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ポメラニアン警察犬ハク号は本当に活躍できる?2026年の試験・任務・現在を徹底解説

黒田 慎平 黒田 慎平 • 更新: • 公開: • 読了約 19 分
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2026年4月13日、宮崎県の日向警察署で、県内初となるポメラニアンの警察犬「ハク号」に嘱託書が交付された。採用時2歳の雄で、真っ白なふわふわの毛並みが特徴だ。警察犬といえばジャーマン・シェパードなどの大型犬を思い浮かべる人が多いなか、小型犬の代表格ともいえるポメラニアンが警察犬になったニュースは大きな関心を集めた。

しかし、ハク号は話題性だけで採用されたわけではない。2025年12月の宮崎県警の審査会で、シェパードやゴールデン・レトリーバーなど51頭が受審するなか、足跡追及の部門に合格。訓練士が評価したのは、犬種のイメージを超える集中力、意欲、持久力だった。2026年11月現在の活動状況、採用までの経緯、警察犬試験の内容、小型犬が捜査現場で担う役割を整理する。

【2026年最新】ポメラニアン警察犬ハク号とは?日向警察署で県内初採用

ポメラニアン警察犬

ハク号は、宮崎県東臼杵郡門川町にある井東警察犬・愛犬訓練所で訓練を受けてきたポメラニアンだ。2026年4月から宮崎県警の嘱託警察犬として登録され、日向警察署の管内を含む警察活動に協力する立場になった。

ハク号の基本プロフィール
  • 名前:ハク号(ハクくん)
  • 犬種:ポメラニアン
  • 性別:雄
  • 年齢:採用時2歳
  • 採用時期:2026年4月13日
  • 所属:宮崎県日向警察署の嘱託警察犬
  • 訓練施設:井東警察犬・愛犬訓練所
  • 指導士:竹越ひかるさん
  • 合格科目:足跡追及
  • 2026年度の任期:2026年4月から1年間

重要なのは、ハク号が日向警察署の建物内で暮らす警察犬ではないという点だ。集英社オンラインの2026年4月19日の取材記事によると、ハク号は日向警察署から約5キロ離れた井東警察犬・愛犬訓練所で生活している。

警察から出動要請があれば、指導士がハク号を連れて現場に向かう。つまり、警察に協力する民間の訓練所と指導士によって運用される警察犬なのである。

採用を支えたのは犬種ではなく個体の能力

ハク号の訓練を担当するのは、井東警察犬・愛犬訓練所の所長で、日本警察犬協会公認の資格を持つ警察犬指導士・竹越ひかるさんだ。

テレビ朝日系の2026年4月24日の報道では、竹越さんはハク号について、何事にも意欲的で、遊びを長く続けられる持久力があることを評価していた。

「何をするにしても意欲的でやる気があって」

警察犬として必要なのは、勇ましい外見や体格だけではない。指導士の指示を理解し、特定の作業に集中し続けられることが重要だ。ハク号は、そうした能力を訓練と審査によって示したのである。

【採用の経緯】ハク号はなぜ警察犬になった?意外な生い立ちと訓練

ハク号の警察犬としてのキャリアは、最初から警察犬を目指して始まったものではない。もともとはペットショップで生まれ、一般の飼い主に家庭犬として迎えられた犬だった。

飼い主の事情で訓練所に引き取られる

集英社オンラインの取材によると、ハク号は飼い主側の事情で飼育を続けることが難しくなり、井東警察犬・愛犬訓練所に引き取られた。

その後、訓練を受けるなかで、竹越さんはハク号の能力に注目する。特に評価されたのは、次のような特徴だった。

  • 意欲:遊びや課題に積極的に取り組む。
  • 集中力:周囲に刺激があっても作業を続けられる。
  • 持久力:小型犬ながら活動を長く続けられる。
  • 服従性:指導士の指示に対応できる。
  • 柔軟性:訓練の内容に応じて行動を切り替えられる。

訓練を始めて約1年が経過した段階で、竹越さんは警察犬としての適性があると判断し、審査会への挑戦を決めた。

当初の飼い主にも能力を伸ばすことについて相談し、了承を得たうえで、訓練所の名義で警察犬を目指すことになったという。

試験で見せた5分間の集中力

ハク号の能力を示すエピソードの一つが、2025年12月の審査会での服従訓練だ。

集英社オンラインの報道によると、審査では休止姿勢を5分間維持する課題があった。周囲ではほかの犬が動き、審査員もハク号の近くを歩いていたが、ハク号は姿勢を崩さずに待ち続けた。

普段の練習では誘惑に反応して動いてしまうこともあったという。それでも本番で集中力を発揮したことは、指導士にとっても印象的な出来事だった。

この結果は、警察犬としての適性が単純な嗅覚の鋭さだけでは決まらないことを示している。現場では指導士の指示を受けながら、周囲の環境に左右されず任務を続ける必要があるからだ。

【試験内容を解説】ハク号が合格した足跡追及とは?3種類の審査を比較

ハク号が合格したのは、宮崎県警が実施する嘱託警察犬審査会の「足跡追及」部門だ。

2025年12月の審査会には、シェパードやゴールデン・レトリーバーなど51頭が参加。足跡追及、臭気選別、地域捜索などの科目に挑戦し、最終的に38頭が採用された。

足跡追及:人が歩いた経路を臭いで追う

足跡追及は、逃走した人物などが歩いた経路を、地面に残された臭いを手がかりにたどる能力を確認する試験だ。

集英社オンラインが日向警察署の副署長に取材した内容によると、審査では犯人役があらかじめ設定されたコースを歩き、警察犬がその足跡の臭いを追いながら遺留品などを発見する。

つまり、単に前を歩く人についていく競技ではない。人が通った場所に残る臭いをたどり、経路や手がかりを見つける能力が問われる。

ハク号が合格したのは、この足跡追及の部門である。2026年4月24日のテレビ朝日系の報道では、竹越さんが歩いた後を追い、本人の臭いが付いたライターを見つける訓練の様子も紹介された。

宮崎県警の3つの審査科目

宮崎県の審査で取り上げられる主な科目は、足跡追及、臭気選別、地域捜索の3種類だ。それぞれ必要とされる能力が異なる。

審査科目 試験の内容 主な役割・能力
足跡追及 人が歩いた経路の臭いをたどり、遺留品などを探す 人物の移動経路の追跡、遺留品の発見
臭気選別 5つの布から、手元の物と同じ臭いが付いた布を探す 特定の人物に由来する臭いの識別
地域捜索 風で運ばれる臭いなどを手がかりに、周辺を捜索する 広い範囲での行方不明者や対象物の捜索

3科目すべてに合格しなければ警察犬になれないという仕組みではない。集英社オンラインの取材によれば、受験する科目は指導士が選び、1科目だけ受ける犬もいれば、複数科目に挑戦する犬もいる。

ハク号は足跡追及の適性を認められて採用された。したがって、現時点で臭気選別や地域捜索にも合格していると解釈するのは正確ではない。

【小型犬が活躍する理由】シェパードとポメラニアンの警察犬は何が違う?

ポメラニアンが警察犬になったと聞くと、「大型犬と同じ仕事ができるのか」「小さな体で本当に捜索できるのか」と疑問を持つ人もいるだろう。

警察犬の能力を考えるうえで重要なのは、大型犬と小型犬を単純に優劣で比較しないことだ。現場の広さ、地形、住民との距離、捜索対象によって適した犬は変わる。

小型犬のメリットは威圧感の少なさと機動性

集英社オンラインの取材で、日向警察署の副署長は、小型犬の利点として街中での捜査における威圧感の少なさを挙げた。

シェパードなどの大型犬は、体格や外見から住民に警戒感を与える場合がある。一方、ポメラニアンのような小型犬であれば、周囲の人に与える心理的な圧迫感を抑えながら活動できる。

また、警察犬指導士への報道取材では、大型犬が入りにくい足場の不安定な場所などで、小型犬の活躍が期待できるという見方も紹介されている。

ただし、小型犬ならどんな場所でも有利というわけではない。広い山林や険しい地形では、大型犬の体力や身体能力が役立つ場面もある。ハク号の採用に関係者が示した考え方も、犬種ごとの一律な順位付けではなく、現場に応じた適材適所だ。

小型犬の警察犬はハク号が初めてではない

実は、ハク号以前にも小型犬が警察犬として活動した実績がある。

代表的な例が、茨城県警の嘱託警察犬として知られるトイプードルのアンズちゃんだ。テレビ朝日系の2025年6月の報道によると、アンズちゃんは同年4月、行方不明になった90代男性を発見した。最後に目撃された場所から約1キロ離れた山中での発見で、警察から感謝状を贈られている。表彰は5回目だった。

また、宮崎県内でも2026年4月にジャック・ラッセル・テリアのエリーザ号が高鍋警察署の嘱託警察犬に任命された。8年目の任命で、過去には行方不明者の捜索に3回出動し、発見に貢献した実績が紹介されている。

これらの事例から分かるのは、小型犬の採用が単なる話題づくりではないということだ。適性を持つ犬を選び、専門的な訓練を重ねれば、小型犬にも実際の捜索活動で役割を果たす可能性がある。

警察犬の指定7犬種以外でも採用される

日本警察犬協会が指定する犬種は、次の7種類だ。

  • ジャーマン・シェパード
  • ドーベルマン
  • ラブラドール・レトリーバー
  • ゴールデン・レトリーバー
  • コリー
  • ボクサー
  • エアデール・テリア

しかし、この7犬種以外は警察犬になれないという意味ではない。熊本県警察の公式Q&Aでも、指定7犬種以外の犬が嘱託警察犬として活動できることが説明されている。

実際に、トイプードルやミニチュアダックスフント、アメリカンピットブルテリアなどの活動例が紹介されている。ハク号は、こうした犬種の多様化を示す新たな事例といえる。

【嘱託警察犬の仕事内容と仕組み】民間の犬が警察の捜査に参加する理由

ハク号を理解するうえでもう一つ重要なのが、「嘱託警察犬」という制度だ。

警察犬には、大きく分けて直轄警察犬と嘱託警察犬の2種類がある。日本警察犬協会の制度説明によれば、両者の違いは犬の飼育・管理・訓練を誰が担っているかにある。

直轄警察犬と嘱託警察犬の違い

直轄警察犬は、警察が直接飼育・管理し、訓練する犬だ。これに対し、嘱託警察犬は、民間の訓練所や一般の飼育者が管理・訓練している犬のなかから、警察が審査を経て指定する。

宮崎県では、ハク号の訓練士である竹越さんの説明によると、直轄警察犬を置かず、民間の訓練所や個人に委託する方式を採用している。

嘱託警察犬は毎年の審査会で能力を確認され、採用されると警察から要請があった際に指導士とともに出動する。

警察犬が現場で活動するまでの流れ
  1. 日常訓練:訓練所や家庭で服従訓練、専門科目の訓練を継続する。
  2. 審査会:警察が実施する試験で必要な能力を確認する。
  3. 嘱託・登録:審査に合格した犬が警察から指定を受ける。
  4. 出動要請:事件や行方不明者の捜索などで警察が協力を依頼する。
  5. 現場活動:指導士と犬が連携し、鑑識担当者などと協力して捜索する。

ハク号の場合、出動時には警察の鑑識担当者が指導士に指示を出し、指導士が犬に指示を伝える体制だと、日向警察署の副署長が集英社オンラインの取材で説明している。

犬が単独で判断して事件を解決するわけではない。警察官、鑑識担当者、指導士、警察犬がそれぞれの役割を果たすことで、捜査の手がかりを得る仕組みになっている。

嘱託警察犬を支える民間の負担

嘱託警察犬制度は、民間の訓練士や飼育者の協力によって成り立っている。

集英社オンラインの取材では、竹越さんが、飼育費用や捜索現場への交通費などを自己負担していることを明かしている。警察犬として活動しても、事件解決時の謝礼は数千円程度という。

つまり、嘱託警察犬は報酬を目的とした仕事ではなく、犬の能力を社会に役立てたいという指導士や飼育者の協力によって支えられている。

【2026年11月現在】ハク号の活動状況と今後の注目点

ハク号の現在を知るうえで、採用直後の報道と、その後の活動に関する情報を区別する必要がある。

2026年4月19日の集英社オンラインの記事では、4月13日に嘱託書が交付された時点で、ハク号はまだ実際の捜索現場に出動していないと日向警察署の副署長が説明していた。

その後、テレビ朝日系の4月24日の報道では、訓練の様子が紹介され、竹越さんは現場経験を重ねながら不明者を発見できる警察犬に成長してほしいという期待を語っていた。

2026年の主な動き
  • 2025年12月:宮崎県警の嘱託警察犬審査会で足跡追及に合格。
  • 2026年4月13日:日向警察署で嘱託書が交付され、県内初のポメラニアン警察犬となる。
  • 2026年4月19日:集英社オンラインが採用経緯と訓練の詳細を報道。この時点では現場への出動前だった。
  • 2026年4月24日:テレビ朝日系の番組で服従訓練や足跡追及の実演が紹介される。
  • 2026年6月:テレビ宮崎の報道で、宮崎県警初のポメラニアン警察犬が県内の競技会に参加したことが紹介された。報道記事では個体名は明記されていない。
  • 2026年11月:訓練所の公式案内には、ハク号が2026年度の警察犬登録犬として掲載されている。
2026年度の宮崎県警全体の活動実績

ハク号個体の出動実績とは別に、宮崎県内の警察犬全体の活動状況にも注目したい。

テレビ宮崎が2026年6月5日に報じた競技会では、足跡追及と地域捜索の2部門に計32頭が出場。足跡追及では50メートルのコースに置かれた遺留品を探し、地域捜索では茂みに隠れた人を臭いで発見する競技が行われた。

また、宮崎県内では2026年度に38頭の警察犬が活動している。同年7月末までの行方不明者捜索などへの出動は48件に達したと、テレビ宮崎は9月15日に報じている。

この48件は県内の警察犬全体の数字であり、ハク号だけの出動件数ではない。行方不明者の捜索で警察犬が担う役割の大きさを示す数字として見る必要がある。

ハク号の今後に期待されること

井東警察犬・愛犬訓練所の公式案内では、ハク号とユッタ号の2頭が2026年度の登録犬として紹介されている。2026年4月から1年間、指導士とともに警察からの依頼に応じて犯人捜索や行方不明者捜索に協力する予定だ。

ハク号については、競技会への参加や訓練の様子が報じられている一方、2026年11月時点で、個体名と結びつく実際の捜索出動や行方不明者の発見実績を示す続報は確認できない。

したがって、現状を正確に表現するなら、審査に合格して正式に嘱託され、訓練と警察犬としての活動機会を重ねている段階だ。今後、実際の現場でどのような能力を発揮するのかが注目される。

【プロの結論】ポメラニアン警察犬が示した新しい警察犬の可能性

ハク号の事例から見えてくるのは、警察犬の価値を犬種や体格だけで決める時代ではなくなっているということだ。

大型犬には大型犬の強みがあり、小型犬には小型犬の強みがある。広い山林や厳しい地形での捜索では大型犬が適することもある一方、住宅地や人通りの多い場所、狭い空間では小型犬が役立つ可能性がある。

警察犬として採用する際に重視すべきなのは、犬種の知名度ではなく、個体の集中力、服従性、持久力、臭いを追う能力、そして指導士との連携だ。

ハク号が試験に合格した背景には、訓練士が一頭の犬の個性を見極め、能力を伸ばしてきた過程がある。飼い主の事情によって新しい環境に移った犬が、専門的な訓練を経て地域の安全を守る役割を得たことにも意味がある。

ただし、審査合格と実際の事件解決は別の評価軸だ。今後は現場での経験、捜索の成果、継続的な訓練によって、その実力がさらに評価されていくことになる。

ポメラニアン警察犬に関するよくある質問(FAQ)

Q1:ポメラニアンでも本当に警察犬になれるの?
A1:なれる。日本警察犬協会が指定する7犬種以外でも、適性と必要な訓練能力が認められ、各都道府県警察の嘱託警察犬審査会に合格すれば採用される可能性がある。ハク号はその実例だ。

Q2:ハク号は現在、実際の事件や行方不明者捜索に出動している?
A2:2026年11月現在、訓練所の公式案内では2026年度の嘱託警察犬として登録されている。競技会への参加や訓練は報道されているが、ハク号個体の実際の捜索出動や発見実績を示す公開報道は確認できない。

Q3:ハク号は日向警察署で生活しているの?
A3:いいえ。集英社オンラインの取材によると、ハク号は日向警察署から約5キロ離れた井東警察犬・愛犬訓練所で生活し、竹越ひかるさんの指導を受けている。警察から出動要請があった際に指導士と一緒に現場へ向かう。

2026年4月、宮崎県内初のポメラニアン警察犬として採用されたハク号。51頭が受審した審査会で足跡追及に合格し、集中力や持久力を評価されたことが採用につながった。

小型犬には、住民に威圧感を与えにくいことや、現場によっては小回りを生かせるという強みがある。すでにトイプードルやジャック・ラッセル・テリアなどの小型犬が捜索活動で成果を挙げていることも、その可能性を裏付ける。

2026年11月現在、ハク号は嘱託警察犬としての任期中にあり、訓練と活動の機会を重ねている。今後の注目点は、実際の現場でどのような成果を残すかだ。

警察犬に求められるのは、大きな体でも勇ましい外見でもない。必要な能力を持ち、指導士と連携し、現場で人の役に立てることだ。ハク号は、その可能性を宮崎県から示す存在になっている。

主な参照資料・報道

- 集英社オンライン:2026年4月19日、ハク号の採用経緯・審査内容・訓練士への取材。
- テレビ朝日系:2026年4月24日、ハク号の訓練と足跡追及の実演。
- 井東警察犬・愛犬訓練所:2026年度の嘱託警察犬登録情報。
- 日本警察犬協会:嘱託警察犬制度の公式説明。
- テレビ宮崎:2026年6月の警察犬競技会、9月の県内出動実績。
- 熊本県警察・茨城県警察:犬種と嘱託警察犬制度に関する公式説明。

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黒田 慎平
デジタルマーケター 黒田 慎平
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リーグ公式記録と大会発表を出典に、選手コメントは会見の逐語録から引用。数値は試合後に公式記録で確認します。

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