「トシの画像を見ると生理痛が和らぐ」という話題が広く知られるようになったきっかけは、2017年5月にさかのぼります。
2017年5月3日配信のTechinsight記事を掲載したライブドアニュースによると、発端となったのは、タカアンドトシのタカさんが2017年5月1日に自身のInstagramへ投稿したスクリーンショットでした。
そこには、タカアンドトシのトシさんの画像を見ると生理痛が和らぐという噂を聞いたことがあるか、という内容の投稿が紹介されていました。投稿者自身も、実際にお腹の痛みが引いたと報告していたといいます。
この話に反応したタカさんは、相方のトシさんにまつわる不思議な現象を面白がり、次のようなコメントを残しました。
都市伝説ならぬ、トシ伝説!!!
もはや神の領域だ!!
このユーモラスな反応によって、単なる個人の体験談だった話が、コンビの名前と結び付いたネット上の話題へと発展しました。
なぜタカではなくトシなのか?興味深いのは、噂の対象がコンビのタカさんではなく、相方のトシさんに限定されている点です。
トシさんは、タカアンドトシのツッコミ担当として知られ、テレビ番組などでは冷静なツッコミや親しみやすいキャラクターを見せています。
しかし、画像を見るだけで生理痛が和らぐという話に、本人の身体的な特徴や医学的な鎮痛作用が関係していると証明されたわけではありません。
むしろ、意外性のある組み合わせと、タカさん自身が話題を面白く受け止めたことが、噂の拡散を後押ししたと考えられます。
2019年にも再び話題に2019年8月には、タカアンドトシのトシさんの画像と生理痛に関するSNS投稿が、ライブドアニュースやガジェット通信などで紹介されました。
報道では、画像を見ても効果がなかったという人や、痛みは変わらなかったもののトシさんに興味を持ったという人の反応も取り上げられています。
つまり、噂は単純に「効いた」という体験だけで広がったのではありません。効いた人、効かなかった人、話題そのものを楽しむ人が入り交じり、ネット特有のユーモアとして定着していったのです。
【2】トシの画像を見ると生理痛が和らぐのは本当?2025年のテレビ検証

この都市伝説を改めて取り上げたのが、RKB毎日放送です。
2025年1月15日公開の特別企画「今夜は、おしものハナシさせてください」では、「これって本当? 生理の都市伝説」というコーナーが設けられました。
その中で紹介されたのが、トシさんの画像を見ると生理痛が和らぐという話です。
RKB毎日放送の番組スタッフも試してみた番組では、実際にスタッフがトシさんの画像を見て反応を確かめました。
その結果、スタッフからは次のような感想が出ています。
安心する感じはある!
画像を見て気持ちが落ち着くような感覚があったという内容です。
ただし、ここで注意したいのは、番組スタッフの感想が医学的な効果測定ではないという点です。
痛みの強さを統一した条件で測定した臨床試験でも、トシさんの画像を見た人と見なかった人を比較した研究でもありません。
あくまでも番組内での体験と感想です。
婦人科医・金沢衣見子副院長の見解この企画で医学的な解説を担当したのが、福岡市早良区にある「かなざわ整形外科・婦人科」の金沢衣見子副院長です。
RKB毎日放送の記事では、金沢医師はトシさんの画像を見て安心感が得られたという現象について、次のように説明しています。
プラセボ効果と同じ効果が出ているのかも。
つまり、画像そのものに薬のような鎮痛作用があるのではなく、見る人の心理状態や期待感が痛みの感じ方に影響している可能性があるということです。
金沢衣見子副院長は、鹿児島大学医学部を卒業後、九州大学病院で初期研修を修了し、久留米大学医学部産婦人科学講座に入局。大学病院や九州医療センター、高度生殖補助医療を扱うクリニックなどで勤務してきました。
公式プロフィールには、日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医、日本生殖医学会認定生殖医療専門医、日本女性医学会認定女性ヘルスケア専門医などの資格が掲載されています。
今回の説明で重要なのは、婦人科医が「トシさんの画像には生理痛を治す医学的作用がある」と認めたわけではないことです。
プラセボ効果という、医学的にも研究されている現象によって、痛みの感じ方が変わる可能性を示したものです。
【3】X(旧Twitter)での評判は?効いた人と効かなかった人の違い
トシ伝説が長く語り継がれている理由の一つは、X(旧Twitter)を中心としたSNSで、実際に試した人の感想が共有されてきたことです。
投稿の傾向を整理すると、大きく3つに分けられます。
① 本当に痛みが和らいだと感じる人代表的なのは、生理痛がつらいときにトシさんの画像を検索し、見ているうちに痛みが軽くなったという体験談です。
なかには、最初は半信半疑だったものの、画像を見ていると落ち着いたという感想もあります。
こうした投稿は、噂を初めて知った人にとって興味を引く内容です。
特に、生理痛で気分が落ち込んでいるときに、意外な方法で気持ちが軽くなるという話は、共感を集めやすい特徴があります。
② まったく効果を感じなかった人一方で、トシさんの画像を何度見ても痛みが変わらなかったという反応もあります。
2017年の報道でも、何度か試しても効果がなかったという体験が紹介されていました。
2019年のSNS反応を紹介した報道でも、痛みは改善せず、むしろトシさんに興味を持ってしまったという趣旨の投稿が取り上げられています。
2026年現在も、SNSの検索結果には「本当に楽になった」という感想と「今日はトシさんでも効かない」という反応の両方が見られます。
これは、トシさんの画像が誰にでも同じ結果をもたらすものではないことを示しています。
③ トシ伝説そのものを楽しむ人もう一つの特徴は、生理痛対策という実用的な話題から離れて、都市伝説として楽しんでいる人がいることです。
トシさんの画像を保存しておこうか迷うという話や、ほかの芸人の画像でも同じような効果があるのではないかという冗談など、話題はさまざまな方向に広がっています。
こうした反応は、トシ伝説が単なる健康情報ではなく、SNS文化の一部として定着していることを表しています。
SNSの評判をどう受け止めるべきかここで大切なのは、SNSの投稿数や好意的な感想を医学的な有効性と混同しないことです。
画像を見て痛みが和らいだという体験は、その人にとっては本当の感覚可能性があります。しかし、体験談だけでは画像の効果なのか、自然な痛みの変化なのか、心理的な安心感によるものなのかを区別できません。
また、SNSでは印象的な成功体験ほど共有されやすく、効果がなかった人の体験は目立ちにくい傾向があります。
そのため、ネット上の評判は都市伝説の広がりを知る材料として捉え、医学的な判断には別の根拠を用いる必要があります。
【4】プラセボ効果とは?トシの画像で痛みが変わる可能性を科学的に解説
トシ伝説を理解するうえで重要なのが、プラセボ効果です。
プラセボ効果とは、薬理作用のないものでも、効果があるという期待や安心感などによって、実際に症状の感じ方が変化する現象を指します。
単に気のせいで片付けられるものではなく、痛みの研究でも科学的に検討されている現象です。
脳が痛みの感じ方を調整する仕組み痛みは、身体に生じた刺激を脳が受け取ることで認識されます。
しかし、痛みの感じ方は刺激の強さだけで決まるわけではありません。
不安、緊張、ストレス、安心感、期待など、さまざまな心理的要因も影響します。
例えば、痛みがあるときに安心できる音楽を聴いたり、信頼できる人と話したりすると、気持ちが落ち着いて痛みが気になりにくくなることがあります。
トシさんの画像を見た場合も、次のような流れが考えられます。
1. 「トシさんの画像を見ると生理痛が和らぐ」という噂を知る。
2. 画像を見ることで安心感や面白さを感じる。
3. 緊張や不安が軽減する。
4. 脳による痛みの調整に心理的な影響が及ぶ可能性がある。
5. 結果として痛みが以前より軽く感じられる場合がある。
これはあくまでも考えられる仕組みであり、トシさんの画像を使った生理痛の実験で証明された経路ではありません。
2025年の理化学研究所の研究にも注目プラセボ効果については、2025年1月29日に理化学研究所と大阪大学の共同研究グループが興味深い研究成果を発表しています。
研究では、薬理作用のない偽薬によって痛みが和らぐプラセボ鎮痛効果の神経生物学的な仕組みを調べました。
研究グループは、ラットを用いた実験によって、期待感に関係する脳の活動が、脳内の下行性疼痛抑制系を活性化させる仕組みを明らかにしました。
下行性疼痛抑制系とは、脳から脊髄へ向かう神経の働きを通じて、痛みの伝達を抑える仕組みです。
この研究成果は、科学誌『Science Advances』に掲載されています。
ただし、この研究はトシさんの画像を使ったものではなく、生理痛を対象とした臨床試験でもありません。
ここから分かるのは、期待感や心理的な要因によって痛みの感じ方が変わる現象には、神経科学的な背景があるということです。
生理痛の感じ方には個人差がある同じような月経周期であっても、痛みの強さや症状には個人差があります。
腹部の痛みだけでなく、腰痛、頭痛、吐き気、倦怠感などが現れる人もいます。
加えて、睡眠不足や疲労、精神的なストレスなども、そのときの体調に影響します。
そのため、ある人には画像を見ることが気分転換になっても、別の人には何の変化もないという状況は十分に考えられます。
重要なのは、痛みが軽く感じられたことと、痛みを引き起こす身体的な原因が解消したことは別だという点です。
【5】トシ伝説の真相と医学的根拠を比較!噂と事実を整理
ここまでの情報を、人物・出来事・医学的な根拠に分けて整理します。
| 対象・出来事 | 確認できる事実 | 医学的・客観的な評価 |
|---|---|---|
| タカアンドトシのトシ | 2017年から画像と生理痛の噂が報道されている | 本人の画像に鎮痛作用があるという証拠はない |
| タカさん | Instagramでトシ伝説をユーモラスに紹介 | 噂を広めるきっかけの一つになった |
| 2019年のSNS反応 | 効果を感じた人と感じなかった人がいた | 個人の体験談であり、臨床的な証拠ではない |
| RKB毎日放送 | 2025年1月15日に生理の都市伝説として紹介 | スタッフは安心感を報告した |
| 金沢衣見子副院長 | プラセボ効果の可能性を解説 | 心理的な要因が痛みの感じ方に影響する可能性 |
| 理化学研究所・大阪大学 | 2025年にプラセボ鎮痛の神経機構を研究発表 | 期待感と痛みの抑制に関する科学的知見 |
| 厚生労働省 | 月経痛や月経困難症の情報を公開 | 強い痛みには婦人科への相談を推奨 |
この比較から分かるのは、トシ伝説の中には、医学的に説明できる部分と、まだ証明されていない部分が混在していることです。
プラセボ効果そのものは研究されています。
しかし、トシさんの画像を見ることが生理痛に対して再現性のある効果を持つという科学的データは確認されていません。
また、金沢衣見子副院長の説明も、画像そのものに治療効果があるという意味ではありません。
したがって、「プラセボ効果が存在するからトシさんの画像も生理痛に効く」と結論付けることはできないのです。
【6】生理痛を本当に和らげる方法は?医学的に考えられる対策
トシさんの画像を見ることは、気分転換やリラックスのきっかけになる可能性があります。
しかし、実際に生理痛を軽減したい場合には、医学的な根拠がある方法を知っておくことが大切です。
① 身体を温めてリラックスする下腹部や腰を温めることは、生理中の不快感を和らげるためのセルフケアの一つです。
例えば、次のような方法があります。
- 腹部や腰を温熱パッドなどで温める。
- 無理のない範囲で入浴する。
- 身体を冷やさない服装を心掛ける。
- 痛みが強いときは無理をせず休息する。
熱いものを直接肌に当てると低温やけどの危険があるため、使用方法には注意してください。
② 適度な運動やストレッチを取り入れる身体を動かすことも、生理痛対策の一つです。
特に、ウォーキングや軽いストレッチなど、負担の少ない運動が取り入れやすい方法です。
ただし、痛みが強いときに無理をして運動する必要はありません。
自分の体調に合わせて休むことも大切です。
③ 鎮痛薬を適切に使用する医学的な生理痛の治療では、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が重要な選択肢になります。
生理痛には、プロスタグランジンという物質が関係しています。
この物質は子宮を収縮させる働きがあり、過剰に作られると痛みが強くなることがあります。
NSAIDsはプロスタグランジンの生成を抑えることで、痛みを軽減します。
市販の鎮痛薬を使用する場合は、添付文書の用法・用量を守り、持病や服用中の薬がある場合は医師や薬剤師に相談してください。
痛みが強くなってから我慢し続けるのではなく、適切なタイミングで対処することも大切です。
④ 婦人科で治療について相談する生理痛が日常生活に影響している場合は、婦人科で相談することをおすすめします。
治療方法には、症状や原因に応じて次のような選択肢があります。
- NSAIDsなどの鎮痛薬
- 低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬
- プロゲスチン製剤
- 漢方薬
- 原因となる病気に対する治療
治療は年齢、症状、妊娠の希望などによって異なります。
特に、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などが隠れている場合には、原因に応じた治療が必要です。
こんな症状がある場合は受診を検討次のような状態がある場合は、単なる生理痛として我慢せず、婦人科に相談してください。
- 以前より生理痛が強くなってきた。
- 鎮痛薬を使用しても痛みが改善しない。
- 痛みで学校や仕事、日常生活に支障が出る。
- 生理期間以外にも下腹部痛がある。
- 経血量が極端に多い、または不正出血がある。
- 性交時や排便時にも痛みがある。
こども家庭庁が2025年11月に公開し、2026年1月に更新した月経困難症の解説でも、日常生活に支障が出る痛みや、症状が強くなる場合には婦人科への相談が勧められています。
また、同資料が紹介する内閣府の調査では、女性の73%が生理痛による生活への支障を感じているとされています。
生理痛は我慢することが当たり前ではありません。
トシさんの画像で気持ちが落ち着くことがあっても、身体の不調を放置しないことが大切です。
【7】生理痛トシに関するよくある質問(FAQ)
Q1:タカアンドトシのトシの画像を見ると生理痛は本当に治る?
A1:トシさんの画像そのものに生理痛を治す医学的な作用があるという証拠はありません。ただし、画像を見て安心感が得られ、プラセボ効果などによって痛みの感じ方が変化する可能性は考えられます。
Q2:トシ伝説の発端はいつ?
A2:2017年5月に話題になったことが、当時の報道から確認できます。5月1日にタカさんのInstagramで関連するスクリーンショットが紹介され、5月3日にはTechinsightが報道しました。その後、2019年にもSNSを通じて話題が広がりました。
Q3:RKB毎日放送でトシの画像が検証されたのはいつ?
A3:2025年1月15日公開の特別企画「今夜は、おしものハナシさせてください」です。番組スタッフが画像を見て安心感を覚えたと紹介され、金沢衣見子副院長がプラセボ効果の可能性を説明しました。
Q4:プラセボ効果は医学的に証明されている?
A4:はい。プラセボによって痛みの感じ方が変化する現象は科学的に研究されています。2025年には理化学研究所と大阪大学の共同研究グループが、期待感に関係する脳内の神経回路について研究成果を発表しました。ただし、トシさんの画像による生理痛の改善が証明されたわけではありません。
Q5:トシさんの画像が効かない人もいる?
A5:います。SNS上では痛みが和らいだという声だけでなく、まったく効果がなかったという声も紹介されています。痛みの感じ方や心理的な反応には個人差があるため、全員に同じ効果が現れるわけではありません。
Q6:生理痛がひどいときは画像を見るだけで対処しても大丈夫?
A6:おすすめできません。画像を見ることを気分転換として利用するのは構いませんが、強い痛みには鎮痛薬や婦人科での治療など、適切な対処が必要です。日常生活に支障が出る場合は受診を検討してください。
「タカアンドトシのトシさんの画像を見ると生理痛が和らぐ」という噂は、2017年ごろのSNS投稿をきっかけに広まり、2019年にも話題となりました。
加えて、2025年1月にはRKB毎日放送が生理の都市伝説として取り上げ、かなざわ整形外科・婦人科の金沢衣見子副院長がプラセボ効果の可能性を説明しています。
この話題から見えてくるのは、心理状態と痛みの感じ方には関係があるということです。
理化学研究所などの研究によって、期待感が痛みの抑制に関わる神経回路に影響する仕組みも明らかになっています。
ただし、トシさんの画像に生理痛を治す医学的効果があるという証拠はありません。
今後もSNSでトシ伝説が語り継がれる可能性はありますが、情報を受け取る際には、次の3点を判断基準にするとよいでしょう。
1. 娯楽として楽しむ: トシさんの画像を見て安心したり、笑顔になったりすることは個人の自由。
2. 医学的な効果と区別する: プラセボ効果の存在と、特定の画像による鎮痛効果の証明は別の問題。
3. 痛みを我慢しない: 生理痛が強い場合や生活に支障がある場合は、婦人科で適切な治療を受ける。
トシ伝説は、芸人の意外な一面とSNSの面白さが結び付いたユニークな都市伝説です。
画像を見て少しでも気持ちが明るくなるなら、それは一つの楽しみ方可能性があります。
ただし、本当に大切なのは、毎月の痛みを当たり前として我慢せず、自分の身体に合ったケアを選ぶことです。
記事の主な根拠資料
- 2017年の発端とタカさんの反応:Techinsight/ライブドアニュース
- 2025年のテレビ検証と金沢副院長の解説:RKB毎日放送
- 金沢衣見子副院長の経歴・資格:かなざわ整形外科・婦人科公式プロフィール
- プラセボ鎮痛の神経科学:理化学研究所・大阪大学(2025年1月29日)
- 生理痛の治療と受診情報:厚生労働省・こども家庭庁