2026年現在、かつてテレビで親しまれたムツゴロウ動物王国は、当時のような大規模な動物テーマパークとしては営業していません。しかし、畑正憲さんが北海道に築いた動物との暮らしは、すべてが途絶えたわけではありません。北海道中標津町には、畑さんが設立した「ムツ牧場」があり、現在も乗馬体験の施設として観光情報に掲載されています。
東京ムツゴロウ動物王国が閉園したのは2007年11月25日。経営難や来園者数の低迷が背景にありました。その後、畑正憲さんは2023年4月5日に87歳で亡くなりましたが、牧場は娘夫婦が引き継ぐ形で継続しています。この記事では、1972年の北海道浜中町での出発から東京進出、閉園の真相、畑さんの家族による継承、そして2026年に中標津町で乗馬を楽しむための情報までを整理します。
【2026年最新】ムツゴロウ王国の現在はどうなっている?

ムツゴロウ王国の現在を理解するには、かつての動物王国と、現在も名前を残すムツ牧場を分けて考える必要があります。
東京ムツゴロウ動物王国は、東京都あきる野市の東京サマーランド敷地内にあった動物施設です。2004年に北海道から東京へ移転して開園しましたが、2007年11月25日に営業を終了しました。
一方、北海道標津郡中標津町には、1978年に開設されたムツ牧場があります。こちらは東京の施設とは別の施設で、北海道の自然の中で馬と触れ合える乗馬施設として知られています。
現在も残るのは中標津町のムツ牧場2026年度のなかしべつ観光協会の観光情報には、「乗馬(ムツ牧場)」が体験アクティビティとして掲載されています。
ただし、同協会の案内には、ムツ牧場のウェブサイトを現在閲覧できないため、直接問い合わせるよう記載されています。問い合わせ先として掲載されている電話番号は0153-79-2233です。
つまり、2026年現在も観光協会が乗馬体験の案内を継続していることは確認できますが、毎日の営業や予約可能な日時まで一律に保証されているわけではありません。
かつての動物王国のように、犬やクマなど多様な動物たちが暮らす大規模なテーマパークを想像して訪れると、現在の施設との違いに戸惑う可能性があります。現在のムツ牧場は、馬との交流や自然の中での乗馬を中心とした施設です。
【歴史と年表】1972年の北海道浜中町から東京進出まで
ムツゴロウ動物王国の歴史は、畑正憲さんが北海道の自然の中で動物たちと暮らすことを決意したところから始まります。
畑さんは1935年、福岡市に生まれました。東京大学大学院を修了し、1968年には著書『われら動物みな兄弟』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞しています。
1971年には北海道浜中町沖の無人島・嶮暮帰島に家族とともに移住。クマや馬などの動物も連れて行き、自然と動物を中心とした生活を始めました。
翌1972年、島の対岸にある北海道浜中町に動物王国を開設します。これが後に全国的な知名度を得るムツゴロウ動物王国の原点です。
ムツゴロウ王国とムツ牧場は別の施設ここで押さえておきたいのが、北海道浜中町の動物王国と、中標津町のムツ牧場は同じ施設ではないという点です。
ムツ牧場は1978年に開設された別の施設です。畑さんが北海道で大切にしてきた馬との暮らしを受け継ぐ場所として、後年まで活動を続けてきました。
| 年代 | 出来事・施設 | 関係・現在へのつながり |
|---|---|---|
| 1935年 | 畑正憲さん誕生 | 福岡市出身の作家・動物文学者 |
| 1968年 | 『われら動物みな兄弟』で受賞 | 日本エッセイスト・クラブ賞 |
| 1971年 | 北海道・嶮暮帰島へ移住 | 家族や動物とともに自然の中で生活 |
| 1972年 | 北海道浜中町に動物王国を開設 | ムツゴロウ王国の原点 |
| 1978年 | 北海道中標津町にムツ牧場を開設 | 現在の乗馬施設につながる別施設 |
| 1980年 | 『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』放送開始 | フジテレビ系列で全国的な人気を獲得 |
| 2001年 | テレビシリーズ終了 | 長年続いた人気シリーズに一区切り |
| 2004年7月 | 東京ムツゴロウ動物王国が開園 | 東京サマーランド敷地内に移転 |
| 2007年11月25日 | 東京ムツゴロウ動物王国が閉園 | 経営難と集客不振が背景 |
| 2023年4月5日 | 畑正憲さん死去 | 87歳。心筋梗塞のため |
| 2026年 | 中標津町のムツ牧場 | 観光協会が乗馬体験を掲載 |
この年表から分かるのは、ムツゴロウ王国という名前で語られる施設には、浜中町の動物王国、東京の動物施設、中標津町のムツ牧場という異なる歴史があることです。
それぞれの開設時期や目的を整理すると、2007年の東京施設の閉園と、現在のムツ牧場の活動を混同せずに理解できます。
【閉園理由】東京ムツゴロウ動物王国はなぜ2007年に閉園した?
東京ムツゴロウ動物王国の閉園は、2007年11月25日です。単なる施設のリニューアルや一時休業ではなく、経営上の問題によって営業を終了しました。
2004年の東京進出で期待された集客2004年7月、畑正憲さんが北海道で築いてきた動物王国は、東京都あきる野市の東京サマーランド敷地内に移転し、東京ムツゴロウ動物王国として開園しました。
北海道まで足を運ばなくても、ムツゴロウさんと動物たちの世界を体験できる施設として期待されていました。
しかし、実際には想定したほど来園者が集まりませんでした。
運営会社の経営破綻が決定的な要因にスポーツニッポンの2023年4月7日の報道によると、当初は運営会社に経営全般を委託していましたが、来園者数が予想を大幅に下回り、同社は2006年7月に事実上倒産しました。
その後、畑さんの個人事務所が運営を引き継いで営業を続けました。しかし、経営状況を好転させることはできず、最終的に2007年11月25日の閉園が決まりました。
2007年10月18日の産経新聞の報道でも、来園者数の伸び悩みと運営会社の経営難が閉園の背景として伝えられています。
閉園の理由を整理すると- 集客不足:東京進出後、想定していた来園者数を確保できなかった。
- 運営会社の破綻:2006年7月に運営会社が事実上倒産した。
- 経営の引き継ぎ:畑さんの個人事務所が運営を続けたものの、経営改善には至らなかった。
- 最終的な閉園:2007年11月25日に東京での営業を終了した。
ここで注目したいのは、動物への愛情や畑さんの知名度だけでは、大規模施設の経営を維持できなかったという現実です。
動物を飼育する施設には、日々の餌代や医療費、スタッフの人件費、施設管理費などが必要です。加えて、都市型レジャー施設として運営するには、安定した集客と継続的な資金確保が欠かせません。
動物との暮らしを理想とすることと、それを大規模な商業施設として持続させることは別の課題だったのです。
【畑正憲さんの現在と最期】2023年の死因・家族・娘夫婦への継承
ムツゴロウ王国の現在を語るうえで欠かせないのが、創設者である畑正憲さんの晩年と、その後の家族による活動の継承です。
テレビで動物と触れ合う姿を見せていた畑さんは、晩年も北海道中標津町を生活の拠点としていました。
畑正憲さんは2023年4月5日に87歳で死去畑正憲さんは2023年4月5日午後5時53分、北海道中標津町の病院で亡くなりました。87歳でした。
テレビ朝日やスポーツニッポンなどの報道によると、死因は心筋梗塞です。
4月5日の夕方、自宅で胸の痛みを訴えて倒れ、病院に搬送されましたが、そのまま帰らぬ人となりました。
畑さんは2017年にも心筋梗塞で倒れ、ドクターヘリで釧路市内の病院に搬送された経験があったとTBS NEWS DIGが報じています。晩年は健康上の問題を抱えながらも、執筆や動物に関する発信を続けていました。
妻や娘夫婦が支えた晩年の暮らし畑さんの家族については、妻の純子さんが知られています。2023年の訃報では、親族による葬儀が行われ、妻の純子さんが喪主を務めたと報じられました。
また、畑さんには娘がおり、娘夫婦は中標津町のムツ牧場の運営に関わってきました。
2023年4月8日のスポーツニッポンは、ムツ牧場について、畑さんの死後も継続することが関係者によって明らかになったと報道しています。加えて、これまでも実質的に運営を担ってきた娘夫婦が今後を引き継ぐと伝えました。
つまり、畑さんの死によってムツ牧場が直ちに閉鎖されたわけではありません。家族がそれまでの運営を引き継ぎ、馬との暮らしを続ける道が選ばれました。
娘夫婦への継承は動物王国全体の復活を意味するのかここは誤解されやすい部分です。
娘夫婦が引き継いだと報じられているのは、北海道中標津町のムツ牧場です。2007年に閉園した東京ムツゴロウ動物王国が再開したわけではありません。
また、1972年に浜中町で始まった動物王国と、1978年開設のムツ牧場も別の施設です。
畑さんが築いた動物との暮らしを、家族が現在の牧場という形で受け継いでいる。この点に、ムツゴロウ王国の現在を理解する重要な意味があります。
【2026年最新】ムツ牧場・ひだまり乗馬クラブの営業状況と乗馬体験
現在、ムツゴロウ王国にゆかりのある場所を実際に訪れたい人にとって、最も注目したいのが北海道中標津町のムツ牧場です。
乗馬体験は「ムツ牧場 ひだまり乗馬クラブ」の名称でも案内されています。
ムツ牧場の基本情報- 施設名:ムツ牧場・ひだまり乗馬クラブ
- 所在地:北海道標津郡中標津町字協和27-35
- 電話番号:0153-79-2233
- アクセス:中標津空港から車で約20分
- 中標津バスターミナルから:車で約15分
- 体験内容:乗馬、草原や森などでの外乗
所在地やアクセス情報は、じゃらんnetの施設案内に掲載されている内容です。
乗馬体験では北海道らしい自然を満喫できるムツ牧場の特徴は、馬場の中だけで乗馬するのではなく、北海道らしい草原や森、川などを含む自然の中で外乗を楽しめることです。
じゃらんnetの施設紹介によると、牧場の馬たちは畑正憲さんが大切にしてきた道産子馬をルーツとしています。北海道の在来馬である北海道和種の血統を受け継ぐ馬たちが、この牧場の歴史を形作っています。
経験豊かなスタッフが案内するため、初心者向けのコースも用意されています。
ただし、初心者でも引き馬に乗って歩くだけの体験とは異なります。じゃらんnetの説明では、一人につき一頭を任されて野山に出るスタイルで、推奨年齢は10歳以上とされています。
料金・営業時間の目安じゃらんnetに掲載されている乗馬プランでは、以下の料金が案内されています。
- 初心者コース・外乗Aコース:90分コース11,000円~
- 外乗Bコース:120分コース13,000円~
- 営業時間の掲載目安:夏期10時~17時、冬期10時~15時
これらは予約サイトに掲載されている料金・営業時間であり、2026年11月現在の確定料金や当日の営業を保証するものではありません。同サイト自身も掲載情報が最新でない可能性を案内しています。
また、台風や吹雪などの悪天候時には、安全面を考慮して休業する場合があります。
2026年に訪れるなら電話確認が確実2026年度のなかしべつ観光協会の公式観光案内では、ムツ牧場の乗馬体験が掲載されています。一方、施設のウェブサイトは閲覧できない状態とされ、直接問い合わせるよう案内されています。
そのため、旅行の日程を決める前に、次の点を確認しておくと安心です。
- 希望する日に乗馬体験を実施しているか
- 希望する人数で予約できるか
- 当日の天候による営業変更がないか
- 希望するコースの所要時間と料金はいくらか
- 年齢や乗馬経験に関する参加条件
特に道東旅行では、牧場までの移動時間も考慮する必要があります。中標津空港から車で約20分という立地ですが、予約が取れていない状態で現地へ向かうことはおすすめできません。
【誤解を解消】ムツゴロウ王国は完全消滅した?現在との違い
ムツゴロウ王国について調べると、「閉園した」「北海道に戻った」「現在も営業している」といった異なる情報が見つかります。これらは対象となる施設や時期が異なるため、整理が必要です。
東京の施設は閉園しているが、ムツ牧場は別に存在する最も大きな誤解は、2007年に東京ムツゴロウ動物王国が閉園したことを理由に、畑さんに関係するすべての施設がなくなったと考えてしまうことです。
実際には、中標津町のムツ牧場は別の施設として存在しており、2026年度の観光協会の案内にも乗馬体験が掲載されています。
昔のテレビ番組と現在の牧場を混同しないもう一つの誤解は、テレビ番組が終了したことと、牧場の営業終了を同じ出来事として扱うことです。
『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』は1980年に放送が始まった人気シリーズで、テレビシリーズは2001年に終了しています。また、フジテレビの番組情報には、関連する別タイトル『ムツゴロウのゆかいな動物王国』が2004年3月26日に放送終了した記録があります。
番組の終了は、動物たちとの暮らしそのものが終わったことを意味しません。
テレビで見られなくなった後も、畑さんは北海道で生活を続け、動物との交流を大切にしていました。
現在は、かつてのようなテレビ番組や大規模テーマパークではなく、ムツ牧場という形でその歴史の一部が続いているのです。
【よくある質問】ムツゴロウ王国の現在に関するFAQ
Q1:ムツゴロウ王国は2026年現在も営業していますか?
A1:東京ムツゴロウ動物王国は2007年11月25日に閉園しています。一方、北海道中標津町のムツ牧場は別施設として存在し、2026年度のなかしべつ観光協会に乗馬体験が掲載されています。実際の営業日や予約状況は電話で確認してください。
Q2:東京ムツゴロウ動物王国が閉園した理由は何ですか?
A2:東京進出後の来園者数が伸び悩み、運営会社が2006年7月に事実上倒産したことが大きな要因です。その後、畑正憲さんの個人事務所が運営を引き継ぎましたが、経営改善には至らず、2007年11月25日に閉園しました。
Q3:畑正憲さんの死因は何ですか?
A3:2023年4月5日、87歳で亡くなりました。死因は心筋梗塞です。北海道中標津町の自宅で体調を崩し、病院に搬送されましたが、そのまま亡くなりました。
Q4:ムツ牧場は誰が引き継いだのですか?
A4:2023年4月のスポーツニッポンの報道によると、これまでも実質的に運営を担ってきた畑さんの娘夫婦が引き継ぐことになりました。
Q5:ムツ牧場では初心者でも乗馬できますか?
A5:じゃらんnetの案内では初心者向けコースがあり、スタッフのサポートを受けながら外乗を楽しめます。ただし、一人一頭で野山に出るスタイルのため、推奨年齢は10歳以上です。
Q6:ムツゴロウ王国のあった北海道浜中町と、現在のムツ牧場がある中標津町は同じ場所ですか?
A6:違います。動物王国は1972年に北海道浜中町に開設されました。一方、ムツ牧場は1978年に北海道中標津町に開設された別施設です。
Q7:ムツゴロウとゆかいな仲間たちはいつ放送終了しましたか?
A7:テレビシリーズは2001年に終了しています。なお、フジテレビの公式番組情報には、関連する別番組『ムツゴロウのゆかいな動物王国』の2004年3月26日放送終了という記録もあります。
2026年現在、ムツゴロウ王国はかつてのような大規模な動物テーマパークとしては存在していません。東京ムツゴロウ動物王国は2007年11月25日に閉園し、創設者の畑正憲さんも2023年4月5日に87歳で亡くなりました。
しかし、畑さんが北海道で築いた動物との暮らしは、すべて失われたわけではありません。1978年に開設された中標津町のムツ牧場は、娘夫婦への継承が報じられ、2026年度も乗馬体験の施設として地域の観光情報に掲載されています。
ムツゴロウ王国の歴史を振り返ると、1972年の浜中町での出発、1980年のテレビ番組開始、2004年の東京進出、2007年の閉園、そして2023年の畑さんの死去という大きな転換点がありました。
大規模な施設はなくなっても、馬と自然に向き合う場所は残されています。
2026年にムツ牧場を訪れる場合は、かつての動物王国を再現したテーマパークではなく、北海道の自然の中で馬と過ごす乗馬施設として計画するのが適切です。営業状況や料金、予約条件を事前に電話で確認すれば、畑正憲さんが大切にしてきた馬とのつながりを、現在の北海道で感じる機会になるでしょう。
主な確認資料
- 昭和館:畑正憲さんの経歴と1972年の動物王国開設
- 産経新聞:東京施設の2007年閉園報道
- スポーツニッポン:閉園の経緯、ムツ牧場の継承、畑さんの訃報
- なかしべつ観光協会:2026年度の乗馬体験案内
- フジテレビ・放送ライブラリー:番組の放送記録
- テレビ朝日・TBS NEWS DIG:畑正憲さんの死去と死因
- じゃらんnet:ムツ牧場の所在地、乗馬コース、料金情報