日本の住所を英語で書くとき、番地はどこに置くのか、都道府県や市区町村はどう表記するのか、マンション名や部屋番号はどこまで書けばよいのか、迷う人は少なくありません。海外通販の住所登録や国際郵便、海外のホテル予約、留学手続きなど、英語住所が必要になる場面はさまざまです。
英語住所の基本は、日本語とは反対に、番地や町名などの小さな単位から都道府県、郵便番号、国名へと情報を並べることです。ただし、海外の住所入力フォームや郵便サービスでは、送り先の国によって形式が異なります。日本郵便の公式案内や海外郵便の住所ルールを踏まえ、実際の住所例を使いながら、2026年に知っておきたい書き方を整理します。
【基本ルール】英語住所の書き方と日本語との順番の違い

日本語の住所は、一般に都道府県、市区町村、町名、丁目・番地・号という順番で書きます。一方、英語で日本の住所を表記するときは、番地や町名などの詳細から始め、より広い地域へと順番を移していきます。
日本郵便の「あて名の記入方法」でも、建物名・部屋番号、番地・町村、市区・都道府県、郵便番号・国という順序が示されています。住所を英訳するというより、元の住所情報を保ちながら、英語圏でも理解しやすい順番に並べ替えると考えると分かりやすいでしょう。
英語住所の基本テンプレート海外の住所入力や国際郵便で使いやすい基本形は、次のとおりです。
氏名
建物名・部屋番号
番地・町名
市区町村・都道府県・郵便番号
国名
たとえば、東京都渋谷区神宮前1丁目2番3号、さくらハイツ305号室という住所を英語で表す場合、次のように書けます。建物名は説明用の架空例です。
Taro Yamada
Room 305, Sakura Heights
1-2-3 Jingumae
Shibuya-ku, Tokyo 150-0001
JAPAN
この例では、氏名を先頭に置き、部屋番号と建物名、番地と町名、市区町村・都道府県・郵便番号、国名へと続けています。実際に発送するときは、受取人の氏名と住所が正しいことを確認してください。
住所を英語にするときに覚えておきたい3つの原則- 住所の数字は元の順番を保つ:2丁目3番1号は「2-3-1」とし、「1-3-2」にはしない。
- 地名は原則としてローマ字で表す:神宮前はJingumae、千代田区はChiyoda-kuなど、読み方に沿って記載する。
- 国際郵便では国名を最後に置く:送り先の国が日本なら、最終行に「JAPAN」と記載する。
日本郵便は、国際郵便のあて名を原則としてローマ字とアラビア数字で記載するよう案内しています。住所の順番を整えることに加え、数字の誤りや読みにくい文字を避けることも、配達を確実にするための基本です。
【実例で比較】日本の住所を英語に変換するとどうなる?
住所を英語表記に変換するときは、都道府県名や市区町村名をローマ字にし、丁目・番地・号の数字を整理するのが基本です。日本郵便の所在地を例にすると、実際の住所情報をどのように並べ替えるかが分かります。
日本郵便の公式サイトに掲載されている所在地は、東京都千代田区大手町二丁目3番1号、郵便番号100-8792です。この住所を英語で記載する場合は、次のような形に整理できます。
Japan Post Co., Ltd.
2-3-1 Otemachi
Chiyoda-ku, Tokyo 100-8792
JAPAN
これは住所の並べ替えを示す表記例です。実際の書類や配送ラベルでは、相手先の正式名称や指定された住所表記がある場合は、そちらを優先してください。
住所の各項目と英語表記の対応表| 日本語の項目 | 英語表記の例 | 書き方のポイント |
|---|---|---|
| 氏名 | Taro Yamada | 名、姓の順が一般的。パスポートや登録情報との整合性も確認する。 |
| 部屋番号 | Room 305 | 建物名と合わせて記載すると、配達先を特定しやすい。 |
| マンション名 | Sakura Heights | 建物の正式名称がある場合は、その英語表記を優先する。 |
| 丁目・番地・号 | 2-3-1 | 元の数字の順番を維持する。 |
| 町名 | Otemachi | 一般的には読み方に沿ってローマ字にする。 |
| 市区町村 | Chiyoda-ku | 「区」は-ku、「市」は-shiなどの形で表記できる。 |
| 都道府県 | Tokyo | 東京都はTokyo、北海道はHokkaidoなどと表記する。 |
| 郵便番号 | 100-8792 | 日本の7桁の郵便番号を使う。入力欄の指定にも注意する。 |
| 国名 | JAPAN | 国際郵便では最後の行に国名を明記する。 |
表のとおり、住所のすべてを英単語に置き換える必要はありません。地名や建物名はローマ字や正式な名称で表し、住所を識別する数字を正しく残すことが大切です。
【番地・マンション名】英語表記で間違えやすいポイント
英語住所で迷いやすいのが、番地の表記、マンション名、部屋番号、そして「丁目」「番」「号」といった日本独自の住所要素です。それぞれの扱いを整理しておけば、海外通販や郵便物の宛名を作る際にも応用できます。
番地・丁目・号は「2-3-1」のように表記する「東京都千代田区大手町2丁目3番1号」の場合、番地部分は「2-3-1 Otemachi」と表記できます。丁目・番地・号を一つずつ英訳して長い文章にするよりも、数字の並びを保って記載するほうが簡潔です。
ただし、すべての地域で番地が道路に沿った建物番号を意味するわけではありません。日本の住所には、丁目、街区、住居番号などの構成があり、地域によって仕組みも異なります。日本郵便や自治体が案内している住所表記、受取人が指定した住所を確認し、数字を独自に並べ替えないようにしましょう。
マンション名と部屋番号は省略しないマンションやアパートに住んでいる場合は、建物名と部屋番号を記載するのが基本です。たとえば、さくらハイツ305号室なら、次のように書けます。
Room 305, Sakura Heights
建物名と部屋番号を別の行に分けても構いません。オンラインフォームにAddress Line 1とAddress Line 2がある場合は、建物名や部屋番号をLine 2に入力する方法が便利です。ただし、入力欄の説明や文字数制限によっては、番地や建物名を分けて入力する必要があります。
建物名に英語の正式名称がある場合は、その名称を使用しましょう。日本語の建物名をローマ字にしたものと、管理会社などが使っている英語名称が異なる場合には、配達先が特定できる表記を優先します。
都道府県・市区町村は意味を変えずに表記する都道府県名は、東京都ならTokyo、大阪府ならOsaka、京都府ならKyoto、北海道ならHokkaidoと表記するのが一般的です。その他の県では、Aichi、Fukuoka、Kanagawaなどのローマ字表記を使います。
市区町村は、Tokyoのような都道府県名と区別して記載します。たとえば、千代田区はChiyoda-ku、横浜市はYokohama-shi、大阪市北区はKita-ku, Osaka-shi, Osakaなどと表記できます。海外のフォームでCityとState/Provinceが分かれている場合は、市区町村と都道府県をそれぞれ対応する欄に入力してください。
郵便番号は「Postal Code」または「Postcode」日本の郵便番号は7桁で、一般に「100-0001」のように3桁と4桁をハイフンで区切ります。英語の住所入力フォームでは、Postal CodeまたはPostcodeという項目がよく使われます。
「ZIP Code」は米国で一般的な呼び方ですが、海外サイトによっては国際住所の郵便番号を指す欄として使われる場合もあります。日本の郵便番号を入力する場合は、まずCountryをJapanに設定し、国際住所に対応したフォームになっているか確認しましょう。
なお、フォームが5桁の米国ZIPコードしか受け付けない場合、日本の郵便番号を無理に短縮したり、架空の番号を入力したりしてはいけません。海外住所に対応しているか、販売元やサービスの案内を確認してください。
【アメリカ式・入力フォーム】英語住所の順番とコンマの使い方
「英語住所のアメリカ式」という言葉には、米国内の住所を英語で書く場合と、日本の住所を米国のウェブサイトに入力する場合という、二つの意味があります。どちらなのかによって、住所欄への入力方法が変わります。
日本の住所を海外サイトに入力する場合日本の住所を入力するときは、フォームの項目名に合わせて情報を分けます。一般的な対応関係は次のとおりです。
- Full Name:氏名
- Address Line 1:番地・町名などの住所の主要部分
- Address Line 2:マンション名・部屋番号などの補足情報
- City:市区町村
- State / Province / Region:都道府県
- Postal Code / ZIP Code:郵便番号
- Country:Japan
たとえば、東京都渋谷区神宮前1丁目2番3号、さくらハイツ305号室の場合、フォームの構成に応じてAddress Line 1に「1-2-3 Jingumae」、Address Line 2に「Room 305, Sakura Heights」、Cityに「Shibuya-ku」、State / Provinceに「Tokyo」、Postal Codeに「150-0001」、Countryに「Japan」と入力できます。
これは一般的な入力例であり、すべてのサイトで同じ配置が求められるわけではありません。国を先に選ぶことで住所欄の構成が変わるサイトもあるため、CountryをJapanに設定してから入力するのがおすすめです。
英語住所のコンマはどこに付ける?英語住所のコンマは、同じ行に複数の地理情報を並べるときに、読みやすく区切るために使えます。たとえば「Chiyoda-ku, Tokyo 100-8792」のような書き方です。
一方、国際郵便の宛名では、コンマを必ず付けなければならないわけではありません。日本郵便の案内に沿って住所情報を行ごとに整理し、郵便ラベルの指定に従うことが大切です。米国郵便公社(USPS)も国際郵便の住所表記ではコンマやピリオドを使わない形式を案内しています。
つまり、オンラインフォームで一行にまとめるならコンマを使っても構いませんが、配送ラベルでは住所を適切に改行し、余計な記号を増やさない書き方が実用的です。コンマの有無よりも、番地、建物名、地域名、郵便番号、国名が正確に記載されているかを優先してください。
英語住所はすべて大文字にするべき?住所全体を大文字で書くと読みやすくなる場合がありますが、すべての場面で必須というわけではありません。国際郵便では、少なくとも国名を「JAPAN」と明確に記載が必要です。USPSも国際郵便の住所では国名を省略せず、英語で記載するよう案内しています。
入力フォームでは、通常の英字表記を使えば問題ない場合がほとんどです。大文字・小文字の変換よりも、住所の綴りや数字の正確さを優先しましょう。
【住所変換サイトの使い方】ローマ字変換から最終確認まで
日本語の住所を一からローマ字にするのが難しい場合は、郵便番号検索や住所変換サービスを利用すると便利です。ただし、変換結果をそのまま貼り付けるだけでは、マンション名や部屋番号などが抜けてしまうことがあります。
住所を英語に変換する基本の手順- 1. 日本語の住所を用意する:郵便番号、都道府県、市区町村、町名、丁目・番地・号、建物名、部屋番号を確認する。
- 2. 郵便番号検索や変換サービスを利用する:郵便番号から町名や地域のローマ字表記を調べる。
- 3. 番地と建物名を追加する:自動変換されない場合があるため、丁目・番地・号、建物名、部屋番号を元の住所に合わせて入力する。
- 4. 住所の順番を整える:番地・町名から市区町村、都道府県、郵便番号、国名へと並べる。
- 5. 送り先の指定に合わせる:海外サイトの入力欄や国際郵便のラベル形式に合わせて住所を分割する。
日本郵便は郵便番号データやローマ字表記のデータを提供しており、2025年5月からは郵便番号・デジタルアドレスAPIの無料提供も開始しています。住所情報を扱う際には、こうした公式データを参照すると、郵便番号や地名の確認に役立ちます。
変換サイトを使うときの注意点住所変換サービスは、郵便番号や町名などの情報を整理するのに便利です。しかし、住所のすべてが自動的に正しい英語表記になるとは限りません。特に、番地、建物名、部屋番号、施設独自の名称などは、入力した情報やサービスの仕様によって結果が異なります。
変換結果を確認する際は、次の点をチェックしてください。
- 郵便番号が元の日本語住所と一致しているか。
- 番地の数字が元の順番のままになっているか。
- 市区町村名と都道府県名が正しく分かれているか。
- 建物名と部屋番号が抜けていないか。
- 国名が最後の行に入っているか。
- 海外サイトの各入力欄に、適切な情報を入力できているか。
英語住所の変換は、機械的にローマ字へ置き換える作業だけではありません。元の住所が正確であることと、受取人や配達先を特定できる情報がすべて残っていることが大切です。
【海外発送の注意点】国際郵便で住所を正しく届ける方法
海外へ手紙や荷物を送る場合は、住所の書き方だけでなく、宛名面での配置や国名の記載、送り先の国の郵便ルールにも注意が必要です。日本郵便とUSPSの案内からも、国際郵便では住所を読みやすく、正確に記載することが重視されていると分かります。
国名は最後の行に「JAPAN」と書く日本から海外へ送る場合は、送り先の国名を英語などの指定言語で記載します。反対に、海外から日本へ送ってもらう場合は、最終行に「JAPAN」と記載する形式が一般的です。国名を略してしまうと送り先の判別が難しくなる可能性があるため、正式な国名を使いましょう。
USPSの国際郵便案内でも、住所の最後の行には国名を省略せずに記載するよう示されています。国名を住所の途中に入れたり、郵便番号と同じ行にまとめたりするよりも、最後の行に独立して書く方法が分かりやすいでしょう。
差出人と受取人の住所を取り違えない日本郵便は、差出人と受取人の住所・氏名の記載位置を逆にしたり、横並びに記載したりすると、返送や配達遅延につながる場合があると注意喚起しています。封筒やラベルの指定された位置に、差出人と受取人の情報を分けて記載してください。
また、住所の文字が読みにくい場合や、番地・郵便番号が欠けている場合も、配達に支障が出る可能性があります。手書きなら読みやすい文字で記入し、印字する場合も、ラベルの枠から文字がはみ出していないか確認しましょう。
郵便番号は必ず確認する郵便番号は、地域や配達先を特定するための重要な情報です。USPSは2024年2月22日付の改定で、日本宛ての郵便物について、ラベルに正しい郵便番号を記載するよう求める内容を追加しました。税関申告書が必要な場合には、そこにも郵便番号を記載するよう案内しています。
郵便番号を省略したり、似た番号を入力したりせず、日本郵便の郵便番号検索などで確認することが大切です。住所の途中までしか分からない場合も、番地や建物名を含めて受取人に確認すると安心です。
海外発送では送り先の国のルールも確認する英語で書けば、世界中で同じ住所形式が使えるというわけではありません。郵便番号を都市名の前に置く国もあれば、都市名や州名の後ろに置く国もあります。米国や英国など、送り先の国で標準的な住所形式が定められている場合は、その国の郵便事業者の案内を確認しましょう。
海外発送で特に気を付けたいのは、住所の順番を独自の判断で変更しないことです。国際郵便のラベルに指定された欄がある場合は、その欄に従い、受取人の氏名、住所、郵便番号、国名を正確に記入してください。荷物を送る場合は、住所だけでなく、税関申告書の内容と配送ラベルの情報も一致しているか確認しましょう。
【英語住所書き方】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:英語住所は日本語と同じ順番で書いても届きますか?
A1:英語で日本の住所を表記するときは、一般に番地や町名などの詳細から始め、市区町村、都道府県、郵便番号、国名へと並べます。日本語の住所をそのまま同じ順番でローマ字にするのではなく、国際郵便や入力フォームの指定に合わせて整理しましょう。
Q2:住所の番地は英語に翻訳する必要がありますか?
A2:「2丁目3番1号」は「2-3-1」のように数字で表記できます。数字の順番を変えず、町名や市区町村名はローマ字で記載してください。番地を独自に英訳したり、数字を並べ替えたりする必要はありません。
Q3:マンション名や部屋番号は省略できますか?
A3:建物名や部屋番号が配達先を特定するために必要な場合は、省略しないでください。「Room 305, Sakura Heights」のように記載する方法があります。海外サイトではAddress Line 2などの補足欄に入力できる場合があります。
Q4:住所をすべて大文字で書く必要はありますか?
A4:すべて大文字にすることが常に必須というわけではありません。ただし、国際郵便では国名を最後の行に「JAPAN」と明記することが大切です。送り先の国や郵便サービスの指定がある場合は、そのルールに従いましょう。
Q5:英語住所のコンマは必ず必要ですか?
A5:必須ではありません。同じ行に市区町村や都道府県を並べるときは、コンマで区切ると読みやすくなります。一方、郵便ラベルでは住所を行ごとに整理し、送り先の郵便サービスが示す書式に従うのが基本です。
Q6:住所変換サイトで変換すれば、そのまま海外発送に使えますか?
A6:変換結果を確認してから使うことをおすすめします。自動変換では、番地、建物名、部屋番号などが正しく反映されない場合があります。元の日本語住所と照らし合わせ、郵便番号や国名を含む必要な情報がすべてそろっているか確認してください。
英語住所の書き方で押さえておきたいのは、住所を日本語とは反対の順番に整理すること、番地の数字を正しく保つこと、そして国際郵便では国名を最後の行に記載することです。市区町村や都道府県はローマ字で表記し、マンション名や部屋番号など、配達先の特定に必要な情報も省略しないようにしましょう。
海外サイトに住所を入力する場合は、CountryをJapanに設定してから、Address Line 1、Address Line 2、City、State / Province、Postal Codeなどの欄に情報を振り分けるとスムーズです。海外発送では、日本郵便や送り先の国の郵便事業者が案内する形式を確認してください。
住所変換サイトは、ローマ字表記や郵便番号を調べるための便利な補助ツールです。ただし、変換結果をそのまま使うのではなく、番地・建物名・部屋番号・郵便番号が元の住所と一致しているかを確認することが欠かせません。
【プロの結論】英語住所は、英語らしい表現にすることよりも、配達先を正確に特定できる情報を、指定された順番と形式で伝えることが重要です。住所の数字と郵便番号を確認し、建物名や部屋番号を含め、最後に国名まで記載する。この手順を守れば、海外通販の登録から国際郵便の発送まで、さまざまな場面で迷わず対応できます。