『メアリと魔女の花』がジブリ作品と間違われやすい最大の理由は、制作に参加した人物やスタッフの経歴にあります。
2017年7月8日に公開された本作は、スタジオポノックの長編アニメーション第1作です。制作会社としてクレジットされているのはスタジオポノックであり、スタジオジブリではありません。
ただし、ジブリとのつながりは単なる偶然ではありません。
監督の米林宏昌は『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』を手がけた人物。プロデューサーの西村義明も『かぐや姫の物語』『思い出のマーニー』に携わったジブリ出身者です。
つまり、ジブリで培われた技術や制作理念を受け継いだクリエイターが、新しい会社で制作した作品という位置づけになります。
公式作品情報でも、原作、監督、プロデューサー、制作会社がそれぞれ明確に記載されています。
なぜジブリ作品だと思われるのか?主な理由は次の4つです。
- ジブリで活躍した米林宏昌が監督を担当している。
- 西村義明をはじめ、ジブリ出身のスタッフが制作に参加している。
- 手描きアニメーションや背景美術にジブリ作品と共通する魅力がある。
- 魔女、黒猫、ほうき、自然豊かな田園風景など、過去のジブリ作品を連想させるモチーフが登場する。
特に『魔女の宅急便』を思い出す人は少なくありません。
しかし、似たモチーフが登場することと、同じ制作会社の作品であることは別問題です。
この区別を理解すると、本作の立ち位置がはっきりします。
【制作の裏側】スタジオジブリとの関係とスタジオポノック設立の経緯

『メアリと魔女の花』を理解するうえで欠かせないのが、2014年から2015年にかけて起きたスタジオジブリの制作体制の変化です。
2014年、ジブリの制作部門が解散へスタジオジブリは宮崎駿や高畑勲らの長編作品を中心に、日本のアニメーション映画を牽引してきました。
しかし、長編映画の制作には大規模なスタッフと多額の制作費が必要です。制作体制を維持することも容易ではありませんでした。
2014年には制作部門の解散が発表され、同年末には米林宏昌監督と西村義明プロデューサーもジブリを退社しました。
この転換点については、スタジオポノックが公開した製作発表会見の記録にも詳しく残されています。
西村は、ジブリで米林監督とともに『思い出のマーニー』を完成させた後も映画を作り続けたいと考え、新しい制作環境を整える決断をしました。
2015年4月15日、スタジオポノック設立西村義明が代表となり、2015年4月15日に株式会社スタジオポノックが設立されました。
「ポノック」という名称は、クロアチア語で深夜0時を意味する「ponoć」に由来しています。新しい一日の始まりという意味が込められています。
この名前には、既存の制作環境から離れ、ゼロから新しい映画づくりを始めるという姿勢が表れています。
設立後、米林監督を中心にスタッフを集め、最初の長編映画として企画されたのが『メアリと魔女の花』でした。
米林宏昌監督と西村義明プロデューサーの役割米林宏昌監督
米林宏昌は1973年、石川県生まれ。1996年にスタジオジブリへ入社しました。
2010年公開の『借りぐらしのアリエッティ』で長編映画監督を務め、2014年には『思い出のマーニー』を発表しています。
『メアリと魔女の花』は、ジブリ退社後に手がけた最初の長編映画です。
西村義明プロデューサー
西村義明は、ジブリ時代に『かぐや姫の物語』『思い出のマーニー』などに携わった映画プロデューサーです。
本作では制作環境の構築から企画、スタッフの招集、映画の完成までを支えました。
ORICONのインタビューでは、新しい制作環境をゼロから作る苦労や、映画を作り続けることへの思いも語っています。
ジブリからポノックへの歩み| 年月 | 出来事 | 関係者・意味 |
|---|---|---|
| 1996年 | 米林宏昌がジブリ入社 | アニメーターとして経験を積む |
| 2010年 | 『借りぐらしのアリエッティ』公開 | 米林が監督を担当 |
| 2013年 | ジブリの制作体制に転換の動き | 長編制作の将来が課題に |
| 2014年 | 『思い出のマーニー』公開 | 米林と西村が参加 |
| 2014年末 | 米林と西村がジブリ退社 | 新しい映画制作を模索 |
| 2015年4月 | スタジオポノック設立 | 西村義明が代表 |
| 2017年7月8日 | 『メアリと魔女の花』公開 | ポノック初の長編作品 |
| 2018年 | 『ちいさな英雄』公開 | 短編アニメーションにも挑戦 |
| 2023年12月 | 『屋根裏のラジャー』公開 | ポノックの長編作品 |
スタジオポノックの公式沿革によると、『メアリと魔女の花』はその後、世界155の国と地域で公開・上映されました。単なるジブリ出身者の独立作品にとどまらず、国際的な展開を果たした作品でもあります。
【原作とあらすじ】The Little Broomstickから生まれた魔法の冒険
本作は、イギリスの作家メアリー・スチュアートによる児童文学『The Little Broomstick』を原作としています。
日本では『小さな魔法のほうき』として知られる物語です。
米林監督と西村プロデューサーが原作を探していた際、西村がこの児童文学を持ち込んだことが映画化のきっかけになりました。
米林監督はインタビューで、ほうきに乗って飛ぶスピード感や自然の描写に、アニメーションとしての可能性を感じたことを説明しています。
メアリと魔女の花の基本情報| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | メアリと魔女の花 |
| 英語タイトル | Mary and The Witch's Flower |
| 公開日 | 2017年7月8日 |
| 上映時間 | 102分 |
| ジャンル | ファンタジー・冒険・アニメーション |
| 原作 | メアリー・スチュアート『The Little Broomstick』 |
| 監督 | 米林宏昌 |
| 脚本 | 米林宏昌・坂口理子 |
| プロデューサー | 西村義明 |
| 音楽 | 村松崇継 |
| 主題歌 | SEKAI NO OWARI「RAIN」 |
| 制作 | スタジオポノック |
| 配給 | 東宝 |
物語の主人公は、赤毛の少女メアリ・スミスです。
両親の都合で田舎の赤い館村に引っ越してきたメアリは、大叔母シャーロットの家で暮らし始めます。
好奇心旺盛な一方、何をしてもうまくいかず、自分に自信を持てない少女です。
ある日、近所の少年ピーターの猫たちを追いかけて森に入ったメアリは、珍しい花を発見します。
その花こそ、7年に一度しか咲かない魔女の花「夜間飛行」でした。
花の不思議な力によって、メアリは一時的に魔法を使えるようになります。
加えて、魔法のほうきに乗って雲海の向こうにある魔法世界へ飛び立ちます。
そこで彼女がたどり着いたのが、魔法使いたちが学ぶ最高学府「エンドア大学」です。
校長のマダム・マンブルチュークと魔法科学者ドクター・デイは、メアリの能力に強い関心を示し、大学への入学を認めます。
ところが、メアリが夜間飛行の存在について話したことで、状況が一変します。
大学の関係者には、魔女の花を利用した危険な実験を進める目的があったのです。
メアリがついた小さな嘘は、やがてピーターを巻き込む大事件へと発展します。
夜間飛行とは?7年に一度咲く魔女の花の意味夜間飛行は、映画全体を動かす重要な存在です。
その特徴は次のとおりです。
- 7年に一度だけ花を咲かせる。
- 魔女の国から盗み出された禁断の花である。
- 花の力によって、メアリは一時的に魔法を使えるようになる。
- 魔法のほうきを飛ばす力にも関係している。
- 魔法世界の危険な実験にも利用されようとしている。
英語原題では「Fly-by-Night」と呼ばれています。
「夜間飛行」という名前は、魔法のほうきで夜空を飛ぶ幻想的な世界観とも結びついています。
物語上の意味は、単に魔力を与える便利なアイテムではありません。
メアリが自分を特別な存在だと感じるきっかけであると同時に、借り物の力に依存する危うさを象徴しています。
花の力が永遠ではないからこそ、メアリは最後に自分自身の力と向き合うことになります。
エンドア大学とは?魔法と科学が交差する舞台エンドア大学は、雲海の上に存在する魔法世界の最高学府です。
魔法を学ぶ学生や研究者が集まる場所で、壮大な建物や不思議な生き物が登場します。
しかし、その華やかな外観とは裏腹に、大学の内部では危険な研究が行われています。
校長のマダム・マンブルチュークとドクター・デイは、夜間飛行の力を利用して、生き物に魔法の能力を与える実験を進めていました。
この設定には、知識や科学技術そのものが悪なのではなく、力を手に入れようとする人間の欲望が危険を生むというテーマがあります。
エンドア大学は、メアリの冒険の舞台であると同時に、物語の価値観を浮き彫りにする場所なのです。
【ネタバレ注意】メアリと魔女の花の結末はどうなる?物語の終盤では、ピーターがマダムたちの危険な実験に巻き込まれます。
メアリはピーターを救うため、再び魔法の世界へ向かいます。
しかし、彼女はすでに夜間飛行の力を失い始めており、魔法だけで問題を解決できる状況ではありません。
最後は、ピーターと協力して「すべての魔法を解く呪文」を発動させ、危険な実験を終わらせます。
その結果、変身させられていた生き物たちも解放され、魔法の力は失われていきます。
メアリとピーターは無事に帰還しますが、メアリはもう以前のような魔法の力を持っていません。
ここで重要なのは、彼女が魔法を失ったことを単なる敗北として描いていない点です。
冒険の始まりでは、メアリは特別な能力を持つことで自分の価値を感じていました。しかし、最後には魔法がなくても自分にはできることがあると気づきます。
本作の結末は、魔法を手に入れる物語ではなく、魔法を失った後に自分自身の価値を見つける物語として受け取ることができます。
【声優・登場人物一覧】杉咲花と神木隆之介ら豪華キャストの関係
『メアリと魔女の花』の魅力を支えているのが、実力派俳優を中心とした声優陣です。
主演の杉咲花と神木隆之介をはじめ、天海祐希、小日向文世、満島ひかり、大竹しのぶなど、幅広い世代に知られる俳優が参加しています。
主要キャラクターと声優一覧| キャラクター | 声優 | 役柄・特徴 |
|---|---|---|
| メアリ | 杉咲花 | 夜間飛行を発見する主人公 |
| ピーター | 神木隆之介 | メアリが出会う少年 |
| マダム・マンブルチューク | 天海祐希 | エンドア大学の校長 |
| ドクター・デイ | 小日向文世 | 魔法科学者 |
| 赤毛の魔女 | 満島ひかり | 夜間飛行の秘密を知る魔女 |
| フラナガン | 佐藤二朗 | ほうき小屋の番人 |
| ゼベディ | 遠藤憲一 | 赤い館の庭師 |
| バンクス | 渡辺えり | 赤い館のお手伝いさん |
| シャーロット | 大竹しのぶ | メアリの大叔母 |
メアリ役。好奇心旺盛で失敗も多い少女の、不安や喜び、成長を表現しています。
杉咲花は、米林監督の前作『思い出のマーニー』にも出演していました。
監督はインタビューで、メアリというキャラクターには、失敗したり嘘をついたりする一面があるため、観客に嫌われない魅力を持つ声が必要だったと説明しています。
その点で、杉咲花の声がメアリに合っていたことが起用の理由の一つでした。
神木隆之介が演じるピーターピーター役。メアリと出会い、物語の重要な事件に巻き込まれる少年です。
神木隆之介も米林監督作品への出演経験があります。
『借りぐらしのアリエッティ』では翔を演じており、米林監督との再タッグとなりました。
今回も少年役を担当し、メアリとの友情や冒険を支えています。
天海祐希・小日向文世らが演じる魔法世界の人物マダム・マンブルチューク役。エンドア大学の校長として、物語の緊張感を生み出します。
ドクター・デイ役。魔法を研究する科学者で、校長とともに物語の事件に関わります。
赤毛の魔女役。夜間飛行に関わる重要な秘密を握っています。
このほか、大竹しのぶがメアリの大叔母シャーロットを演じるなど、物語を彩る人物にも実力派の俳優が起用されています。
【ジブリ作品との比較】魔女の宅急便やアリエッティと何が違う?
『メアリと魔女の花』を観た人が、特に比較したくなるのが『魔女の宅急便』です。
魔女、ほうき、黒猫、少女の冒険という共通点があるため、作品の雰囲気が似ていると感じるのも自然です。
しかし、物語の中心にあるテーマは異なります。
『魔女の宅急便』との違い魔女として生まれたキキが、修業のために知らない街へ行き、仕事や人間関係を通して成長していく物語です。
メアリと魔女の花
普通の少女メアリが偶然魔女の力を手に入れ、予想外の事件に巻き込まれながら、自分自身の力を見つけていく物語です。
米林監督自身もインタビューで、両作品には魔女などの共通モチーフがある一方、物語の方向性は異なると説明しています。
キキは魔女としての才能を持ち、その能力を取り戻す物語。一方、メアリは一時的に借りた魔法を失った後、何ができるのかを描く物語です。
『借りぐらしのアリエッティ』との共通点『借りぐらしのアリエッティ』との関係で注目したいのは、米林監督の映像表現です。
どちらも自然や生活空間を丁寧に描き、登場人物の目線に合わせた世界づくりが特徴です。
ただし、『アリエッティ』が小人の暮らしを中心とする物語なのに対し、『メアリ』は魔法世界を舞台にした冒険ファンタジーです。
『思い出のマーニー』との違い『思い出のマーニー』は、登場人物の心情や人間関係を繊細に描いた作品です。
それに対して『メアリと魔女の花』は、魔法や空中飛行、追跡劇など、動きのある演出が多く取り入れられています。
西村プロデューサーも、米林監督のダイナミックなアニメーションを生かした作品にしたいという意図を、製作発表会見で語っています。
ジブリ出身スタッフだけで作られたわけではないここも要点です。
本作にはジブリ出身のクリエイターが多数参加していますが、全員がジブリ出身というわけではありません。
米林監督はアニメイトタイムズのインタビューで、プロダクションI.G出身のスタッフなど、異なる制作現場で経験を積んだクリエイターも参加したことを明かしています。
作画監督の稲村武志も、ジブリ作品に参加してきたアニメーターの一人です。
異なる制作経験を持つスタッフが集まったことで、従来のジブリ作品とは異なる動きや表現が加わりました。
【評判と口コミ】メアリと魔女の花は面白い?評価が分かれる理由
『メアリと魔女の花』の評判は、映像の美しさや冒険の楽しさを評価する声がある一方、ストーリーの展開や独自性について意見が分かれる傾向があります。
公開当時から、ジブリの新しい時代を担う作品として大きな期待を集めたことも、評価に影響したと考えられます。
映画レビューサイトの評価2026年時点で確認できるレビューサイトの掲載数値には、次のようなものがあります。
| レビューサイト | 掲載評価 | 評価の母数 |
|---|---|---|
| 映画.com | 2.9/5.0 | 442件 |
| KINENOTE | 64.6/100 | 813人 |
これらは各サイトに投稿された利用者評価であり、日本の観客全体を代表する統計ではありません。ただし、作品に対する反応を把握する参考材料にはなります。
高く評価されているポイント1. 背景美術と映像の美しさ
森の風景、花の色彩、空中に浮かぶエンドア大学など、幻想的な世界の表現は大きな魅力です。
手描きアニメーションならではの温かみがあり、細部まで描き込まれた背景も見どころです。
2. 子どもにも理解しやすい冒険物語
魔法の花を発見し、ほうきで飛び、魔法の大学へ向かう展開は、ファンタジー映画として分かりやすい構成です。
難解な設定に頼らず、主人公の行動を中心に物語が進むため、家族で楽しみやすい作品です。
3. 豪華なキャスト陣
杉咲花、神木隆之介、天海祐希らの出演も注目されました。
特に、登場人物ごとに異なる声の表現が、魔法世界の個性的なキャラクターを支えています。
評価が分かれるポイント一方、批判的な意見として取り上げられやすいのは次の点です。
- ジブリ作品を思わせる演出や設定が多く、独自性が弱いと感じる。
- 登場人物や世界観の説明が十分でないと感じる場面がある。
- 物語の展開が速く、キャラクターの心理描写が物足りない。
- 終盤の展開に対して、もう少し丁寧な説明がほしい。
CINEMAS+の公開当時の映画コラムでも、王道ファンタジーとしての楽しさを評価する見方と、過去のジブリ作品に似ているという批判的な見方の両方が紹介されていました。
【プロの結論】この作品をどう評価すべきか『メアリと魔女の花』を評価する際には、ジブリの後継作品という期待だけで判断しないことが大切です。
本作は、ジブリという既存のブランドをそのまま引き継いだ作品ではありません。
制作体制を失ったクリエイターたちが、新しい会社を設立し、異なる経験を持つスタッフを集めて作り上げた映画です。
そのため、過去のジブリ作品と比較すると、演出やストーリーの完成度に違いを感じる部分もあります。
一方で、米林監督が得意とする躍動感のある映像、自然の描写、手描きアニメーションの表現には、本作ならではの魅力があります。
おすすめできるのは、魔法や冒険を素直に楽しみたい人、映像美を重視する人、子どもと一緒にファンタジー映画を観たい人です。
反対に、宮崎駿作品のような独特の世界観や、複雑な心理描写、緻密に積み上げられた物語を最優先する人は、期待との違いを感じる可能性があります。
作品単体の魅力と、ジブリ作品との比較を分けて鑑賞することが、満足度を高めるポイントです。
【よくある質問】メアリと魔女の花とジブリに関するFAQ
Q1:メアリと魔女の花はジブリ作品ですか?
A1:いいえ。スタジオポノックが制作した作品です。ただし、米林宏昌監督や西村義明プロデューサーなど、ジブリ出身のクリエイターが中心となっています。
Q2:メアリと魔女の花はどこの会社が制作しましたか?
A2:2015年設立のスタジオポノックです。本作は同社の長編アニメーション第1作として制作されました。
Q3:メアリと魔女の花の監督は誰ですか?
A3:米林宏昌です。『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』も手がけています。
Q4:メアリと魔女の花の原作は何ですか?
A4:イギリスの作家メアリー・スチュアートによる児童文学『The Little Broomstick』です。
Q5:夜間飛行とは何ですか?
A5:7年に一度咲く不思議な花です。魔女の花とも呼ばれ、メアリが一時的に魔法を使えるようになる重要なアイテムです。
Q6:エンドア大学とは何ですか?
A6:魔法世界にある最高学府です。マダム・マンブルチュークが校長を務め、ドクター・デイらが研究を行っています。
Q7:メアリと魔女の花の主人公の声優は誰ですか?
A7:メアリ役は杉咲花、ピーター役は神木隆之介です。そのほか、天海祐希、小日向文世、満島ひかり、佐藤二朗、遠藤憲一、渡辺えり、大竹しのぶらが出演しています。
Q8:メアリと魔女の花の公開日はいつですか?
A8:2017年7月8日です。東宝配給で全国公開されました。
Q9:メアリと魔女の花と魔女の宅急便は同じ世界の話ですか?
A9:いいえ。別々の作品です。魔女や黒猫、ほうきなど共通するモチーフはありますが、登場人物や物語の設定に直接的なつながりはありません。
Q10:メアリと魔女の花の最後はどうなりますか?
A10:メアリとピーターが協力して危険な魔法の実験を終わらせます。メアリは魔法の力を失いますが、自分自身の勇気と行動によって困難を乗り越え、日常へと戻ります。
『メアリと魔女の花』は、スタジオジブリの作品ではありません。
2015年に西村義明が設立したスタジオポノックが制作し、2017年7月8日に公開した長編アニメーション映画です。
しかし、ジブリとの関係を切り離して考えることもできません。
米林宏昌監督は『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』で経験を積み、西村義明プロデューサーもジブリ作品の制作に携わってきました。加えて、多くのジブリ出身クリエイターが新しい制作環境に集まりました。
作品を深く理解するために押さえておきたいのは、次の3点です。
1. 制作会社はスタジオポノック。 ジブリとは別の会社が制作した作品である。
2. ジブリとの関係はクリエイターと制作理念にある。 監督やプロデューサー、参加スタッフの経験が映像表現に生かされている。
3. 物語の中心はメアリ自身の成長。 魔法の力を得ることよりも、その力を失った後に何ができるかが重要なテーマになっている。
2026年現在、本作はスタジオポノックの出発点を知るうえでも重要な映画です。
ジブリ作品に似ているかどうかだけで判断するのではなく、米林監督が新しい環境で何を描こうとしたのかに注目すると、映像や物語に込められた意図がより鮮明に見えてきます。
『メアリと魔女の花』は、ジブリのコピーではなく、ジブリで培った経験を新しい映画づくりへつなげようとしたクリエイターたちの挑戦を映し出す作品なのです。
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