沖縄本島から慶良間諸島の渡嘉敷島へ向かうなら、那覇・泊港発の村営船「フェリーとかしき」と高速船「マリンライナーとかしき」の選択が旅の計画を左右する。所要時間は約70分と約40分。料金だけでなく、島で過ごせる時間、乗り場の違い、予約後の乗船券購入手続きまで把握しておきたい。
2026年10月1日には船舶運賃が改定され、フェリーとかしきの大人片道は2,200円、高速船マリンライナーとかしきは3,300円になった。渡嘉敷村公式サイトの2026年10月1日更新の時刻表・運賃表と、同月8日更新のよくある質問、渡嘉敷フェリーポータルの案内を基に、最新の運賃、冬時間の時刻表、予約方法、欠航時の対応、日帰り旅行の組み立て方を整理する。
【2026年最新】渡嘉敷島フェリーの時刻表は?冬時間と夏時間の違い

渡嘉敷島と那覇を結ぶ村営船は、旅客・貨物・車両を運ぶ「フェリーとかしき」と、旅客専用の高速船「マリンライナーとかしき」の2種類。どちらも那覇の泊港と渡嘉敷港を結ぶが、運航時刻、所要時間、乗船場所が異なる。
渡嘉敷村公式サイトが掲載する通常時刻表では、3月1日〜9月30日が夏時間、10月1日〜翌年2月末が冬時間となっている。2026年10月28日現在は冬時間の期間だ。
フェリーとかしきの時刻表- 泊港発:10:00
- 渡嘉敷港着:11:10
- 渡嘉敷港発:15:30
- 泊港着:16:40
- 所要時間:約70分
フェリーは基本的に1日1往復の時刻設定で、車両や貨物も積載できる。往路が午前10時発、復路が午後3時30分発のため、冬時間に日帰りする場合、島で過ごせる時間はおよそ4時間20分。ビーチでゆっくり過ごしたい人には、やや慌ただしいスケジュールとなる。
マリンライナーとかしきの時刻表- 泊港発:9:00、16:00
- 渡嘉敷港着:9:40、16:40
- 渡嘉敷港発:10:00、17:00
- 泊港着:10:40、17:40
- 所要時間:約40分
上記は冬時間の通常時刻表。月ごとの運航予定や臨時の変更によって実際の運航便が異なる場合があるため、出発日には渡嘉敷村公式サイトの当月の運航予定表と、渡嘉敷フェリーポータルの運航状況を併せて確認したい。
なお、高速船は2021年4月11日から燃費を抑える運航方式に変更され、従来より所要時間が約5分長くなった。古い旅行記事に記載された所要時間だけで予定を組最初に、現行の公式案内を基準にすることが大切だ。
【料金比較】フェリーとかしきと高速船の運賃・所要時間はどちらがお得?
渡嘉敷島フェリーの料金を比較する際は、船賃だけでなく、滞在時間や車両の必要性も考慮したい。2026年10月1日からの新運賃では、フェリーとかしきは大人片道2,200円、高速船マリンライナーとかしきは大人片道3,300円。高速船は片道1,100円高い一方、移動時間を約30分短縮できる。
| 比較項目 | フェリーとかしき | マリンライナーとかしき |
|---|---|---|
| 船の種類 | 旅客・貨物・車両対応 | 旅客専用の高速船 |
| 所要時間 | 約70分 | 約40分 |
| 大人片道 | 2,200円 | 3,300円 |
| 大人往復 | 4,180円 | 6,270円 |
| 小人片道 | 1,100円 | 1,650円 |
| 小人往復 | 2,090円 | 3,140円 |
| 冬時間の泊港発 | 10:00 | 9:00、16:00 |
| 冬時間の渡嘉敷港発 | 15:30 | 10:00、17:00 |
| 車両の積載 | 可能・事前予約が必要 | 不可 |
料金は2026年10月1日以降の渡嘉敷村公式運賃表による。大人は中学生以上、小人は小学生。小学生未満の幼児は大人1人につき1人無料。往復運賃は往路・復路とも同じ種類の船を利用する場合の金額。環境協力税は別途。
2026年10月1日の運賃改定で何が変わった?渡嘉敷村の公式発表によると、2026年10月1日から旅客運賃が改定された。改定前はフェリーとかしきの大人片道が1,690円、マリンライナーとかしきが2,530円だったが、改定後はそれぞれ2,200円、3,300円となった。
往復料金も、フェリーとかしきは3,210円から4,180円へ、高速船は4,810円から6,270円へ変更されている。2026年9月までの旅行情報や古い料金比較を参考にすると予算が不足する可能性があるため、10月以降の旅行では新運賃を基準にしたい。
環境協力税は別途100円フェリーとかしき、マリンライナーとかしきの利用者には、運賃とは別に環境協力税100円が課される。渡嘉敷村の案内では対象は高校生以上の旅客で、各種手帳を持つ人は免除される。運賃表の「大人」は中学生以上を指すため、中学生の運賃区分と税の対象年齢は同一ではない点に注意したい。
例えば、高校生以上の大人1人が高速船で往復する場合、往復運賃6,270円に環境協力税100円を加え、船の利用に必要な費用は合計6,370円となる。フェリーとかしきなら、往復4,180円と税100円で合計4,280円だ。
車を持ち込む場合の航送料金自家用車を島へ持ち込めるのはフェリーとかしき。2026年10月1日以降の普通車の航送料金は、車両の長さによって異なる。3メートル以上4メートル未満は片道7,010円、4メートル以上5メートル未満は9,220円、5メートル以上6メートル未満は11,430円、6メートル以上7メートル未満は13,640円だ。
車両運賃には運転者1名分の運賃が含まれるが、同乗者の運賃や運転者にかかる環境協力税は別途確認が必要となる。車両の積載予約はインターネットでは受け付けておらず、電話での申し込みが必要だ。車検証も用意し、車高が2.1メートル以上の場合は予約時に申告する。車両・貨物の受付は出港1時間前までなので、旅客だけの場合よりも余裕を持った行動が求められる。
【予約方法】渡嘉敷フェリーポータルでの予約と乗船券の購入期限
渡嘉敷島フェリーの予約は、渡嘉敷村が運営する「渡嘉敷フェリーポータル」からオンラインで手続きできる。電話予約にも対応しており、通常の旅客予約は乗船日の2か月前の同日から受け付ける。該当する日付が翌月に存在しない場合は、翌月1日から予約できる仕組みだ。
オンライン予約の基本手順- 渡嘉敷フェリーポータルで乗船日と希望便を選ぶ。
- 乗船人数など必要事項を入力し、予約を確定する。
- 予約内容と予約確定メールを確認する。
- 乗船当日に窓口で乗船券を購入し、指定時刻までに乗船する。
オンライン予約は24時間受け付けているが、予約できるのは原則として乗船日の前日まで。当日分は予約対象外で、空席がある場合に限り窓口で購入できる。繁忙期や休日は希望便が満席になることもあるため、予定が決まったら早めに予約したい。
また、予約と乗船券の購入は別の手続きだ。渡嘉敷村は乗船券の発券・購入を乗船当日のみとしており、前日までの発券には対応していない。予約済みでも、当日に窓口で乗船券を購入する必要がある。
チケットは何分前までに買えばいい?渡嘉敷村は、乗船券を出港30分前までに購入し、出港10分前までに乗船するよう案内している。高速船の乗船開始は出港30分前、フェリーとかしきは出港1時間前が目安だ。
泊港でフェリーとかしきの乗船券を購入する場所は、とまりんビル1階の窓口。高速船マリンライナーとかしきは泊港北岸から出航し、とまりんビルの窓口から徒歩で約7〜8分かかる。高速船の乗船券は北岸の乗り場前の窓口でも購入でき、販売開始は出港1時間前だ。フェリーと高速船では乗り場が違うため、港に着いてから慌てないようにしたい。
電話予約・問い合わせ先インターネットを利用できない場合や、車両・貨物を持ち込む場合は、渡嘉敷村船舶課の那覇連絡事務所に電話で問い合わせる方法がある。
- 電話番号:098-868-7541
- 電話予約受付時間:10:00〜17:00
- 窓口:那覇市前島3-25-1、とまりん1階
団体予約は15名以上が対象。車両や貨物の予約も電話で受け付けている。往路と復路で船の種類が異なる場合は、予約を往復で取れても、乗船券は各出発港で片道ずつ購入する必要がある。往復割引を利用できるのは、原則として往路・復路とも同じ種類の船に乗る場合だ。
【那覇泊港から渡嘉敷島へ】アクセスと乗り場で迷わないための注意点
渡嘉敷島行きの船が出るのは、那覇市前島にある泊港。那覇空港からとまりんまでは車で約20分が目安とされるが、道路の混雑や時間帯によって所要時間は変わる。乗船時刻ぎりぎりの到着を避け、チケット購入や乗り場への移動時間を確保したい。
とまりんは港の交通拠点だが、フェリーとかしきとマリンライナーとかしきの乗船場所は同一ではない。フェリーとかしきは、とまりんビル内の窓口でチケットを購入する。一方、高速船は泊港北岸から出航するため、ビルの窓口で手続きをする場合は、その後の徒歩移動を見込む必要がある。
特に注意したいのが、出港直前の窓口混雑だ。渡嘉敷村は泊港窓口が混み合う時間帯があるとして、早めの手続きを呼びかけている。予約が済んでいても、乗船券を購入せずにそのまま乗れるわけではない。出港30分前という購入期限を守り、10分前までに乗船する流れを基本にしたい。
渡嘉敷港に着いた後、阿波連ビーチなどへ移動する場合は、島内バスやタクシー、レンタカーなどの手配も必要になる。村の案内によると、とかしき観光バスは船の発着時間に合わせて運行するが、船の運航状況によってバスの時刻が変わる場合がある。船と島内交通を別々に確認し、帰りの船に間に合うよう逆算して行動することが大切だ。
【欠航情報】渡嘉敷島フェリーが運休する条件と当日の確認方法
渡嘉敷島への船旅で見落とせないのが、天候や海況による欠航だ。沖縄では雨が降っていても船が運航する場合がある一方、台風や前線の通過、強風、高波などによって運航が取りやめになることもある。雨の有無だけで運航を判断することはできない。
渡嘉敷村の公式FAQでは、波高が3メートル以上になると高速船マリンライナーとかしき、4メートル以上になるとフェリーとかしきが欠航する可能性があると説明している。これらは欠航の可能性を判断する目安であり、数値だけで当日の運航を断定できるものではない。
運航の最終決定は毎朝8時運航の決定は毎朝8時に行われ、渡嘉敷フェリーポータルで当日の運航状況を確認できる。オンライン予約時に運航変更のお知らせメールを希望する設定にしておけば、欠航や出港時刻の変更が発生した際、当日朝8時ごろにメールで案内を受け取れる。
旅行当日は、出発前にポータルの「本日の運航状況」を確認し、移動中も必要に応じて最新情報を確認したい。天候が不安定な日は、船が出ることを前提に島内の予定を詰め込みすぎないことも大切だ。
欠航した場合、予約や返金はどうなる?渡嘉敷村の案内では、欠航した便の予約は自動的に取り消され、船舶の欠航は払い戻しの対象となる。ただし、往路便が欠航した場合は復路便の予約も自動的に取り消されるため、帰りの船だけ利用したい場合や別便に変更したい場合は、改めて予約手続きが必要になる。
利用者側の都合で往復予約の片道だけを利用した場合は、払い戻しに3割の手数料がかかる。また、高速船の往復乗船券を購入した後、自己都合で復路をフェリーとかしきに変更しても、差額は払い戻されない。予定変更の可能性がある人は、予約時に船の種類と帰りの時間を慎重に選びたい。
【渡嘉敷島日帰り旅行】滞在時間を最大化する船の選び方
日帰り旅行で重視したいのは、船賃の安さだけではなく、島で実際に使える時間だ。冬時間の場合、フェリーとかしきで往復すると渡嘉敷港への到着は11時10分、帰りは15時30分発となる。船の時刻だけで計算すると、島に滞在できるのは約4時間20分だ。
一方、高速船で朝9時に那覇を出発し、帰りに渡嘉敷港17時発の便を利用できれば、9時40分から17時までの約7時間20分を島で過ごせる。ビーチでの滞在や昼食、島内散策を組み合わせたい人にとっては、高速船の時間的なメリットが大きい。
目的別に考える船の選び方- 費用を抑えたい人:フェリーとかしき。大人往復4,180円で、移動時間に余裕がある旅に向いている。
- 日帰りで長く遊びたい人:朝の高速船と夕方の高速船の組み合わせ。島内交通の時刻も確認し、滞在時間を確保する。
- 自家用車やバイクを持ち込みたい人:フェリーとかしき。車両航送料金の確認と電話予約が必要。
- 天候による予定変更が心配な人:出発当日の運航情報を確認し、欠航時の代替案や宿泊の余地を考えておく。
高速船で往復する場合、大人1人の船賃は6,270円。高校生以上の環境協力税100円を加えると6,370円になる。フェリーより2,090円高いが、冬時間の通常ダイヤでは、島で過ごせる時間を約3時間増やせる計算だ。限られた日帰り旅行で時間を優先するなら、この差額を移動時間の短縮に充てる考え方ができる。
ただし、実際の滞在時間は当日の運航便、島内バスの時刻、目的地までの移動時間によって変わる。船が予定どおり運航することだけでなく、港からビーチまでの移動と帰港の時間も含めて計画したい。
【プロの結論】渡嘉敷島フェリーで失敗しない判断基準
渡嘉敷島へのアクセスを考えるとき、料金だけで船を選ぶと、現地で使える時間が想定より短くなることがある。判断基準は「船賃」「島内滞在時間」「車両の有無」「欠航時の柔軟性」の4点だ。
費用を優先するならフェリーとかしき、滞在時間を優先するならマリンライナーとかしきが基本となる。車両を持ち込めるのはフェリーのみで、車両予約は電話が必要だ。どちらの船も天候の影響を受けるため、予約を済ませた後も運航状況を確認する必要がある。
また、2026年10月1日の運賃改定によって、過去の旅行ブログや料金比較記事に掲載された金額と現在の運賃には差がある。最新情報を確認する際は、更新日が明記された渡嘉敷村公式サイトの「時刻表 運賃表 予約連絡先」「自動車等航送運賃表」、渡嘉敷フェリーポータルの案内を優先するのが確実だ。
予約の完了と乗船券の購入は別手続きであり、欠航時には往路だけでなく復路の予約も取り消される場合がある。この2点を把握しておけば、出港直前の混乱や帰りの便をめぐるトラブルを減らしやすい。
【渡嘉敷島フェリー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:渡嘉敷島フェリーの料金はいくらですか? A1:2026年10月1日以降、フェリーとかしきは大人片道2,200円・往復4,180円、高速船マリンライナーとかしきは大人片道3,300円・往復6,270円。高校生以上は別途、環境協力税100円がかかる。
Q2:渡嘉敷島行きの船は何日前から予約できますか? A2:原則として乗船日の2か月前の同日から予約できる。オンライン予約は24時間受け付けているが、当日分の予約はできない。乗船券の購入は乗船当日に窓口で行い、出港30分前までに購入を済ませる必要がある。
Q3:渡嘉敷島フェリーの欠航はいつわかりますか? A3:渡嘉敷村では運航の決定を毎朝8時に行い、渡嘉敷フェリーポータルで当日の運航状況を案内している。予約時にお知らせメールを希望する設定にしておくと、欠航や出港時刻の変更に関する連絡を受け取れる。
2026年10月28日現在、渡嘉敷島行きの船はフェリーとかしきとマリンライナーとかしきの2種類。フェリーは大人往復4,180円・所要時間約70分、高速船は大人往復6,270円・所要時間約40分で、目的に合わせて選びたい。
2026年10月1日の運賃改定、冬時間の時刻表、乗船券の当日購入、出港30分前までの発券、毎朝8時の運航判断を押さえておくことが、旅の失敗を防ぐ基本となる。日帰りなら船の時刻と島内交通をセットで計画し、車両を持ち込むなら早めに電話で予約する。
出発前には渡嘉敷村公式サイトで月別運航予定表と最新運賃を確認し、渡嘉敷フェリーポータルで空席・予約内容・当日の運航状況を確認しておこう。料金だけでなく、島で過ごせる時間と当日の運航条件まで見比べることが、渡嘉敷島を存分に楽しむための近道だ。