大阪市営住宅への入居を検討している方にとって、2026年度の注目日程は11月募集です。大阪市は、2026年11月2日(月)から11月16日(月)まで、親子近居住宅、若者夫婦・子育て世帯向け住宅、単身者向け住宅、一般世帯向け住宅など、合計800戸の入居者募集を実施します。申込受付は郵送と電子申請で行われ、公開抽選は12月16日(水)に予定されています。
ただし、市営住宅は希望する住宅を自由に選べる一般の賃貸物件とは異なり、居住地、世帯構成、収入、住宅に困窮している事情など、申込区分ごとの条件を満たす必要があります。収入基準を満たしていても、単身者向けの要件や申込方法を誤ると、入居資格を得られない可能性があります。2026年10月28日時点の大阪市公式発表をもとに、募集日程、申込資格、家賃の仕組み、抽選と随時募集の違いを整理します。
【2026年最新】大阪市営住宅の募集日程と11月募集800戸の内訳

大阪市都市整備局の2026年10月21日付の発表によると、11月募集の対象は、公営住宅・改良住宅の親子近居住宅、若者夫婦・子育て世帯向け住宅、単身者向け住宅、一般世帯向け住宅です。合計800戸の募集は、年度内の住まい探しを考える世帯にとって大きな機会となります。
募集戸数は住宅の種類によって異なります。子育て世帯向けが最も多い一方、単身者向けや一般世帯向けにも募集枠が設けられています。
| 募集区分 | 公営住宅 | 改良住宅 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 親子近居住宅・親子セット向け | 20戸 | 0戸 | 20戸(10組) |
| 親子近居住宅・子世帯向け | 19戸 | 1戸 | 20戸 |
| 親子近居住宅・親世帯向け | 20戸 | 0戸 | 20戸 |
| 若者夫婦・子育て世帯向け | 405戸 | 15戸 | 420戸 |
| 単身者向け | 97戸 | 3戸 | 100戸 |
| 一般世帯向け | 209戸 | 11戸 | 220戸 |
| 合計 | 770戸 | 30戸 | 800戸 |
出典:大阪市「令和8年度市営住宅(親子近居住宅、若者夫婦・子育て世帯向け住宅・単身者向け住宅・一般世帯向け住宅)の入居者募集について」。
11月募集の受付期間は、郵送・電子申請ともに11月2日(月)から11月16日(月)までです。郵送は11月16日までの消印が有効で、電子申請は同日午後11時59分までに申し込みを完了させる必要があります。
公開抽選は12月16日(水)、大淀コミュニティセンターのホールで実施予定です。開場は午前10時、抽選開始は午前10時30分とされています。募集戸数は公表されていますが、各住宅の実際の申込倍率は応募状況によって変わるため、戸数だけで当選しやすさを判断することはできません。
なお、2026年度の定期募集は7月と翌年2月にも予定されており、11月募集は親子近居などを対象とする別の募集区分です。申込資格や受付方法が同じとは限らないため、募集名を確認してから手続きを進めましょう。
【申込資格】単身者・子育て世帯・一般世帯は何を確認すべき?
大阪市営住宅の入居には、基本的に一定の収入基準を満たすこと、大阪市内に居住していること、住宅に困窮していること、各募集区分の条件に該当することが大切です。一部の区分では大阪市内に勤務先がある方も申し込めます。
加えて、家族構成によって選べる住宅が異なります。2026年11月募集では、次のような対象区分が設けられています。
- 一般世帯向け:大阪市内に住んでいる世帯が基本対象です。住宅区分によっては市内在勤者も申し込めます。一般世帯向けの公営住宅では、原則として同居中または同居予定の親族が必要です。
- 単身者向け:単身で居住し、日常生活を送れる方が対象です。60歳以上であることなど、所定の条件に該当する必要があります。単身であれば誰でも申し込めるわけではありません。
- 若者夫婦・子育て世帯向け:2026年11月募集では、2008年4月2日以降に生まれた子どもがいる世帯、または夫婦のみで構成され、夫婦のいずれかが40歳未満の世帯が対象となります。
- 親子近居住宅:親世帯と子世帯がそれぞれ独立して同一区内で暮らすことを想定した住宅です。親世帯向けは60歳以上で、単身者も申し込める区分があります。
上記は募集区分の概要です。実際には居住地、同居予定者、収入、住宅困窮の状況などについて、個別の条件を満たす必要があります。
申込者本人や同居者に市営住宅の未納家賃などがある場合や、所定の期間内に市からの明渡請求を受けて退去した場合など、申込みが認められない条件もあります。申込者本人と同居者が暴力団員である場合も対象外です。
特に注意したいのが、単身者向け住宅の条件です。年齢だけでなく、障がいの有無などに応じた区分があり、必要な支援を受けながら単身生活を送れることが求められるケースもあります。随時募集では60歳未満の単身者も申し込める住戸が一部存在するため、通常の単身者向け募集と同じ基準だと思い込まないことが大切です。
【所得基準と家賃】年収はいくらまで?家賃はどう決まる?
大阪市営住宅の申込資格を調べる際に、特に誤解しやすいのが所得基準です。公営住宅・改良住宅の一般的な申込基準では、世帯の月額所得額が原則15万8,000円以下とされています。高齢者世帯など、法令上の要件に該当する世帯には別の基準が適用される場合があります。
ここでいう月額所得額は、単純に毎月の給与の額面を12で割った数字ではありません。所得の種類や世帯人数、扶養親族、各種控除などを考慮して算出します。そのため、同じ年収でも世帯構成や控除の状況によって判定結果が変わる可能性があります。
また、月額所得額15万8,000円以下という基準を満たせば、必ず入居できるわけではありません。居住地、世帯構成、住宅困窮の状況など、ほかの申込条件も審査されます。2026年11月募集の具体的な条件は、受付期間中に公開される「申込みのしおり」で確認してください。
家賃についても、すべての市営住宅で一律の金額が設定されているわけではありません。大阪市の公営住宅、改良住宅および一部の再開発住宅では、世帯の収入に加え、住宅の広さ、建築後の経過年数、立地、利便性などを反映する「応能応益家賃制度」が採用されています。
大阪市が公表する家賃算定の仕組みでは、家賃算定基礎額に住宅係数を掛けて家賃を算出します。世帯の収入が少ないほど家賃算定の基礎額が低くなる仕組みですが、住戸の条件によって実際の家賃は変わります。
そのため、「市営住宅なら必ず家賃が数千円になる」「どの住宅でも同じ家賃で借りられる」といった考え方は正確ではありません。募集住宅一覧に掲載された家賃と住戸の設備、広さ、立地を確認し、共益費なども含めて毎月の住居費を見積もる必要があります。
入居後も、収入に応じた家賃を決定するため、原則として毎年の収入申告が必要です。収入申告を行わない場合、近傍同種の民間住宅の家賃相当額が適用され、負担が大きくなることがあります。
【申し込み方法】電子申請・郵送・申込みのしおりを確認
2026年11月募集では、申込み方法が郵送と電子申請の2種類に限られています。申込書の配布場所には大阪市営住宅募集センター、各住宅管理センター、住情報プラザ、区役所・区役所出張所、各サービスカウンターなどがありますが、配布場所と受付方法は別です。書類を窓口でもらえるからといって、その場で申込みまでできるわけではありません。
郵送で申し込む場合は、所定の申込書と封筒を使用し、指定の送付先へ提出します。2026年11月16日までの消印が有効です。期限ぎりぎりに投函する場合は、郵便局の窓口で消印や取扱時間を確認しておくと安心です。
電子申請で申し込む場合は、大阪市住宅供給公社が運営する大阪市営住宅の指定管理者ホームページから手続きを行います。受付開始は11月2日午前9時、締切は11月16日午後11時59分です。入力内容や必要事項を確認し、受付期間内に申込みを完了させてください。
申込み前には、募集区分、希望する住宅、世帯構成、所得基準を「申込みのしおり」と照らし合わせることが欠かせません。資格審査では収入証明書などの提出が求められるため、申込時点の情報と後から提出する証明書の内容が食い違わないように準備しましょう。
また、1世帯で2件以上申し込んだり、同一人物が申込者または同居者として複数の区分に申し込んだりすると、重複申込みとしてすべて無効になる場合があります。複数の住宅に申し込めば当選確率が上がるという考え方は避け、条件に合う区分を慎重に選ぶことが大切です。
【抽選倍率・随時募集】当選を待つだけではない住まい探し
大阪市営住宅は、災害や公共事業などの例外を除き、公平な入居機会を確保するため、原則として公募・抽選で入居者を決定します。2026年11月募集の公開抽選は12月16日に予定されていますが、各区分の抽選倍率は申込件数と募集戸数によって決まります。募集開始前の段階で、具体的な倍率を確定情報として示すことはできません。
倍率を考える際には、募集戸数の多さだけでなく、自分が申込資格を満たす区分の住宅数や、実際に募集される住戸の条件を確認する必要があります。募集戸数が多い区分でも、希望する地域や間取りに条件を絞れば、選択肢が限られる可能性があります。
一方、抽選募集とは別に「随時募集」も実施されています。大阪市は、公営住宅・改良住宅の空き住戸の一部について、住宅に困窮する方に対応するため、随時募集を行っています。受付状況や募集住戸の追加日程は、定期募集とは分けて確認する必要があります。
2026年度の公営住宅・改良住宅の随時募集では、追加住戸の受付日として12月2日(水)が予定されています。募集住宅一覧は11月25日(水)に公開予定です。追加住戸の受付方法や住戸選定手続きは、その回の案内に従ってください。追加住戸の受付は通常の随時受付と同じ先着順ではないため、制度の違いを把握しておくことが重要です。
また、市営すまいりんぐ(子育て応援型を含む)、市営特定賃貸住宅、市営再開発住宅などには、別の随時募集があります。2026年11月は、募集住戸の追加に関する案内が11月5日に予定され、受付日は11月12日とされています。これらは公営住宅・改良住宅の随時募集とは住宅の種類や収入条件が異なるため、名称だけで判断せず、個別の募集案内を確認してください。
空き状況を調べる際も、住宅一覧に掲載されていることと、現在申込みできることは同じではありません。建替事業などに伴う住戸は、移転先として利用される場合があります。現在の募集対象かどうか、受付が終了していないか、募集住宅一覧と最新のお知らせを照合することが欠かせません。
【市営住宅大阪】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:大阪市営住宅の2026年11月募集はいつから申し込めますか?
2026年11月2日(月)から11月16日(月)までです。郵送は11月16日までの消印が有効で、電子申請は同日午後11時59分までに完了させる必要があります。窓口での申込受付はありません。
Q2:大阪市営住宅は単身者でも申し込めますか?
単身者向けの募集区分があります。ただし、60歳以上であることなどの所定の要件があり、単身者なら誰でも対象になるわけではありません。随時募集には60歳未満でも申し込める住戸が一部あるため、それぞれの募集案内で確認してください。
Q3:大阪市営住宅の家賃はいくらですか?
家賃は住宅の種類によって異なります。公営住宅・改良住宅などでは、世帯収入や住宅の広さ、築年数、立地などを考慮して算定されます。募集住宅一覧に掲載される家賃と共益費などを確認し、実際の負担額を見積もってください。
Q4:抽選倍率や当選結果はいつわかりますか?
11月募集の公開抽選は2026年12月16日(水)午前10時30分開始予定です。抽選倍率は申込件数によって変わります。当選結果やその後の手続きについては、大阪市の公式発表を確認してください。
Q5:11月募集に落選した場合、随時募集に申し込めますか?
随時募集の対象住戸と申込資格を満たしていれば、別途申し込める場合があります。ただし、受付方法や申込対象、住戸の追加日程は募集ごとに異なります。2026年度の公営住宅・改良住宅では、12月2日に追加住戸の受付が予定されています。
2026年の大阪市営住宅11月募集は、合計800戸を対象に、11月2日から16日まで申込みを受け付けます。若者夫婦・子育て世帯向けが420戸、単身者向けが100戸、一般世帯向けが220戸など、世帯の状況に応じた募集区分が設けられています。公開抽選は12月16日を予定しています。
申込みで優先すべきなのは、募集戸数や抽選倍率だけを見ることではありません。自分の世帯が申込資格を満たすか、所得基準をどのように計算するか、希望住戸の家賃と設備が生活に合うか、そして受付期限までに必要な手続きを完了できるかを順番に確認することです。
大阪市の公式案内と「申込みのしおり」を確認し、通常の抽選募集と随時募集を使い分けることが、住まい探しの選択肢を広げる第一歩になります。11月募集の受付開始前に必要書類や世帯情報を整理し、自分に合った募集区分を見極めましょう。
参考資料:大阪市「令和8年度市営住宅入居者募集の日程」「令和8年度市営住宅(親子近居住宅、若者夫婦・子育て世帯向け住宅・単身者向け住宅・一般世帯向け住宅)の入居者募集について」「市営住宅への入居」「市営住宅の家賃について」「大阪市営住宅(公営住宅・改良住宅)の随時募集」、大阪市住宅供給公社「申込みのしおり」。