 北海道・和歌山・広島など | スウェーデンのブランドに由来 | 1963年日本進出、2020年北海道で復活 |
| リバテープ | 熊本・大分・宮崎・沖縄など | 熊本県のリバテープ製薬の商品名 | リバノールに由来 |
| キズバン | 富山県など | 配置薬の商品名や言葉の略称など諸説 | 明確な語源は未確定 |
| 絆創膏・ばんそうこう | 関東・北陸・信越・静岡など | 一般的な名称 | ブランド名を使わない呼び方 |
※地域区分は阿蘇製薬の2026年度版マップを参考にしたもの。複数の呼び方が併存する地域もあり、すべての住民が同じ名称を使うわけではない。
北海道は「サビオ」が代表的北海道で特徴的なのが「サビオ」という呼び方だ。
サビオは、もともとスウェーデンのセデロース社が展開していた絆創膏ブランドである。1963年に日本市場へ進出し、その後、ライオン歯磨株式会社(現在のライオン)にブランドが譲渡された。
製造を担当していたのは熊本県の阿蘇製薬。全国販売されていた時代に商品を使った人々の記憶が残り、2002年にブランドの絆創膏が販売終了となった後も、北海道などでは呼び名が残った。
北海道だけでなく、和歌山県や広島県などでも「サビオ」という名称が使われている。したがって、サビオを北海道だけの言葉と決めつけるのは正確ではない。
東北・中国・四国では「カットバン」が強い青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島などの東北地方では「カットバン」が比較的よく知られている。
同じ呼び方は、岡山、鳥取、島根、山口などの中国地方や、愛媛、高知などの四国地方にも広がっている。
カットバンを販売する祐徳薬品工業は佐賀県に本社を置く企業だ。東北と中国・四国という離れた地域で同じ商品名が浸透している点は興味深い。
加えて、2026年度版マップでは福岡、佐賀、長崎、鹿児島などでもカットバンが使われている。九州全体がリバテープ一色というわけではない。
熊本県では「リバテープ」が圧倒的リバテープの本拠地は熊本県だ。リバテープ製薬が熊本を拠点として製品を展開してきたことから、九州を中心に商品名が浸透した。
2022年のニチバン調査では、熊本県で「リバテープ」と回答した人が70.0%に達している。今回取り上げる地域別データの中でも、特に目立つ数字だ。
ただし、奈良県でもリバテープと呼ぶ人がいる。こちらは熊本のリバテープとは別に、奈良県の共立薬品工業が販売する「キズリバテープ」を短くした呼び方が背景にあるとされる。
富山県では「キズバン」富山県の特徴的な呼び名は「キズバン」だ。
全国的にはあまり聞き慣れない言葉だが、富山県では地域に根付いた呼び方として知られている。2022年のニチバン調査では、富山県でキズバンと回答した割合は50.0%だった。
由来については、富山県を中心に広まった配置薬に「〇〇キズバン」「キズバン〇〇」といった商品名が存在したという説や、「キズに貼るばんそうこう」を短くしたという説がある。
阿蘇製薬の2026年度版マップでも、明確な由来は特定されていない。現在のところ、キズバンの成立過程には複数の説が残っている。
【由来と発売年】バンドエイド・カットバン・サビオ・リバテープの歴史
地域別の呼び方を理解するうえで欠かせないのが、各ブランドの誕生時期と販売の歴史だ。
バンドエイドは1920年に考案、日本では1959年に登場バンドエイドの歴史はアメリカにさかのぼる。
ジョンソン・エンド・ジョンソンの社員だったアール・E・ディクソンは、1920年、料理中に指を切ったりやけどをしたりすることが多かった妻のために、粘着テープとガーゼを組み合わせた簡易的な傷の保護用品を考案した。
翌1921年には商品として販売が始まった。これが現在まで続くBAND-AIDブランドの出発点である。
日本では1959年に救急絆創膏「バンドエイド」が市場に紹介された。ジョンソン・エンド・ジョンソンの日本における沿革にも、この年の導入が記録されている。
テレビCMなどを通じて全国的に認知され、現在も絆創膏を指す代表的な呼び名の一つになっている。
リバテープは熊本発祥。名前の由来はリバノールリバテープの歴史は、熊本県で外用薬を製造していた星子家に始まる。
リバテープ製薬の沿革によると、創業者の星子亀次郎は1878年に「ほねつぎ膏」の開発販売を開始した。その後、1902年に屋号を星子旭光堂と定め、事業を展開していった。
そして1956年、三代目の星子義法が、リバノール液を含ませたガーゼを使った薬液付き救急絆創膏を開発。「リバテープ」の商品名で販売を開始した。
名前の由来は、当時、製薬大手の三共が消毒薬「リバノール」を販売していたことにある。リバノールを付けたテープという意味合いから、リバテープという名称が生まれた。
1959年には家庭用配置薬業界へ参入。九州の家庭に製品が普及するきっかけとなった。
なお、発売年には資料間で違いがある。リバテープ製薬の現行の会社沿革は1956年5月を発売開始としている一方、阿蘇製薬の資料や一部の解説では1960年と記載されている。製品の開発・販売開始と救急絆創膏としての普及を区別して確認する必要がある。
カットバンは1961年、佐賀県の祐徳薬品工業から発売カットバンを販売するのは、佐賀県に本社を置く祐徳薬品工業だ。
同社の公式沿革によると、1952年に会社を設立し、1957年に「ユートクバン」を発売。その後、1961年に「カットバン」を発売した。
東北地方や中国・四国地方にまで呼び名が広がった背景には、商品そのものの普及と、薬局を通じた販売網の広がりがあったと考えられる。
1961年の発売から長い年月が経過した現在でも、カットバンという名称は地域の日常語として残っている。
サビオは1963年に日本進出。2020年に北海道で復活サビオは、もともとスウェーデンのセデロース社が展開していたブランドだ。
1963年にニチバンを通じて日本市場に進出し、その後ライオン歯磨に譲渡され、阿蘇製薬が製造を担当する形で全国販売された。
しかし、2002年にサビオブランドの絆創膏は販売終了となった。
その後も北海道ではサビオという名称が広く認知されていた。阿蘇製薬が2019年に北海道の消費者を対象とした調査を実施したところ、販売終了から17年が経過してもブランドへの愛着が残っていたことが分かった。
こうした声を受け、阿蘇製薬は2020年4月1日、北海道エリア限定で新しいサビオ絆創膏の販売を開始した。
2026年現在もサビオのブランドサイトでは商品情報が公開されており、かつての呼び名が実際の商品ブランドとして復活した珍しい事例になっている。
【なぜ定着した?】商品名が地域の共通語になった3つの理由
同じ絆創膏なのに、北海道ではサビオ、熊本ではリバテープと呼ばれる。この違いは、各メーカーの販売戦略と地域の生活習慣が重なった結果と考えられる。
1. 地元メーカーの商品が身近だった最も分かりやすい理由は、メーカーの所在地と販売地域の関係だ。
リバテープ製薬は熊本県、祐徳薬品工業は佐賀県に本社を置いている。地域に近い企業の商品は、地元の薬局や家庭で目にする機会が多くなりやすい。
その結果、商品名を使って絆創膏を頼む習慣が形成される。特に熊本県のリバテープは、2022年調査で70.0%という高い数字を記録しており、地域とブランドの結びつきがはっきり表れている。
2. 配置薬や薬局の販売網が言葉を広めた日本では、家庭に薬を置いて必要なときに使用する配置薬の文化が長く続いてきた。
富山県は配置薬で知られる地域であり、リバテープ製薬も家庭用配置薬への参入をきっかけに製品を広げていった。
配置薬は、単に商品を届けるだけではない。家庭の中で何度も商品名を目にし、家族が同じ名前を使うことで、呼び方が定着する環境をつくる。
キズバンの由来について配置薬の商品名が関係しているという説があるのも、こうした地域の歴史と無関係ではない。
3. 子どものころに覚えた言葉が世代を超えて残る絆創膏は、家庭で使う機会が多い生活用品だ。
子どものころ、けがをしたときに家族から「サビオを貼っておきなさい」「カットバンを持ってきて」と言われれば、その言葉が自然に記憶される。
大人になって別の地域に移住しても、幼少期に覚えた呼び名を使い続ける人は少なくない。北海道出身者が東京でサビオと言ったり、富山県出身者が他県でキズバンと言ったりするのは、こうした家庭内の言葉の継承によるものだ。
阿蘇製薬の2026年度版マップにも、地域を移動した際に呼び名が通じなかった経験などが寄せられている。商品名が単なる販売上のブランドを超えて、個人の記憶や地域への愛着と結びついていることが分かる。
【2024年調査と2026年最新】全国の呼び方データはどこまで正確?
絆創膏の地域差を調べると、「2024年の全国調査」という情報を見かけることがある。しかし、調査の実施年と、その結果が報道された年は区別する必要がある。
2022年のニチバン調査が示した地域別の割合地域差を数値で確認できる重要な資料が、ニチバン株式会社が公表した「絆創膏・キズの意識調査」だ。
調査は2022年6月21日から27日にかけて実施され、アスマークがインターネット調査を担当した。対象は全国の10~60代男女2,820人である。
この調査で特に注目されたのが、北海道・熊本県・富山県の結果だった。
- 北海道:サビオ35.0%
- 熊本県:リバテープ70.0%
- 富山県:キズバン50.0%
地域によって特定の呼び方が強く定着していることを示す数字だ。
2024年12月の報道は新規調査ではない2024年12月5日には、日刊ゲンダイDIGITALがニチバンの調査を取り上げ、絆創膏の呼び方に全国差があることを紹介した。
この記事では、北海道のサビオ35%、熊本県のリバテープ70%、富山県のキズバン50%という数値が掲載されている。
ただし、これらは2024年に新たに実施された全国調査の結果ではない。ニチバンが2022年に実施した調査の結果と一致している。
したがって、正確には「2022年調査の結果が2024年にも報道された」という整理になる。2024年の報道日を、そのまま調査実施日として扱うのは誤りだ。
2026年度版マップは最新の地域傾向を確認する資料2026年に地域別の呼び方を確認するなら、阿蘇製薬の2026年度版マップも参考になる。
このマップでは、サビオ、バンドエイド、カットバン、リバテープ、キズバン、一般名称の「ばんそうこう」などを地域別に整理している。
特に注目したいのは、2022年のニチバン調査と比べて、2026年度版マップでは都道府県単位の呼び方がより細かく示されている点だ。
例えば、カットバンは東北地方だけでなく、山梨県、中国・四国地方、九州北部などにも分布している。バンドエイドは都市部を中心に広く使われ、一般名称の「絆創膏」も関東や北陸、信越などで見られる。
ただし、阿蘇製薬のマップは利用者からの回答を受け付けて更新する形式であり、2022年の2,820人を対象としたニチバンの調査とは調査設計が異なる。2026年版の回答者数や統計的な代表性も公表情報からは確認できないため、全国民の使用割合を示す統計として扱うことはできない。
地域マップを見るときに注意したいこと絆創膏の呼び方には、地域だけでなく家庭や世代による違いもある。
同じ北海道でも、サビオと呼ぶ人もいれば、バンドエイドや絆創膏と呼ぶ人もいる。東京都でも、一般名称を使う人とバンドエイドを使う人が共存している。
また、2022年の調査結果と2026年度版マップは、調査方法が異なるため、数値を直接比較して呼び方が増えた・減ったと判断することはできない。
地域別の割合を読むときは、調査年、対象者数、回答方法、地域の区分を合わせて確認することが大切だ。
【プロの結論】商品名と一般名称の違いを知れば絆創膏の地域差が分かる
絆創膏の呼び方をめぐる話題には、もう一つ要点がある。それは、商品名と一般名称を混同しないことだ。
バンドエイド・カットバン・リバテープはメーカーの商標ニチバンの公式調査資料では、次のブランドについて商標であることが明記されている。
- バンドエイド:ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社の商標
- カットバン:祐徳薬品工業株式会社の商標
- リバテープ:リバテープ製薬株式会社の商標
- サビオ:ライオン株式会社の商標として記載されているブランド
一方、キズバンについては、地域呼称としての存在が確認できるものの、その由来は明確に特定されていない。上記4ブランドと同じように、権利関係まで一律に断定するのは適切ではない。
正式な商品カテゴリーは「救急絆創膏」日本衛生材料工業連合会が説明する救急絆創膏の定義は、粘着剤を付けた布製・プラスチック製などの材料で傷を被覆・保護するものだ。
また、救急絆創膏は薬機法上、製品の成分や効能・効果などに応じて医薬品、医薬部外品、医療機器に分類される。
そのため、購入時に大切なのは呼び方よりも製品の性質を確認することだ。
例えば、選ぶ際には次のような点をチェックしたい。
- 水仕事が多い人:防水性のあるタイプを選ぶ。
- 関節や指先に貼る人:伸縮性やフィット感を重視する。
- 長時間貼る人:通気性や肌への刺激に配慮する。
- 傷口を保護したい人:傷の大きさに合ったパッド付き製品を選ぶ。
店頭で商品を探すときは「救急絆創膏をください」と伝えれば、地域の呼び名に関係なく通じる。
地域によって呼び方が違っても、商品としての用途や選び方は別の問題だ。ブランド名に親しみがあっても、必要な機能を確認して選ぶことが大切である。
【絆創膏の呼び方】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:絆創膏をサビオと呼ぶのはどこの地域?
A1:北海道が代表的だが、和歌山県や広島県などでも使われている。サビオはスウェーデン発祥のブランドで、1963年に日本市場へ進出した。2002年に販売終了した後、2020年4月に阿蘇製薬が北海道向け商品として復活させた。
Q2:カットバンはどこの地域の呼び方?
A2:東北地方、中国地方、四国地方などで比較的よく使われる。2026年度版マップでは、山梨県や福岡県、佐賀県、長崎県、鹿児島県なども対象地域に含まれている。佐賀県の祐徳薬品工業が1961年に発売した商品名に由来する。
Q3:リバテープはなぜ九州、特に熊本県で使われる?
A3:熊本県に本社を置くリバテープ製薬が商品を展開してきたことが大きな理由だ。商品名は消毒薬リバノールに由来する。2022年のニチバン調査では、熊本県の70.0%がリバテープと回答している。
Q4:富山県でキズバンと呼ぶ理由は?
A4:富山県を中心とした配置薬に関連する商品名が由来という説や、「キズに貼るばんそうこう」の略という説がある。ただし、明確な語源は確定していない。
Q5:絆創膏の呼び方に関する2024年の全国調査はある?
A5:2024年12月5日に日刊ゲンダイDIGITALがニチバンの地域別調査を紹介している。ただし、紹介された北海道35.0%、熊本県70.0%、富山県50.0%という数値は、2022年6月に実施された2,820人対象の調査に基づく。2024年に実施された新規調査とは区別する必要がある。
Q6:2026年現在、サビオは販売されている?
A6:販売されている。阿蘇製薬が2020年4月に北海道向け商品として復活させ、2026年現在も公式ブランドサイトで商品情報を公開している。
絆創膏の呼び方には、北海道のサビオ、東北・中国・四国のカットバン、九州のリバテープ、富山県のキズバンなど、地域ごとの特徴がある。
その背景にあるのは、単なる方言の違いではない。1950年代から1960年代にかけて登場した商品が、メーカーの販売網や地域の薬局、家庭内での使用を通じて広がり、商品名そのものが日常語として定着していった歴史だ。
2022年のニチバン調査では、北海道のサビオ35.0%、熊本県のリバテープ70.0%、富山県のキズバン50.0%という特徴的な数字が確認された。2024年には同調査が改めて報道され、2026年度版の阿蘇製薬マップでも地域ごとの呼び方が整理されている。
【プロの結論】絆創膏の呼び方は、地域の販売史、企業のブランド戦略、家庭内で受け継がれた言葉が重なって生まれた生活文化の一つだ。呼び名だけで出身地を完全に特定することはできないが、サビオやリバテープという言葉から地域の歴史をたどることはできる。
次に誰かが「カットバン持ってる?」「サビオある?」と尋ねてきたら、その言葉の背景にある地域の違いにも目を向けてみたい。小さな絆創膏一枚にも、日本各地の暮らしと企業の歴史が刻まれている。
主な根拠資料・確認先
- ニチバン株式会社「全国比較!絆創膏・キズの意識調査」
- 阿蘇製薬株式会社「ばんそうこうの呼び方マップ(2026年度版)」
- リバテープ製薬株式会社「歴史・会社情報」
- 祐徳薬品工業株式会社「沿革・開発の流れ」
- 阿蘇製薬株式会社「サビオばんそうこう」
- ジョンソン・エンド・ジョンソン「日本における歩み」
- 日本衛生材料工業連合会「絆創膏について」
- 日刊ゲンダイDIGITAL「絆創膏の呼び方に全国差」(2024年12月5日)