東京ヤクルトスワローズの契約更改が、2026年オフの注目テーマになっている。2026年11月2日時点では、2027年度の契約更改について球団から具体的な開始日程は発表されていない。前年の2025年オフは11月5日に契約更改の公式発表が始まっており、今オフも11月上旬から中旬にかけて動き出すかが注目される。
2026年度の推定年俸では、山田哲人が球団トップの5億円を維持。石山泰稚と荘司宏太が3000万円増、小川泰弘が2100万円減となった。一方、2026年シーズン終了後には田口麗斗らへの戦力外通告もあり、2027年のチーム編成は大きな転換期を迎えている。
【最新情報】ヤクルトの2027年度契約更改はいつ始まる?

2026年11月2日時点で、東京ヤクルトスワローズから2027年度の契約更改開始日について正式な発表は確認されていない。
ただし、前年の動きを見ると、おおよその時期は予想できる。2025年オフには11月5日に若手選手らの契約更改が発表され、その後、11月17日、20日、26日、28日などに交渉結果が順次公表された。
したがって、2026年オフも11月上旬以降に若手や育成選手から交渉が始まり、主力選手の契約更改が11月下旬から12月にかけて進む展開が考えられる。ただし、これは前年の日程を参考にした見通しであり、2027年度の確定日程ではない。
2026年11月2日時点の交渉進捗スポーツナビの東京ヤクルト契約更改一覧では、2026年シーズンの成績を基にした2027年度の交渉について、各選手が未交渉として表示されている。また、11月1日時点の契約更改集計でも、ヤクルトは支配下選手58人中0人が更改済みとなっている。
つまり、2026年度の年俸が確定していることと、2027年度の契約交渉が進んでいることは別問題だ。現在の年俸ランキングを2027年度の確定年俸として扱わないことが大切になる。
2027年度契約更改の見通し- 11月上旬~中旬:若手・育成選手を中心に交渉開始の可能性
- 11月下旬:中堅選手や主力選手の交渉が本格化する可能性
- 12月:主力の年俸増減や複数年契約の動向に注目
- 12月以降:未更改選手の交渉継続や契約保留の動きに注目
なお、NPBの契約保留選手名簿は原則として11月30日以前に提出され、12月2日に公示される。この制度上の日程と、個々の選手が契約更改を行う日程は区別して考える必要がある。
【2026年度版】ヤクルト選手別推定年俸ランキング一覧
2026年度の東京ヤクルトスワローズで最も高い推定年俸を受け取っていたのは、内野手の山田哲人だ。
日刊スポーツなどの報道を基にした2026年度の年俸ランキングでは、山田哲人が5億円でトップ。2位は田口麗斗の1億7500万円、3位は中村悠平の1億5000万円となっている。
以下は、日本人の支配下選手を中心にまとめた2026年度の推定年俸と、前年からの増減額だ。金額は万円単位で、球団が公表した確定金額ではなく、契約更改報道に基づく推定値である。外国人選手と育成選手はランキングの対象外としている。
2026年度の主な選手の年俸比較出典:日刊スポーツの2026年度年俸ランキング、デイリースポーツの契約更改集計。金額は推定。単位は万円。
球団内の年俸格差から見える特徴ランキングを見ると、山田哲人の5億円と、若手選手の数百万円台には大きな開きがある。これは長年の実績や複数年契約の有無、チーム内での役割などが異なるためだ。
また、1億円以上の選手だけを見れば、山田、田口、中村、石山という実績ある選手が上位を占めている。一方、3000万~5000万円のゾーンには、荘司、奥川、内山、古賀など、今後のチームを担う世代が並ぶ。
ただし、田口麗斗は2026年9月29日に来季の契約を結ばないと通告されている。1億7500万円はあくまで2026年度の推定年俸であり、2027年度のヤクルトの年俸ランキングに残ることを意味しない。
【年俸アップ・ダウン】石山、荘司、小川の契約更改を分析
2026年度の契約更改で特に目立ったのが、投手陣の年俸増減だ。
日刊スポーツの集計によると、最大増額は石山泰稚と荘司宏太の3000万円。最大減額は小川泰弘の2100万円だった。支配下選手のうち、年俸アップは28人、現状維持は8人、ダウンは15人となっている。
石山泰稚:9000万円から1億2000万円へ石山泰稚は3000万円増の1億2000万円で契約を更改した。増額幅は球団トップタイだ。
長年にわたりブルペンを支えてきた実績が評価された形だが、2026年シーズンは球団公式選手データで一軍登板記録が確認できない。2027年度の交渉では、過去の実績だけでなく、コンディションや今後の起用可能性も焦点になる。
前年の大幅増額と翌年の稼働状況を切り分けて見ることが、石山の契約更改を理解するポイントだ。
荘司宏太:1200万円から4200万円へ荘司宏太も3000万円増の4200万円となった。増額率は250%で、2026年度のヤクルトではアップ率トップだった。
大きな評価につながったのは2025年シーズンの活躍だ。45試合に登板し、防御率1.05、28ホールドを記録。左の中継ぎとして重要な役割を果たした。
一方、2026年シーズンは25試合の登板で防御率4.73。前年から数字を落としており、2027年度の査定では安定感の回復が重要なテーマになる。
小川泰弘:1億1000万円から8900万円へ小川泰弘は2100万円減の8900万円で契約を更改した。減額幅は2026年度の球団ワーストだった。
2025年シーズンは13試合の登板で4勝5敗、防御率3.68。かつて先発ローテーションの中心だった実績を持つ一方、登板数が限られたことも年俸に影響したと考えられる。
さらに2026年シーズンは8試合の登板で1勝5敗、防御率5.49。2027年度の契約交渉では、先発としての復調や年間を通じた稼働が焦点となりそうだ。
その他の主な年俸アップ・ダウン選手増額組では星知弥が2800万円増の5600万円、大西広樹が2600万円増の9000万円、吉村貢司郎が2500万円増の7500万円となった。
野手では内山壮真が2200万円増の4400万円、古賀優大が1650万円増の3000万円、岩田幸宏が1700万円増の2700万円と大きく評価を上げている。
減額組では長岡秀樹が1700万円減の7500万円、清水昇が1500万円減の7500万円、塩見泰隆が1400万円減の4300万円となった。
このように、契約更改は単純なチーム順位だけで決まるものではない。出場数、個人成績、役割、故障による離脱、前年までの実績など、複数の要素が関係する。
【2026年最新】ヤクルトで来季契約を結ばない選手・戦力外一覧
2026年オフのヤクルトでは、2027年シーズンに向けた選手整理も進んでいる。
9月29日には青柳晃洋、田口麗斗ら6選手への戦力外通告が報じられ、10月26日には小澤怜史、茂木栄五郎、北村恵吾の3選手に来季の契約を結ばない旨を通告したと球団が発表した。
さらに10月29日には8選手に自由契約の通告が行われた。これらを合わせると、9月29日以降に来季の契約に関する通告が確認された選手は17人となる。
9月29日:6選手- 青柳晃洋(投手)
- 田口麗斗(投手)
- 山野辺翔(内野手)
- 長谷川宙輝(投手)
- 沼田翔平(投手)
- 根岸辰昇(育成・内野手)
田口は2023年に守護神として33セーブを記録した実績を持つ左腕。2026年シーズンは14試合の登板にとどまり、9月29日に戦力外通告を受けた。現役続行を希望しており、プエルトリコのウインターリーグへの参加も報じられた。
青柳も阪神時代に最多勝などのタイトルを獲得した実績を持つ投手だが、2026年は一軍登板がなかった。
10月26日:3選手- 小澤怜史(投手)
- 茂木栄五郎(内野手)
- 北村恵吾(内野手)
球団公式発表によると、3選手には来季の契約を行わない旨が通告された。
小澤は2024年に40試合に登板し、防御率2.55を記録した投手。茂木は楽天からFAで加入した内野手で、北村は2025年に46試合へ出場していた。いずれも2026年シーズンは出場機会が限られていた。
10月29日:8選手が自由契約東京ヤクルトスワローズは10月29日、以下の8選手に自由契約とする旨を通告したと公式発表した。
- 坂本拓己(投手)
- 竹山日向(投手)
- 西濱勇星(投手)
- 翔聖(投手)
- 佐藤琢磨(投手)
- 中川拓真(捕手)
- 遠藤成(内野手)
- 髙野颯太(内野手)
このうち坂本や竹山などは育成契約の打診が報じられている。自由契約という発表だけで、選手としての活動がすべて終了したと判断することはできない。他球団への移籍や育成契約への移行など、その後の進路も確認する必要がある。
石川雅規は2026年限りで現役引退戦力外通告とは別に、石川雅規は2026年9月2日に今季限りでの現役引退を発表した。
2002年の入団から25年間ヤクルトでプレーし、昨季まで24年連続勝利というプロ野球記録を持つ左腕だった。2026年度の推定年俸は3200万円。2027年の契約更改対象からは外れることになる。
【プロ野球の仕組み】契約更改の評価基準と交渉の流れ
契約更改とは、球団と選手が翌シーズンの契約条件を話し合い、年俸や契約内容を決める手続きだ。
一般的にはシーズン終了後、選手が球団事務所などで交渉し、提示された条件に合意すれば契約を更新する。交渉後に報道陣へ年俸や評価について説明する選手も多い。
年俸査定で重視される主なポイントヤクルトに限らず、プロ野球の契約更改では、主に次のような要素が評価材料になる。
- 個人成績: 打率、本塁打、打点、勝利数、防御率、セーブ、ホールドなど
- 出場機会: 一軍登録日数、出場試合数、投球回数、打席数など
- チームへの貢献: 守備、走塁、リリーフや先発などの役割、勝利への貢献
- コンディション: 故障や離脱の状況、シーズンを通じた稼働実績
- 将来性: 年齢、成長度、過去の実績、今後期待される役割
たとえば、荘司宏太の2025年の防御率1.05、28ホールドという実績は、大幅増額を理解するうえで分かりやすい材料だ。一方、登板機会が減った小川泰弘や長岡秀樹は、前年の実績に対して年俸が減額された。
ただし、球団内部の詳細な査定配点や評価会議の内容は一般に公開されていない。報道された成績と年俸の増減は、評価の結果を読み解く材料ではあるが、内部の査定基準そのものと同一ではない。
年俸の減額制限はどうなっている?日本プロフェッショナル野球協約第92条には、次年度の選手契約を結ぶ場合の参稼報酬の減額制限が定められている。
基本的なルールは次のとおりだ。
- 前年度の年俸が1億円を超える選手:減額は原則40%まで
- 前年度の年俸が1億円以下の選手:減額は原則25%まで
- 選手本人が同意した場合:上記の制限を超える減額も可能
たとえば、年俸1億2000万円の選手なら、本人の同意がない場合、原則として最大4800万円までの減額となる。
これは減額の上限を定める制度であり、年俸が必ず一定額以上になるという最低保証ではない。また、交渉で年俸について合意できない場合には、NPBの参稼報酬調停制度を利用することもできる。
【2027年度の注目選手】山田哲人・小川泰弘らの今後を予想
2027年度の契約更改で注目したいのは、2026年度の年俸ランキング上位にいる選手たちが、今シーズンどのような結果を残したかという点だ。
山田哲人:5億円の大型契約と復活への期待山田哲人は2026年度も推定年俸5億円で球団トップだった。
山田は2020年に2021年からの7年総額約40億円の大型契約を結んでおり、2026年は7年契約の6年目に当たる。したがって、2027年はこの契約の最終年となる見通しだ。
2026年シーズンは30試合に出場し、打率.268、2本塁打、6打点。出場機会が限られた一方、限られた試合では打率を残した。球団の歴代本塁打記録を更新してきた中心選手として、2027年の活躍にも期待が集まる。
山田の場合は通常の単年契約選手と異なり、既存の長期契約の条件も踏まえて動向を見る必要がある。
小川泰弘:先発ローテーション復帰が焦点小川泰弘は2026年度の推定年俸が8900万円。2026年シーズンは8試合の登板で1勝5敗、防御率5.49だった。
チームの先発陣を長年支えてきた実績は大きいものの、2027年度に向けては安定した投球と登板数の回復が課題となる。年齢や過去の実績だけでなく、実際にどれだけ一軍で貢献できるかが注目される。
荘司宏太:前年の大幅アップを維持できるか荘司宏太は2025年に大きく飛躍し、2026年度の年俸が4200万円まで上昇した。しかし、2026年シーズンは防御率4.73と苦戦した。
若い左腕として将来性があるだけに、2027年度の契約更改では再び安定した投球を取り戻せるかが重要になる。前年の実績だけでなく、直近の成績をどう評価されるかに注目したい。
球団全体の成績も2027年の査定に影響NPBの公式記録によると、ヤクルトの2026年シーズンは61勝80敗2分、勝率.433のセ・リーグ5位で全日程を終了した。
チーム打率は.236、防御率は3.68。失点568に対して得点は449で、投打の両面に課題を残したシーズンだった。
この結果を踏まえると、2027年度の契約更改では、個々の選手の年俸だけでなく、若手の育成、投手陣の再整備、主力選手のコンディション管理なども重要なテーマになる。池山体制でチームがどのような選手構成を目指すのかも、オフシーズンの見どころだ。
【契約更改ヤクルト】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ヤクルトの2027年度契約更改はいつから始まりますか?
A1:2026年11月2日時点で、球団から正式な開始日は発表されていない。前年の2025年オフは11月5日に最初の公式発表があったため、2026年も11月上旬以降の動きが注目される。
Q2:2026年度のヤクルトで最も年俸が高い選手は誰ですか?
A2:山田哲人だ。推定年俸は5億円で、球団内トップ。2021年からの7年契約を結んでおり、2027年は契約最終年に当たる。
Q3:石山泰稚と荘司宏太の年俸はいくらですか?
A3:2026年度の推定年俸は、石山泰稚が1億2000万円、荘司宏太が4200万円。両選手とも前年から3000万円増となった。
Q4:田口麗斗の年俸は1億7500万円ですか?
A4:1億7500万円は2026年度の推定年俸だ。ただし、田口は2026年9月29日にヤクルトから来季の契約を結ばないと通告されており、2027年度のヤクルトの契約選手ではない。
Q5:プロ野球の契約更改で発表される年俸は公式金額ですか?
A5:一般に報道される年俸は推定金額だ。球団が正式な年俸額を公表しないケースが多く、選手の会見や取材報道を基に各社が推定している。出来高契約などが別に設定されている場合もある。
東京ヤクルトスワローズの2027年度契約更改は、2026年11月2日時点で正式な開始日が発表されていない。前年の実績を踏まえれば11月上旬から中旬にかけて交渉が動き出す可能性がある。
2026年度の年俸ランキングでは山田哲人が5億円でトップ。石山泰稚と荘司宏太が3000万円増、小川泰弘が2100万円減となり、選手ごとの評価の違いが表れた。
一方、2026年オフには田口麗斗、青柳晃洋、小澤怜史らへの戦力外通告や契約終了の発表が相次ぎ、石川雅規も現役引退を決断した。2027年のチーム編成は、単なる年俸の増減だけでは語れない大きな変化を迎えている。
今後の情報を追う際は、次の3点を確認したい。
- 球団公式発表による契約更改の日程と選手のサイン状況
- 報道ベースの推定年俸と、前年からの増減額
- 戦力外・自由契約・引退・育成再契約などの選手の進路
特に山田哲人の長期契約、小川泰弘ら先発陣の復調、若手投手の評価は、2027年度のヤクルトを占う要点になる。契約更改の最新情報は、球団発表と報道各社の情報を照らし合わせながら確認していきたい。