2026年の仙台育英を追ううえで、特に注目したいのが古川諒弥、丹羽裕聖、小久保颯弥、有本豪琉の4人だ。それぞれ投手、内野手、外野手として異なる役割を担い、新チームの骨格を形成している。
1. 古川諒弥|投手陣を支える背番号1
古川諒弥(ふるかわ・りょうや)
右投左打/北海道・森町立砂原中出身
ポジション:投手
古川は仙台育英の投手陣を代表する存在だ。2026年夏の甲子園では背番号10を付け、秋季東北大会では背番号1を背負った。
高校野球ドットコムの2026年夏の選手紹介では、最速145キロの右腕として紹介されている。夏の甲子園では16回1/3を投げて自責点1、12奪三振、防御率0.55という成績を残した。
秋季東北大会では2試合に登板。合計7回2/3を投げ、10奪三振を記録した一方、四球8、失点3、防御率3.52となっている。夏の好成績を踏まえても、秋は制球面の改善が今後の課題となる。
注目すべきなのは、古川だけに投手運用を依存していない点だ。決勝では左腕の日髙龍之介が先発し、古川とは異なる投手が大一番を任された。古川の安定感と複数の投手による継投が、今後の大会でも重要になる。
2. 丹羽裕聖|1年生で背番号5を任される注目内野手
丹羽裕聖(にわ・ゆうせい)
右投右打/愛知・春日井市立知多中出身
ポジション:三塁手
2026年の仙台育英で、学年を超えた競争を象徴する選手が丹羽だ。
1年生ながら夏の甲子園メンバーに選ばれ、秋季東北大会でも背番号5を維持。花巻東戦などの先発メンバーでは3番・三塁手として起用された。
高校野球では、1年生が強豪校の中心打順に入ることは簡単ではない。上級生が多く在籍する仙台育英で、丹羽が中軸を任されている点は評価できる材料だ。
加えて、夏から秋にかけて同じ背番号5を付けていることも注目点。新チームへの移行後も、首脳陣から継続して期待されていることがうかがえる。
今後の注目要点は、東北大会で経験した強豪校との対戦を通じて、打撃の確実性と三塁守備をどこまで高められるかだ。
3. 小久保颯弥|リードオフマンとして存在感を発揮
小久保颯弥(こくぼ・そうや)
右投右打/愛知・名古屋市立南陽中出身
ポジション:中堅手
小久保は攻撃の起点として注目したい選手だ。夏の甲子園では背番号13、秋季東北大会では背番号8となり、秋の大会では中堅を守る機会が増えた。
2026年10月13日の光南戦では、1番打者として3打数3安打2打点の活躍を見せた。二塁打も記録しており、単に出塁するだけでなく、得点につながる打撃を披露している。
さらに10月19日の青森山田との決勝でも、6回に適時打を放って追加点に貢献した。
リードオフマンに求められるのは、出塁能力、走塁、相手投手への対応力だ。小久保が安定して塁に出れば、2番の齋藤駿多、3番の丹羽裕聖、4番の髙岡龍一へとつながる攻撃が組み立てやすくなる。
2026年秋の仙台育英を象徴する攻撃型の外野手といえる。
4. 有本豪琉|二塁を守り、勝負どころで打てる内野手
有本豪琉(ありもと・たける)
右投右打/兵庫・たつの市立龍野東中出身
ポジション:二塁手
有本は内野の守備と打撃の両面で存在感を示している。
夏の甲子園では背番号4を付け、秋季東北大会でも同じ番号を維持。二塁手として中軸を担っている。
ベースボールチャンネルが掲載した2026年夏の甲子園成績では、13打数6安打、二塁打1本、2打点を記録。打率に換算すると約.462となる。
秋の決勝でも初回に左前適時打を放ち、チームの先制点を生み出した。準々決勝の花巻東戦でも二塁打を記録している。
二塁手は遊撃手との連携、併殺プレー、内野の守備位置調整など、試合全体への関与が大きい。有本が守備の中心を担いながら打撃でも結果を残せることは、新チームにとって大きな強みだ。
もう一人の注目投手・日髙龍之介4人に加えて、秋季東北大会の優勝を語るうえで外せないのが背番号18の日髙龍之介だ。
千葉県の習志野市立第六中出身の2年生左腕で、決勝の青森山田戦に先発した。日刊スポーツによると、約1年ぶりの公式戦復帰を経て、この大一番で先発を任された。
日髙は7回2/3を投げて被安打4、3失点。終盤まで試合を作り、最後は加藤稜翔につないだ。
古川の右腕と日髙の左腕という異なるタイプの投手がいることは、相手打線への対応力を広げる。今後の仙台育英を分析する際には、古川だけでなく日髙の状態にも注目したい。
【夏の甲子園メンバーと比較】2026年の新チームで何が変わった?

2026年夏の甲子園と秋季東北大会の登録メンバーを比較すると、チームの変化がよく分かる。
夏の甲子園では、3年生の梶井湊斗、今野琉成、倉田葵生、田山纏、齊藤陽翔、小山健心、松本悠嗣、竹内颯、杉山育夢らがベンチ入りしていた。
一方、秋季東北大会では、これらの3年生が登録メンバーから外れ、2年生と1年生を中心とする構成に変わった。
夏から秋に残った選手夏の甲子園メンバーから秋季東北大会にも登録された選手は、次の11人だ。
- 齋藤駿多
- 有本豪琉
- 丹羽裕聖
- 砂涼人
- 髙岡龍一
- 古川諒弥
- 福井勇翔
- 柴田優星
- 小久保颯弥
- 加藤稜翔
- 朝倉壮海
この11人のうち10人は夏の時点で2年生だった選手で、丹羽は1年生。つまり、夏の甲子園を経験した下級生が新チームの中心に残っている。
一方で、秋の登録メンバーには鈴木穰、伏見恭太朗、菊池蓮、日髙龍之介、瀬在大哉ら、夏の甲子園登録メンバーにはいなかった選手も加わった。
背番号の変更にも注目夏から秋にかけて、選手の背番号にも変化が見られる。
- 古川諒弥:夏の10番から秋の1番へ
- 小久保颯弥:夏の13番から秋の8番へ
- 有本豪琉:夏も秋も4番
- 丹羽裕聖:夏も秋も5番
- 朝倉壮海:夏の19番から秋の9番へ
特に古川の背番号1への変更は、投手陣における立場を考えるうえで興味深い。背番号は登録上の番号であり、必ずしも絶対的な序列を示すものではないが、夏と秋の起用実績を合わせて見ると、新チームの投手陣で重要な存在になっていることが分かる。
また、小久保は夏の登録時に外野手として背番号13を付け、秋は背番号8で中堅手として先発している。攻撃だけでなく守備でも中心的な役割を担うようになった。
夏の甲子園で培った経験を持つ選手を土台に、新たな選手が競争に加わる。この継続性と入れ替わりのバランスが、秋の優勝につながった要素の一つだ。
【新チームの戦力分析】スタメン実績と2026年の勝ちパターン
秋季東北大会の決勝で実際に採用されたスタメンを見ると、須江航監督がどのような攻撃を組み立てているかが分かる。
青森山田戦のスタメン
2026年10月19日・秋季東北大会決勝
仙台育英の先発メンバー・守備位置
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先発投手
日髙龍之介(18)
出典:OmyuTech・2026年10月19日試合別メンバー記録
このスタメンの特徴は、1番から5番までに小久保、齋藤、丹羽、髙岡、有本を並べ、攻撃の中心を2年生と1年生で構成している点だ。
6番以降には砂、朝倉、菊池、柴田が続く。上位打線だけに依存せず、下位からも得点機会を作れる構成になっている。
ただし、これは決勝戦での実際のスタメンであり、今後の全試合で固定されると決まったわけではない。秋季大会では試合によって打順や守備位置に変化があった。
投手陣の層は厚いが、制球と安定感が課題2026年秋の投手陣は、古川諒弥、福井勇翔、加藤稜翔、日髙龍之介らを中心に構成されている。
右投手だけでなく左腕の日髙もいるため、相手打線の左右や試合展開に応じて投手を使い分けられる点が強みだ。
一方、日刊スポーツの優勝報道では、今大会の投手陣について、コンディション不良や制球難による苦戦も伝えられている。
須江航監督は、控え投手も含めて全員で競争し、基礎から投手陣を作り上げていく考えを示した。
このコメントから読み取れるのは、東北大会優勝をもって投手陣の課題が解決したわけではないということだ。全国大会で勝ち進むには、先発の安定感に加え、リリーフ陣の制球力や連投への対応も求められる。
新チームの戦力を評価する4つのポイント今後の仙台育英をチェックするなら、次の4点が判断材料になる。
1. 先発投手の安定感: 古川と日髙がどのような登板間隔で起用されるか。
2. 中軸の得点力: 丹羽、有本、髙岡が好機で結果を残せるか。
3. 外野守備と走塁: 小久保、朝倉らが攻守でどこまで貢献できるか。
4. 控え選手の成長: 福井、加藤、倉方らが先発陣をどこまで支えられるか。
東北大会では打線の得点力が結果につながった。今後は、接戦を投手力で逃げ切れるかどうかが、全国レベルでの評価を左右する。
【仙台育英の歴代甲子園メンバー】2026年チームはどの位置にいる?
仙台育英の歴代甲子園メンバーを振り返ると、2022年夏の優勝と2023年夏の準優勝が大きな節目になっている。
2022年夏:全国制覇
第104回全国高校野球選手権大会で優勝。東北勢として初めて夏の甲子園を制した。
2023年夏:準優勝
第105回大会で2年連続の決勝進出。決勝では慶応に2対8で敗れた。
2026年夏:ベスト8
第108回大会に出場。3回戦まで勝ち進み、準々決勝で智弁和歌山に3対11で敗れた。
2022年の優勝メンバーには古川翼、尾形樹人、住石孝雄、山田脩也らがいた。2023年には高橋煌稀、尾形樹人、山田脩也らが活躍し、決勝まで勝ち進んでいる。
2026年のチームは、こうした歴代の全国大会実績を持つ仙台育英の伝統を受け継ぐ世代だ。ただし、過去の優勝メンバーと現在の選手を単純に比較することはできない。投手の役割や大会環境、対戦相手も異なるためだ。
現在のチームを評価するうえでは、歴代の実績よりも、夏の甲子園でのベスト8、秋季東北大会での優勝、そして明治神宮大会への出場という2026年の実績を重視したい。
学校公式サイトでも2022年の夏の優勝、2023年の夏の準優勝が記録されている。仙台育英が全国大会で結果を求められる強豪校であることは、こうした歩みからも明らかだ。
【仙台育英メンバー2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年秋季東北大会の仙台育英メンバーは何人ですか?
A1:公開された登録名簿では20人です。2年生16人、1年生4人で構成され、古川諒弥や有本豪琉らが中心となっています。
Q2:2026年の仙台育英で最も注目される選手は誰ですか?
A2:投手では古川諒弥と日髙龍之介、野手では丹羽裕聖、小久保颯弥、有本豪琉が注目選手です。特に丹羽は1年生で背番号5を付け、秋季東北大会でも中軸を任されました。
Q3:夏の甲子園メンバーと秋季東北大会メンバーは違いますか?
A3:違います。夏に登録された3年生9人が秋の登録名簿から外れ、夏の2年生10人と1年生の丹羽が新チームに残りました。秋は新たに複数の選手が加わり、20人の登録構成になっています。
【プロの結論】仙台育英メンバー2026の今後と見逃せないポイント
2026年の仙台育英は、夏の甲子園ベスト8から秋季東北大会優勝へと結果をつなげた。古川諒弥を中心とする投手陣に、丹羽裕聖、小久保颯弥、有本豪琉らの野手陣が加わり、新チームとしての形が見えてきている。
特に注目すべきなのは、夏の甲子園を経験した下級生が多数残っていることだ。大幅な世代交代があっても、経験者がチームの中心にいるため、戦術や試合運びの継続性を保ちやすい。
一方、東北大会で優勝したからといって、全国大会での優勝が保証されるわけではない。投手陣の制球、先発と救援の役割分担、終盤の守備力など、改善すべきポイントも残っている。
今後の評価で特に重要になるのは、次の3点だ。
- 古川と日髙を中心とした投手陣が、全国の強豪相手にも安定した投球を続けられるか。
- 丹羽、小久保、有本らが、秋季大会で見せた打撃を継続できるか。
- 控え選手を含めた競争によって、選手層をさらに厚くできるか。
次の大きな舞台は、2026年11月19日に開幕する明治神宮大会だ。秋季東北大会で示した打線の力と、投手陣の課題にどう向き合うかが見どころになる。
仙台育英の2026年メンバーを追う際は、背番号だけで選手を判断するのではなく、学年、出身中学、実際の守備位置、試合ごとの起用状況を合わせて確認することが大切だ。新チームの成長を追うなら、古川諒弥の投球、丹羽裕聖の成長、そして小久保颯弥と有本豪琉の攻守両面での働きに注目したい。
夏の経験を持つ選手と新たに加わった選手が融合した仙台育英。東北大会優勝を通過点として、全国の舞台でどこまで勝ち上がるのか、2026年秋から2027年春にかけて目が離せない。