『君の名は。』の声優は誰が担当しているのでしょうか。新海誠監督が手掛けた長編アニメーション映画『君の名は。』では、立花瀧役を神木隆之介、宮水三葉役を上白石萌音が演じています。加えて、奥寺ミキ役の長澤まさみ、宮水一葉役の市原悦子、勅使河原克彦役の成田凌など、俳優と実力派声優が参加した豪華なキャスティングも特徴です。
2016年8月26日の劇場公開から10周年を迎えた2026年現在も、作品を彩る声の演技は大きな見どころです。主要キャストから脇役までの声優一覧、新海誠監督が俳優と声優をどのような基準で起用したのか、配役の背景や演技の魅力を整理します。
【まず答え】『君の名は。』の声優は誰?主要キャスト9人を紹介

『君の名は。』の中心となるキャラクターを演じているのは、神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子らです。
特に注目したいのは、主人公の瀧と三葉を、アニメーション作品への出演経験も豊富な俳優が担当していることです。
映画の公式サイトに掲載されたキャスト情報では、次の9人が主要キャストとして紹介されています。
- 立花瀧:神木隆之介
- 宮水三葉:上白石萌音
- 奥寺ミキ:長澤まさみ
- 宮水一葉:市原悦子
- 勅使河原克彦:成田凌
- 名取早耶香:悠木碧
- 藤井司:島﨑信長
- 高木真太:石川界人
- 宮水四葉:谷花音
瀧と三葉を中心に、東京で暮らす人物と糸守町で暮らす人物、それぞれの人間関係を異なる声の表現で描いています。
映画公式サイトのキャスト発表では、主要人物の配役だけでなく、長澤まさみや市原悦子の参加についても監督自身がコメントしています。
【声優一覧・全キャスト】役名と担当者を一覧表でチェック
ここでは、主要キャラクター9人に加え、役名が確認できる脇役の出演者も紹介します。
映画の主要キャスト情報および作品クレジットをもとに整理。
このほか、端役などの出演情報もあります。上記は役名付きで確認できる主な出演者をまとめたものです。主要9人は映画公式サイトの発表、追加キャストはアニメイトタイムズや映画出演者データベースの掲載情報でも確認できます。
主人公・立花瀧役は神木隆之介
神木隆之介
立花瀧役を担当。東京で暮らす男子高校生で、三葉との不思議な入れ替わりを経験する物語の主人公です。
神木隆之介は、子役時代から映画やドラマで活躍してきた俳優です。アニメーション映画の声の出演経験もあり、『千と千尋の神隠し』の坊、『ハウルの動く城』のマルクル、『サマーウォーズ』の小磯健二などを演じています。
瀧役では、普段の高校生らしい自然な話し方に加え、三葉と入れ替わった際の女性的な振る舞いも表現する必要がありました。
単純に少年らしい声を出すだけでは成立しない難しい役柄だったことが、新海監督のインタビューからも読み取れます。
ヒロイン・宮水三葉役は上白石萌音
上白石萌音
宮水三葉役を担当。岐阜県の糸守町に暮らし、都会への憧れを抱く女子高校生です。
上白石萌音は、三葉役のオーディションを経て配役が決定しました。
新海誠監督は、彼女の演技によって三葉というキャラクターの輪郭がはっきりしたと語っています。
三葉には、田舎での生活に対する不満や都会への憧れ、家族への思い、そして瀧との交流によって変化していく心情があります。
そのため、単にかわいらしい声ではなく、思春期の少女が抱える複雑な感情を自然に伝えられる表現力が求められた役です。
奥寺ミキ役は長澤まさみ
長澤まさみ
奥寺ミキ役を担当。瀧がアルバイトをしているイタリアンレストランの先輩です。
奥寺ミキは、瀧がひそかに憧れている大人びた女性です。
長澤まさみは公式コメントで、奥寺先輩の大人っぽさや優しさ、少しの色気を意識して演じたことを明かしています。
新海監督も、長澤の声によってキャラクターに実在感と共感性が加わったと評価しています。
アニメーションのキャラクターでありながら、現実にいそうな女性として印象に残るのは、こうした演技の積み重ねによるものです。
宮水一葉役は市原悦子
市原悦子
宮水一葉役を担当。三葉と四葉の祖母で、宮水神社の伝統を受け継ぐ人物です。
市原悦子の起用には、作品のテーマと本人のキャリアが深く関係しています。
市原は長年にわたり『まんが日本昔ばなし』で語りを担当してきました。
一葉は、宮水家に伝わる知恵や神秘を孫たちに語り継ぐ存在です。昔話を語る人物としての市原の声は、役柄との相性が非常に高いものでした。
新海監督は公式コメントで、一葉役について市原悦子以外には考えられなかったという趣旨を述べています。
【起用理由を検証】新海誠監督はなぜ俳優と声優を組み合わせた?
『君の名は。』のキャスティングを理解するうえで重要なのが、新海誠監督の配役に対する考え方です。
一般的には、アニメ映画の声の出演というと、専門の声優が中心になるイメージがあります。しかし、本作では俳優と声優がバランスよく配置されています。
その理由は、監督が職業上の肩書だけで出演者を選んでいなかったことにあります。
1. 神木隆之介は新海作品への理解と声の演技が評価された神木隆之介の起用には、企画・プロデュースを担当した川村元気の説明も重要です。
映画公式サイトのプロダクションノートによると、神木は以前から新海作品の熱心なファンで、作品の舞台となった場所にも足を運んでいました。
加えて、次のような経験も評価されています。
- 『千と千尋の神隠し』への出演
- 『ハウルの動く城』への出演
- 『サマーウォーズ』への出演
- 新海作品の世界観に対する深い理解
- 声の演技における表現力
川村プロデューサーは、神木が新海作品を理解して演じられる人物であり、声の演技も優れていることを評価していました。
また、新海監督は瀧役について、通常の少年役とは異なる難しさがあると考えていました。
男女の入れ替わりによって、瀧の身体に三葉の意識が入った状態も演じなければならないからです。
そのため、神木はオーディションではなく、監督からの指名で起用されました。
2. 上白石萌音はオーディションで三葉役を獲得上白石萌音は神木隆之介とは異なり、オーディションによって選ばれています。
新海監督は、三葉というキャラクターのイメージを明確にしてくれた人物として上白石を評価しました。
特に印象的なのが、三葉の「来世は東京のイケメン男子にしてください!」という願いです。
このような少し大胆で、思春期らしい感情を自然に表現できるかどうかが、配役のポイントになりました。
監督は、上白石と会ったときに、三葉ならこうした言葉を口にするだろうと感じたことをインタビューで明かしています。
3. 成田凌の起用はオーディションの経緯が特徴的勅使河原克彦役の成田凌も、興味深いキャスティングの一人です。
新海監督によると、当初は声優を対象にオーディションを繰り返していました。
しかし、候補者の演技はそれぞれ良かったものの、監督が求める勅使河原のイメージとは少し違っていたといいます。
そこで俳優にも対象を広げ、最終的に成田凌が役柄にぴったりとはまりました。
成田は当時、声優としては初挑戦でした。
監督はインタビューで、成田の演技や熱意を評価する一方、テイクを重ねると声の再現性に課題があったことも説明しています。
このエピソードは、俳優として魅力的な演技ができることと、アニメーションのアフレコにおける技術が必ずしも同じではないことを示しています。
4. 悠木碧は演技の安定感を期待されて起用成田凌と対になる名取早耶香役には、声優の悠木碧が起用されました。
新海監督が説明した理由は、演技の安定感です。
勅使河原と早耶香は掛け合いの場面もあるため、二人の声の演技がテイクごとに大きく変わると、収録全体の調整が難しくなります。
そこで、声優として安定した表現ができる悠木碧を配置しました。
この判断からも、本作のキャスティングが単なる知名度や話題性だけで決まったわけではないことが分かります。
【俳優と声優の違い】『君の名は。』の配役から見える制作方針
『君の名は。』は、俳優と声優の違いを考えるうえでも興味深い作品です。
出演者を職業別に見ると、神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子、成田凌といった俳優が参加する一方、悠木碧、島﨑信長、石川界人、花澤香菜など、声優として活躍する出演者も並んでいます。
ただし、両者を単純に二分することはできません。
俳優の演技が生かされる部分俳優が声の出演をする場合、実写作品で培った人物の感情表現や、セリフの自然な間合いが生かされます。
『君の名は。』では、瀧や三葉のように、日常生活の中で揺れ動く感情を表現する役柄が中心にあります。
神木隆之介や上白石萌音の演技は、登場人物が実際に生活しているような自然さにつながっています。
声優の専門性が生かされる部分一方、声優は声だけで人物の性格や感情を伝える技術を磨いています。
映像に合わせたセリフのタイミング、声の強弱、感情の切り替え、複数回の収録で表現を再現する能力などが大切です。
悠木碧や島﨑信長、石川界人といった出演者の演技は、登場人物同士の会話を自然に成立させる重要な役割を担っています。
どちらが優れているという話ではない新海監督は2016年のアニメイトタイムズのインタビューで、声優と俳優のどちらかを先に決めて配役するわけではなく、最も役に合う人物や、予想していなかった表現を与えてくれる人物を探すという考えを説明しています。
その結果、本作では主要人物を俳優陣が担い、周囲の人物を声優が支える構成になりました。
つまり、『君の名は。』の配役は、俳優と声優の優劣を競わせるものではありません。
キャラクターに必要な表現を実現できる人を選ぶことが、キャスティングの中心にあったと考えられます。
【2026年最新】『君の名は。』の作品情報と声優陣の見どころ
- 公開日:2016年8月26日
- 監督・脚本:新海誠
- 制作:コミックス・ウェーブ・フィルム
- 配給:東宝
- 上映時間:約107分
- 音楽:RADWIMPS
2026年は映画公開から10周年にあたります。
作品の中心にあるのは、東京に暮らす瀧と、岐阜県の糸守町に暮らす三葉が、夢の中で身体を入れ替えるという不思議な出来事です。
二人は互いの生活を経験しながら、残されたメモを通して交流していきます。
物語が進むにつれて、単なる入れ替わりの恋愛ドラマではないことが明らかになっていきます。
声優陣の演技に注目したい3つのポイント1. 瀧と三葉の入れ替わりによる声の変化
本作最大の特徴は、男女の入れ替わりです。
神木隆之介と上白石萌音は、それぞれ自分が担当するキャラクターの通常時だけでなく、相手の意識が入った状態も演じます。
同じ人物の身体でありながら、話し方や感情表現が変化する点に注目すると、二人の演技の工夫がよく分かります。
2. 奥寺先輩の大人びた存在感
長澤まさみが演じる奥寺ミキは、瀧にとって憧れの存在です。
登場時間だけでなく、声のトーンや話し方によって、瀧が抱く憧れを自然に伝えているところが見どころです。
3. 一葉の語りが生み出す作品の奥行き
市原悦子が演じる一葉は、宮水家の歴史や伝統を伝える重要な人物です。
長年、昔話の語り手として親しまれてきた市原の声が、作品に独特の落ち着きと奥行きを与えています。
【よくある誤解】『君の名は。』の声優について知っておきたい事実
神木隆之介は声優ではなく俳優なの?神木隆之介は俳優として知られていますが、アニメーション映画への声の出演も数多く経験しています。
『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『サマーウォーズ』などへの出演歴があり、声の演技もキャリアの一部です。
そのため、瀧役を担当したことは声優初挑戦ではありません。
成田凌は声優として初めて出演したの?成田凌は『君の名は。』への出演当時、声優初挑戦として紹介されています。
俳優としての経験を生かしながら、アニメーションのアフレコに取り組んだキャストの一人です。
花澤香菜はどの役で出演している?花澤香菜はユキちゃん先生を担当しています。
この配役には、新海誠監督の過去作品『言の葉の庭』とのつながりがあります。
『言の葉の庭』でも花澤が演じた雪野百香里は古典教師でした。『君の名は。』でも古典教師という共通点を持つ人物を演じています。
新海監督は、過去作品を知るファンに向けた楽しみとして、このキャスティングを取り入れたことをインタビューで説明しています。
【FAQ】『君の名は。』の声優に関するよくある質問
Q1:『君の名は。』で立花瀧を演じている声優は誰?
立花瀧役は神木隆之介です。俳優として活躍する一方、『千と千尋の神隠し』『サマーウォーズ』などのアニメーション作品でも声の出演を経験しています。
Q2:宮水三葉の声優は誰?
宮水三葉役は上白石萌音です。オーディションによって選ばれ、新海誠監督から三葉のイメージを明確にしてくれたと評価されています。
Q3:奥寺先輩と宮水一葉の声優は誰?
奥寺ミキ役は長澤まさみ、宮水一葉役は市原悦子です。どちらも実力派俳優で、キャラクターの個性に合った声の表現が作品の魅力を高めています。
Q4:成田凌はどのキャラクターを演じている?
成田凌は三葉の同級生、勅使河原克彦を演じています。声優としては初挑戦でした。
Q5:『君の名は。』に花澤香菜は出演している?
出演しています。担当キャラクターはユキちゃん先生です。『言の葉の庭』とのつながりを感じさせるキャスティングとしても知られています。
Q6:『君の名は。』の声優は全員プロの声優なの?
全員が専業声優というわけではありません。神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子、成田凌などの俳優も参加しています。新海監督は職業の区分よりも、役柄との相性や表現力を重視してキャスティングしています。
『君の名は。』の声優は、立花瀧役の神木隆之介、宮水三葉役の上白石萌音を中心に、長澤まさみ、市原悦子、成田凌、悠木碧、島﨑信長、石川界人、谷花音など、多彩な出演者で構成されています。
特に注目したいのは、新海誠監督が俳優と声優という職業の違いだけで配役を決めていなかったことです。
神木隆之介は新海作品への理解と声の演技、上白石萌音はオーディションで示した三葉との相性、成田凌はキャラクターにはまる演技が評価されました。また、悠木碧には掛け合いの安定感、市原悦子には語り手としての豊かな表現力が生かされています。
『君の名は。』の声の魅力は、豪華な出演者の名前だけではなく、一人ひとりの声がキャラクターの人生や感情に結び付いている点にあります。
2026年の公開10周年を機に作品を見返すなら、ストーリーや映像美だけでなく、瀧と三葉の入れ替わりによる声の変化、奥寺先輩の自然な存在感、一葉の語りにも耳を傾けてみてください。初めて鑑賞したときとは違う発見があるはずです。