鶏肉は、もも肉やむね肉、ささみといった定番の部位だけでなく、手羽、せせり、砂肝、ハツ、ぼんじりなど、部位によって味わいも食感も大きく変わります。同じ鶏から取れる肉でも、脂質の量、たんぱく質の含有量、筋肉の使われ方が異なるため、唐揚げに向く部位もあれば、焼き鳥や煮込み料理で魅力が際立つ部位もあります。
2026年1月発行の独立行政法人農林水産消費安全技術センター(FAMIC)の広報誌では、希少部位まで含めると、鶏肉の食べられる部位は20種類以上と紹介されています。この記事では、鶏肉の部位一覧と名前、部位別の特徴、カロリー・脂質・たんぱく質の比較、焼き鳥の希少部位、おすすめの調理法まで整理。料理のおいしさを重視する人も、脂質やカロリーを意識して選びたい人も、目的に合った部位を見つけられるよう解説します。
【鶏肉の部位一覧】名前と位置関係をわかりやすく解説

鶏肉の部位は、大きく分けると胸や脚などの筋肉、翼、皮、軟骨、内臓、尾の周辺などに分類できます。スーパーでよく見かける部位と、焼き鳥専門店で出合う希少部位では、名前の付け方や細かな分類が異なる場合もあります。
まずは、鶏のどこにある部位なのかを把握しておきましょう。農林水産省の「鶏の部位図鑑」や、家畜改良センター兵庫牧場が2026年6月に更新した部位解説でも、一般的な正肉から内臓、軟骨まで、それぞれの位置と特徴が紹介されています。
定番の鶏肉の部位一覧- もも肉:脚の部分。脂肪が比較的多く、うま味とジューシーさが特徴です。
- むね肉:胸の筋肉。脂肪が比較的少なく、たんぱく質を摂りたいときに適しています。
- ささみ:胸骨の内側に沿って付く細長い肉。淡泊で、脂質が少ない部位です。
- 手羽もと:翼の付け根に近い部分。肉厚で、揚げ物や煮込み料理に向きます。
- 手羽なか:翼の中央部分。皮と骨の周囲の肉を楽しめ、唐揚げや塩焼きに適しています。
- 手羽さき:翼の先端側。ゼラチン質を含み、スープや煮込み料理にも使われます。
- 鶏皮:皮の部分。脂質が多く、焼くと香ばしさが際立ちます。
- 首周辺:せせり、首皮。よく動く筋肉や皮ならではの歯ごたえを楽しめます。
- 胸周辺:むね肉、ささみ、ふりそで、ヤゲン軟骨。脂質の少ない肉から、コリコリした軟骨まで幅広い部位があります。
- 脚周辺:もも肉、ひざ軟骨。肉のうま味や弾力のある食感が特徴です。
- 内臓:レバー、ハツ、砂肝、ハツモト。部位によって、濃厚さや弾力、歯切れのよさが異なります。
- 尾の周辺:ぼんじり。脂が多く、もちもちした食感を楽しめます。
この位置関係を覚えておくと、焼き鳥店のメニューを選ぶときにも役立ちます。特に、せせりは首の筋肉、砂肝は筋胃、ハツは心臓、レバーは肝臓というように、名前と部位の位置を結び付けると特徴を理解しやすくなります。
【部位別に徹底比較】もも・むね・ささみ・手羽は何が違う?
鶏肉の部位を選ぶうえで重要なのは、単純に「柔らかい」「ヘルシー」といったイメージだけで判断しないことです。脂肪の量、筋肉の性質、皮の有無によって、食べたときの満足感や適した調理法が変わります。
もも肉:ジューシーさとうま味を重視するならもも肉は、鶏の脚に当たる部位です。胸の筋肉に比べて脂肪を含みやすく、コクのある味わいとしっとりした食感を楽しめます。唐揚げ、照り焼き、チキンソテー、親子丼、カレーなど、幅広い料理に使えるのが魅力です。
皮付きのもも肉は、焼くと皮目が香ばしくなり、脂のうま味も加わります。一方、脂質やカロリーを抑えたい場合は、皮なしを選ぶ方法があります。むね肉より脂質が多い傾向にあるものの、料理の満足感やジューシーさを求める人には使いやすい部位です。
むね肉:高たんぱく・低脂質を両立しやすいむね肉は、脂肪が比較的少なく、たんぱく質を効率よく摂りたい人に適しています。サラダチキン、蒸し鶏、棒々鶏、鶏ハム、チキンソテーなどに向いています。
注意したいのは、加熱しすぎると水分が失われ、パサつきやすいことです。厚みをそろえて火の通りを均一にする、必要以上に加熱し続けないなどの工夫が、おいしく仕上げるポイントになります。ただし、食中毒を防ぐため、中心まで十分に加熱することは欠かせません。
ささみ:脂質をできるだけ抑えたい人向けささみは、むね肉の内側で胸骨に沿って付く細長い部位です。笹の葉に似た形が名前の由来とされ、鶏肉の中でも脂質が少ない部位として知られています。
蒸し料理、サラダ、和え物、チキンカツなどに適しています。むね肉と同様に淡泊ですが、細長く筋繊維がはっきりしているため、筋を取り除いてから調理すると食べやすくなります。加熱しすぎると硬くなりやすいため、しっとりした食感を保つ工夫が必要です。
手羽:骨周りのうま味や皮の食感が魅力手羽は翼の部位で、手羽もと、手羽なか、手羽さきなどに分けられます。皮付きで販売されることが多く、適度な脂肪やゼラチン質を含むため、濃厚な味わいが特徴です。
手羽もとは肉厚で、唐揚げや煮込み料理に向いています。手羽なかは塩焼きや甘辛い味付けと相性がよく、手羽さきはスープや煮込みでうま味を引き出せます。食べやすさを優先するなら手羽もと、骨周りの味わいを楽しみたいなら手羽なかや手羽さきがおすすめです。
なお、脂質やカロリーは部位の名称だけでは決まりません。皮を残すか、油を使って揚げるか、甘辛いタレを加えるかによっても変わります。部位選びと調理法をセットで考えることが大切です。
【数値で比較】鶏肉の部位別カロリー・脂質・たんぱく質
ダイエットや筋力トレーニングを意識している人にとって、鶏肉の部位別の栄養成分は気になるポイントです。ここでは、文部科学省の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」に掲載された若どりの生肉の数値を基に、代表的な部位を比較します。
以下の数値は、いずれも可食部100g当たりの目安です。むね肉ともも肉は皮付きと皮なしを区別し、ささみも含めて比較しています。調理後の数値や、地鶏・銘柄鶏などの個別製品の成分とは異なる場合があります。
| 部位・状態 | エネルギー | たんぱく質 | 脂質 | 選び方の目安 |
|---|---|---|---|---|
| ささみ・生 | 98kcal | 23.9g | 0.8g | 脂質を抑えたいとき |
| むね肉・皮なし・生 | 105kcal | 23.3g | 1.9g | 高たんぱくな主菜に |
| むね肉・皮付き・生 | 133kcal | 21.3g | 5.9g | 皮のうま味も楽しみたいとき |
| もも肉・皮なし・生 | 113kcal | 19.0g | 5.0g | コクと脂質のバランスを重視 |
| もも肉・皮付き・生 | 190kcal | 16.6g | 14.2g | ジューシーさを重視 |
出典:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」。若どりの生肉について、可食部100g当たりの公表値を掲載。数値は調理前のもので、調理後の重量や油・調味料の使用量によって、食べる際の栄養価は変わります。
カロリーを抑えるなら、まず皮の有無を確認表で特に注目したいのが、もも肉の皮付きと皮なしの違いです。皮付きのもも肉は100g当たり190kcal、脂質14.2gであるのに対し、皮なしでは113kcal、脂質5.0gです。同じもも肉でも、皮の有無によって栄養成分に大きな差があります。
一方、皮なしのむね肉は105kcal、たんぱく質23.3g、脂質1.9gです。ささみは98kcal、たんぱく質23.9g、脂質0.8gで、今回の比較対象では最も脂質が少ない部位です。
ただし、数値だけで優劣を決める必要はありません。皮付きの肉には香ばしさやジューシーさがあり、少ない量でも満足感を得やすい場合があります。脂質を抑えたい日は皮なしのむね肉やささみを選び、味わいを重視する日はもも肉を取り入れるなど、食事全体で調整する方法もあります。
もも肉とむね肉の違いは、たんぱく質の量だけではない皮なしの生肉100gで比較すると、むね肉はたんぱく質23.3g、もも肉は19.0gです。むね肉のほうがたんぱく質が多く、脂質も少ない傾向にあります。一方、もも肉は脂質が多い分、コクやジューシーさを感じやすい部位です。
また、加熱後は水分が抜けることで、肉100g当たりのたんぱく質やエネルギーの値が変化します。生肉の成分表と調理後の食品の数値を混ぜて比較すると誤解につながるため、栄養計算では状態をそろえることが重要です。
【焼き鳥の部位一覧】せせり・砂肝・ハツ・ぼんじりの特徴
焼き鳥店の魅力は、定番のももやむねだけでなく、家庭では扱う機会が少ない部位を楽しめることにもあります。希少部位は、一羽から取れる量が少ないものや、下処理に手間がかかるものなど、さまざまな理由で流通量が限られます。
FAMICが2026年1月発行の広報誌で紹介した解説では、ハツや砂肝は一羽から一つずつ取れる内臓で、焼き鳥の串一本に約五羽分が必要になる例も示されています。希少性は単に珍しい名前だからではなく、取れる量や仕込みの手間にも関係しているのです。
焼き鳥で覚えておきたい代表的な希少部位- せせり:首の筋肉。「小肉」と呼ばれることもあります。弾力があり、脂のうま味と肉汁を楽しめる部位です。塩焼きや炒め物に向いています。
- 砂肝:鳥類の筋胃に当たる部位。「すなずり」と呼ばれることもあります。クセが少なく、コリコリした歯ごたえが特徴。串焼き、炒め物、揚げ物などに使われます。
- ハツ:心臓の部位。「こころ」とも呼ばれます。弾力があり、ぷりっとした食感と比較的クセの少ない味わいが魅力です。
- レバー:肝臓の部位。「きも」とも呼ばれます。しっとりした食感と濃厚な味わいが特徴で、串焼きや煮物、炒め物に適しています。ビタミンAや鉄などを含みます。
- ぼんじり:尾の付け根に当たる部位。脂が多く、もちもちした食感と濃厚なうま味を楽しめます。中央付近にある皮脂腺などの下処理がポイントです。
- ふりそで:肩周辺の肉。もも肉ほど脂っこくなく、むね肉よりジューシーな味わいを楽しめる部位として知られています。
- ハツモト:ハツから大動脈につながる部分。弾力があり、脂のうま味も感じられます。
- ヤゲン軟骨:胸骨の先端にある軟骨。肉が付いた状態で提供されることも多く、肉の食感と軟骨のコリコリ感を同時に楽しめます。
- ひざ軟骨:膝周辺の軟骨。一般に「げんこつ」と呼ばれることもあり、硬めの歯ごたえが特徴です。
- ソリレス:ももの付け根付近にある小さな肉。フランス語に由来する名称で、肉のうま味を楽しめる希少部位です。
- ハラミ:焼き鳥店などで見かける、横隔膜周辺の肉を指す名称。弾力のある食感が特徴ですが、店舗によって切り分けや呼称が異なる場合があります。
初めて食べるなら、ジューシーな肉が好きな人はせせりやぼんじり、弾力のある食感が好きな人は砂肝やハツ、コリコリした歯ごたえを楽しみたい人はヤゲン軟骨から試すと選びやすくなります。
レバーは内臓特有の濃厚さが魅力ですが、苦手な人もいます。まずは少量を試し、好みを確かめるのがおすすめです。また、希少部位は店によって取り扱いが異なり、いつでも全種類が食べられるとは限りません。
脂質を控えたい場合は、希少部位という理由だけで選ばず、脂の多さや皮の有無、味付けを確認しましょう。ぼんじりや首皮のように脂が多い部位は、少量でも濃厚な味わいを楽しめる反面、食べる量によって摂取エネルギーが変わりやすい点に注意が必要です。
【部位の見分け方とおすすめ調理法】おいしさを引き出すコツ
鶏肉は、部位の名前が分かっても、見た目だけで細かな分類を判別するのが難しい場合があります。家庭で購入するときは、商品ラベルを基本にしつつ、肉の形、皮の有無、脂肪の付き方、骨の有無を確認すると選びやすくなります。
見た目で分かる部位の特徴- もも肉:比較的厚みがあり、筋や脂肪が見られます。皮付きでは皮と肉の境目も目印になります。
- むね肉:大きく平たい形状で、もも肉より脂肪が少ない傾向があります。
- ささみ:細長く、笹の葉に似た形状です。表面に筋が付いている場合があります。
- 手羽:翼の骨を含む形状で、皮付きの商品が一般的です。
- 砂肝:筋肉質で、独特の厚みと形をしています。下処理の際に硬い部分や銀皮を取り除くことがあります。
- レバー:赤褐色で柔らかく、ほかの肉の部位とは見た目も食感も異なります。
- ぼんじり:尾の付け根に当たり、脂が多い部位です。店や加工品によって下処理の状態が異なります。
ただし、カット済みの肉や加工品では、形だけで判別できない場合もあります。特に希少部位は切り方によって外見が変わるため、ラベルや販売店の説明を確認するのが確実です。
部位別のおすすめ調理法- もも肉:唐揚げ、照り焼き、ソテー、親子丼。脂のうま味を活かす焼き物や揚げ物に適しています。
- むね肉:蒸し鶏、サラダチキン、棒々鶏、チキンソテー。加熱しすぎない工夫でしっとり仕上げます。
- ささみ:酒蒸し、サラダ、和え物、チキンカツ。筋を取り、厚みをそろえて調理すると食べやすくなります。
- 手羽:唐揚げ、煮込み、スープ。骨周りのうま味を活かした料理に向いています。
- せせり:塩焼き、ねぎ塩炒め。強い火力で表面を香ばしく焼き、脂のうま味を引き出します。
- 砂肝:串焼き、にんにく炒め、煮込み。薄切りにすると火が通りやすく、食感の調整もしやすくなります。
- レバー:串焼き、煮物、炒め物。下処理で血や余分な部分を取り除き、中心まで十分に加熱します。
- ハツ:串焼き、炒め物。余分な脂や血のかたまりを取り除いて調理します。
- ぼんじり:串焼き、揚げ物。余分な脂や皮脂腺を適切に取り除くことが、おいしく仕上げるポイントです。
- 軟骨:唐揚げ、串焼き。肉の部分と軟骨の食感を活かし、食べやすい大きさに整えます。
鶏肉の調理では、食中毒予防も欠かせません。農林水産省や厚生労働省は、鶏肉や内臓を生や加熱不十分な状態で食べることによるカンピロバクター食中毒に注意を呼びかけています。
家庭で調理する際は、肉の中心部まで十分に加熱し、中心温度75℃以上で1分間以上を目安にします。表面だけが焼けていても、内部まで安全に加熱できているとは限りません。
生の鶏肉は洗わず、ドリップが気になる場合はキッチンペーパーで拭き取ります。生肉に触れた手や包丁、まな板から、サラダなどの加熱しない食品へ細菌が移らないよう、器具の使い分けや洗浄も徹底しましょう。「新鮮だから生でも安全」という考え方は禁物です。
【目的別の選び方】ダイエット・筋トレ・普段の料理に合う部位
鶏肉の部位は、目的を決めると選びやすくなります。脂質やカロリーを抑えたいのか、食べ応えを求めるのか、調理のしやすさを優先するのかによって、適した部位は変わります。
ダイエット中に選ぶなら脂質を抑えたい場合は、ささみや皮なしのむね肉が有力な候補です。文部科学省の成分表では、生のささみ100g当たり98kcal、脂質0.8g、皮なしのむね肉は105kcal、脂質1.9gとされています。
ただし、揚げ物にする、油を多く使う、糖分の多いタレを加えるといった調理では、料理全体のエネルギーが増えます。部位の選択だけでなく、油の量や調味料、付け合わせまで含めて考えると調整しやすくなります。
筋トレ中にたんぱく質を意識するならたんぱく質の摂取を重視する場合は、皮なしのむね肉やささみが使いやすい選択肢です。生の可食部100g当たりでは、ささみが23.9g、皮なしのむね肉が23.3gのたんぱく質を含みます。
ただし、一度の食事で食べる量や、ほかの食材から摂るたんぱく質も重要です。毎食同じ部位に限定せず、もも肉、魚、卵、大豆製品なども組み合わせると、食事に変化を付けやすくなります。
家族の食事や作り置きに使うなら普段の料理では、もも肉が便利です。唐揚げ、照り焼き、親子丼、煮込みなどに幅広く使え、比較的しっとりした食感に仕上げやすいからです。脂質を抑えたい献立には、皮なしのむね肉を蒸し鶏や炒め物にして取り入れる方法もあります。
作り置きでは、加熱後の肉を長時間室温に放置せず、清潔な容器に入れて速やかに冷蔵・冷凍することが大切です。再加熱する際も十分に加熱しましょう。
焼き鳥でいろいろな食感を楽しみたいなら焼き鳥店では、ももやねぎまなどの定番から始め、せせり、砂肝、ハツ、軟骨、ぼんじりへと広げると、部位ごとの違いを楽しめます。肉汁を楽しみたいならせせり、歯ごたえを求めるなら砂肝、濃厚な味わいが好みならレバー、脂のうま味を楽しみたいならぼんじりが候補になります。
一方、脂質を抑えたい人は、ぼんじりや皮の串を多く頼むより、むね肉やささみなどを組み合わせると調整しやすくなります。塩とタレでも味付けや栄養成分は変わるため、食べたい味と量のバランスを考えて選びましょう。
【鶏肉の部位】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:鶏肉の部位は全部で何種類ありますか?
A1:独立行政法人農林水産消費安全技術センター(FAMIC)の2026年1月発行の広報誌では、希少部位を含めると20種類以上と紹介されています。もも、むね、ささみ、手羽などの定番に加え、せせり、ハツモト、ヤゲン軟骨、ぼんじりなどもあります。分類方法や店舗独自の呼び名によって、数え方は変わります。
Q2:もも肉とむね肉はどちらがヘルシーですか?
A2:脂質やカロリーを抑えることを優先するなら、皮なしのむね肉が選びやすい部位です。文部科学省の成分表では、生の可食部100g当たり、皮なしのむね肉は105kcal・脂質1.9g、皮なしのもも肉は113kcal・脂質5.0gです。一方、もも肉はコクやジューシーさに優れており、好みや料理に応じて使い分けられます。
Q3:ささみとむね肉は何が違いますか?
A3:ささみは、むね肉の内側で胸骨に沿って付く細長い部位です。どちらも脂質が比較的少なく、たんぱく質を摂りたいときに適しています。生の可食部100g当たりでは、ささみが98kcal・たんぱく質23.9g・脂質0.8g、皮なしのむね肉が105kcal・たんぱく質23.3g・脂質1.9gです。ささみは筋を取って調理すると食べやすくなります。
Q4:焼き鳥の希少部位で初心者におすすめなのはどれですか?
A4:ジューシーな肉が好きならせせり、歯ごたえを楽しみたいなら砂肝、コリコリした食感ならヤゲン軟骨がおすすめです。濃厚な味わいが好きな人はレバーも候補になります。脂質を抑えたい場合は、ぼんじりや皮などの脂が多い部位を食べる量に注意しましょう。
Q5:鶏肉のカロリーや脂質を抑える方法はありますか?
A5:ささみや皮なしのむね肉を選び、揚げ物より蒸し料理や焼き料理を取り入れると、脂質を調整しやすくなります。ただし、油やタレの量によって料理全体のエネルギーは変わります。部位の数値だけでなく、調理法や食べる量も確認しましょう。
Q6:鶏肉は新鮮なら生や半生でも食べられますか?
A6:いいえ。新鮮さだけで安全性は判断できません。鶏肉や鶏の内臓は、カンピロバクターなどによる食中毒を防ぐため、中心部まで十分に加熱する必要があります。農林水産省や厚生労働省が示す目安は、中心温度75℃以上で1分間以上です。
鶏肉の部位を選ぶときは、まず定番のもも肉、むね肉、ささみの違いを押さえましょう。もも肉はジューシーさ、むね肉は高たんぱく・低脂質のバランス、ささみは脂質の少なさが特徴です。手羽は骨周りのうま味、せせりやハツは弾力、砂肝や軟骨は歯ごたえ、ぼんじりは濃厚な脂のうま味を楽しめます。
2026年時点で参考になる公的な部位解説や食品成分表を見ても、鶏肉には20種類以上の食べられる部位があり、それぞれに異なる特徴があります。カロリーや脂質を比較するときは、皮付きか皮なしか、生肉か調理済みかといった条件をそろえることが重要です。
【プロの結論】部位選びで失敗しないためには、「どんな味と食感が欲しいか」「脂質やたんぱく質をどう調整したいか」「どの調理法を使うか」の3点を先に決めることです。ジューシーさを求めるならもも肉、脂質を抑えたいならささみや皮なしのむね肉、食感の違いを楽しみたいなら希少部位を選ぶ。目的に合わせて使い分ければ、日々の献立も焼き鳥選びも、より自由に楽しめます。