映画監督の行定勲(ゆきさだ・いさお)氏は、『GO』『世界の中心で、愛をさけぶ』『パレード』『リバーズ・エッジ』など、ジャンルの異なる話題作を世に送り出してきた日本を代表する映画監督の一人だ。熊本県熊本市出身で、2002年には映画『GO』で第25回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞。恋愛映画のヒットメーカーという印象が強い一方、青春映画、社会派ドラマ、群像劇、サスペンスまで幅広く手がけている。
2025年12月19日には、スピッツの名曲を原案・主題歌とする映画『楓』を公開。さらに2026年は、俳優・中島歩が出演する新CM「Leは男」篇の演出や、故郷・熊本での復興映画祭、映画を通じた地域支援にも取り組んでいる。58歳を迎えた現在も、映画館のスクリーンにとどまらない活動を続けている。
【行定勲のプロフィール】読み方・年齢・熊本出身の経歴を解説

行定勲の読み方は「ゆきさだ・いさお」。1968年8月3日生まれで、2026年11月現在58歳。熊本県熊本市出身の映画監督・演出家だ。
熊本県立第二高等学校を卒業後、東放学園映画専門学校に進学。在学中から映像制作会社で仕事を始め、映画制作の現場で経験を積んだ。テレビ番組の助監督を経験したほか、林海象監督や岩井俊二監督の作品にも参加している。
助監督として携わった作品には、林海象監督の『我が人生最悪の時』や、岩井俊二監督の『スワロウテイル』などがある。映像の構成や人物の見せ方を現場で学んだ経験は、その後の監督作品にもつながっている。
1997年の監督デビューから『GO』の成功まで1997年、行定監督は映画『OPEN HOUSE』で長編映画の監督を務めた。同作は監督としての出発点となった作品であり、2000年公開の『ひまわり』が初の劇場公開作品となる。
『ひまわり』は第5回釜山国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞。国内での知名度が大きく高まる転機となったのが、2001年公開の『GO』だった。
金城一紀の直木賞受賞小説を原作とし、宮藤官九郎が脚本を担当、窪塚洋介が主演した『GO』は、アイデンティティーや社会的な境界、若者の葛藤を描いた作品。行定監督は同作で第25回日本アカデミー賞最優秀監督賞を獲得し、一躍注目を集めた。
行定勲のプロフィール一覧- 名前:行定勲(ゆきさだ・いさお)
- 生年月日:1968年8月3日
- 年齢:58歳(2026年11月現在)
- 出身地:熊本県熊本市
- 出身高校:熊本県立第二高等学校
- 進学先:東放学園映画専門学校
- 職業:映画監督・演出家
- 監督デビュー:1997年『OPEN HOUSE』
- 初の劇場公開作品:2000年『ひまわり』
- 代表的な受賞:第25回日本アカデミー賞最優秀監督賞
これらの経歴は、FMKの公式番組プロフィールや映画情報データベースに掲載されている。特に熊本との関係は、単なる出身地という枠を超え、後年の映画制作や地域活動にも深く結びついている。
【行定勲の代表作・映画一覧】『GO』から『リバーズ・エッジ』まで
行定勲の映画作品を振り返ると、青春、恋愛、喪失、社会的な孤立、人間関係の不安定さなど、人物の内面に焦点を当てた作品が多い。
特に評価を確立したのが『GO』と『世界の中心で、愛をさけぶ』。その後は吉田修一原作の『パレード』、岡崎京子原作の『リバーズ・エッジ』など、原作の持つ世界観を映像へ落とし込む作品でも評価を得ている。
代表作と受賞歴を年代順に整理| 年代 | 作品・出来事 | 主な実績・見どころ |
|---|---|---|
| 1997年 | 『OPEN HOUSE』 | 長編映画の監督デビュー作 |
| 2000年 | 『ひまわり』 | 初の劇場公開作品。釜山国際映画祭国際批評家連盟賞 |
| 2001年 | 『GO』 | 第25回日本アカデミー賞最優秀監督賞 |
| 2004年 | 『世界の中心で、愛をさけぶ』 | 興行収入85億円を記録。第28回日本アカデミー賞優秀監督賞 |
| 2010年 | 『パレード』 | ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞 |
| 2018年 | 『リバーズ・エッジ』 | ベルリン国際映画祭パノラマ部門で国際批評家連盟賞 |
| 2020年 | 『劇場』『窮鼠はチーズの夢を見る』 | 演劇と恋愛を題材にした人間ドラマ |
| 2023年 | 『リボルバー・リリー』 | 綾瀬はるか主演のアクション作品 |
| 2025年 | 『楓』 | スピッツの楽曲を原案・主題歌とした恋愛映画 |
受賞歴で特に押さえておきたいのは、日本アカデミー賞とベルリン国際映画祭での評価だ。日本アカデミー賞公式の受賞結果では、『GO』が第25回の最優秀監督賞に選ばれている。一方、『世界の中心で、愛をさけぶ』は第28回の優秀監督賞であり、最優秀監督賞と混同しないことが大切だ。
また、『パレード』は2010年の第60回ベルリン国際映画祭で、『リバーズ・エッジ』は2018年の第68回ベルリン国際映画祭で、それぞれ国際批評家連盟賞を受賞している。国内の興行的成功だけでなく、国際的な批評の場でも評価されてきた監督だ。
行定勲が監督した長編映画一覧FMKの公式プロフィールに掲載されている長編映画を年代順に
- 1997年:『OPEN HOUSE』
- 2000年:『ひまわり』『閉じる日』
- 2001年:『贅沢な骨』『GO』
- 2002年:『ロックンロール・ミシン』
- 2003年:『Seventh Anniversary』
- 2004年:『きょうのできごと a day on the planet』『世界の中心で、愛をさけぶ』
- 2005年:『北の零年』『春の雪』
- 2007年:『遠くの空に消えた』『クローズド・ノート』
- 2009年:『今度は愛妻家』
- 2010年:『パレード』
- 2012年:『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』
- 2014年:『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』『真夜中の五分前』
- 2016年:『ピンクとグレー』『ジムノペディに乱れる』
- 2017年:『ナラタージュ』
- 2018年:『リバーズ・エッジ』
- 2020年:『劇場』『窮鼠はチーズの夢を見る』
- 2023年:『リボルバー・リリー』
- 2025年:『楓』
このほか、短編・中編映画、テレビドラマ、ウェブドラマ、ミュージックビデオなども手がけている。映画館向けの長編作品だけで監督のキャリアを捉えると、実際の活動領域を見落としてしまう。
『GO』と『世界の中心で、愛をさけぶ』は何が違う?『GO』は、若者のアイデンティティーや社会的な偏見を背景にした青春ドラマだ。主人公の内面にある怒りや戸惑いを、テンポのよい会話やエネルギッシュな映像で描き出している。
一方、『世界の中心で、愛をさけぶ』は、恋愛と喪失、記憶を中心に据えた作品。片山恭一の小説を原作に、森山未來と長澤まさみらが出演し、過去と現在を交錯させながら、失われた時間と向き合う人物の心情を映し出した。
同じ監督の作品でありながら、前者は社会と個人の衝突、後者は個人の記憶と感情に重点を置く。この振れ幅こそ、行定勲の監督としての強みだ。
【行定勲の映画演出の特徴】恋愛だけではない人間描写の魅力
行定勲の映画を理解するうえで注目したいのは、派手な出来事そのものよりも、出来事の前後にある人物の感情や人間関係を丁寧に映し出す姿勢だ。
1.何気ない日常からドラマを生み出す行定監督はインタビューで、映画づくりについて「ドラマチックなものに興味がないんです」と語っている。
これは、映画にドラマ性が不要という意味ではない。日常の小さな出来事や、普段なら見逃してしまうような人間の反応にも十分な物語性があるという考え方だ。
大きな事件や感情的な台詞を連続させるのではなく、人物の表情、視線、沈黙、何気ない会話によって心の動きを伝える。こうした演出は『きょうのできごと』や『今度は愛妻家』などにも見られる。
2.登場人物の関係性を多面的に描く『パレード』は、マンションで共同生活を送る若者たちの人間関係を描いた群像劇だ。表面上は平穏に見える共同生活の裏側に、それぞれの孤独や秘密、他者との距離感が存在している。
一人の主人公だけを中心に置くのではなく、複数の人物の視点から物語を構築することで、観客は同じ出来事を異なる角度から見つめることになる。
この構造は、人物同士の関係性が少しずつ変化していく過程を楽しむ行定作品の特徴の一つだ。
3.美しい映像の裏側にある不安や孤独『世界の中心で、愛をさけぶ』のような感動的な恋愛映画だけでなく、『リバーズ・エッジ』のような不安定で緊張感のある青春映画も撮れる点は、行定監督の重要な個性だ。
『リバーズ・エッジ』は岡崎京子の漫画を原作とし、二階堂ふみ、吉沢亮らが出演。若者たちが抱える欲望や孤独、現実への違和感を描いている。
ベルリン国際映画祭のパノラマ部門で上映され、国際批評家連盟賞を受賞したことからも、単純な青春映画や恋愛映画として分類できない作品であることが分かる。
4.原作や楽曲の世界観を映像に変換する行定監督は、小説や漫画を原作とする映画を数多く手がけてきた。金城一紀の『GO』、吉田修一の『パレード』、岡崎京子の『リバーズ・エッジ』などが代表例だ。
原作の筋書きをなぞるだけでなく、映像ならではの表情や空間、時間の流れによって登場人物の感情を再構成する。その手法は、2025年公開の『楓』にも受け継がれている。
つまり、行定勲の映画は恋愛ジャンルだけでなく、原作の魅力を生かした人物ドラマや、社会の中で孤立する人間を描く作品にも注目する価値がある。
【2025年最新作『楓』】スピッツの名曲を映画化した作品の魅力
行定勲監督の2025年の長編映画として注目されたのが、映画『楓』だ。2025年12月19日に全国公開され、原案・主題歌にはスピッツの名曲「楓」が採用された。
脚本は髙橋泉。配給は東映とアスミック・エース。主演は福士蒼汰と福原遥で、宮沢氷魚、石井杏奈、宮近海斗(Travis Japan)、大塚寧々、加藤雅也らが出演している。
映画『楓』の基本情報- 作品名:『楓』
- 公開日:2025年12月19日
- 監督:行定勲
- 脚本:髙橋泉
- 原案・主題歌:スピッツ「楓」
- 音楽:Yaffle
- 出演:福士蒼汰、福原遥、宮沢氷魚、石井杏奈、宮近海斗、大塚寧々、加藤雅也
- 上映時間:120分
- 配給:東映、アスミック・エース
物語の中心となるのは、福士蒼汰演じる須永涼と、その双子の弟・恵、そして福原遥演じる木下亜子だ。
恵と亜子は恋人同士として幸せな時間を過ごしていた。しかし、ニュージーランドでの事故によって恵が亡くなってしまう。大きなショックを受けた亜子の前に現れた涼は、ある事情から亡くなった弟のふりを続けることになる。
弟の恋人を守ろうとする涼と、彼の正体を知らない亜子。二人の関係は、単純な恋愛感情だけでは整理できない複雑なものへと変化していく。
宮沢氷魚演じる梶野、石井杏奈演じる日和、宮近海斗演じる雄介ら、周囲の人物も物語に関わっていく。
なぜスピッツの「楓」が映画の原案になったのか映画の大きな特徴は、既存の楽曲を単なる主題歌として使用するのではなく、物語の原案として採用している点だ。
スピッツの「楓」は、別れや記憶、大切な人への思いを感じさせる楽曲として長く親しまれてきた。行定監督が得意とする喪失や再生、人間の繊細な感情を描くテーマとも親和性が高い。
楽曲の世界観をどのように独立した映画の物語へ変換するか。ここに『楓』を鑑賞する際の大きなポイントがある。
また、本作は小説の実写化ではなく、スピッツの楽曲を原案として髙橋泉がオリジナル脚本を書き下ろした作品だ。この違いを理解しておくと、原曲と映画の関係をより正確に捉えられる。
【行定勲の2026年最新活動】CM・熊本復興映画祭・地域支援の現在
2026年の行定勲は、映画監督としての新作制作だけでなく、CM演出、ラジオ番組、故郷・熊本に関わる活動にも取り組んでいる。
2026年10月公開の新CM「Leは男」篇2026年10月、行定監督が演出を手がけた新CM「Leは男」篇が公開された。メンズコンディショニングサロン「ル・パルレ」のCMで、俳優の中島歩が出演している。
CMは2026年10月9日に公開され、テレビ放映は10月10日から関東・関西エリアで開始された。
映像の特徴は、60~70年代の映画美学を思わせるモノクロームを基調とした演出だ。現代社会を生きるビジネスパーソンの疲労や葛藤を、中島歩の抑制された演技と静かな映像で表現している。
行定監督の映画作品に通じる、過度な装飾を避けて人物の内面を浮かび上がらせる表現が、短い広告映像にも生かされている。
さらに10月14日には制作の裏側を語るインタビュー動画が公開され、10月16日には公式サイトでも演出意図や中島歩の魅力について紹介された。映画監督の映像表現が広告分野でどのように活用されるかを知るうえでも興味深い仕事だ。
くまもと復興映画祭2026での活動行定監督と熊本の関係を語るうえで欠かせないのが、2017年に始まった「くまもと復興映画祭 powered by 菊池映画祭」だ。
行定監督は同映画祭のディレクターを務めており、熊本を舞台にした映画制作や、映画を通じた地域の魅力発信に携わってきた。
2026年の映画祭は10月9日から11日まで開催された。10月9日の前夜祭は熊本市中央区の花畑広場で行われ、行定監督作品『うつくしいひと』などが上映された。
熊本市の公式発表によると、前夜祭では熊本地震10年ドキュメンタリー『揺れの記憶』の特別上映やトークセッションも実施。行定監督のほか、熊本市長らが登壇した。
映画祭本編では『贅沢な骨』や『GO』などの作品も上映され、監督や出演者によるトークイベントが行われた。過去の作品を再上映するだけでなく、映画をきっかけに熊本と観客をつなぐ場になっている。
2016年の熊本地震と『うつくしいひと』シリーズ行定監督の熊本支援活動を理解するうえで重要なのが、短編映画『うつくしいひと』と続編『うつくしいひと サバ?』だ。
『うつくしいひと』は、熊本出身の俳優やスタッフが参加し、熊本の風景を舞台に制作された作品。2016年4月の熊本地震が起きる前に撮影されていたため、地震によって大きく変わった熊本城や街並みの姿を映像として残すことになった。
その後、行定監督は震災後の熊本を舞台とした『うつくしいひと サバ?』も制作。被災した街の風景や人々の感情を映画に記録するという取り組みを続けてきた。
2016年の地震直後には、同郷の俳優・高良健吾らと給水活動を行ったことも報じられている。映画制作だけでなく、故郷の復興に向けた具体的な行動にも関わってきた。
2026年7月の熊本地震とチャリティー上映2026年7月28日には、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、宇城市と氷川町で最大震度7を観測した。2016年の熊本地震から10年という節目の年に、再び大きな被害が発生した。
同年8月30日には、行定監督と高良健吾が都内で開催された令和8年熊本地震の復興チャリティー上映会に出席。映画『うつくしいひと』を通じて、故郷の支援につながる活動を行った。
映画祭やチャリティー上映は、映画を上映して終わるイベントではない。震災の記憶を共有し、地域外の人々に熊本の現状を伝え、継続的な関心を生み出す役割を担っている。
FMK「月刊行定勲」も21年目に突入熊本との継続的な接点として、FMK(エフエム・クマモト)のラジオ番組「月刊行定勲」もある。
同番組は毎月1回、55分の生放送で映画や文化について発信するプログラム。2026年には放送21年目に突入している。
FMKの番組情報では、2026年11月6日(金)20時から20時55分までの放送予定が掲載されている。映画監督としての活動に加え、地元のラジオを通じた交流も長く続いている。
【プロの結論】行定勲の映画を見るなら何から始めるべきか
行定勲の作品を初めて見る人におすすめしたいのは、代表作を公開順に追うことだけではない。作品ごとに異なる演出の方向性を比較することだ。
まず『GO』を見れば、社会的なテーマと青春のエネルギーを融合させる力が分かる。次に『世界の中心で、愛をさけぶ』を見ると、記憶や喪失を恋愛ドラマとして描く手腕が理解できる。
さらに『パレード』や『リバーズ・エッジ』まで見ると、行定監督が単に感動的な恋愛映画を撮る監督ではないことが見えてくる。
行定勲の映画が向いている人- 登場人物の心理や人間関係を丁寧に追う映画が好きな人
- 恋愛だけでなく、青春や社会問題を描いた作品も楽しみたい人
- 小説や漫画の実写化で、原作と映像表現の違いを比較したい人
- 美しい映像や風景、音楽と感情が結びついた作品を見たい人
- ベルリン国際映画祭など海外映画祭で評価された日本映画に興味がある人
一方、すべての作品が『世界の中心で、愛をさけぶ』のような感動的な恋愛映画だと考えて見ると、印象が異なる場合がある。
『リバーズ・エッジ』のように、若者の孤独や欲望、社会の不安定さを描く作品もあれば、『リボルバー・リリー』のようにアクション性を重視した作品もある。
作品選びでは、監督名だけでなく、ジャンル、原作、主要キャスト、テーマを確認することが大切だ。行定監督の作品群は幅広いため、自分の好みに合わせて鑑賞する順番を変えることで、新しい魅力に気づきやすくなる。
【行定勲の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:行定勲の読み方は?
A1:行定勲は「ゆきさだ・いさお」と読む。1968年8月3日生まれ、熊本県熊本市出身の映画監督だ。
Q2:行定勲の代表作は何?
A2:代表作には『GO』『世界の中心で、愛をさけぶ』『パレード』『リバーズ・エッジ』『窮鼠はチーズの夢を見る』などがある。2025年公開の『楓』も近年の監督作品として注目される。
Q3:行定勲が日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した作品は?
A3:2001年公開の映画『GO』。第25回日本アカデミー賞で最優秀監督賞を受賞した。『世界の中心で、愛をさけぶ』では第28回の優秀監督賞を受賞している。
Q4:映画『楓』はいつ公開された?
A4:2025年12月19日に全国公開された。スピッツの楽曲「楓」を原案・主題歌とし、福士蒼汰と福原遥が主演を務める。監督は行定勲、脚本は髙橋泉。
Q5:行定勲は2026年にどのような活動をしている?
A5:2026年10月公開のCM「Leは男」篇の演出を担当したほか、くまもと復興映画祭2026や熊本地震の復興チャリティー上映会にも参加している。FMKのラジオ番組「月刊行定勲」も継続中だ。
Q6:『パレード』と『リバーズ・エッジ』はどちらもベルリン国際映画祭で受賞した?
A6:どちらも国際批評家連盟賞を受賞している。『パレード』は2010年、『リバーズ・エッジ』は2018年の受賞で、行定監督の国際的な評価を示す実績となっている。
Q7:行定勲は熊本復興映画祭とどのような関係がある?
A7:「くまもと復興映画祭 powered by 菊池映画祭」のディレクターを務めている。熊本を舞台にした『うつくしいひと』シリーズの制作や映画祭を通じて、故郷の魅力発信と震災の記憶の継承に取り組んできた。
行定勲は、1997年の『OPEN HOUSE』で監督としてのキャリアをスタートさせ、『GO』で日本アカデミー賞最優秀監督賞を獲得。その後も『世界の中心で、愛をさけぶ』『パレード』『リバーズ・エッジ』など、ジャンルや題材の異なる作品を手がけてきた。
その演出の核にあるのは、日常の中に潜む人間の感情や、人物同士の複雑な関係性を丁寧に映し出す姿勢だ。恋愛映画のヒットメーカーという評価だけでは、その幅広い表現力を十分に説明できない。
2025年の『楓』では音楽から物語を生み出し、2026年にはCM演出や熊本での映画祭活動を展開。さらに『うつくしいひと』シリーズを通じて、故郷の風景や震災の記憶を映像に残す役割も担っている。
今後の行定勲を追う際には、次の長編映画だけでなく、広告、ラジオ、地域映画祭といった活動にも目を向けたい。映画という表現手段を通じて、人間の感情と社会、そして故郷をつなぐ。その活動の広がりこそ、2026年現在の行定勲を理解する要点だ。
主な事実確認に使用した資料: FMK公式プロフィール・作品一覧、日本アカデミー賞公式受賞記録、アスミック・エース『楓』作品情報、熊本市の映画祭開催発表、気象庁の地震発表、CM制作会社の公式発表など。