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【2025年度の最新データ】東西線の混雑率160%はどの程度なのか?

黒田 慎平 黒田 慎平 • 更新: • 公開: • 読了約 18 分
目次

国土交通省が2026年7月28日に公表した「令和7年度都市鉄道の混雑率調査結果」には、東西線の混雑状況を把握するうえで重要な数字が掲載されている。

最混雑区間は木場駅から門前仲町駅まで。朝の7時50分~8時50分における輸送実績は次のとおりだ。


2025年度・東西線の最混雑区間


160%

東西線混雑

混雑率


64,800人


ピーク1時間の輸送人員


40,500人


同時間帯の輸送力


27本


10両編成の運行本数

出典:国土交通省「令和7年度実績・都市部の路線における最混雑区間の混雑率」

輸送力4万500人に対して実際の輸送人員が6万4,800人。計算上、輸送力の1.6倍に相当する乗客が集中したことになる。

混雑率160%は身動きが取れない状態なのか

混雑率は、列車の輸送力に対する実際の乗車人数の割合を示す指標だ。

国土交通省が示す一般的な目安では、100%は座席に座るか、つり革やドア付近の柱につかまれる状態。150%では、肩が触れ合うほどではないものの、ドア付近に乗客が多くなる状態とされる。

したがって、160%は相応の混雑がある水準だが、すべての乗客が身動きできないという意味ではない。

また、160%は特定区間・特定時間帯の平均値であり、東西線の全列車が常時160%になるわけでもない。実際には、乗車駅や号車、列車ごとに混雑状況は異なる。

混雑が集中するのはなぜ木場~門前仲町なのか

東西線は西船橋から都心を経由して中野までを結び、千葉県方面から東京都心へ通勤する利用者を大量に運んでいる。

朝の通勤時間帯には、西船橋方面から乗車した人が浦安、葛西、南砂町などを経て都心へ向かう。乗客が積み重なった状態で木場から門前仲町へ進むため、この区間が最混雑区間として現れる。

都心のオフィス街へ向かう移動需要が一方向に集中することが、混雑の大きな構造的要因だ。

加えて、混雑率は単純な乗車人数だけでは決まらない。運行本数や編成両数、各駅での乗降状況も関係する。今回のデータでは、輸送力が前年度と同じだった点も見逃せない。

【方向別に検証】西船橋方面と中野方面はどちらが混雑する?

東西線の混雑を考える際には、行先の方向を分けて考える必要がある。

特に朝と夕方では、利用者の移動方向が反対になる。

朝ラッシュは中野方面行きが中心

朝のピークに混雑するのは、基本的に西船橋方面から都心へ向かう中野方面行きだ。

国土交通省の調査で最混雑区間とされた木場→門前仲町も、中野方面へ進む区間に当たる。

東京メトロが2026年3月30日に開始した駅構内の号車別混雑表示も、東西線では中野方面行きの混雑区間を対象としている。

南砂町、葛西、浦安の3駅が対象になったことからも、東側から都心へ向かう朝の利用者に対する混雑対策が重視されていることが分かる。

夕方は西船橋方面行きに注意

夕方から夜にかけては、都心から千葉方面へ戻る西船橋方面行きの利用が増える。

2026年3月14日のダイヤ改正では、東京メトロが夕方の利用状況を踏まえ、16時台の西船橋方面行き1本を18時台に変更した。

これは18時台の需要に合わせた運行調整であり、夕方の混雑を考えるうえで重要な変更だ。

ただし、朝の中野方面行きと夕方の西船橋方面行きでは、混雑の発生区間や各駅の乗降状況が異なる。朝の混雑率160%を、そのまま夕方の混雑率として当てはめることはできない。

方向別の混雑傾向まとめ
利用時間帯 混雑しやすい方向 主な特徴
朝7時台~9時台 中野方面 千葉方面から都心へ向かう通勤需要
朝7:50~8:50 中野方面 木場~門前仲町が最混雑区間
夕方16時台~19時台 西船橋方面 都心から郊外へ戻る利用者が集中
夜20時以降 西船橋方面など ピーク後の状況は列車・駅ごとに異なる

※夕方・夜間の時間帯は利用傾向を整理したもので、国土交通省が公表した最混雑時間帯の統計値ではない。

【前年比を比較】東西線の混雑率はなぜ150%から160%に上昇した?

今回の調査で注目したいのは、混雑率だけでなく、実際の輸送人員の変化だ。

2024年度と2025年度を比較すると、木場~門前仲町間では輸送力が変わらない一方、輸送人員が増加している。

比較項目 2024年度 2025年度
混雑率 150% 160%
輸送人員 60,750人 64,800人
輸送力 40,500人 40,500人
編成・運行本数 10両×27本 10両×27本

輸送人員は約4,050人増加している。輸送力が同じである以上、利用者の増加が混雑率上昇の直接的な要因になったと考えられる。

ただし、ここで注意したいのが調査方法の変更だ。

国土交通省の2025年度調査資料には、東京メトロ各線について2025年度から平日5日間平均に変更した旨が記載されている。

そのため、150%から160%への変化をすべて実際の乗客増加だけで説明するのは正確ではない。比較するときは、集計方法の違いも考慮する必要がある。

西側の区間では混雑率が低い

同じ東西線でも、すべての区間が160%というわけではない。

国土交通省の調査では、高田馬場~早稲田間の2025年度混雑率は104%だった。前年度の110%から低下している。

この違いは、東西線の混雑が路線全体に均等に発生しているのではなく、東側から都心へ向かう流動に強く偏っていることを示している。

路線名だけで混雑を判断するよりも、乗車する区間と方向を確認するほうが、実際の通勤環境を把握しやすい。

【2026年最新】Metro CrowdNaviとAI混雑計測で空いている車両を探す

2026年の東西線混雑対策で大きな変化となったのが、東京メトロによる混雑情報の見える化だ。

従来はホームに到着してから車内の様子を確認するしかなかったが、現在は事前の傾向確認から乗車直前の号車選びまで、複数の方法を利用できる。

1.Metro CrowdNaviの混雑ヒートマップ


2026年6月16日から全路線で本格提供
東京メトロ公式の混雑見える化サービス

2026年6月16日、東京メトロは混雑統計を確認できるWebサイトを全9路線に展開し、サービス全体をMetro CrowdNaviと総称して本格提供を開始した。

主な機能は次のとおり。

- 路線全体の混雑状況を確認できる6段階の混雑ヒートマップ
- 駅別・時間帯別の混雑傾向
- 列車ごとの混雑統計
- 直近5日間の平均値を利用した比較
- 駅や列車ごとの詳細グラフ

特に便利なのが、路線全体の混雑ヒートマップだ。

駅を縦軸、時間帯を横軸として混雑状況を色分けしているため、どの駅のどの時間帯に利用者が集中しやすいのかを把握しやすい。

例えば、朝の通勤で浦安駅から乗る場合、普段利用している列車だけでなく、前後の時間帯の混雑傾向も比較できる。

ただし、重要な注意点がある。

Metro CrowdNaviのヒートマップは、実際の車内を常時ライブ映像のように表示するものではない。 直近の統計情報を中心に混雑傾向を示すサービスであり、現在の号車別の実測混雑を知りたい場合は公式アプリを使う必要がある。

2.東京メトロmy!アプリで号車別の混雑状況を確認


号車別リアルタイム情報
乗車する列車の混雑目安を確認できる公式アプリ

東京メトロmy!アプリでは、列車を選択すると号車ごとの混雑状況が4段階で表示される。

利用手順はシンプルだ。

1. アプリで利用する路線を確認する。
2. 混雑状況を確認したい列車を選択する。
3. 号車ごとの混雑レベルを比較する。
4. 比較的空いている号車を選んで乗車する。

この機能は2021年7月から提供されている。デプスカメラとAIによる混雑計測システムで得た情報を利用しており、実測・予測された号車別の混雑状況を確認できる。

3.南砂町・葛西・浦安駅の号車別混雑表示

2026年3月30日からは、南砂町駅、葛西駅、浦安駅でも駅構内ディスプレイによる号車別のリアルタイム混雑表示が始まった。

表示されるのは、到着列車の実際の混雑状況だけではない。

乗車後に各駅へ到着した際の混雑予測も確認できるため、目の前の列車に乗るべきか、次の列車を選ぶべきか判断する材料になる。

特に朝ラッシュの中野方面行き利用者にとって、ホームで乗車直前に情報を確認できる点は大きい。

東京メトロによると、この取り組みは2022年度に東西線早稲田駅で実施した実証実験などで、空いている号車への移動を促す一定の効果が認められたことを踏まえて導入された。

混雑対策を支えるサービスと技術の関係

それぞれのサービスは、同じ混雑情報を提供しているように見えて、実際には役割が異なる。

エンティティ 主な役割 情報の特徴
国土交通省 混雑率の公的調査 年度別・区間別の統計
東京メトロ 運行・混雑対策 混雑平準化の施策
AI混雑計測システム 車内状況の計測 デプスカメラによる実測・予測
東京メトロmy!アプリ 乗車直前の判断 号車別4段階表示
Metro CrowdNavi 事前の経路・時間選択 直近5日間の統計とヒートマップ
南砂町・葛西・浦安駅の表示 ホームでの判断 到着列車と乗車後の混雑予測

この関係を理解すると、混雑情報をどのように使い分ければよいかが分かる。

出発前はMetro CrowdNavi、乗車直前はmy!アプリ、駅構内ではディスプレイという使い分けが合理的だ。

なお、東京メトロのAI混雑計測システムは個人を特定する情報を取得・蓄積しない、プライバシーに配慮した仕組みとして案内されている。

【実践ガイド】東西線の混雑回避におすすめの時間帯と車両の選び方

混雑率160%という数字を見て、通勤時間を大幅に変更するのは簡単ではない。

そこで、現実的な対策として考えたいのが、乗車時間と号車の調整だ。

朝ラッシュを避けるなら7時50分より前を候補にする

最混雑時間帯は7時50分~8時50分。

そのため、勤務先や学校の到着時刻に余裕があるなら、次の時間帯を比較候補にするとよい。

乗車時間の候補 混雑回避の考え方
7:00~7:30 最混雑時間帯より前に移動する
7:30~7:50 ピーク直前。混雑が強まる可能性がある
7:50~8:50 公的統計上の最混雑時間帯
8:50~9:30 ピーク後の候補。ただし混雑が残る場合もある
9:30以降 通勤ピークを外す選択肢

ここで重要なのは、7時50分より前なら必ず座れる、9時以降なら空いているという保証はないことだ。

特に浦安や葛西など利用者の多い駅では、ピーク前でも乗車率が高い列車がある。

その日の混雑状況をMetro CrowdNaviで確認し、前後の列車と比較するのが現実的な方法となる。

空いている車両を見分ける3つのポイント



ポイント1:号車別の混雑レベルを確認

my!アプリで同じ列車の各号車を比較する。感覚だけで車両を選ぶより、実際の混雑情報を優先したい。


ポイント2:乗車位置を固定しない

いつも同じ乗車位置に並ぶのではなく、比較的空いている号車が分かれば、無理のない範囲で乗車位置を変更する。


ポイント3:到着列車と次駅の混雑予測を比較

駅構内ディスプレイでは、到着時の混雑だけでなく、その後の駅での混雑予測も参考にできる。


よく「先頭車両や最後尾車両は空いている」といった話があるが、すべての列車に当てはまる法則ではない。

駅の階段や改札、乗り換え通路との位置関係によって、乗客の集中する車両は変わる。

そのため、特定の号車を固定的におすすめするよりも、実際の号車別情報を見て選ぶほうが確実性は高い。

西船橋・浦安・葛西から乗る場合の考え方

西船橋駅から中野方面へ向かう場合は、始発列車や発車時刻を確認し、早めにホームへ向かう方法がある。

浦安駅や葛西駅から乗る場合は、すでに乗客が乗車している列車が到着するため、号車ごとの混雑差を確認する意味が大きい。

南砂町駅も同様に、駅構内の混雑表示を活用できる対象駅だ。

また、乗車位置を変えるためにホームを走ったり、発車間際に車両間を移動したりするのは避けたい。安全を優先し、次の列車も含めて判断することが大切だ。

【2026年3月14日ダイヤ改正】東西線の混雑は改善したのか?

2026年の東西線では、混雑対策に関連する運行変更も実施された。

東京メトロは2025年12月12日にダイヤ改正を発表し、2026年3月14日から東西線と千代田線で新しいダイヤを導入した。

東西線の主な変更点は次のとおり。

- 平日の16時台に設定されていた西船橋方面行き1本を18時台に変更
- 平日・土休日の中央線・総武線各駅停車との直通列車の運転本数を変更
- 一部列車の行先と運転時刻を変更

18時台の混雑緩和を狙った運行調整

今回の変更で注目したいのは、16時台の西船橋方面行き列車を18時台に移したことだ。

これは夕方の利用状況に合わせた運行調整であり、16時台の運行をそのまま維持しながら18時台に1本を純増させたという意味ではない。

したがって、改正の効果を判断するときは、単純な列車本数の増減だけでなく、需要が集中する時間帯に運行をどう配分したかを見る必要がある。

一方、朝の7時50分~8時50分に発生する木場~門前仲町間の混雑を直接解消するための増発ではない。

朝の通勤者にとっては、2026年3月のダイヤ改正だけで混雑が大きく解消されたと考えるのは早計だ。

2026年の混雑対策は運行と情報提供の二本柱

2026年の動きを時系列で整理すると、東京メトロの施策が段階的に進んでいることが分かる。

- 3月14日: 東西線のダイヤ改正
- 3月30日: 南砂町・葛西・浦安駅で号車別混雑表示を開始
- 6月16日: Metro CrowdNaviを全9路線向けに本格提供
- 7月28日: 国土交通省が2025年度の混雑率調査を公表

運行の調整に加え、乗客自身が混雑状況を確認して分散乗車できる環境が整備されている。

ただし、情報提供は輸送力そのものを増やす施策ではない。混雑が一部の号車に集中している場合には効果が期待できるが、区間全体の乗客が多い問題は別に考える必要がある。

【東西線混雑】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:東西線で最も混雑する区間はどこですか?

木場駅から門前仲町駅までです。2025年度の混雑率は160%で、朝7時50分~8時50分が最混雑時間帯です。

Q2:東西線の朝ラッシュは何時が一番混雑しますか?

国土交通省の2025年度調査では、7時50分~8時50分です。時間を調整できる場合は、この時間帯より前か後の列車を比較することをおすすめします。

Q3:東西線のリアルタイム混雑状況はどこで確認できますか?

東京メトロmy!アプリで号車ごとの混雑状況を4段階で確認できます。Metro CrowdNaviでは駅・時間帯・列車別の混雑傾向を確認できます。ただし、両者は情報の性質が異なります。

Q4:Metro CrowdNaviは無料で利用できますか?

東京メトロの公式案内では、Metro CrowdNaviの機能は無料で提供されています。ブラウザ版でも利用でき、英語表示にも対応しています。通信費は利用者負担です。

Q5:2026年3月のダイヤ改正で朝の混雑は解消しましたか?

東西線では夕方の西船橋方面行き列車の運行時間変更などが行われました。朝の最混雑区間を直接対象とした大幅な輸送力増強ではありません。

2026年11月現在、東京メトロ東西線の混雑を考えるうえで、最も重要な数字は2025年度の混雑率160%だ。

木場~門前仲町間では、朝7時50分~8時50分の1時間に6万4,800人が輸送されている。前年度から混雑率が10ポイント上昇しており、東側から都心へ向かう通勤需要への対応が引き続き課題となっている。

一方、2026年には混雑状況を把握するための環境も大きく変わった。

- 混雑の全体傾向を把握するならMetro CrowdNavi
- 号車別の混雑状況を知るなら東京メトロmy!アプリ
- 南砂町・葛西・浦安駅では駅構内の混雑表示
- 通勤時間を調整できるなら7時50分~8時50分を避けることを検討

特に覚えておきたいのは、混雑率160%という数字だけで自分の乗車環境を判断しないことだ。

同じ東西線でも、方向・駅・時間・号車によって混雑状況は変わる。統計で全体像を把握し、リアルタイム情報で目の前の列車を選ぶ。この二段階の判断が、2026年の東西線を少しでも快適に利用するための現実的な方法となる。

主な参照資料:国土交通省「令和7年度都市鉄道の混雑率調査結果」、東京メトロ2026年3月・6月ニュースリリース、東京メトロmy!アプリ公式案内、ITmedia NEWS。

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黒田 慎平
デジタルマーケター 黒田 慎平
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リーグ公式記録と大会発表を出典に、選手コメントは会見の逐語録から引用。数値は試合後に公式記録で確認します。

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