2026年11月現在、「来年の大河ドラマは何?」という疑問への答えは、NHK大河ドラマ第66作となる『逆賊の幕臣(ぎゃくぞくのばくしん)』です。2027年1月10日(日)に放送が始まり、主演の松坂桃李が幕末の幕臣・小栗忠順を演じます。勝海舟役には大沢たかお、脚本には安達奈緒子、語りには青木崇高が決定しています。
物語の中心となるのは、勝海舟と並ぶほどの先見性を持ちながら、明治新政府から「逆賊」と見なされ、歴史の表舞台から姿を消した小栗忠順です。2026年10月30日には人物相関図の「ver.0」も公開され、11月2日には青木崇高が語りを担当することも発表されました。放送日、主要キャスト、あらすじ、史実との関係、最新情報をまとめます。
【2027年の答え】来年の大河ドラマは『逆賊の幕臣』!放送日と基本情報

2027年のNHK大河ドラマは『逆賊の幕臣』です。2025年3月3日に制作が発表され、主人公の小栗忠順役に松坂桃李が起用されました。
2027年は小栗忠順の生誕200年にあたります。幕末から明治維新にかけて活躍した人物を、従来の維新の英雄側ではなく、江戸幕府を支えた幕臣側から描く点が大きな特徴です。
『逆賊の幕臣』の放送スケジュール- 作品名:逆賊の幕臣
- 放送年:2027年
- 初回放送日:2027年1月10日(日)
- 主演:松坂桃李
- 主人公:小栗忠順
- 脚本:安達奈緒子
- 語り:青木崇高
- 音楽:大間々昂
- 制作統括:勝田夏子、深川貴志
NHKの番組情報によると、通常の放送時間は次のとおりです。
- NHK総合:毎週日曜 午後8時~8時45分
- NHK総合・再放送:翌週土曜 午後1時5分~1時50分
- NHK BS:毎週日曜 午後6時~6時45分
- BSP4K:毎週日曜 午後0時15分~1時
初回の2027年1月10日は15分拡大版として放送される予定です。
2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』に続く作品で、歴代NHK大河ドラマの系譜では第66作にあたります。戦国時代から幕末へと舞台が移り、歴史の中心人物ではなく、歴史を動かしたものの評価されにくかった人物に焦点を当てる構成です。
【逆賊の幕臣のあらすじ】松坂桃李が演じる小栗忠順とは何者なのか
『逆賊の幕臣』の主人公・小栗忠順は、江戸幕府の財政、外交、軍事を支えた幕臣です。幕末の日本が欧米列強と向き合うなかで、西洋の技術や制度を取り入れ、日本を近代国家へと導こうとしました。
しかし、幕府が倒れた後、彼は新政府軍に捕らえられ、処刑されます。日本の近代化に貢献したにもかかわらず、明治新政府から逆賊と見なされた人物です。
物語は1860年の遣米使節から始まるNHKが公表したあらすじでは、物語の始まりは万延元年(1860年)です。
小栗忠順は、日米修好通商条約の批准書交換を目的とした遣米使節団の中核として、米艦ポーハタン号に乗船します。一方、日本の軍艦・咸臨丸には勝海舟が乗っていました。
同じ時代に海を渡った2人ですが、置かれた状況は対照的でした。小栗は外交使節として西洋の制度や技術を目の当たりにする一方、勝は航海中の体調不良などにより、思うように指揮を執れない苦境に立たされます。
その後、小栗は西洋列強に対抗できる国をつくるため、幕府の財政や軍事制度の改革に取り組みます。しかし、国内では開国と攘夷をめぐる対立が激化し、幕府内部の権力争いも深刻化していきます。
小栗忠順を追い詰める幕末の政治情勢物語に登場する主な政治的背景は、次のとおりです。
- 黒船来航:欧米列強の圧力によって、日本の外交と安全保障が大きく変化する。
- 桜田門外の変:小栗を取り立てた大老・井伊直弼が暗殺される。
- 攘夷運動:外国勢力への反発が強まり、国内の政治的分断が進む。
- 財政危機:外交交渉や軍事費などが幕府の財政を圧迫する。
- 薩長勢力の台頭:西郷隆盛や島津家など、幕府の外側から政治を動かす勢力が存在感を強める。
- 徳川慶喜との関係:幕府の改革を進めようとする小栗と、将軍の判断が次第に食い違っていく。
NHKの公式あらすじでは、小栗がフランスから支援を取り付け、幕府改革を加速させようとする展開も紹介されています。
単純な善悪の対立ではなく、国を守るために異なる方法を選んだ人々の衝突が、物語の大きな軸になりそうです。
【逆賊の幕臣キャスト一覧】松坂桃李・大沢たかおら主要出演者と人物相関図
『逆賊の幕臣』では、主人公の小栗忠順を中心に、幕府関係者、家族、友人、薩摩・長州の人物、朝廷の人々など、幅広い登場人物が描かれます。
2026年10月9日の第8弾までに、主演を含めて32人の出演者が発表されています。歴史上の重要人物を演技派俳優が演じる点も見逃せません。
主要キャストと役柄の関係| 役名 | 出演者 | 人物・物語上の関係 |
|---|---|---|
| 小栗忠順 | 松坂桃李 | 主人公。幕府の近代化を推進する幕臣 |
| 勝海舟 | 大沢たかお | 小栗のライバルであり理解者 |
| みち | 上白石萌音 | 小栗忠順の妻 |
| 小栗忠高 | 北村有起哉 | 小栗忠順の父 |
| くに | 鈴木京香 | 小栗忠順の母 |
| 井伊直弼 | 岡部たかし | 小栗を取り立てた大老 |
| 安積艮斎 | 中村雅俊 | 小栗の儒学の師 |
| 栗本鋤雲 | 青木崇高 | 小栗の生涯を通じた盟友・語り |
| 阿部正弘 | 岩田剛典 | 幕府の老中首座 |
| 吉田松陰 | 中村倫也 | 長州藩の思想家 |
| 高杉晋作 | 寛一郎 | 長州藩の志士 |
| 島津久光 | 斎藤工 | 薩摩藩の政治的中心人物 |
| 島津斉彬 | 西岡德馬 | 薩摩藩主 |
このほか、徳川家慶役の宅麻伸、徳川家定役のふかわりょう、徳川家茂役の神尾楓珠、徳川斉昭役の柄本明、孝明天皇役の眞栄田郷敦、明治天皇役の奥野壮なども出演します。
人物相関図は小栗家・幕府・勝家を中心に見る人物関係を理解するうえで、最初に押さえたいのは次の3つのグループです。
- 小栗家:妻のみち、父の忠高、母のくに、養子の忠道など。小栗の家庭や個人的な人間関係を描く。
- 幕府・政治関係者:井伊直弼、阿部正弘、徳川家の将軍たちなど。小栗が改革を進める政治の舞台となる。
- 勝家・友人関係:勝海舟、勝の妻・たみ、栗本鋤雲など。小栗の価値観や行動に影響する人物たち。
特に注目したいのが、青木崇高演じる栗本鋤雲です。小栗の幼なじみであり、常に一歩先を行く兄貴分として紹介されています。単なる脇役ではなく、小栗の人生を長く見守る重要人物です。
また、2026年10月30日には、NHKの番組公式サイトで「人物相関図 ver.0」が公開されました。第8弾までに発表された出演者を中心に、人物同士のつながりを整理したものです。
現時点では完成版ではなく、相関図に名前だけが掲載され、俳優名が記載されていない人物もいます。今後の出演者発表によって、人物関係がさらに明らかになる可能性があります。
【史実を解説】小栗忠順の功績と「逆賊」と呼ばれた理由
ドラマをより深く楽しむためには、主人公の小栗忠順が実際に何をした人物なのかを知っておきたいところです。
国立国会図書館の「近代日本人の肖像」によると、小栗忠順は1827年生まれ、1868年没の幕臣です。安政6年(1859年)に目付となり、翌1860年には日米修好通商条約批准書交換の遣米使節団に参加しました。
① アメリカで西洋の技術力を目の当たりにする小栗は1860年の遣米使節としてアメリカに渡り、現地の造船所や造幣施設などを視察しました。
当時の日本と欧米諸国では、工業技術や軍事力に大きな差がありました。小栗はその現実を目の当たりにし、日本が独立を維持するには産業や軍事の近代化が必要だと考えるようになります。
② 横須賀製鉄所の建設を推進する小栗忠順の代表的な功績の一つが、横須賀製鉄所の建設です。
当時の日本にとって、船舶や機械を自国で製造・修理できる体制を整えることは、国防と産業発展の両面で重要でした。小栗はフランスの技術協力を得ながら、横須賀で製鉄所・造船所の建設を進めました。
この事業は、後の日本の近代的な造船・工業基盤につながる重要な取り組みとなりました。
③ 幕府の財政・軍事改革に取り組む小栗は勘定奉行や軍艦奉行などの要職を歴任し、財政運営や軍制改革にも携わりました。
幕府の財政が厳しくなるなか、外国との交渉、軍事制度の整備、国内の政治的対立など、解決すべき問題は山積みでした。小栗は幕府の仕組みを維持しながら、その内部から改革する道を選びます。
なぜ小栗忠順は「逆賊」とされたのか1868年の戊辰戦争で幕府が敗北すると、小栗は強硬な抗戦論を主張したことなどを背景に罷免され、上野国権田村に隠棲しました。
その後、新政府軍に捕らえられ、慶応4年閏4月6日(1868年5月27日)に処刑されます。
ここに、作品タイトルの「逆賊」という言葉の背景があります。新政府側から見れば、旧幕府の立場を守ろうとした人物です。しかし、後世の視点から見れば、日本の近代化に必要な事業を数多く推進した人物でもありました。
小栗忠順の功績は、明治維新を勝ち抜いた人物だけを追っていては見えにくい歴史の一面です。『逆賊の幕臣』は、その見落とされてきた部分に光を当てる作品といえます。
【小栗忠順と勝海舟の関係】大沢たかおとの共演が最大の見どころ
『逆賊の幕臣』で特に注目されるのが、小栗忠順と勝海舟の関係です。
一般的に幕末の英雄として知られる勝海舟ですが、本作では小栗と並ぶ重要人物として登場します。勝を演じるのは大沢たかおです。
同じ遣米使節団に関わりながら異なる道を歩んだ2人国立国会図書館の資料によると、1860年の遣米使節団では小栗忠順が監察を務め、勝海舟は咸臨丸の船将として随行しました。
つまり、2人は同じ対米派遣事業に関わりながら、異なる船と役割を担っていたのです。
ドラマでは、2人の価値観の違いが大きなテーマになります。
- 小栗忠順:幕府という組織を改良し、制度を整えることで国を守ろうとする。
- 勝海舟:幕府の枠組みにこだわらず、個人の能力を生かす新しい仕組みを構想する。
NHKの公式紹介では、小栗は堅物のエリート、勝は人間関係を巧みに築く叩き上げとして対比されています。
同じ幕臣でありながら、政治的な立場や出自、改革へのアプローチが異なる2人。時に協力し、時に対立しながら互いの才能を認める関係が描かれます。
松坂桃李と大沢たかおの共演にも注目主演の松坂桃李と大沢たかおという組み合わせも、本作の大きな魅力です。
大沢たかおは、映画『キングダム』シリーズの王騎役やドラマ『JIN-仁-』などで知られ、重厚感のある人物表現に定評があります。
松坂桃李は、作品ごとに異なる人物像を演じ分けてきた俳優です。今回の小栗忠順役では、組織の中で信念を貫こうとする幕臣の葛藤が見どころになります。
2人の演技を通して、単純な敵味方では割り切れない幕末の政治と人間関係がどのように表現されるのか、期待が高まります。
【2026年11月最新情報】青木崇高の語り・キービジュアル・人物相関図
2026年11月3日時点で、『逆賊の幕臣』には放送開始前の新情報が続々と発表されています。特に注目したいのは、11月2日に明らかになった語りの担当者とキービジュアル関連情報です。
語りは青木崇高に決定!栗本鋤雲役との二役的な存在感2026年11月2日、青木崇高が本作の語りを担当することが発表されました。
青木は劇中で栗本鋤雲を演じます。栗本鋤雲は小栗忠順の幼なじみで、生涯を通じて小栗を支える盟友として描かれる人物です。
本人は語りについて、次のように意気込みを語っています。
「目立ちすぎず、小栗忠順に寄り添うような語りを届けたい」
物語の中心人物と長い時間を共有する栗本鋤雲を演じながら、作品全体の語りも担当するという点は興味深いところです。小栗の人生を身近で見つめる人物だからこそ、どのような語り口になるのか注目されます。
キービジュアルと音楽担当も発表11月2日には、作品のキービジュアルと音楽担当も発表されました。
- 題字・キービジュアルのアートディレクション:木谷友亮
- キービジュアル撮影:高梨遼平
- 人物デザイン監修:柘植伊佐夫
- 音楽:大間々昂
- テーマ曲指揮:広上淳一
- テーマ曲演奏:NHK交響楽団
題字には、小栗が日常的に書き残していた手書きの線を取り入れ、几帳面な役人としての顔と、時代の枠を超えようとする内面の強さを表現したと説明されています。
また、キービジュアルでは、地面に近い位置から小栗を見上げるローアングルの撮影が採用されました。幕臣として平伏する姿や、地面に文字を書く姿など、作品の象徴的な場面を意識したビジュアルです。
人物相関図ver.0は今後の追加発表にも注目2026年10月30日に公開された人物相関図は、すでに発表されたキャストを小栗忠順を中心に整理したものです。
注目されているのが、万延元年の遣米使節に関わる人物として中浜万次郎の名前が掲載されている点です。中浜万次郎は咸臨丸の通詞として記載されていますが、相関図ver.0では俳優名が明らかになっていません。
また、福沢諭吉や村垣範正など、歴史上の重要人物も相関図に登場しています。名前が掲載されていることと、配役が正式発表されていることは別なので、今後の発表を待ちたいところです。
2026年11月時点では、出演者情報だけでなく、作品の世界観や人物同士の関係性も具体的に見えてきました。放送開始までに追加キャストや関連情報が発表されるかどうかも注目ポイントです。
【来年の大河ドラマは何?】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2027年の大河ドラマのタイトルは何ですか? A1:2027年のNHK大河ドラマは『逆賊の幕臣』です。松坂桃李が主演を務め、幕末の幕臣・小栗忠順の生涯と日本の近代化に向けた取り組みを描きます。
Q2:『逆賊の幕臣』はいつから放送されますか? A2:2027年1月10日(日)から放送開始予定です。NHK総合では毎週日曜午後8時から午後8時45分まで。初回は15分拡大版として放送されます。
Q3:勝海舟役と語りを担当するのは誰ですか? A3:勝海舟役は大沢たかおです。語りは青木崇高が担当します。青木は劇中で小栗忠順の盟友・栗本鋤雲も演じます。
Q4:脚本を担当するのは誰ですか? A4:脚本は安達奈緒子です。『おかえりモネ』『透明なゆりかご』『きのう何食べた?』などを手がけた脚本家です。
Q5:『逆賊の幕臣』の人物相関図は公開されていますか? A5:はい。2026年10月30日にNHKの番組公式サイトで人物相関図ver.0が公開されました。発表済みの出演者を中心に、小栗忠順の家族や勝海舟、幕府関係者などのつながりを確認できます。
Q6:小栗忠順と勝海舟は実際に関係があったのですか? A6:はい。1860年の遣米使節団に小栗忠順は監察として参加し、勝海舟は咸臨丸の船将として随行しました。ドラマでは、同じ幕臣でありながら異なる改革思想を持つライバルとして描かれます。
2027年のNHK大河ドラマは、松坂桃李主演の『逆賊の幕臣』です。2027年1月10日(日)に初回放送を迎え、安達奈緒子の脚本によって、幕末の幕臣・小栗忠順の知られざる人生が描かれます。
特に注目したい要点は次の4つです。
- 松坂桃李と大沢たかおの共演:小栗忠順と勝海舟という、異なる思想を持つ2人の関係。
- 豪華なキャスト陣:上白石萌音、鈴木京香、中村倫也、青木崇高など実力派俳優が集結。
- 歴史の再発見:横須賀製鉄所の建設や幕府の近代化を進めた小栗忠順の功績。
- 最新の制作情報:青木崇高の語り、キービジュアル、人物相関図ver.0の公開。
歴代の大河ドラマでは、坂本龍馬や西郷隆盛など、明治維新を象徴する人物が数多く描かれてきました。しかし『逆賊の幕臣』が中心に据えるのは、維新を勝ち抜いた側ではなく、敗れた幕府の側で日本の未来を考え続けた人物です。
歴史は勝者だけによってつくられるものではありません。小栗忠順が目指した近代国家の姿と、勝海舟が考えた新しい時代のあり方。その違いを松坂桃李と大沢たかおがどう演じるのかが、本作最大の見どころです。
2026年11月時点で放送日、主要キャスト、脚本、語り、人物相関図まで具体的な情報がそろってきました。2027年の大河ドラマを楽しみにしている人は、まず小栗忠順と勝海舟の関係、そして幕末の歴史的背景を押さえておくと、初回から物語をより深く楽しめるはずです。