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【コラボの理由と経緯】なぜ椎名林檎と資生堂は再び手を組んだのか?

雨宮 理沙 雨宮 理沙 • 更新: • 公開: • 読了約 13 分
目次

今回のコラボレーションで最も注目すべきなのは、2025年の大型企画が突然決まったわけではないという点だ。

2024年のリップ企画から2025年のアルティミューンへ、両者の関係がどのように発展したのか。広告業界専門メディア「AdverTimes」が2025年9月4日に掲載した資生堂担当者への取材記事には、その具体的な経緯が紹介されている。

きっかけは椎名林檎側からのリップ使用の提案

資生堂の担当者である渡辺きよ子氏の説明によると、2024年の「ちりぬるを」のMVでSHISEIDOのテクノサテン ジェル リップスティックを使用したいという申し出が、椎名林檎側からあったことが最初の接点だった。

加えて、椎名林檎が普段からSHISEIDOブランドを愛用していたことも企画の背景にあった。

その後、2024年10月から12月にかけて、椎名林檎のライブツアーへのサポートや、動画企画で商品を紹介するプロジェクトも実施された。

こうした継続的な関係を経て、資生堂側から2025年のアルティミューンとのコラボレーションをオファーしたという。

つまり、広告出演者を選んで一方的に依頼したというより、実際の商品使用を起点に関係が深まった企画だった。

なぜアルティミューンだったのか?


SHISEIDO アルティミューン パワライジング セラム

2025年3月1日にリニューアル発売されたSHISEIDOの美容液。肌のハリ、なめらかさ、透明感を目指すスキンケア商品である。

資生堂が今回のパートナーとして椎名林檎を選んだ理由は、両者のブランド思想に共通点があったからだ。

アルティミューンは、2025年3月に新たな美容液「アルティミューン パワライジング セラム」としてリニューアルされた。

資生堂が掲げたのは、年齢や性別などの枠にとらわれず、自分らしい美しさを大切にするという考え方だった。

一方の椎名林檎は、既存のジャンルやイメージに縛られず、音楽や演出、ビジュアルを通じて独自の表現を続けてきたアーティストである。

資生堂の公式発表でも、椎名林檎のストレスフリーを体現する生き方と、アルティミューンの目指す方向性が通じることが企画理由として説明されている。

当初は楽曲とMVだけだった企画が大型イベントに発展

AdverTimesの取材記事では、当初の企画は楽曲とミュージックビデオの制作が中心だったことも明かされている。

しかし、打ち合わせを重ねるなかで、椎名林檎の世界観を実際に体験できるイベントや、全国のポップアップショップで展開するグッズへと企画が拡大した。

この展開は、今回のコラボレーションを理解するうえで重要だ。

段階 具体的な出来事 意味
2024年5月 「ちりぬるを」MVでリップを使用 最初の接点
2024年10~12月 ライブツアーサポート・動画企画 継続的な関係構築
2025年3月 新生アルティミューン発売 商品側のブランド刷新
2025年7月9日 「実験中」配信・キャンペーン開始 公式コラボの本格始動
2025年7月10日 六本木ヒルズでイベント開始 体験型企画へ拡張
2025年8月6日 「実験中/白日のもと」発売 音楽作品としても展開

この流れを見ると、資生堂と椎名林檎の関係は、商品使用から始まり、音楽、映像、イベント、限定グッズへと広がったことが分かる。

プロの視点から見ると、今回の成功要因は、商品を無理にアーティストの世界観へ押し込んだのではなく、アーティスト自身が感じていた商品の魅力を出発点にしたことにある。

【2026年最新】椎名林檎と資生堂のコラボは現在も続いている?

椎名林檎資生堂

2026年11月現在、気になるのは椎名林檎と資生堂の関係が現在も継続しているのかという点だ。

ここは、過去の実績と現在進行中のキャンペーンを分けて理解する必要がある。

2025年の「ストレス解放区」は期間限定企画

2025年の六本木ヒルズでのイベントは7月18日に終了している。

全国のポップアップショップで展開された限定キットも、2025年7月から8月にかけての期間限定企画だった。

したがって、2026年現在も同じイベントや限定ポーチが通常販売されていると考えるのは適切ではない。

一方、コラボレーションで制作された楽曲「実験中」は、椎名林檎の音楽作品としてリリースされているため、キャンペーン終了後も作品として楽しめる。

2026年のアルティミューンはVERDYとのコラボへ

2026年の資生堂の公式発表で確認できる新たな動きとして、グラフィックアーティストVERDYとのコラボレーションがある。

資生堂は2026年6月1日、VERDYとの協業によるアルティミューンシリーズの秋冬キャンペーンを発表した。

7月からグローバル展開を開始し、9月1日には第2弾の数量限定コラボレーションキットを発売している。

この企画では、VERDYが手掛けるオリジナルキャラクターを取り入れたポーチやエコバッグなどが展開された。

これは、2025年の椎名林檎とのコラボが単発の広告企画にとどまらず、アルティミューンがアーティストやクリエイターとの協業をブランド表現の一つとして展開していることを示す動きでもある。

2026年現在の関係を整理
確認項目 2026年11月時点の状況
2011年マキアージュCM 過去の出演・楽曲タイアップ実績
2024年リップ企画 MVでの商品登場実績
2025年ストレス解放区 期間限定キャンペーン終了
「実験中」 音楽作品としてリリース済み
アルティミューン 2026年も販売・ブランド展開を継続
2026年の新たなコラボ VERDYとの企画を展開
椎名林檎との新規継続契約 公式発表では確認できない

ここで大切なのは、2025年のコラボが終了したからといって、それ以前の関係まで否定されるわけではないことだ。

現時点で椎名林檎がアルティミューンの継続的なブランドアンバサダーに就任したという公式発表は確認できない。2025年の企画は、期間限定の正式なコラボレーションとして捉えるのが正確である。

【プロの結論】椎名林檎と資生堂のコラボが評価される3つの理由

今回の一連の取り組みから見えてくるのは、アーティストと化粧品ブランドの協業が、単純な広告出演の枠を超えていることだ。

1. 商品を実際に愛用することから始まった信頼性

2024年のリップ企画では、椎名林檎側から商品使用の申し出があった。

これは、企業側が広告出演者に商品を持たせる一般的な広告構造とは異なる。

実際の愛用を起点にしたことで、商品の登場がMVの演出にも自然に組み込まれた。

2. 音楽と美容を一つのメッセージにまとめた

2011年の「女の子は誰でも」では、女性の美しさや自己表現を音楽で表現した。

2025年の「実験中」では、より広く年齢や性別にとらわれない生き方、自分らしさ、ストレスからの解放というテーマが打ち出された。

両企画には、外見の美しさだけにとどまらず、自分自身をどう表現するかという共通の視点がある。

3. 広告を視聴するだけでなく、体験できる企画にした

2025年の「ストレス解放区」は、楽曲とMVだけで完結しなかった。

六本木ヒルズでのイベントや限定キットを通じ、音楽ファンが実際にブランドの世界観に触れる機会を作った。

これは、映像広告、音楽配信、リアルイベント、店舗販売を横断するブランド体験の設計だった。

商品購入・情報収集で失敗しない判断基準

椎名林檎とのコラボをきっかけにSHISEIDOの商品に興味を持った人は、次の点を確認するとよい。

知りたいこと 判断基準
椎名林檎使用色のリップが欲しい 407 Pulsar Pink、421 Live Wireを確認
417 Soundwaveが欲しい MV内の登場色であり、本人のメイク使用色とは区別
リップの使用感を重視したい テクノサテンのジェル技術や色味を確認
スキンケアを始めたい アルティミューンの成分・容量・価格・使用方法を確認
限定ポーチが欲しい 2025年の企画品と現在の販売品を区別

特に、椎名林檎が使用したという情報だけで商品を選ぶ必要はない。リップは肌色や普段のメイクとの相性、美容液は肌質や使用目的を基準に選ぶことが大切だ。

【椎名林檎と資生堂のコラボ】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:椎名林檎が資生堂のCMに出演したのはいつ?

2011年2月20日から放送された資生堂マキアージュのCMが代表的な実績です。椎名林檎にとって初めての化粧品CM出演で、楽曲「女の子は誰でも」がCM音楽に起用されました。

Q2:椎名林檎と資生堂のコラボ曲「実験中」はいつ発売された?

2025年7月9日にデジタル配信が開始されました。また、8月6日には「白日のもと」との両A面シングルとしても発売されています。

Q3:「ちりぬるを」で椎名林檎が使用したリップは何番?

SHISEIDOのテクノサテン ジェル リップスティック「407 Pulsar Pink」です。417 Soundwaveは同MVのパウダールームに登場したカラーで、本人のメイク使用色とは異なります。

Q4:椎名林檎と資生堂がコラボした理由は?

2024年の「ちりぬるを」のMVで、椎名林檎側からSHISEIDOの商品使用を提案したことがきっかけです。その後も商品紹介やライブツアー関連の企画を通じて関係が続き、2025年のアルティミューンとの公式コラボへ発展しました。

Q5:ストレス解放区のイベントは2026年も開催されている?

2025年7月10日から18日まで六本木ヒルズで開催された期間限定イベントです。2026年11月現在、同イベントの再開催は公式発表で確認できません。

Q6:椎名林檎の資生堂コラボ商品は現在も買える?

テクノサテン ジェル リップスティックやアルティミューンは、それぞれの商品として販売情報を確認できます。ただし、2025年の限定ポーチ付きキットは別扱いで、現在の在庫や再販売は保証されていません。

椎名林檎と資生堂の関係を時系列で整理すると、次の3つの大きな転換点が浮かび上がる。

- 2011年: マキアージュのCM出演と「女の子は誰でも」のタイアップ。
- 2024年: 『放生会』のMVにSHISEIDOのリップが登場。
- 2025年: アルティミューンとの公式コラボ「ストレス解放区」と書き下ろし楽曲「実験中」。

そして2026年には、アルティミューンの新たなコラボレーションとしてVERDYとの企画が展開されている。

今回の一連の経緯で特に重要なのは、2025年の大型コラボが2024年のリップ使用という具体的な接点から発展したことだ。

椎名林檎の音楽性や自由な表現と、SHISEIDOが提案する自分らしい美しさ。その2つが交差したことによって、広告を超えた音楽・映像・美容のプロジェクトが生まれた。

椎名林檎と資生堂の関係は、2011年のCM出演だけでも、2025年のキャンペーンだけでも語り尽くせない。 それぞれの時代に異なる形で実現したコラボレーションこそが、この組み合わせの最大の魅力である。

主な情報源:資生堂公式ニュースリリース、ユニバーサルミュージック公式発表、椎名林檎・東京事変公式情報、AdverTimes、CINRA、六本木ヒルズ公式イベント情報。

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雨宮 理沙
デジタルマーケター 雨宮 理沙
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レーベル公式のリリースとライブ主催者の発表を一次情報とし、セットリストや動員は公式発表で再確認します。

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