増居翔太(ますい・しょうた)は、彦根東高校、慶應義塾大学、トヨタ自動車を経て、2025年ドラフト4位で東京ヤクルトスワローズに入団した左腕投手だ。社会人野球時代には、2024年の第49回社会人野球日本選手権大会で最高殊勲選手賞(MVP)を獲得。最速149キロのストレートと多彩な変化球、打者のタイミングを外す投球術で評価を高めてきた。
2026年はプロ1年目を迎え、一軍8登板、1勝2敗、防御率3.16、37投球回、22奪三振を記録。背番号43を背負い、先発投手としても経験を積んでいる。高校時代からプロ入りまでの歩み、球種の特徴、社会人時代の実績、そして2026年シーズン終了時点の成績を整理すると、増居がどのような投手なのかが見えてくる。
【増居翔太のプロフィール】身長・年齢・出身地・背番号43を紹介

基本情報:2026年11月時点
増居翔太は、滋賀県出身の左投左打の投手。2000年5月25日生まれで、2026年には26歳を迎えた。
173センチ、74キロという体格で、圧倒的な長身や剛腕を売りにするタイプではない。投球フォームやボールの出どころ、変化球の操作性を生かして打者を打ち取るスタイルが持ち味だ。
増居翔太の基本プロフィール
- 読み方:ますい・しょうた
- 生年月日:2000年5月25日
- 年齢:26歳
- 出身地:滋賀県
- 身長:173cm
- 体重:74kg
- 投打:左投左打
- ポジション:投手
- 所属:東京ヤクルトスワローズ
- 背番号:43
- ドラフト:2025年4位
所属球団の公式プロフィールと日本野球機構(NPB)の選手情報でも、彦根東高校、慶應義塾大学、トヨタ自動車という経歴が確認できる。
背番号43でヤクルトに入団増居は2025年10月23日に開催されたプロ野球ドラフト会議で、東京ヤクルトスワローズから4位指名を受けた。
ヤクルトが評価したのは、ストレートと変化球の高い操作性、安定した投球、そして打者からボールの出どころが見えにくいフォームだ。
球団のドラフト選手紹介では、経験豊富な左腕として期待が寄せられている。
2026年は背番号43を着けてプロ1年目のシーズンに臨んだ。
【増居翔太の経歴・年表】彦根東高校から慶應大、トヨタ自動車へ
増居の野球人生を語るうえで欠かせないのが、彦根東高校、慶應義塾大学、トヨタ自動車という3つの所属先だ。
高校時代に甲子園を経験し、大学では東京六大学野球で実績を積み、社会人野球では全国大会のMVPに輝いた。プロ入りまでに異なるカテゴリーで経験を重ねてきた点が特徴である。
彦根東高校時代:甲子園に春夏2度出場増居は滋賀県立彦根東高校の出身。高校2年生の夏と3年生の春、2度にわたって甲子園の舞台を経験している。
彦根東高校の公式発表によると、在学中はエース投手として活躍し、春夏それぞれの甲子園で勝利を挙げた。
高校野球で全国大会を経験したことは、後の大学野球や社会人野球につながる重要な実績となった。
慶應義塾大学時代:東京六大学で通算17勝高校卒業後は慶應義塾大学に進学。1年春からリーグ戦に登板し、早い段階から投手としての経験を積んだ。
慶應スポーツ新聞会のドラフト関連記事によると、大学時代の通算成績は以下のとおり。
- リーグ戦登板:44試合
- 勝利:17勝
- 敗戦:2敗
- 防御率:2.32
3年次には最優秀投手賞を獲得。加えて、慶應義塾大学が34年ぶりに全日本大学野球選手権大会で優勝した際にも貢献した。
大学時代の成績を見ると、増居は単に将来性を期待されていた投手ではなく、大学トップレベルのリーグで結果を残してきたことが分かる。
トヨタ自動車時代:社会人野球で実績を積む大学卒業後は、社会人野球の強豪であるトヨタ自動車硬式野球部に入部した。
社会人野球では、大学野球とは異なる打者の技術や試合運びへの対応が求められる。増居はここで投手としてさらに成長し、2024年の日本選手権で大きな実績を残した。
2025年には社会人日本代表にも選出され、第31回BFAアジア選手権に出場する代表メンバーに名を連ねている。
増居翔太の経歴・転換点を年表で整理| 時期 | 所属・出来事 | 主な実績 |
|---|---|---|
| 高校時代 | 彦根東高校 | 春夏2度の甲子園出場 |
| 大学時代 | 慶應義塾大学 | 東京六大学リーグ通算17勝2敗 |
| 2023年ごろ | トヨタ自動車 | 社会人野球で投手として成長 |
| 2024年11月 | 日本選手権 | トヨタ自動車の優勝、個人MVP |
| 2025年8月 | 社会人日本代表 | BFAアジア選手権代表に選出 |
| 2025年10月23日 | プロ野球ドラフト | ヤクルト4位指名 |
| 2026年 | 東京ヤクルトスワローズ | 背番号43でプロ1年目 |
この経歴で注目したいのは、高校、大学、社会人と段階的に実績を積み重ねてきたことだ。各カテゴリーで競争を経験したことが、現在のゲームメーク力や投球の安定感につながっている。
【2024年日本選手権MVP】増居翔太が最速149キロを記録した大会
増居のキャリアにおける最大の転換点の一つが、2024年11月に開催された第49回社会人野球日本選手権大会だ。
トヨタ自動車は同大会で優勝。増居はチームの中心投手として活躍し、最高殊勲選手賞(MVP)を受賞した。
3試合先発、24イニングで自責点1慶應スポーツ新聞会の報道によると、増居は大会で3試合に先発し、合計24イニングを投げて自責点はわずか1だった。
この数字は、短期決戦での安定感を示すものだ。
トーナメント方式の社会人野球日本選手権では、一度の失投や大量失点がチームの敗退につながる。そこで複数試合にわたって先発として結果を残したことが、MVP獲得につながった。
自己最速149キロを記録この大会では、自己最速となる149キロのストレートも記録した。
149キロという球速は、増居の投手としての能力を示す分かりやすい数字だ。ただし、彼の評価は球速だけで決まるものではない。
大会で評価されたのは、ストレートの球威に加え、変化球を効果的に組み合わせる投球だった。
特に、スプリットの精度向上に取り組んでいたことが報じられている。速球を打者に意識させることで変化球を生かすという組み立てが、投球内容の向上につながった。
2024年ドラフト指名漏れからのMVP興味深いのは、増居が2024年のドラフト会議で指名されなかったという経緯だ。
彦根東高校の公式サイトには、当時の増居本人のコメントが掲載されている。
この秋、プロ野球ドラフト会議で指名漏れしたのは実力不足だったからです。悔しかったですが、まさか数週間後にこんなに良い思いができるとは思いませんでした。
ドラフトで選ばれなかった悔しさを経験した直後に、社会人野球日本選手権でMVPを獲得したことになる。
その後、2025年のドラフトでヤクルトから4位指名を受けた。
2026年3月のTOKYO FMのインタビューでは、増居本人が3回目のドラフトで指名されたことを振り返っている。社会人野球での経験を通じて成長し、プロ入りをつかんだ経歴は、彼の大きな特徴といえる。
【増居翔太の球種を分析】最速149キロのストレートと変化球の特徴
増居の投球スタイルは、ストレートを軸に複数の変化球を組み合わせるタイプだ。
球速だけで押し切る投手というよりも、打者の反応を見ながら球種やコースを使い分けるゲームメーク型の左腕として評価されている。
主な球種一覧2026年の投球データや選手紹介で確認できる球種は次のとおり。
| 球種 | 特徴・役割 |
|---|---|
| ストレート | 投球の中心。最速149キロの実績 |
| スライダー | 横方向の変化で打者のタイミングを外す |
| スプリット | 低めへの落差を利用して空振りを狙う |
| カーブ | 緩急をつけて打者のタイミングを崩す |
| チェンジアップ | ストレートとの球速差を利用する |
| カットボール | 小さな変化で芯を外す |
2026年の球種別データでは、ストレートのほか、スライダー、スプリット、カーブ、チェンジアップ、カットボールが記録されている。
ストレート:149キロの球速だけでは測れない武器増居のストレートは、最速149キロを記録した実績がある。
一方、2026年の一軍投球データでは、ストレートの平均球速は約140.5キロ、シーズン中の最速は147キロだった。
ここは区別しておきたい。
- 149キロ:2024年の社会人野球日本選手権で記録した自己最速。
- 147キロ:2026年の一軍投球データで記録された最高球速。
つまり、149キロはプロ1年目の最速記録ではなく、社会人時代に記録したキャリアハイとして理解するのが正確だ。
スプリット:三振を奪うための重要な選択肢増居の変化球で注目したいのがスプリットだ。
2024年の日本選手権に向けて、この球種の精度向上に取り組んでいたことが報道されている。
2026年の一軍投球データでも、スプリットは全投球の約16.9%を占め、球種別の空振り率は約19.8%だった。
同じデータでは、スプリットによる奪三振は4個。ストレートの10個、スライダーの7個に続く結果となっている。
空振りを奪える球種を持っていることは、先発投手として打者と複数回対戦するうえで大きな武器になる。
スライダー・カーブ・チェンジアップで緩急をつけるスライダーは2026年の投球割合で約20.4%を占め、ストレートに次いで使用頻度が高い。
カーブやチェンジアップも加えることで、打者に同じタイミングでスイングさせない投球を組み立てられる。
特に左投手の場合、左打者への角度を生かした投球ができる点も特徴だ。
ヤクルトのドラフト評価でも、増居はストレートと変化球の操作性、ボールの出どころが見えにくいフォームを評価されていた。球種の多さだけでなく、それぞれを狙ったコースに投げ分けられることが強みになっている。
【増居翔太の2026年最新成績】8登板・防御率3.16・22奪三振
増居は2026年、東京ヤクルトスワローズの一軍でプロ1年目のシーズンを戦った。
NPB公式の年度別成績によると、最終的な投手成績は以下のとおりだ。
2026年・一軍投手成績
3.16
防御率
22
奪三振
8
登板数
37
投球回
勝敗
1勝2敗
ホールド
1
セーブ
0
被安打
23
被本塁打
4
与四球
13
WHIP
0.97
2026年の8登板のうち、先発は7試合。残る1試合はリリーフ登板だった。
先発投手として一定の機会を与えられていたことが分かる。
加えて、37イニングを投げて防御率3.16という結果を残した。1試合当たりの投球回は平均4.6回程度となる。
7先発のうちクオリティースタート(6回以上を投げて自責点3以内)は3試合で、QS率は42.9%だった。
防御率3.16とWHIP0.97から見る投球内容2026年の成績で興味深いのは、防御率だけでなくWHIPも0.97だったことだ。
WHIPは、投球回当たりに許した安打と四球の合計を示す指標。数値が低いほど、走者を出しにくい投球をしていることを意味する。
増居は37イニングで23安打、13四球を許している。被打率も.181に抑えた。
一方、奪三振は22個で、奪三振率は9イニング当たり5.35個。13四球に対して22奪三振という数字からも、三振を量産するパワーピッチャーというより、打たせて取る投球も織り交ぜるタイプだと分かる。
2026年成績の評価で注目したい3つの数字| 指標 | 数値 | 読み取れること |
|---|---|---|
| 防御率 | 3.16 | 37イニングで自責点13 |
| WHIP | 0.97 | 走者を出す割合を抑えた |
| 奪三振率 | 5.35 | 三振一辺倒ではない投球スタイル |
特にWHIP0.97と被打率.181は、増居の制球や打者への対応力を評価する材料になる。
ただし、被本塁打4本、与四球13個という課題もある。長いイニングを投げるためには、失投による長打を減らし、四球を抑えることも重要になる。
8登板、37イニングという数字は、まだプロでの長期的な実力を判断するにはサンプルが少ない。現段階では、プロ1年目に先発として一定の結果を残した一方、さらなる成長の余地もある成績と評価できる。
【増居翔太の評価と現在地】ヤクルトで期待される即戦力左腕の実力
増居がプロ入り時に評価された最大の理由は、単純な球速や体格ではない。
ヤクルトが注目したのは、投球の安定感、変化球の操作性、そして打者から見えにくい投球フォームだった。
評価される強みはゲームメーク力増居の特徴を整理すると、次の4点が挙げられる。
1. 左投手としての希少性
左投手は、左右の打者への投手起用を考えるうえでチームにとって重要な戦力になる。増居は先発もリリーフも経験しており、起用方法に幅を持たせられる。
2. 複数の球種を使い分ける能力
ストレートだけに頼らず、スライダーやスプリットなどを組み合わせる。球速差や変化の方向を使い分けることで、打者に狙い球を絞らせにくい。
3. 投球フォームの見えにくさ
ヤクルトのドラフト選手紹介では、ボールの出どころが見えにくいフォームが評価されている。これは打者の反応を遅らせるうえで重要な要素だ。
4. 高校・大学・社会人で培った経験
甲子園、東京六大学野球、社会人野球日本選手権を経験している。異なるレベルの打者と対戦してきた経験は、試合の状況に応じた判断力につながる。
プロ1年目の現在地は?2026年の成績を見る限り、増居は一軍で先発を経験し、一定の結果を残した段階にある。
ただし、先発ローテーションの中心として完全に定着したと判断するには、まだ早い。
今後の評価を左右する要点は次の3つだ。
- 投球回の増加: 先発として6回以上を投げる試合を増やせるか。
- 制球力の向上: 37イニングで13個だった与四球を減らせるか。
- 長打への対応: 被本塁打を減らし、失点につながる失投を抑えられるか。
2026年は防御率3.16、WHIP0.97という好材料がある一方、奪三振率は5.35にとどまった。今後、スプリットやスライダーの精度を高め、打者を打ち取るだけでなく、必要な場面で三振を奪えるようになるかが注目点となる。
【プロの結論】増居翔太は球速よりも投球の再現性に注目したい増居を評価するとき、149キロという最速記録だけを基準にするのは適切ではない。
彼の本質的な強みは、ストレートを軸に変化球を組み合わせ、試合の流れを作る能力にある。
2024年の日本選手権MVPは、短期決戦での安定した投球を証明した実績だ。2026年の一軍成績でも、WHIP0.97、被打率.181という数字が残っている。
今後、先発投手として評価をさらに高めるためには、球速の更新以上に、四球を減らすこと、長いイニングを投げること、そしてピンチでの失点を抑えることが重要になる。
増居は完成されたエースというより、実績と経験を積みながら成長を続ける投手として見るのが妥当だ。
【増居翔太に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:増居翔太はどこの球団に所属していますか?
東京ヤクルトスワローズに所属している。2025年ドラフト4位で指名され、2026年は背番号43でプロ1年目を迎えた。
Q2:増居翔太の最速は何キロですか?
自己最速は149キロ。2024年の社会人野球日本選手権大会で記録した。2026年の一軍投球データでは最速147キロとなっている。
Q3:増居翔太の球種は何ですか?
ストレート、スライダー、スプリット、カーブ、チェンジアップ、カットボールなど。ストレートを中心に複数の変化球を組み合わせる投球スタイルだ。
Q4:増居翔太は2024年の日本選手権で何を達成しましたか?
トヨタ自動車の優勝に貢献し、最高殊勲選手賞(MVP)を獲得した。大会では3試合に先発し、24イニングで自責点1を記録した。
Q5:増居翔太の2026年の成績は?
2026年シーズン終了時点で、一軍8登板、1勝2敗、1ホールド、防御率3.16、37投球回、22奪三振だった。
Q6:増居翔太は慶應義塾大学でどのような成績を残しましたか?
東京六大学野球リーグで通算44試合に登板し、17勝2敗、防御率2.32を記録。最優秀投手賞も受賞している。
増居翔太は、彦根東高校での甲子園出場、慶應義塾大学での通算17勝、トヨタ自動車での日本選手権MVPを経て、2025年ドラフト4位でプロ入りした左腕投手だ。
2026年のプロ1年目は、一軍8登板で防御率3.16、22奪三振という成績を残した。WHIP0.97、被打率.181という数字も、投球の安定感を示す材料となっている。
今後の注目点は、先発投手としての登板機会を増やし、長いイニングを安定して投げられるかどうかだ。
最速149キロという球速、豊富な変化球、社会人野球で培ったゲームメーク力。これらをプロの舞台でどこまで発揮できるかが、増居のキャリアを左右する。
2024年の日本選手権MVPから、2026年のプロ1年目へ。 背番号43を背負う左腕が、東京ヤクルトスワローズの投手陣の中でどのような存在へ成長していくのか、今後も注目したい。 (出典: 増居翔太(Yahoo!ニュース))