2026年のサッカーFIFAワールドカップ北中米大会は、日本時間の2026年6月12日から7月20日まで開催され、史上最多となる48か国が参加する全104試合の大会となりました。日本国内ではNHK、日本テレビ系列、フジテレビ系列が地上波・BSで中継し、DAZNが全104試合をライブ配信。テレビとインターネット配信を組み合わせた視聴環境が整えられました。
特に注目されたのは、NHK総合による日本代表戦の生中継、NHK BSプレミアム4Kによる全104試合の放送、そしてDAZNによる日本代表戦の無料配信です。一方、NHK ONEで見逃せる試合の範囲や、DAZNで無料視聴できる対象には明確な違いがあります。各放送局の公式発表と大会終了後の実績をもとに、放送日程、決勝戦の中継先、見逃し配信まで整理します。
【2026年最新】サッカーW杯の放送局一覧と全104試合の視聴方法

2026年大会の日本国内における放送・配信体制は、大きく分けてNHK、民放、DAZNの3つです。
テレビで幅広い試合を楽しめるのはNHKと民放各局、全試合をリアルタイムで追いかけられるのはDAZNという役割分担になりました。
各社の発表内容を整理すると、次のようになります。
| 放送局・サービス | 放送・配信内容 | 視聴形態・特徴 |
|---|---|---|
| NHK総合 | 34試合 | 地上波生中継。開幕戦、日本代表戦、決勝など |
| NHK BS | 日本代表戦など一部試合 | グループステージの日本戦、決勝トーナメント1回戦など |
| NHK BSプレミアム4K | 全104試合 | 生中継と録画放送を組み合わせて放送 |
| NHK ONE | 地上波34試合 | 同時配信・見逃し配信。ハイライト番組も対象 |
| 日本テレビ系列 | 15試合 | 地上波生中継。日本代表のチュニジア戦を含む |
| フジテレビ系列 | 10試合 | 地上波生中継。日本対ブラジル戦も担当 |
| DAZN | 全104試合 | 全試合ライブ配信・見逃し配信。日本代表戦などは無料 |
NHKが2026年6月8日に発表した開幕直前の放送案内では、総合テレビの中継は1次リーグ19試合と決勝トーナメント15試合の合計34試合。BSでは日本代表のグループステージの試合なども中継しました。
また、日本テレビは2025年12月4日に15試合の中継権獲得を発表し、フジテレビも同日に10試合の地上波放送を発表しています。
DAZNは日本国内で全104試合のライブ配信を実施。テレビ局が一部の注目カードを担当する一方、試合を網羅する役割を担ったのがDAZNでした。
なお、NHKの初期発表にあった地上波33試合という数字を掲載した過去の記事もありますが、開幕直前の確定案内では34試合となっています。最新の放送実績を確認する際は、こちらの数字を基準にする必要があります。
(出典:NHK、DAZN、日本テレビ、フジテレビの公式発表)
【日本代表戦】NHK総合・日本テレビ・フジテレビの放送日程を整理
日本代表の試合を見たい視聴者にとって、最も重要なのはグループステージ3試合と、決勝トーナメントの中継先です。
日本代表のグループFの試合は、NHK総合、日本テレビ、NHK BSに分かれて放送されました。日本サッカー協会(JFA)が公開した放送情報でも、各試合の中継先が確認できます。
グループステージの日本代表戦第1戦:日本対オランダ
- 日程:2026年6月15日(月)
- キックオフ:午前5時(日本時間)
- テレビ中継:NHK総合
- ネット配信:DAZN
日本代表の初戦はNHK総合が担当。早朝のキックオフでしたが、地上波で視聴できる体制が用意されました。
第2戦:日本対チュニジア- 日程:2026年6月21日(日)
- キックオフ:午後1時(日本時間)
- テレビ中継:日本テレビ系、NHK BS
- ネット配信:DAZN
第2戦は日本テレビ系とNHK BSの双方が中継を担当しました。今回のグループステージで日本テレビ系が放送した日本代表戦は、このチュニジア戦です。
第3戦:日本対スウェーデン- 日程:2026年6月26日(金)
- キックオフ:午前8時(日本時間)
- テレビ中継:NHK総合
- ネット配信:DAZN
グループステージ最終戦はNHK総合とDAZNで視聴できる体制でした。
決勝トーナメントの日本代表戦日本代表がグループステージを突破した場合の放送先も、あらかじめ各局から案内されていました。
決勝トーナメント1回戦の日本対ブラジル戦は、フジテレビ系列とNHK BSが中継。DAZNでもライブ配信されました。
JFAの放送情報では、日本代表のラウンド32はフジテレビ、NHK BS、DAZNが中継・配信先として掲載されています。日本代表戦を地上波で見たい場合は、グループステージと決勝トーナメントで放送局が変わる点が重要でした。
日本代表戦の中継先を確認するうえでは、テレビ局の番組表だけでなく、JFAの大会公式放送情報も有効な確認資料となります。
【NHKの放送実績】総合34試合・BSプレミアム4K全104試合・NHK ONEの違い
今回のワールドカップで、テレビ放送の中心的な役割を果たしたのがNHKです。
NHKの特徴は、地上波、BS、BSプレミアム4K、インターネット配信のNHK ONEという複数の視聴手段を用意したことにあります。ただし、それぞれで視聴できる試合数は異なります。
NHK総合は開幕戦から決勝まで34試合NHK総合では、1次リーグ19試合と決勝トーナメント15試合を生中継しました。
開幕戦のメキシコ対南アフリカをはじめ、日本代表戦、スペインやアルゼンチンなどの強豪国の試合も放送対象となりました。
決勝トーナメントでは、1回戦8試合、2回戦3試合、準々決勝1試合、準決勝1試合、3位決定戦、決勝という構成です。
特に決勝戦は、NHK総合が生中継を担当。テレビを利用する視聴者にとって、最後まで無料の地上波で大会を追える重要な放送枠となりました。
NHK BSプレミアム4Kは全104試合を放送NHK BSプレミアム4Kでは、大会の全104試合を放送しました。
ただし、ここで注意したいのは、全104試合がすべて生中継されたわけではないという点です。
地上波で生中継された34試合については、BSプレミアム4Kでも同時生中継。残りの試合は録画放送を組み合わせる形式でした。
したがって、4Kで全試合を視聴できることと、全試合をリアルタイムで見られることは別の意味になります。
NHK ONEは地上波34試合とハイライトが対象NHK ONEでは、NHK総合で生中継された34試合について同時配信と見逃し配信が行われました。
加えて、大会期間中のデイリーハイライトや2分間のコンパクトなハイライト番組も配信対象となりました。
スマートフォンやパソコンから視聴できる点は便利ですが、NHK ONEが全104試合を配信するサービスだったわけではありません。
NHK BSだけで放送された試合や、BSプレミアム4Kで録画放送された全試合を、そのままNHK ONEで見られるという仕組みではありませんでした。
この違いは、NHKの放送情報を調べる際に特に間違えやすいポイントです。
(出典:NHK「FIFAワールドカップ2026」放送発表、2026年6月8日)
【DAZN全104試合】日本代表戦の無料配信と見逃し視聴の範囲
全104試合をライブで見たい視聴者にとって、中心となったのがDAZNです。
DAZNは2025年12月4日、日本国内におけるFIFAワールドカップ2026の全104試合の配信権を獲得したと発表しました。大会期間中は全試合に日本語実況と専門家による解説を付けてライブ配信しました。
DAZNで無料視聴できた試合DAZNの大きな特徴は、全試合の配信権を持ちながら、注目度の高い一部試合を無料で提供したことです。
公式発表で無料配信の対象として案内されたのは、次の試合です。
- 日本代表戦:全試合
- 準決勝:2試合
- 3位決定戦:1試合
- 決勝:1試合
つまり、日本代表戦だけを追いかけたい人は、DAZNの有料プランに加入しなくても、対象の日本代表戦を無料でライブ視聴できる仕組みでした。
DAZNの視聴案内でも、有効な有料契約がない利用者が日本代表戦を無料でストリーミングできることが説明されています。
一方、無料対象外の試合まで含めて全104試合を視聴する場合は、対象となる有料プランが必要でした。DAZN Standardは全104試合の視聴対象で、Baseball Planなどは別途World Cup Add-Onが必要となる契約条件も案内されていました。
DAZNは全104試合を見逃し配信DAZNのもう一つの強みは、ライブ配信だけでなく、全104試合を見逃し配信の対象にしたことです。
公式案内によると、試合終了直後からフルリプレイやハイライトを視聴でき、日本語実況・解説も提供されました。
北中米大会は日本時間の深夜や早朝に試合が集中するため、リアルタイムでの視聴が難しい試合も少なくありません。仕事や学校の都合でキックオフに間に合わない人にとって、見逃し配信は大きな利点でした。
ただし、全104試合の見逃し配信に対応していても、オフライン再生用のダウンロードには対応していません。インターネット接続が必要な点は覚えておきたいところです。
(出典:DAZN公式プレスリリース、DAZN視聴方法・契約プラン案内)
【決勝戦の放送局】スペイン対アルゼンチンはNHK・DAZNで中継
大会の最終戦となった決勝は、2026年7月20日(月)の日本時間午前4時にキックオフしました。
対戦カードはスペイン対アルゼンチン。NHK総合とNHK BSプレミアム4Kが生中継を担当し、DAZNでも無料ライブ配信が実施されました。
決勝戦の放送・配信情報- 対戦カード:スペイン対アルゼンチン
- 日程:2026年7月20日(月・祝)
- 放送開始:午前3時
- キックオフ:午前4時
- NHK総合:生中継
- NHK BSプレミアム4K:生中継
- NHK ONE:同時配信・見逃し配信
- DAZN:無料ライブ配信
NHKは7月17日に決勝の中継概要を発表し、現地ゲストとして日本代表監督の森保一氏、国内スタジオゲストとして谷口彰悟選手らの出演も案内しました。
DAZNも決勝を無料配信の対象に含めており、地上波テレビとインターネット配信の両方から視聴できる環境が用意されました。
決勝戦については、DAZNの有料契約がなければ見られないという認識は正しくありません。無料配信対象として公式に案内されていた試合です。
(出典:NHK「決勝・出演者のお知らせ」2026年7月17日、DAZN大会配信案内)
【大会終了後の視聴実績】地上波とネット配信が担った役割
2026年大会を振り返ると、今回の放送体制で特徴的だったのは、地上波とインターネット配信が単純に競合するのではなく、それぞれ異なる視聴ニーズを受け持ったことです。
地上波は、追加契約や特別な配信環境を用意せずに主要試合を楽しめることが強みでした。NHK総合の決勝中継も、多くの視聴者に大会のクライマックスを届けました。
一方、DAZNは全試合をライブ配信することで、地上波の放送カードに含まれない試合も追いかけられる環境を提供しました。
DAZNが公表した大会視聴データDAZNが2026年8月に発表した総括レポートでは、同サービスを通じて大会を視聴した人数は延べ6,700万人、全試合の総視聴数は4億5,000万を超えたと報告されています。
加えて、同社の視聴データでは、日本代表戦以外の試合の視聴が全体の80%を占めました。日本代表が敗退した後も、決勝トーナメントを中心に高い視聴が続いたという分析も示されています。
視聴方法にも特徴があり、DAZNが公表した内訳ではライブ視聴が54%、テレビでの視聴が41%でした。深夜・早朝の試合が多かったことから、見逃し配信やモバイル視聴も活用されたとしています。
また、ビデオリサーチが公表した関東地区の視聴率データでは、NHK総合で放送された決勝の番組平均世帯視聴率は22.1%、個人視聴率は11.7%でした。全国32地区の平均視聴人数は1,239.1万人とされています。
これらのデータからは、ネット配信が全試合へのアクセスを支える一方、地上波テレビも大会の重要な試合を広く届ける役割を維持していたことが読み取れます。
2026年大会から見えるサッカー視聴の変化従来のワールドカップでは、テレビの放送予定に合わせて視聴することが一般的でした。しかし、今大会では全104試合のライブ配信に加え、フルリプレイ、ハイライト、マルチアングルなど、視聴者が自分の都合や興味に合わせて観戦方法を選べるようになりました。
特に北中米開催では、日本との時差によって早朝や深夜の試合が多くなります。すべての試合をリアルタイムで見ることが難しい人にとって、見逃し配信の存在は大会全体を楽しむための重要な要素でした。
一方、地上波の無料放送は、普段サッカーを見ない人にも大会を知ってもらう入口になります。放送権を獲得した局がそれぞれ異なる試合を担当することで、テレビで偶然目にした試合からサッカーに興味を持つ視聴者も期待できます。
今大会の視聴環境は、無料の地上波、BS・4K放送、全試合対応のネット配信という複数の選択肢が共存する形になりました。
【よくある質問】サッカーW杯2026の放送・配信に関する疑問
Q1:ワールドカップ2026の全104試合を無料で見られる放送局はありますか?
A1:全104試合をすべて無料でライブ視聴できるサービスはありません。DAZNは全104試合をライブ配信しましたが、無料対象は日本代表戦全試合、準決勝、3位決定戦、決勝です。NHK BSプレミアム4Kも全104試合を放送しましたが、生中継と録画放送の組み合わせでした。
Q2:DAZNでは日本代表戦を無料で視聴できますか?
A2:はい。DAZNは日本代表戦全試合を無料ライブ配信の対象として案内しました。有料プランに加入していない人も、日本代表戦を無料でストリーミング視聴できる仕組みでした。
Q3:NHK ONEでワールドカップ全104試合を見逃し視聴できますか?
A3:いいえ。NHK ONEの対象はNHK総合で放送された地上波34試合と大会期間中のハイライト番組です。全104試合のフルリプレイを視聴したい場合は、DAZNの対象配信を利用する必要がありました。
Q4:2026年ワールドカップの決勝戦はどこで放送されましたか?
A4:スペイン対アルゼンチンの決勝は、2026年7月20日午前4時(日本時間)にキックオフしました。NHK総合とNHK BSプレミアム4Kで生中継され、NHK ONEで同時・見逃し配信、DAZNでは無料ライブ配信が行われました。
Q5:日本テレビとフジテレビは何試合を中継しましたか?
A5:日本テレビ系列は15試合、フジテレビ系列は10試合を地上波で生中継しました。日本テレビはグループステージの日本対チュニジア戦、フジテレビは決勝トーナメント1回戦の日本対ブラジル戦を担当しました。
サッカーFIFAワールドカップ2026の日本国内における放送・配信は、NHK、日本テレビ系列、フジテレビ系列、DAZNがそれぞれ異なる役割を担いました。
主なポイントを振り返ると、NHK総合は34試合を地上波で生中継し、NHK BSプレミアム4Kは全104試合を生中継と録画放送でカバー。日本テレビ系列は15試合、フジテレビ系列は10試合を生中継しました。
DAZNは全104試合のライブ配信を実施し、日本代表戦全試合や決勝トーナメント終盤の注目試合を無料配信。加えて、全104試合の見逃し配信にも対応しました。
特に押さえておきたいのは、次の3点です。
- テレビで主要試合を見るならNHK・民放:地上波とBSを組み合わせて、日本代表戦や決勝を視聴できる。
- 4Kで大会全体を楽しむならNHK BSプレミアム4K:全104試合が放送対象。ただし生中継と録画放送の違いに注意。
- 全試合をライブ・見逃し視聴するならDAZN:全104試合に対応し、日本代表戦や決勝などは無料配信。
2026年大会が示したのは、テレビかネットかという二者択一ではなく、視聴者が目的に応じて放送・配信サービスを使い分ける時代への移行です。日本代表戦だけを楽しみたい人と、世界中の強豪国の試合まで追いかけたい人では、最適な視聴方法が異なります。
今後の国際大会でも、放送局の中継試合数だけでなく、無料配信の対象、見逃し配信の範囲、ライブ配信の対象試合を分けて確認することが、視聴サービスを選ぶうえでの大切な判断基準になります。
主な照合資料: NHK公式発表(2026年6月8日・7月17日)、日本サッカー協会の放送情報、DAZN公式発表・大会総括レポート、日本テレビ・フジテレビの放送発表、ビデオリサーチの視聴率データ。