お笑いコンビ・しずるとキングオブコントの関係は、2009年の初決勝進出から2026年の敗者復活戦まで、長い挑戦の歴史に彩られている。2009年に3位、2010年に6位、2012年に4位、2016年に6位と、過去4回の決勝を経験。9年ぶりに決勝へ戻った2025年には457点で同率5位に入った。
しかし、2026年は大会史上初めて設けられた敗者復活戦で232点を獲得し、10組中9位という結果に終わった。2025年の好成績から一転した理由は何だったのか。B'zの楽曲を大胆に取り入れた「過激な情報」のネタ、池田一真と純の芸名変更、演劇ユニット・メトロンズでの活動も含め、2026年11月現在のしずるの実績と現在地を整理する。
【2026年最新結果】しずるは敗者復活戦9位・232点で決勝進出ならず

2026年10月17日に開催された「キングオブコント2026」で、しずるは大会史上初の敗者復活戦に出場した。前年に9年ぶりの決勝進出を果たしたコンビとして注目されたが、結果は232点で9位。惜しくも決勝への復帰はかなわなかった。
2026年敗者復活戦の採点結果2026年大会では、従来の決勝進出者とは別に、準決勝で敗退した組の中から上位10組が敗者復活戦に参加した。大会史上初めて設けられた制度で、芸人60人による審査で各組のネタを採点し、上位3組が国民投票に進む仕組みだった。
芸人審査員による採点は300点満点。しずるの232点は、国民投票に進出するために必要な上位3組のラインに届かなかった。
当日の採点結果は以下の通り。
- 1位:スパイシーガーリック 279点
- 2位:そいつどいつ 275点
- 3位:喫茶ムーン 264点
- 4位:cacao 260点
- 5位:江戸川ジャンクジャンク 256点
- 6位:ネルソンズ 251点
- 7位:生姜猫 250点
- 8位:破壊ありがとう 242点
- 9位:しずる 232点
- 10位:オフローズ 204点
敗者復活戦を突破したのはスパイシーガーリック。芸人審査員による上位3組の国民投票では12,721票を獲得し、決勝進出を決めた。
232点という数字をどう評価するべきかしずると3位の喫茶ムーンとの差は32点だった。上位3組に残るには、今回の審査方式ではさらに高い評価が必要だったことが分かる。
ただし、2025年の457点と2026年の232点を単純に比較して、ネタの質が半分近くに落ちたと判断するのは適切ではない。2025年は決勝の審査員5人による500点満点の採点であり、2026年の敗者復活戦は芸人60人による300点満点の採点だった。審査員の人数も配点も異なるため、点数の大小だけで実力の変化を測ることはできない。
2026年大会全体では、ジェラードンが優勝し、第19代王者となった。しずるにとっては悔しい結果だったが、2025年の決勝進出が一度限りの出来事だったと決まったわけではない。2026年は敗者復活戦まで進んだという事実も、今後の挑戦を考えるうえで押さえておきたい。
【歴代成績一覧】2009年の決勝3位から2025年の5位まで
しずるのキングオブコントにおける最大の実績は、2009年の初決勝進出で3位に入ったことだ。その後も2010年、2012年、2016年と決勝に進み、2025年には9年ぶりにファイナリストへ返り咲いた。
吉本興業の所属情報や大会の記録、歴代成績資料を照らし合わせると、しずるの歩みは次のように整理できる。
| 年度 | 大会結果 | 主なポイント |
|---|---|---|
| 2008年 | 準決勝進出 | 第1回大会に挑戦 |
| 2009年 | 決勝3位 | 初決勝進出で最高順位を記録 |
| 2010年 | 決勝6位 | 2年連続で決勝進出 |
| 2012年 | 決勝4位 | 3回目のファイナリスト |
| 2016年 | 決勝6位 | 4回目の決勝進出 |
| 2017〜2018年 | 準決勝進出 | 決勝進出には届かず |
| 2019〜2023年 | 準々決勝敗退 | 決勝から遠ざかる時期 |
| 2024年 | 準決勝進出 | 決勝復帰への足掛かり |
| 2025年 | 決勝5位タイ・457点 | 9年ぶり5回目の決勝進出 |
| 2026年 | 敗者復活戦9位・232点 | 大会初の敗者復活戦に出場 |
2009年は、しずるにとって大きな転換点だった。初めて決勝に進出しただけでなく、最終順位3位という好成績を残したのである。
2010年には6位、2012年には4位と、決勝の常連として存在感を発揮した。2016年にも6位で決勝進出を果たしており、初期のキングオブコントにおいて、しずるは継続的に上位を争うコンビだった。
2017年以降は決勝から遠ざかった2017年と2018年は準決勝まで進んだものの、決勝進出は実現しなかった。さらに2019年から2023年までは準々決勝敗退が続いた。
かつて決勝で上位を争ったコンビが、長期間にわたって決勝の舞台に戻れなかったことになる。
それでも、しずるは賞レースへの挑戦を続けた。2024年には準決勝へ進出し、翌2025年に9年ぶり5回目の決勝進出を実現させた。単に過去の知名度で復活したのではなく、長期間にわたる舞台経験を積み重ねてきた結果と見ることができる。
【キングオブコント2025】9年ぶりの決勝で457点・同率5位を獲得
2025年10月11日に放送されたキングオブコント2025で、しずるは9年ぶりに決勝の舞台へ帰ってきた。決勝進出は2009年、2010年、2012年、2016年に続いて5回目。ファイナリスト10組の一角として出場した。
結果は457点で同率5位。ファイヤーサンダーも457点だったため、同じ順位となった。
5人の審査員による採点内訳しずるが獲得した457点の内訳は次の通り。
- じろう(シソンヌ):88点
- 山内健司(かまいたち):92点
- 秋山竜次(ロバート):96点
- 小峠英二(バイきんぐ):93点
- 飯塚悟志(東京03):88点
最も高い評価を付けたのは秋山竜次の96点。対して、じろうと飯塚は88点だった。
この採点から見えてくるのは、しずるのネタが審査員全員から同じ方向で評価されたわけではないということだ。独自性や演出を高く評価する審査員がいた一方で、笑いの伝わり方については異なる受け止め方もあった。
9年ぶりの決勝進出を支えた覚悟TBS公式のファイナリストインタビューでは、池田一真と純が2025年大会に懸ける思いを語っている。
「この流れに乗って優勝できなかったら、僕らは本当につまらないヤツです」
——池田一真(TBS公式インタビューより)
この発言の背景には、しずると同じ演劇ユニット「メトロンズ」で活動するライスとサルゴリラの存在があった。ライスは2016年、サルゴリラは2023年にキングオブコントで優勝している。
近しい仲間たちが先に頂点へ到達したことは、しずるにとって刺激になっていた。池田はインタビューで、9年ぶりという年月そのものよりも、このタイミングで決勝に進出できたことを強く意識していたと語っている。
また、純は以前よりも周囲の芸人からの意見やアドバイスを取り入れるようになったことを明かしている。自分たちだけでネタを完成させるのではなく、他者の視点を反映させる制作姿勢への変化も、2025年の復活を考えるうえで興味深い。
優勝こそ逃したものの、457点という数字は、しずるが現在の決勝でも十分に勝負できることを示した結果だった。
【2025年のネタを検証】「過激な情報」とB'z「LOVE PHANTOM」の演出
キングオブコント2025でしずるが披露したネタは、ネタ一覧では「過激な情報」として記録されている。特徴的だったのは、B'zの楽曲「LOVE PHANTOM」を大胆に使用した演出だ。
セリフを抑え、音楽と動きで笑わせる構成REVISIO株式会社が公開した2025年大会の視聴質分析によると、しずるのネタは、B'zの「LOVE PHANTOM」をBGMに、2人の口の動きや身体の動作を楽曲に連動させながら展開する構成だった。
一般的な会話中心のコントとは異なり、セリフによる説明を極力抑え、音楽と表情、動作の組み合わせによって状況を伝える。観客が画面上の細かな変化を追うことで面白さが伝わる、視覚的な演出に比重を置いたネタだった。
視聴者の注視度は55.7%で全体3位興味深いのは、REVISIOの分析で、しずるのネタが大会中の注視度ランキングで3位の55.7%を記録したことだ。
上位にはレインボーのファイナルステージのネタ(59.7%)、や団のファイナルステージのネタ(57.3%)が並んだ。しずるはファーストステージの披露でありながら、番組中盤の注目シーンとして上位に入った。
ここで注意したいのは、注視度と審査員の採点は別の指標だという点である。注視度はテレビ画面を見ていた時間の割合を示すもので、面白さを直接数値化したものではない。
つまり、しずるのネタは視覚的な引きつけという点で存在感を示した一方、審査員の評価では457点、同率5位という結果だった。視聴者の目を引く演出と、審査員が最終的な順位を決める評価軸は必ずしも一致しない。
「過激な情報」というタイトルだけで内容を誤解しない検索すると「過激な情報」という言葉から、放送上の問題や過度な表現を想像する人もいるかもしれない。しかし、これは2025年のしずるのネタを指す名称として記録されているものだ。
実際に注目された特徴は、B'zの楽曲を活用した独特の演出と、言葉に頼らず口の動きや身体表現で笑いを生み出す構成にある。タイトルの印象だけで、放送禁止級の内容や何らかの不祥事と結び付けるのは適切ではない。
2025年のしずるは、過去の青春コントのイメージだけにとどまらず、音楽と身体表現を融合させた実験的なアプローチを決勝で披露した。457点という結果と55.7%の注視度は、異なる評価軸からネタの特徴を読み解く材料になっている。
【池田一真・純のプロフィール】KAƵMAから本名へ、芸名変更の経緯
しずるは、池田一真と純による吉本興業所属のお笑いコンビだ。2003年10月に結成され、東京NSC9期生として活動を開始した。
2026年現在の正式な活動名は池田一真と純。以前の芸名であるKAƵMAや村上純を検索している人にとっては、2025年の改名が要点となる。
メンバーの基本プロフィール- 池田一真(いけだ・かずま):1984年1月17日生まれ。埼玉県出身。映画、漫画、ゲームなどを趣味とする。
- 純(じゅん):1981年1月14日生まれ。東京都出身。グラビア分析・鑑賞、サッカーなどを趣味とする。
2人は2003年にコンビを結成し、青春コントをはじめとする人物描写を重視したネタで知られるようになった。
KAƵMAから池田一真へ戻した理由池田一真は、2022年1月に本名からKAƵMA(KAZMA表記、Zはストローク付き)へ芸名を変更した。その後、約3年を経た2025年4月13日、本名の池田一真に戻すことを発表した。
同じタイミングで、村上純も芸名を純へ変更。こちらは本人が、昔から学校の友人や先生に「純」と呼ばれてきたことを理由に、原点回帰の意味を込めた改名だと説明している。
2025年4月のスポーツニッポンの報道によると、池田は本名で芸能活動を行うことを発表し、純も芸名を短くシンプルな「純」に変更した。
このため、現在のしずるを調べる際には、次のように名前を整理すると分かりやすい。
- 池田一真:2022年にKAƵMAへ改名、2025年4月に本名へ戻す。
- 村上純:2025年4月に「純」へ改名。
改名によってコンビが解散したわけでも、別のコンビになったわけでもない。現在も「しずる」として活動を続けている。
【メトロンズの現在】しずるは演劇活動でも存在感を発揮
しずるの現在を語るうえで欠かせないのが、演劇ユニット「メトロンズ」だ。しずる、ライス、サルゴリラの3組に、脚本・演出を担当する中村元樹を加えた演劇プロジェクトである。
単独のコントライブとは異なり、複数の芸人が長い物語の中で役柄を演じ、人物同士の関係やストーリーを積み上げていく。しずるが得意とする演技力や人物描写を、より長い時間をかけて発揮できる活動の場となっている。
2026年は第11回公演「金持ちに好かれなくちゃ!」を上演メトロンズは2026年9月2日から20日まで、赤坂RED/THEATERで第11回公演「金持ちに好かれなくちゃ!」を上演した。
公式公演情報によると、出演者は次の6人。
- 赤羽健壱(サルゴリラ)
- 池田一真(しずる)
- 児玉智洋(サルゴリラ)
- 純(しずる)
- 関町知弘(ライス)
- 田所仁(ライス)
演出は中村元樹が担当。さらに注目したいのが、池田一真が今回の脚本を担当したことだ。
作品は、100万円を受け取った人物と、その金を返そうとする友人たちを中心に、人間関係や金銭感覚の揺れを描く内容。公式公演情報では、突然大金を手にした人間が、その金を使うのか返すのかという葛藤が物語の軸になっている。
この公演は、池田が単に舞台に出演するだけではなく、物語を組み立てる側にも関わっていることを示す活動だった。
メトロンズがキングオブコントにもたらした影響2025年のTBS公式インタビューで、純はメトロンズでの活動について、ライスとサルゴリラの存在が刺激になっていると説明している。
また、メトロンズで重視しているのは、笑わせるためだけの演技ではなく、登場人物として成立する演技だという。こうした経験が、しずるのコントにも良い影響を与えていると語っていた。
実際、しずるのコントは単純なボケとツッコミの応酬だけではない。登場人物の感情や関係性を観客に伝え、その状況から予想外の展開を生み出すタイプの作品が多い。
メトロンズで長尺の演劇に取り組むことは、短いコントでは表現しきれない人物造形や物語の構築力を磨く機会にもなる。
2026年の活動を見る限り、しずるはテレビの賞レースだけを活動の中心に置いているわけではない。コント、単独ライブ、演劇という複数の舞台を通じて、表現の幅を広げている。
【プロの結論】しずるの評価は457点と232点だけでは決まらない
しずるのキングオブコントにおける歩みを振り返ると、2009年の3位、2012年の4位など、早い時期から高い実績を残してきたことが分かる。一方で、2019年から2023年にかけては準々決勝敗退が続き、長い停滞期も経験した。
そこから2025年に9年ぶりの決勝進出を実現し、457点で同率5位。2026年は敗者復活戦9位という結果になった。
この2年間の成績だけを見れば、2025年が復活のピークで、2026年は後退したようにも映る。しかし、賞レースの結果とコンビの活動全体は分けて考える必要がある。
評価するときに押さえておきたい要点は3つある。
- 賞レースの実績:2009年から2025年までに5回決勝へ進出した経験と、2025年の457点は確かな実績である。
- ネタの独自性:「過激な情報」のように音楽や身体表現を活用するアプローチは、従来の会話中心のコントとは異なる個性を示している。
- 舞台での表現力:メトロンズでの演劇活動や池田一真の脚本担当など、賞レース以外にも創作の場を持っている。
特に重要なのは、キングオブコントの順位だけでコンビの現在の実力や将来性を判断しないことだ。決勝の採点は、その年に披露したネタと大会の審査方式によって決まる。一方、演劇や単独ライブでは、別の表現力や創作能力が評価される。
2026年の敗者復活戦9位は、決して満足できる結果ではない。しかし、2025年に決勝で457点を獲得した実績や、2026年も大会に挑戦した事実まで消えるわけではない。
しずるの現在地は、過去の実績に頼るベテランではなく、賞レースへの挑戦を続けながら、演劇や脚本にも活動領域を広げる実力派コンビという評価がふさわしい。
【しずるのキングオブコントに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:しずるのキングオブコント2026の結果は何位?
A1:2026年10月17日の敗者復活戦で232点を獲得し、10組中9位だった。上位3組に入れず、決勝進出はならなかった。
Q2:しずるはキングオブコント2025で何点だった?
A2:457点で、ファイヤーサンダーと同率5位だった。2016年以来9年ぶり、通算5回目の決勝進出を果たした大会だった。
Q3:しずるの2025年のネタ「過激な情報」はどんな内容?
A3:B'zの「LOVE PHANTOM」をBGMに使用し、楽曲に合わせた口の動きや身体表現を中心に展開する演出が特徴だった。REVISIOの分析では注視度55.7%で、番組内の注視度ランキング3位を記録している。
Q4:しずるのKAƵMAと純は現在もその芸名で活動している?
A4:現在の活動名は池田一真と純。池田は2022年にKAƵMAへ改名した後、2025年4月に本名へ戻した。村上純も同月に芸名を純へ変更した。
Q5:しずるは現在、メトロンズでも活動している?
A5:活動している。しずる、ライス、サルゴリラ、中村元樹による演劇ユニットで、2026年9月には第11回公演「金持ちに好かれなくちゃ!」を上演した。池田一真は同公演で脚本も担当している。
しずるのキングオブコントの歴史は、2009年の決勝3位から始まり、2010年6位、2012年4位、2016年6位と続いてきた。2019年以降は苦しい時期もあったが、2025年に9年ぶりの決勝進出を実現し、457点で同率5位という結果を残した。
2026年は敗者復活戦で232点、9位という結果に終わったものの、コンビとしての活動は継続している。池田一真と純という現在の名前で、コントだけでなくメトロンズの演劇や脚本制作にも取り組んでいる。
今後のしずるを見るうえでは、キングオブコントの順位だけでなく、新しいネタの演出、2人の演技力、メトロンズでの作品づくりにも注目したい。過去の栄光を振り返るだけでは分からない、現在進行形のしずるの魅力がそこにある。
主な参照資料・事実確認
- TBSテレビ「キングオブコント2025」しずる公式インタビュー。
- QJWeb「キングオブコント2025」採点・決勝結果。
- REVISIO株式会社「キングオブコント2025」視聴質分析。
- TBSテレビ・QJWeb「キングオブコント2026」大会概要・敗者復活戦結果。
- スポーツニッポン「しずる」芸名変更報道。
- メトロンズ第11回公演公式情報。