ホンダの人気コンパクトSUV「ヴェゼル」のフルモデルチェンジが、いよいよ現実味を帯びてきた。注目されるのは、Hondaが2026年5月に公表した四輪事業の中長期戦略だ。日本市場では2028年以降、新型ヴェゼルを皮切りに次世代ハイブリッドと次世代ADASを搭載したモデルを展開する方針が明らかになっている。これにより、2021年に登場した現行2代目から、3代目への世代交代が視野に入った。
一方、2026年10月23日には現行ヴェゼルのマイナーモデルチェンジも実施された。後席の快適装備や外観が見直され、価格は277万7,500円から388万5,200円となっている。つまり、2026年に購入する人は、改良された現行型を選ぶのか、2028年以降の次期型を待つのかという判断を迫られる。発売時期、次世代技術、価格予想、現行型との違いを整理し、購入タイミングを考えたい。
【最新情報】ヴェゼルのフルモデルチェンジはいつ?2028年以降の発売計画を解説

2026年11月2日時点で、次期ヴェゼルの登場時期について最も重要な情報は、Hondaが2026年5月14日に発表した「2026 ビジネスアップデート」だ。
この発表では、日本市場の商品戦略として、2028年以降、新型VEZELを皮切りに次世代ハイブリッドおよび次世代ADASを搭載するモデルを展開することが示された。
これは自動車専門メディアによる発売時期の推測とは性質が異なる。Honda自身が公表した企業戦略に、新型ヴェゼルの投入時期が明記されているためだ。
発売日は2028年以降。ただし月日までは未発表現段階で押さえておきたいのは、「2028年以降」という表現だ。
2028年1月、春、夏、秋など、具体的な発売月や発売日は公表されていない。また、先行予約の開始時期、ワールドプレミアの日程、正式な車両価格も明らかになっていない。
したがって、2028年の発売を確定したうえで月日まで予測する情報には注意が必要だ。Hondaの発表から確実に読み取れるのは、2028年以降の日本向け新商品展開において、新型ヴェゼルが重要な役割を担うという点である。
次期ヴェゼルは3代目になる可能性が高い現行ヴェゼルは2021年4月に発売された2代目だ。2028年以降に新型へ移行する場合、世代交代の時期としては自然な流れになる。
そのため、次期モデルは3代目ヴェゼルになると予想される。ただし、Hondaが現段階で「3代目」という正式な世代呼称や、デザイン、ボディーサイズなどを発表したわけではない。
注目すべきは、単なる内外装の刷新ではなく、ハイブリッドシステムとプラットフォーム、運転支援技術まで含めた商品世代の更新が計画されていることだ。
2028年以降の新型登場までに何が起こる?Hondaは2027年から次世代ハイブリッドモデルの投入を開始する計画も公表している。つまり、新型ヴェゼルが登場する前に、次世代技術を採用したHonda車が市場に投入される可能性がある。
ヴェゼルだけを見ていると2028年まで動きがないように感じるが、実際には2027年から技術の展開が始まり、その流れの中で新型ヴェゼルが登場するという構図だ。
【次世代技術】新型ヴェゼルに搭載されるHonda Hybridと次世代ADASとは?
次期ヴェゼルで最も注目されるのが、次世代ハイブリッドシステムと次世代ADASの採用だ。
Hondaは2026年10月9日、次世代ハイブリッドシステムの名称を「Honda Hybrid」とすることを発表した。2027年から世界各地域で順次展開する計画で、2029年度までにグローバル市場へ15車種を投入する方針も示している。
1. 次世代ハイブリッド「Honda Hybrid」の進化Honda Hybridは、現在の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」で培った技術をベースに進化させたシステムだ。
2026年5月の事業説明では、2023年モデルのハイブリッドシステムと比較して、30%以上のコスト低減を目指す方針が示された。また、新開発のプラットフォームや電動AWDユニットとの組み合わせによって、10%以上の燃費向上を目標としている。
2026年10月9日の発表では、さらに具体的な技術の方向性が説明された。
- エンジン:高効率で運転できる領域を拡大。
- ドライブユニット:高効率化と小型化を推進。
- 制御技術:モーターやエンジンの制御を進化。
- 新開発プラットフォーム:剛性の最適化と軽量化を目指す。
- 電動AWD:新しい四輪駆動技術によって走行性能を進化させる。
- 統合制御:Motion Management Systemによって、車両の動きを総合的に制御する。
ヴェゼルのような都市型SUVでは、燃費だけでなく、街中の発進・停止、坂道、高速道路での合流、雨天時の安定性なども重要になる。
新型にHonda Hybridが搭載されれば、現行e:HEVの長所を引き継ぎながら、燃費性能と走行フィールの両面で進化する可能性がある。
2. 次世代ADASは2028年発売を目指して開発中もう一つの大きな変更点が、次世代ADAS(先進運転支援システム)だ。
Hondaは2026年5月の事業説明で、次世代ADASについて2028年の市場投入に向けて開発を進めていると説明した。加えて、その後5年間でグローバル15車種以上のハイブリッド車に搭載する計画を公表している。
ここで誤解したくないのは、現行ヴェゼルに安全運転支援機能がないわけではないということだ。
現行型にもHonda SENSINGが搭載され、衝突軽減ブレーキ、アダプティブクルーズコントロール、車線維持支援などの機能を備えている。
次世代ADASは、その運転支援技術をさらに進化させるものとして位置づけられている。ただし、次期ヴェゼルに搭載される具体的な機能、センサー構成、自動運転レベル、対応できる道路環境などは、現段階では公表されていない。
3. 新型ヴェゼルの技術的な進化予想Hondaの公式方針から考えると、次期モデルでは以下の領域が大きな注目ポイントになる。
- 次世代ハイブリッドによる燃費と加速性能の改善。
- 新プラットフォームによる車体性能と乗り心地の進化。
- 電動AWDによる走行安定性の向上。
- 次世代ADASによる安全運転支援の高度化。
- パワートレーンと車両制御の統合による運転の快適性向上。
重要なのは、Honda Hybridと次世代ADASが別々の技術として導入されるだけではない点だ。Hondaは新しいプラットフォームや統合制御も含め、車両全体の商品力を引き上げる方針を示している。
【歴代モデルチェンジ】ヴェゼルの初代から現行型までの進化と転換点
次期ヴェゼルを予想するには、これまでのモデルチェンジの流れを振り返ることも重要だ。
ヴェゼルは2013年12月に初代が登場。SUVの力強さ、クーペの流麗さ、ミニバンに近い使い勝手を組み合わせた車種として誕生した。
その後、2016年と2018年に改良を受け、2021年に2代目へフルモデルチェンジ。2024年以降は現行型の熟成が進められてきた。
ヴェゼルの歴代モデルチェンジ年表| 時期 | モデル・変更内容 | 主な特徴と位置づけ |
|---|---|---|
| 2013年12月 | 初代ヴェゼル発売 | SUVとクーペのデザイン、室内空間と実用性を融合。 |
| 2015年4月 | 初代一部改良 | 快適装備や4WDの設定を拡充。 |
| 2016年2月 | 初代マイナーチェンジ | Honda SENSINGの設定、新グレードRSを追加。 |
| 2018年2月 | 初代マイナーチェンジ | 内外装を刷新し、Honda SENSINGの標準装備を拡大。 |
| 2021年4月 | 2代目へフルモデルチェンジ | デザイン、室内空間、走行性能を全面刷新。 |
| 2024年4月 | 2代目マイナーモデルチェンジ | フロント・リアデザイン変更、HuNTパッケージなどを追加。 |
| 2025年10月 | 一部改良・e:HEV RS追加 | 装備設定の見直しとスポーティーな新グレードを投入。 |
| 2026年10月 | 2代目マイナーモデルチェンジ | 後席快適装備の拡充と上級グレードの外観変更。 |
| 2028年以降 | 新型ヴェゼル投入計画 | 次世代ハイブリッド・次世代ADAS搭載モデルの展開予定。 |
初代ヴェゼルは2013年12月20日に発売された。
当時の特徴は、SUVらしい力強さとクーペのようなスタイリングを両立させたことにある。加えて、Honda独自のセンタータンクレイアウトによって、後席や荷室の使い勝手にも配慮されていた。
2016年にはRSグレードとHonda SENSINGの設定が進み、2018年にはデザインの変更やハイブリッドシステムの改良を実施。初代の基本構造を維持しながら、商品力を高めていった。
2代目ヴェゼル:2021年のフルモデルチェンジ2021年4月23日に発売された2代目は、エクステリアとインテリアを全面刷新したモデルだ。
初代のスポーティーな方向性を引き継ぎながら、よりシンプルで洗練されたデザインを採用。パワートレーンでは2モーターハイブリッドのe:HEVが中心的な存在となった。
2024年4月のマイナーモデルチェンジでは、フロントグリルやバンパー、リアコンビネーションランプを変更。アウトドア志向のHuNTパッケージやPLaYパッケージも設定された。
2025年には新グレードe:HEV RSが登場し、スポーティーな選択肢も加わった。
こうした歴史を見ると、2026年までの改良は基本的に2代目の完成度を高める取り組みだったことが分かる。2028年以降に計画される新型は、これまでの小変更とは異なり、車両の基礎技術まで進化する世代交代になる可能性が高い。
【2026年10月最新】ヴェゼルのマイナーチェンジで何が変わった?価格と装備を解説
2026年10月の改良は、次期型へのフルモデルチェンジと混同されやすいポイントだ。
Hondaは2026年10月22日に改良内容を発表し、翌23日に発売した。グランドコンセプトは「MAXIMIZE URBAN VEZEL」。都会的な洗練を強めながら、日常での快適性を高めることが主な狙いとなっている。
Gとe:HEV Xは後席の快適装備を拡充エントリーグレードのGでは、リアベンチレーションと後席用USBチャージャーを追加した。USBチャージャーはType-Cを2個備える。
加えて、ヘッドライトのインナーレンズをブラック化し、フロント周辺の印象も変更している。
e:HEV Xでは、これらの変更に加えて運転席・助手席のシートヒーターも追加された。
後席に家族や友人を乗せる機会が多い人にとって、今回の改良は実用面でメリットがある。
e:HEV ZとPLaYパッケージは外観を変更上級グレードでは、ホイールアーチとフロント・サイド・リアのバンパーガーニッシュをボディー同色化した。
従来のSUVらしい樹脂パーツの存在感を抑え、より都会的で上質な雰囲気を強めた変更だ。
e:HEV Z・PLaYパッケージでは、18インチアルミホイールもダーククリア化されている。
2026年10月改良型の価格一覧2026年10月のHonda公表価格は以下のとおり。いずれも消費税10%込みのメーカー希望小売価格だ。
- G(4WD):277万7,500円
- e:HEV X(FF):303万9,300円
- e:HEV X(4WD):325万9,300円
- e:HEV Z(FF):328万7,900円
- e:HEV Z(4WD):350万7,900円
- e:HEV Z・PLaYパッケージ(FF):366万5,200円
- e:HEV Z・PLaYパッケージ(4WD):388万5,200円
今回の公表価格表では、ガソリン車のGは4WDのみとなっている。また、2026年10月改良後の価格表にe:HEV RSは掲載されていない。2025年型のRS価格と混同しないようにしたい。
なお、メーカー希望小売価格には税金(消費税を除く)、保険料、登録費用などは含まれず、実際の販売価格は販売会社によって異なる。
2024年4月改良と2026年10月改良の違い2024年の改良は、フロントグリルやバンパー、リアランプなどを変更し、HuNTパッケージを追加するなど、デザインとグレード構成の見直しが中心だった。
対して2026年の改良は、後席用USBやリアベンチレーション、シートヒーターなどの装備追加と、上級グレードの外観変更が中心だ。
いずれも基本的には2代目の改良であり、次世代ハイブリッドや次世代ADASを全面採用した新型への移行とは異なる。
e:HEV RSはどんなモデルだった?2025年10月24日に発売されたe:HEV RSは、スポーティーな走りとデザインを重視したグレードだ。
特徴的なのは、全高を1,545mmに設定したこと。都市部の機械式立体駐車場への入庫を意識した設計で、先代RSにはなかった4WDも初めて設定された。
2025年10月時点のメーカー希望小売価格はFFが374万8,800円、4WDが396万8,800円だった。
ただし、これは2025年型の価格である。2026年10月改良後の価格一覧にはRSが掲載されていないため、新車購入を検討する場合は販売店で在庫や現行の取り扱い状況を確認したい。
【3代目予想】新型ヴェゼルのデザイン・価格・スペックはどう進化する?
次期ヴェゼルの具体的なデザインやスペックは、2026年11月2日時点でHondaから正式発表されていない。
ただし、次世代ハイブリッドとADASの採用方針は公表されているため、技術面については一定の方向性を読み取ることができる。
エクステリアは現行型の都会的な個性を発展させる?現行2代目は、水平基調のシンプルなデザインとクーペライクなシルエットが特徴だ。
2024年、2026年と都会的な印象を強める改良が続いていることから、次期型でもヴェゼルらしい流麗なスタイルが継承される可能性がある。
一方で、次世代プラットフォームの採用が計画されているため、ボディーのプロポーションやパッケージングまで変わる可能性もある。
現段階で、フロントマスク、ヘッドライト形状、全長、全幅、ホイールベースなどの具体的な数値を断定することはできない。
パワートレーンは次世代ハイブリッドが主役かHondaの国内商品戦略では、新型ヴェゼルが次世代ハイブリッド搭載モデルの展開の起点として位置づけられている。
そのため、次期型の中心的なパワートレーンとしてHonda Hybridが採用される可能性は高い。
特に注目したいのは、燃費だけでなく走行フィールの進化だ。現行e:HEVはモーター走行の滑らかさとエンジンの効率的な運転を組み合わせている。新システムでは、ドライブユニットの小型化や統合制御の進化によって、より自然で爽快な走行感覚を目指している。
また、新開発の電動AWDユニットが公表されていることから、4WDモデルの性能向上も期待される。
新型ヴェゼルの価格予想は300万~420万円気になるのが、フルモデルチェンジ後の価格だ。
2026年10月改良型の価格は277万7,500円から388万5,200円。次期型は新しいハイブリッドシステム、プラットフォーム、運転支援技術を採用する方向性が示されている。
こうした現行価格と技術構成を基準にした編集部の予想は、次のとおりだ。
- エントリーグレード:300万~330万円程度
- 主力ハイブリッドグレード:330万~380万円程度
- 上級グレード:380万~420万円程度
この金額はHondaの公式予告価格ではなく、現行型の価格帯を基準にした予測レンジである。
また、Hondaが次世代ハイブリッドシステムのコスト低減を目指していることも見逃せない。システムの製造コストが下がったからといって、車両価格がその分だけ安くなるとは限らない。新しい安全装備やプラットフォーム、原材料価格、装備構成などが販売価格に影響するためだ。
したがって、次期型の価格が現行型より大幅に高くなるとも、反対に安くなるとも、現段階では断定できない。
次期ヴェゼルで注目したい予想ポイント- 新しいハイブリッドシステムによる燃費と加速性能。
- 新プラットフォームによる乗り心地と操縦安定性。
- 次世代ADASによる運転支援機能の進化。
- 電動AWDの採用による悪天候時の走行性能。
- デジタル装備やコネクテッド機能の進化。
- 現行型の室内空間やシートアレンジの使いやすさがどこまで継承されるか。
なかでも、ヴェゼルの魅力である取り回しの良さと室内空間を維持しながら、新しい技術をどこまで盛り込めるかが、3代目の評価を左右するポイントになる。
【現行型と新型を比較】ヴェゼルはフルモデルチェンジまで待つべきか、今買うべきか
2026年にヴェゼルを購入する人にとって、最も悩ましいのが購入時期だろう。
2026年10月に現行型が改良されたばかりであり、次期型には2028年以降の投入計画がある。どちらを選ぶべきかは、車の買い替えを急いでいるか、次世代技術を優先するかで変わってくる。
現行ヴェゼルと次期型の比較2026年11月時点で分かっている違いを整理すると、以下のようになる。
- 世代:現行型は2代目。次期型は3代目になると予想。
- パワートレーン:現行型はe:HEV。次期型はHonda Hybrid採用が有力。
- 安全運転支援:現行型はHonda SENSING。次期型は次世代ADAS搭載の方針。
- プラットフォーム:現行型を継続販売。次期型では刷新されたプラットフォームの採用が計画されている。
- 価格:現行型は277万7,500円~388万5,200円。次期型は未発表。
- 発売時期:現行型は2026年10月改良済み。次期型は2028年以降の投入計画。
現行型を購入する最大のメリットは、すでに完成された商品を選べることだ。
2026年10月の改良によって後席の快適装備が拡充され、上級グレードの外観も洗練された。e:HEVの基本性能や室内の使いやすさも、すでに市場で実績を積んでいる。
次期型の登場を待つ場合、具体的な発売日や納期、価格が分からないまま買い替え時期を先延ばしにすることになる。
現在の車検や故障、家族構成の変化などで車が必要な人にとって、現行型を選ぶ合理性は十分にある。
2028年以降の新型を待つメリット一方、長期間乗り続ける予定で、最新技術を重視するなら新型を待つ価値は大きい。
次期型には次世代ハイブリッドと次世代ADASが導入される方針が示されている。現行e:HEVとは異なる新しいシステムを体験できる可能性がある。
また、プラットフォームの刷新によって、走行性能や車内の快適性など、基本性能が大きく変わる可能性もある。
ただし、初期生産モデルの納期や価格、グレード構成は発表されるまで分からない。発売直後に必ず希望の仕様を購入できるとは限らない点にも注意したい。
現行型がおすすめの人・新型を待つべき人現行型をおすすめしたい人
- 2026年から2027年に車の買い替えが必要な人。
- 現在のe:HEVの走行性能や燃費に満足している人。
- 後席の快適装備を重視する人。
- すでに完成した車を試乗してから購入したい人。
- 次期型の価格上昇や納期の不透明さを避けたい人。
新型を待つ価値がある人
- 現在の車に大きな不満がなく、数年間待てる人。
- 次世代ハイブリッドの燃費・走行性能に期待している人。
- 次世代ADASを重視する人。
- 新しいプラットフォームによる性能進化を体験したい人。
- 2028年以降の新型を長く乗る予定の人。
特に注意したいのは、2028年という数字だけを見て購入を決めないことだ。Hondaの公式計画は2028年以降であり、実際の発表・発売・納車の時期は別々になる可能性がある。
現在の車に問題がなく、次世代技術を優先したい人は、2027年以降のHonda Hybrid搭載車の情報も確認しながら判断するとよい。
【プロの結論】新型ヴェゼルを見極める3つの判断基準
今回のフルモデルチェンジ情報で重要なのは、単純に新しいデザインになるという話ではないことだ。
Hondaは四輪事業の再構築に取り組み、ハイブリッド車への開発・生産リソースの再配分を進めている。次世代ハイブリッド、プラットフォーム、ADASを組み合わせた新しい商品群を展開する計画の中で、ヴェゼルが日本市場の先陣を切る位置にある。
この背景を踏まえると、新型ヴェゼルを評価する際には次の3点が重要になる。
判断基準1:燃費だけでなく走行性能を見る次世代Honda Hybridは、燃費向上だけでなく、五感に響く走りの進化も目指している。
カタログ燃費の数字だけでなく、街中での発進、加速時のエンジン音、高速道路での巡航、4WDの制御などを確認したい。
特に現行e:HEVに満足しているユーザーは、実際の試乗でどれほど違いが感じられるかが買い替えの判断材料になる。
判断基準2:次世代ADASの実用性を確認する次世代ADASという名称だけで、すべての運転操作を車に任せられるわけではない。
実際に確認したいのは、対応する道路環境、運転支援の範囲、ドライバーが操作を引き継ぐ条件、夜間や悪天候での認識性能などだ。
現行Honda SENSINGとの具体的な違いが公表された段階で比較することが重要になる。
判断基準3:車両価格と購入後の総費用で判断する次期型の価格が現行型より高くなる場合、車両本体価格だけでなく、税金、保険、オプション、ローン金利、維持費も含めて考えたい。
次世代ハイブリッドによる燃費向上が実現すれば、走行距離によっては燃料費の差が購入判断に影響する可能性もある。
反対に、年間走行距離が短い人は、燃費差だけで高額な上級グレードを選ぶメリットが小さくなる場合もある。
新型だからという理由だけで購入するのではなく、実際の使用環境と予算に照らして選ぶことが、後悔しない買い方につながる。
【ヴェゼルのフルモデルチェンジ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:新型ヴェゼルのフルモデルチェンジは2028年に確定していますか?
A1:Hondaは2026年5月の事業説明で、2028年以降、新型ヴェゼルを皮切りに次世代ハイブリッド・次世代ADAS搭載モデルを展開する方針を公表しています。ただし、2028年の具体的な発売日や発売月は未発表です。
Q2:次期ヴェゼルは3代目になりますか?
A2:現行型が2021年発売の2代目であることから、次期モデルは3代目になると予想されます。ただし、Hondaによる正式な世代名称の発表はありません。
Q3:新型ヴェゼルの価格はいくらになりますか?
A3:正式価格は未発表です。2026年10月改良型の277万7,500円~388万5,200円を基準に、次期型は300万~420万円程度を編集部の予想レンジとしています。
Q4:2026年10月のマイナーチェンジはフルモデルチェンジですか?
A4:いいえ。2026年10月の変更は2代目のマイナーモデルチェンジです。後席のUSBチャージャーやリアベンチレーションの追加、外観の変更などが中心で、次世代ハイブリッドを搭載した新型への世代交代とは異なります。
Q5:次世代ハイブリッドの名称は何ですか?
A5:Hondaが2026年10月9日に発表した名称は「Honda Hybrid」です。現行e:HEVの技術をベースに進化させた次世代ハイブリッドシステムで、2027年からグローバル市場に順次展開する計画です。
Q6:現行ヴェゼルは今買っても後悔しませんか?
A6:2026年10月改良型は後席の快適装備や外観が見直されており、現在の車に買い替えが必要な人には有力な選択肢です。一方、次世代ハイブリッドや次世代ADASを優先する人は、2028年以降の新型を待つ価値があります。
Q7:ヴェゼルe:HEV RSは2026年モデルにもありますか?
A7:e:HEV RSは2025年10月24日に発売されたスポーティーグレードです。2026年9月終了モデルには掲載されていますが、2026年10月改良後の公表価格表には掲載されていません。現在の新車在庫や取り扱いについては販売店で確認してください。
ヴェゼルのフルモデルチェンジについて、2026年11月2日時点で最も重要なのは、Hondaが2028年以降、新型ヴェゼルを起点に次世代ハイブリッドと次世代ADASを搭載するモデルを展開する方針を公表していることだ。
次期モデルは3代目になると予想され、Honda Hybrid、新プラットフォーム、電動AWD、次世代ADASなど、現行型から大きく進化する可能性がある。
一方、2026年10月23日には現行2代目のマイナーチェンジが実施され、後席の快適装備や外観が改良された。価格は277万7,500円から388万5,200円で、現行型の商品力も高められている。
購入時期の判断は明確だ。2026年から2027年に車が必要なら、改良された現行型を検討する価値がある。現在の車に乗り続けられ、最新のハイブリッド技術や運転支援システムを優先したいなら、2028年以降の新型を待つ選択が有力になる。
これから注目したいのは、Honda Hybrid搭載モデルの先行展開、次期ヴェゼルのデザイン公開、次世代ADASの具体的な機能、そして正式な価格と発売日だ。2028年以降の世代交代は、ヴェゼルの歴史における大きな転換点になりそうだ。
主な一次資料・確認資料
- Honda「2026 ビジネスアップデート」
- Honda「次世代ハイブリッドシステムの名称をHonda Hybridに決定」(2026年10月9日)
- Honda「VEZELをマイナーモデルチェンジし発売」(2026年10月22日)
- Honda「VEZELをマイナーモデルチェンジし発売」(2024年4月25日)
- Honda「VEZEL」製品アーカイブ・歴代モデル情報
- Honda「VEZELに新グレードe:HEV RSを設定し発売」(2025年10月23日)