2026年2月6日から8日にかけて開催されたミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート団体戦。日本代表は鍵山優真、坂本花織、三浦璃来・木原龍一組、佐藤駿、吉田唄菜・森田真沙也組らが出場し、合計68点で銀メダルを獲得した。金メダルの米国は69点。わずか1点差で決着した団体戦は、各種目の強さだけでなく、選手の起用と交代のタイミングが勝敗を左右する大会となった。
日本は女子シングルとペアでショートプログラム、フリーの両方を制し、男子シングルでも高い順位を確保した。一方、アイスダンスでは順位点を伸ばしきれず、最終種目の男子フリーまで優勝争いがもつれ込んだ。ここでは、日本代表の団体戦メンバー一覧、各選手の出場種目と結果、代表選考の仕組み、歴代大会との違いを整理する。
【2026年最新】ミラノ・コルティナ五輪のフィギュア団体戦メンバー一覧

日本代表の団体戦メンバーは、男女シングルの選手、ペア、アイスダンスの各カテゴリーから構成された。実際に出場したのは、男子シングル2人、女子シングル1人、ペア2人、アイスダンス2人の計7人だ。
日本オリンピック委員会(JOC)の大会関連情報や国際スケート連盟(ISU)の公式リザルトによると、男子は鍵山優真がショートプログラム、佐藤駿がフリースケーティングを担当。女子は坂本花織、ペアは三浦璃来・木原龍一組が両方のプログラムに出場した。アイスダンスは吉田唄菜・森田真沙也組がリズムダンスとフリーダンスを滑った。
- 男子シングル:鍵山優真、佐藤駿
- 女子シングル:坂本花織
- ペア:三浦璃来・木原龍一
- アイスダンス:吉田唄菜・森田真沙也
ここで注意したいのが、五輪のフィギュアスケート日本代表全体と、団体戦に実際に出場するメンバーは同じではない点だ。個人戦の日本代表には、男子の三浦佳生、女子の中井亜美・千葉百音、ペアの長岡柚奈・森口澄士も名を連ねた。一方、吉田・森田組は個人戦の出場枠を持たず、団体戦に出場する編成だった。
そのため、「日本代表メンバー一覧」を調べる際は、個人戦を含む五輪代表全体なのか、団体戦の出場者だけなのかを区別すると、選手名や種目を取り違えずに済む。
【結果を一覧で確認】鍵山優真・坂本花織・りくりゅうの出場種目と得点
日本が銀メダルを獲得した大きな要因は、女子シングルとペアが安定して1位を積み重ねたことだ。ISUの公式結果では、坂本花織は女子ショートで78.88点、フリーで148.62点を記録し、両方でトップに立った。三浦璃来・木原龍一組も、ペアのショートで82.84点、フリーで155.55点を記録し、いずれも1位だった。
日本代表の各セグメントの結果は次の通り。なお、演技の得点とチームに加算される順位点は別の数字である。
| 種目・演技 | 出場選手 | 演技得点 | 順位 | チームポイント |
|---|---|---|---|---|
| 男子ショート | 鍵山優真 | 108.67点 | 1位 | 10点 |
| 女子ショート | 坂本花織 | 78.88点 | 1位 | 10点 |
| ペア・ショート | 三浦璃来・木原龍一 | 82.84点 | 1位 | 10点 |
| アイスダンス・リズムダンス | 吉田唄菜・森田真沙也 | 68.64点 | 8位 | 3点 |
| 男子フリー | 佐藤駿 | 194.86点 | 2位 | 9点 |
| 女子フリー | 坂本花織 | 148.62点 | 1位 | 10点 |
| ペア・フリー | 三浦璃来・木原龍一 | 155.55点 | 1位 | 10点 |
| アイスダンス・フリーダンス | 吉田唄菜・森田真沙也 | 98.55点 | 5位 | 6点 |
日本の合計は68点。前半4演技で33点、後半4演技で35点を獲得した。女子とペアは計4演技すべてで1位となり、男子も鍵山が10点、佐藤が9点を獲得している。
一方、アイスダンスはリズムダンスで8位となり、獲得要点は3点だった。フリーダンスでは5位に順位を上げて6点を得たものの、ほかのカテゴリーのように1位の10点を獲得することはできなかった。こうしたカテゴリー間の得点差が、総合順位を考えるうえで重要になる。
【米国に1点差】日本代表の銀メダルを決めた男子フリーの攻防
ミラノ五輪の団体戦は、最後の男子フリーまで金メダルの行方が決まらない展開となった。最終順位は米国が69点で金メダル、日本が68点で銀メダル、開催国イタリアが60点で銅メダル。4位ジョージアは56点、5位カナダは54点だった。
ISUの大会報告によると、女子とペアのフリーを終えた段階では、日本と米国が59点で並び、タイブレークの結果で日本が一時的に優位に立っていた。勝負は最後の男子フリーに持ち越された。
米国はイリア・マリニンが200.03点で1位となり、チームに10点を加算。日本の佐藤駿は194.86点で2位となり、9点を獲得した。この1点の差がそのままチームの最終順位を分け、米国が優勝、日本は銀メダルとなった。
佐藤は男子フリーで高い得点を記録し、チームの2位を支えた。したがって、結果を佐藤の演技だけに結び付けるのは適切ではない。日本は前半でアイスダンスの順位点を抑えられた一方、女子とペアが全演技で1位を獲得し、男子も高得点を積み上げた。総合力を発揮しながら、最終的にわずか1点が届かなかった大会だった。
また、米国は男子シングルだけでなく、女子シングルやアイスダンスなど複数カテゴリーで順位点を獲得した。団体戦は個人の演技得点を単純に合計する競技ではなく、各種目で何位に入ったかがチームのポイントに直結する。1位を取れる種目の数だけでなく、苦手な種目でどこまで順位を上げられるかが、優勝争いを左右する。
【途中交代ルール】鍵山優真から佐藤駿へ交代した理由は?
団体戦では、ショートプログラムとリズムダンスを終えた後、上位5チームがフリーとフリーダンスの最終ラウンドに進む。ISUの大会規定では、予選終了後に最大2人または2組の選手を交代できる。交代は義務ではなく、選手の状態や個人戦の日程、チーム全体の得点戦略などを踏まえて判断する。
日本は男子シングルで、ショートプログラムに鍵山優真、フリースケーティングに佐藤駿を起用した。鍵山はショートで1位の10点を獲得し、佐藤はフリーで2位の9点を確保。異なる選手がそれぞれの演技を担当する編成となった。
この起用を評価する際は、「鍵山がフリーに出ていれば金メダルだった」といった単純な仮定だけで考えるべきではない。実際の大会で日本が得た要点は、各選手の演技だけでなく、個人戦も含む大会全体の負担やチーム構成を考慮した運用の結果だからだ。公開された成績から確認できるのは、鍵山がショートで1位、佐藤がフリーで2位を記録し、男子シングルで計19点を獲得したという事実である。
坂本花織と三浦璃来・木原龍一組は、ショートとフリーの両方に出場した。特にペアは、2演技とも1位となり、チームに20点をもたらした。こうした複数演技への起用と、男子シングルでの交代を組み合わせることで、日本は得点源となるカテゴリーの強さを生かした。
なお、吉田唄菜・森田真沙也組が団体戦に出場したことと、個人戦の出場枠を獲得できなかったことは、別の問題として理解する必要がある。五輪団体戦は個人種目とは異なる編成枠を持ち、各国が4カテゴリーのチームポイントを競う競技だからだ。
【日本代表の選考基準】五輪メンバーはどう決まり、なぜこの構成になったのか
ミラノ・コルティナ五輪の日本代表選考では、全日本フィギュアスケート選手権の順位に加え、グランプリファイナルの成績、ISU公認のシーズンベストスコア、世界ランキング、日本スケート連盟独自の国際競技会ポイントなどが選考材料となった。男女シングルは各3人、ペアは2組が個人戦の代表に選ばれ、アイスダンスは団体戦に出場する組が編成された。
日本スケート連盟が公表した選考基準では、男女シングルは全日本選手権の優勝者を選出し、残る枠は複数の成績条件を満たした選手から総合的に判断する仕組みだった。ペアやアイスダンスも、全日本選手権の順位、世界ランキング、シーズンベストなどが選考対象となった。
ただし、個人戦の代表選考と、団体戦で誰をどの演技に起用するかは同じ判断ではない。団体戦の出場メンバーや担当種目は、大会時の戦略やコンディションを踏まえて決められる。個人戦での実績だけで機械的に決まるものではなく、カテゴリーごとの得点期待値や、選手が複数の演技をこなす負担なども関係する。
今回の構成では、男子ショートで高い得点を狙える鍵山を起用し、男子フリーは佐藤が担当。女子では坂本が2演技とも出場し、ペアでは三浦・木原組が両方のプログラムに出場した。アイスダンスは吉田・森田組が担い、団体戦に必要な4カテゴリーすべてをそろえた。
この構成の特徴は、強みが明確な女子シングルとペアを得点源にしながら、男子シングルの選手交代も活用した点にある。一方で、アイスダンスの順位点をさらに伸ばせていれば、優勝争いの展開が変わっていた可能性はある。ただし、実際に獲得できた得点と仮定上の結果は区別して考える必要がある。
【歴代メンバーと国別順位】ソチ・平昌・北京からミラノへ
オリンピックのフィギュアスケート団体戦は、2014年ソチ五輪で初めて実施された。男女シングル、ペア、アイスダンスの4カテゴリーをまとめて競うため、個人種目でメダルを狙える選手が多くても、ペアやアイスダンスの得点が伸びなければ上位進出は難しい。
日本の歴代大会を振り返ると、ソチ2014と平昌2018はいずれも5位だった。北京2022では競技終了時点で3位だったが、ロシア・オリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワのドーピング問題を受けて順位が変更され、日本は銀メダルに繰り上がった。ミラノ2026でも銀メダルを獲得し、団体戦で再び表彰台に立った。
歴代の出場メンバーを見ると、2014年ソチでは羽生結弦、町田樹、浅田真央、鈴木明子らが出場。2018年平昌では宇野昌磨、田中刑事、宮原知子、坂本花織らが日本代表として滑った。北京2022では宇野昌磨、鍵山優真、樋口新葉、坂本花織、三浦璃来・木原龍一組、小松原美里・ティム・コレト組らが団体戦を戦っている。
今回のミラノ大会で日本が獲得した68点は、団体戦の歴代成績を考えるうえでも重要な記録だ。米国は69点、イタリアは60点で、表彰台の3チームはそれぞれ異なる強みを見せた。特に開催国イタリアは、男子フリーを含めて複数カテゴリーで順位点を確保し、60点で銅メダルを獲得した。
国別順位を比較するときは、個人戦のメダル数や世界選手権の順位だけで判断しないことが大切だ。団体戦では、4カテゴリーの出場枠をそろえ、各演技で安定した順位を獲得する力が求められる。シングルのスター選手がいる国でも、ペアやアイスダンスでポイントを落とせば、チーム全体の順位に影響する。
【プロの結論】団体戦のメンバーと結果を見るときに押さえたいポイント
ミラノ五輪の日本代表は、坂本花織と三浦璃来・木原龍一組がショート、フリーの両方で1位を獲得し、鍵山優真と佐藤駿も男子シングルで高い順位を記録した。こうした結果は、日本が複数のカテゴリーで優勝を狙えるチームだったことを示している。
その一方で、団体戦の最終順位は個人の演技得点を単純に足したものではない。各セグメントの順位に応じてチームポイントが付与され、前半終了時の上位5チームが後半へ進む。したがって、演技得点が高いかどうかだけでなく、競争相手との順位差、他カテゴリーの結果、交代ルールを含めて見る必要がある。
また、「団体戦メンバー」と検索した場合には、個人戦を含む五輪代表全員と、団体戦の実際の出場者を区別することも欠かせない。今回の団体戦出場者は7人で、男子シングルは鍵山と佐藤、女子は坂本、ペアは三浦・木原組、アイスダンスは吉田・森田組だった。
結果を評価する際の判断基準は、①各カテゴリーの順位点、②選手交代による役割分担、③全演技を通じたチームの総合力、の3点だ。日本は女子とペアの圧倒的な強さを示し、男子でも高い得点を確保した。それでも米国に1点届かなかった事実は、団体戦では得点源を増やすだけでなく、すべてのカテゴリーで順位を底上げすることが優勝への鍵になると示している。
【フィギュアスケート団体戦メンバー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年ミラノ・コルティナ五輪の団体戦メンバーは誰ですか?
A1:鍵山優真、佐藤駿、坂本花織、三浦璃来、木原龍一、吉田唄菜、森田真沙也の7人です。男子シングル2人、女子シングル1人、ペア2人、アイスダンス2人で構成されました。
Q2:日本はなぜ金メダルを逃したのですか?
A2:日本は合計68点で銀メダル、米国は69点で金メダルでした。最終種目の男子フリーで、佐藤駿が2位の9点、米国のイリア・マリニンが1位の10点を獲得し、1点差がつきました。
Q3:鍵山優真と佐藤駿は、なぜ別々の演技に出場したのですか?
A3:鍵山がショートプログラム、佐藤がフリースケーティングを担当しました。団体戦では前半終了後に最大2人または2組の交代が認められます。実際の起用は大会時の戦略やコンディションなどを踏まえて決められます。
Q4:坂本花織と三浦璃来・木原龍一組の団体戦の結果は?
A4:坂本は女子ショートで78.88点、フリーで148.62点を記録し、両方で1位でした。三浦璃来・木原龍一組もペアのショートで82.84点、フリーで155.55点を記録し、両方で1位となりました。
Q5:吉田唄菜・森田真沙也組は個人戦にも出場しましたか?
A5:2人は団体戦のアイスダンスを担当しました。個人戦の五輪出場枠を持たず、団体戦に出場する編成でした。団体戦ではリズムダンス8位、フリーダンス5位という結果でした。
Q6:フィギュアスケート団体戦では、どのようにポイントが決まりますか?
A6:ショートプログラムとリズムダンスでは、1位が10点、2位が9点と順位に応じて10点から1点が与えられます。前半の上位5チームがフリーとフリーダンスに進み、最終ラウンドでは1位が10点、5位が6点を獲得します。各セグメントの順位点を合計して最終順位を決めます。
2026年ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート団体戦で、日本は68点を獲得し、米国に1点差で敗れたものの銀メダルに輝いた。鍵山優真と佐藤駿の役割分担、坂本花織の安定した演技、三浦璃来・木原龍一組の強さがチームを支えた。
一方、吉田唄菜・森田真沙也組が担ったアイスダンスでは、他のカテゴリーほど順位点を伸ばせなかった。団体戦はスター選手の活躍だけでは勝てず、4カテゴリーすべてでポイントを積み重ねることが必要になる。
日本は北京2022に続いて銀メダルを獲得し、団体戦での強さを改めて示した。今回の結果を理解するうえでは、メンバーの名前だけでなく、出場種目、演技得点、順位点、交代ルールまで確認することが重要だ。米国との差がわずか1点だったミラノ大会は、次の五輪に向けても、カテゴリー間の総合力と戦略的な選手起用が大きなテーマになる。