ポケモン対戦の「ワイドガード」は、いわなだれやじしんなどの全体攻撃技から味方を守る重要な変化技です。しかし、「連続で使うと失敗する」という説明を見かけたことがある人も多いのと考えられます。実は、この仕様は世代によって異なります。
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット(ポケモンSV)では、ワイドガード自体は連続使用による失敗率の上昇判定を受けません。 一方、第5世代では連続使用によって成功率が低下しました。また、SVでもワイドガードと「まもる」などを続けて使う場合には、別の成功率の仕組みが関係します。2026年の対戦環境で迷わないよう、世代別の違いから解除条件、実戦での対策まで整理します。
【結論】ワイドガードは連続使用しても失敗しない?

ポケモンSVでワイドガードを2ターン連続、3ターン連続と使っても、連続使用したこと自体を理由にワイドガードの成功率が下がることはありません。 これは第5世代とは異なる仕様です。
ワイドガードは、使用したターンの間、自分と味方を複数のポケモンに影響する技から守ります。優先度は+3で、通常の優先度0の攻撃技より先に発動する仕組みです。技データ上の命中率は「—」で、通常の攻撃技のように命中判定を行う技ではありません。
ただし、「連続で使っても失敗しない」という説明は、あらゆる状況で必ず成功するという意味ではありません。同じターンに味方側ですでにワイドガードが成立している場合や、行動順などの発動条件を満たさない場合には、技が失敗することがあります。
さらに重要なのは、ワイドガードそのものと、「まもる」などの自己防御技の成功率は分けて考える必要がある点です。SVではワイドガードを連続で成功させられても、その後に「まもる」を使えば、連続防御技に共通する成功率の仕組みが影響します。
【世代別仕様】第5世代からポケモンSVまで何が変わった?
ワイドガードは『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』で登場した技です。初登場時の第5世代では、連続使用やほかの防御系の技との連続使用によって、ワイドガード自身の成功率も低下する仕様でした。
第6世代以降はこの判定が変更され、ワイドガード自身は連続使用による失敗判定を受けなくなりました。ただし、ワイドガードの使用履歴は、ほかの防御系の技が連続使用時の成功率を判定する仕組みに影響します。
| 世代・作品 | ワイドガード自身の連続使用 | 実戦での注意点 |
|---|---|---|
| 第5世代(BW・BW2) | 連続使用で成功率が低下 | 2回目は50%、3回目は25%、4回目は12.5%と低下する。 |
| 第6世代(XY・ORAS) | 連続使用による失敗判定なし | 「まもる」などの防御技との連続使用では、共通の成功率判定に注意。 |
| 第7・第8世代 | 連続使用による失敗判定なし | ワイドガード自体と、ほかの防御技の成功率を区別する。 |
| 第9世代(ポケモンSV) | 連続使用による失敗判定なし | 優先度+3。全体攻撃技への対策として連続使用できる。 |
第5世代の成功率は、ワイドガードを含む対象の防御技を連続して成功させた場合の数値です。連続使用の判定が続けば、5回目は6.25%、6回目は3.125%と、さらに低下します。
一方、第6世代以降は、ワイドガード自身がこの失敗判定を行いません。ただし、ワイドガードの成功は、ほかの防御技に適用される連続使用のカウンターに影響します。たとえば、ワイドガードを1回成功させた次のターンに「まもる」を使う場合、「まもる」の成功率は通常の100%ではなく、原則として約33.3%になります。
世代別の仕様はBulbapediaの技仕様記録、SVの技データはSmogon Strategy PokédexのSV向け情報とも整合します。古い攻略記事に「ワイドガードは連続使用すると失敗しやすい」と書かれていても、それが第5世代の説明なのか、現在の仕様なのかを見分けることが大切です。
【全体攻撃技への効果】いわなだれ・じしんは防げる?
ワイドガードの主な役割は、複数のポケモンを対象にする技から味方側を守ることです。ダブルバトルでは、相手の全体攻撃によって味方2体がまとめてダメージを受ける状況を防ぐために使われます。
代表的な技は、いわなだれ、じしん、なみのり、ねっぷう、マジカルシャインなどです。ただし、技の名前や演出だけで判断するのではなく、その技がどの対象範囲を持つかを確認する必要があります。
いわなだれ:相手側の複数のポケモンを対象とする攻撃です。ワイドガードが成立していれば、対象となる味方へのダメージを防げます。ひるみ効果も、攻撃そのものを防いだ対象には発生しません。
じしん:自分の周囲にいる複数のポケモンを対象とする攻撃です。相手が使うじしんだけでなく、味方が使うじしんから自分側のポケモンを守る用途もあります。味方のじしんで味方を巻き込む構成では、特に覚えておきたい使い方です。
なみのり:複数のポケモンを対象とするため、ワイドガードによる防御が役立ちます。味方が使ったなみのりから味方を守ることもできます。
ただし、すべてのポケモンに影響する技や、複数対象に見える技が必ず防げるわけではありません。ワイドガードの対象範囲に該当しない技や、通常の防御効果を無視する技・効果には注意が必要です。特に「ほろびのうた」などの一部の技は、単純に対象数だけで判断できません。
また、ワイドガードは単体攻撃全般を防ぐ技ではありません。相手がいわなだれから単体攻撃へ切り替えた場合、ワイドガードを使っていても、その単体攻撃への対策にはなりません。技の対象範囲を読むことが、ワイドガードを有効に使う前提になります。
【まもる・ファストガードとの違い】優先度+3と連続使用の関係
ワイドガード、まもる、ファストガードは、いずれも攻撃を防ぐための技ですが、防御する対象や範囲が異なります。特にダブルバトルでは、どの技を選ぶべきかが相手の攻撃パターンによって変わります。
まもる:基本的に使用者自身を攻撃などから守る技です。SVでは優先度+4で、ワイドガードの+3より先に行動します。ただし、まもるを連続して使うと成功率が低下します。ワイドガードを挟んだ場合も、連続防御技の成功率判定に影響するため、ワイドガードなら何度でも使えるからといって、次のターンのまもるまで確実に成功するわけではありません。
ファストガード:相手の先制技から自分と味方を守る技です。優先度は+3。ねこだましや、優先度が上がった攻撃・変化技への対策に向いています。ワイドガードが「複数対象の技」を防ぐのに対し、ファストガードは「優先度の高い技」を防ぐ点が大きな違いです。
トリックガード:過去の作品では、相手の変化技から自分と味方を守る技として使われていました。しかし、ポケモンSVではトリックガードをバトル中に使用できません。SVで使える技としてワイドガードと比較するのではなく、過去作における役割の違いとして理解しておきましょう。
SVでの使い分けを簡潔にまとめるなら、相手のいわなだれやじしんが予想されるならワイドガード、ねこだましなどの先制技を警戒するならファストガード、自分だけを守りたいならまもる、という考え方が基本です。
【フェイントで解除される?】ワイドガードの弱点と対策
ワイドガードを使ううえで見落としやすいのが、フェイントによる解除です。フェイントは防御状態を解除する効果を持つ攻撃技で、ワイドガードが成立していても、その防御効果を崩すことができます。
ポケモンSVでは、ワイドガードの優先度は+3、フェイントは+2です。そのため、通常の行動順ではワイドガードが先に発動し、その後にフェイントが防御を解除する展開が起こり得ます。フェイントの後にいわなだれなどの全体攻撃が続けば、味方はダメージを受ける可能性があります。
この仕様は、ワイドガードを連続使用できることとは別の問題です。連続使用による失敗判定がなくても、相手が解除技を組み込んでいれば、防御の計画そのものが崩されることがあります。
ダブルバトルでワイドガードを対策する場合、基本となるのは次の3点です。
- 単体攻撃に切り替える:ワイドガードの対象外となる単体攻撃なら、防御を正面から突破できます。
- フェイントを使う:先にワイドガードを発動させてから解除し、後続の攻撃を通す戦術が考えられます。
- 積み技や補助技を使う:ワイドガードが予想されるターンに攻撃せず、能力上昇や盤面の調整に回ることで、相手の防御行動を空振りさせられます。
反対にワイドガードを使う側は、相手が全体攻撃を選ぶ可能性だけでなく、フェイントや単体攻撃への切り替えも考慮する必要があります。毎ターン使い続けること自体はSVの仕様上可能ですが、相手に行動を読まれていれば、必ずしも有利になるわけではありません。
【2026年の実戦判断】ワイドガードが向いている構成と注意点
ワイドガードが特に役立つのは、相手がいわなだれやじしんなどの複数対象技を繰り返し使う構成です。ダブルバトルでは、一度の全体攻撃で味方2体が同時に削られるのを防げるため、味方の耐久を維持したり、攻撃役の行動機会を確保したりできます。
一方、相手が単体攻撃中心の構成なら、ワイドガードを選ぶ優先度は下がります。防御技を使ったターンに相手が積み技や交代を選べば、こちらの攻撃機会を失うことにもなります。相手の技構成と行動傾向を踏まえ、必要なターンだけ使う判断が大切です。
また、2026年に対戦情報を調べる際は、ポケモンSVと『Pokémon Champions』の技データを混同しないよう注意しましょう。各作品の技データ掲載では、ワイドガードのPPがSVでは10、Pokémon Championsでは12とされています。作品ごとの数値やルールを確認したうえで、実際にプレイするタイトルの仕様に合わせて判断する必要があります。
ワイドガードを採用するか迷った場合は、次の基準が目安になります。相手の全体攻撃を受ける頻度が高く、味方2体をまとめて守る価値があるなら採用候補です。逆に、相手の攻撃が単体技中心で、ほかの補助技や攻撃技を優先したい場合は、技枠を別の用途に使う選択肢もあります。
【ワイドガード連続】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ポケモンSVではワイドガードを何回連続で使えますか?
A1:連続使用の回数に応じてワイドガード自身の成功率が低下する仕様ではないため、連続で使用できます。ただし、同じターンに味方側で効果がすでに成立している場合など、別の失敗条件には注意が必要です。
Q2:ワイドガードを連続使用した後にまもるを使うと失敗しやすくなりますか?
A2:はい。第6世代以降は、ワイドガード自身は連続使用による失敗判定を受けませんが、まもるなどの防御技に適用される共通の成功率判定には影響します。ワイドガードを1回成功させた次のターンにまもるを使う場合、原則として成功率は約33.3%になります。
Q3:いわなだれやじしんをワイドガードで防げますか?
A3:はい。どちらも複数のポケモンを対象とする技なので、ワイドガードで防げます。じしんについては、相手が使った場合だけでなく、味方のじしんから自分側を守る使い方も可能です。ただし、ワイドガードの対象外となる技や、防御効果を無視する技・効果には注意してください。
ワイドガードの連続使用に関する最大の要点は、第5世代とポケモンSVでは仕様が異なることです。第5世代では連続使用によって成功率が低下しましたが、第6世代以降はワイドガード自身がその失敗判定を受けなくなりました。
ただし、ワイドガードを続けて使えることと、まもるなどの防御技も連続で成功することは同じではありません。ワイドガードの使用履歴は、ほかの防御技の成功率に影響します。また、いわなだれやじしんを防ぐ効果があっても、フェイントによる解除や単体攻撃への切り替えには対応しきれません。
2026年の対戦で意識したいのは、古い世代の説明をそのまま現在の仕様に当てはめないこと、そして相手の技の対象範囲を見極めて防御技を選ぶことです。ワイドガードを「何度でも押せる防御技」とだけ考えるのではなく、相手の攻撃を読み、味方を守るターンを作るための技として使えば、ダブルバトルでの選択肢が広がります。