札幌市中央区にある札幌伏見稲荷神社は、朱色の鳥居が連なる参道と、藻岩山の麓に広がる静かな境内が魅力の神社です。京都の伏見稲荷大社から御分霊を迎えた歴史を持ち、商売繁盛や五穀豊穣、縁結びなどを願う参拝者に親しまれています。境内の見どころは、全部で27基ある鳥居、願い事を託す「願い石」、季節ごとに趣向を凝らした御朱印やお守りです。
2026年10月28日現在、参拝を計画するなら、見どころだけでなく、円山公園駅からのバス、社務所の受付時間、御朱印の頒布状況、撮影ルールも押さえておきたいところです。とりわけ、一般参拝者の撮影と専門業者による撮影では扱いが異なるため、事前に知っておくと安心です。初詣を予定している人に向けて、住所や電話番号、駐車場の情報も含めて整理します。
【京都の伏見稲荷大社との関係は?明治17年から続く由緒】

札幌伏見稲荷神社の歴史は、明治17年(1884年)4月にさかのぼります。神社公式サイトの由緒によると、初代札幌神社禰宜の野村茂翁が発願し、京都の伏見稲荷大社から御分霊を迎え、札幌区南五条東一丁目に奉斎したことが始まりです。
その後、明治31年(1898年)3月に琴似村十二軒へ移り、明治40年(1907年)2月に藻岩山の麓にある現在地へ遷座しました。この地域が「伏見」と呼ばれるようになった背景にも、京都の伏見稲荷との歴史的なつながりがあります。
つまり、京都の伏見稲荷大社と札幌の伏見稲荷神社は、名前や鳥居の景観が似ているだけではありません。札幌の神社は、京都から御分霊を迎えた由緒を持つ神社です。ただし、京都の伏見稲荷大社と同一の境内や施設というわけではなく、それぞれに歴史と祭祀を持っています。
御祭神は、倉稲魂命(うがのみたまのみこと)、大山祇命(おおやまつみのみこと)、大国主命、事代主命、天鈿女命の五柱です。北海道神社庁の神社情報でも、所在地や御祭神、例祭日などが紹介されています。
なかでも稲荷信仰の中心となる倉稲魂命は、五穀豊穣や食物、産業、商売繁盛などに関わる神様として知られています。札幌伏見稲荷神社の公式案内でも、衣食住や五穀豊穣、殖産興業、商売繁盛に関わる御神徳が説明されています。
【27基の鳥居と願い石】境内の見どころ・ご利益を解説
札幌伏見稲荷神社を訪れたら、まず目に留まるのが朱色の鳥居が連なる参道です。神社公式サイトと北海道神社庁の案内によると、鳥居は全部で27基。京都の伏見稲荷大社を思わせる景観が、札幌市内で参拝できるスポットとして親しまれています。
鳥居の魅力は、朱色と周囲の自然とのコントラストです。春から秋は木々の緑に映える鮮やかな色彩、冬は雪景色の中に浮かび上がる赤が印象的です。季節や天候によって雰囲気が変わるため、同じ参道でも異なる表情を楽しめます。
鳥居をくぐった先で注目したいのが「願い石」です。神社公式サイトでは、願い事が叶うといわれる石として紹介されています。願い事を「願い石守」に書き、願い石の横に結んで帰るという方法が案内されています。
また、願い事をする際には「自分の好きなものを一つ断つ」のがよいとも伝えられています。これは、願いをかけるだけでなく、自分自身も何かを続けたり控えたりする姿勢と結び付いた習わしです。願い石を訪れる際は、自分が何を願い、そのためにどのような行動をしたいのかを考えてみると、参拝の時間がより意味深いものになります。
境内には「厄割桃」もあります。公式サイトによると、桃の穴に思いを込めて吐息を吹き込み、岩に向けて投げて割る厄払いの授与品で、掲載されている初穂料は300円です。授与品の内容や初穂料は変更される場合があるため、現地で最新の案内を確認してください。
札幌伏見稲荷神社で願われるご利益としては、主に次のようなものが挙げられます。
- 商売繁盛・仕事運:稲荷信仰に結び付く代表的な祈願。事業の発展や仕事の節目に参拝したい人に向いています。
- 五穀豊穣・生活の安定:食物や衣食住に関わる御神徳にちなむ祈願です。
- 縁結び・良縁:神社では縁結びのお守りなどが授与されています。恋愛だけでなく、人との縁を大切にしたい人にも選ばれています。
- 開運・厄払い:願い石や厄割桃など、願いを込めたり厄を祓ったりするための境内の授与品があります。
神社のご利益は、信仰に基づいて祈願するものです。特定の結果が必ず得られるという保証ではありません。仕事や人間関係の節目に、自分の目標や気持ちを整理する機会として参拝するのも一つの向き合い方です。
【アクセス・住所・駐車場】円山公園駅からの行き方を整理
札幌伏見稲荷神社は、札幌市中央区伏見2丁目にあります。地下鉄駅から少し離れているため、公共交通機関を利用するなら、地下鉄東西線の円山公園駅からJR北海道バスに乗り継ぐルートが便利です。
神社公式サイトに掲載されている住所と交通案内は次のとおりです。
- 住所:北海道札幌市中央区伏見2丁目2番17号
- 電話番号:011-562-1753
- 地下鉄からバス:札幌市営地下鉄東西線・円山公園駅からJR北海道バス「慈啓会前」へ。下車後、徒歩約3分。
- 札幌市電:西線14条停留場から徒歩約15分。
円山公園駅から向かう場合は、駅周辺のバス乗り場でJR北海道バスの行き先と経由地を確認しておきましょう。バスの系統や運行時刻は変更される可能性があるため、訪問当日は最新の運行情報を確認するのが確実です。
市電を利用するルートは、駅から歩いて神社へ向かいたい人に適しています。ただし、徒歩時間は目安であり、天候や積雪、路面の凍結によって所要時間が変わります。特に冬は、滑りにくい靴を用意し、余裕を持った移動計画を立ててください。
車で訪れる場合は、駐車場の利用可否と空き状況を確認しておきたいところです。観光情報サイトなどでは神社の駐車場が案内されていますが、掲載媒体によって駐車可能台数に差があります。公式サイトでは駐車台数の明確な案内を確認できないため、混雑日や初詣の時期は、電話で利用条件を問い合わせると安心です。
参拝に関する基本情報を表にまとめました。
| 項目 | 内容 | 参拝前のポイント |
|---|---|---|
| 住所 | 北海道札幌市中央区伏見2丁目2番17号 | 公式サイトの所在地を基準に確認 |
| 電話番号 | 011-562-1753 | 受付時間や授与品の在庫を問い合わせる際に利用 |
| アクセス | 円山公園駅からJR北海道バス「慈啓会前」下車、徒歩約3分 | 当日のバス運行情報を確認 |
| 市電からの徒歩 | 西線14条停留場から徒歩約15分 | 積雪・凍結時は時間に余裕を持つ |
| 参拝時間 | 参拝は24時間可能との案内あり | 夜間は足元や周囲の状況に注意 |
| 社務所・授与所 | 通常は9時~16時との掲載あり | 行事や限定授与の受付時間は変更される場合がある |
| 駐車場 | 外部の観光情報サイトなどで案内あり | 台数や利用条件は事前に神社へ確認 |
参拝そのものと、御朱印やお守りを受けることは分けて考えるのがポイントです。境内に入れる時間と社務所で授与を受けられる時間は同じとは限りません。特に御朱印や限定のお守りを目的に訪れる場合は、出発前に電話で確認しておくと、受付終了後に到着してしまう事態を避けやすくなります。
【営業時間・撮影ルール】御朱印や祈願を目的に訪れる前の注意点
札幌伏見稲荷神社は参拝できる時間と社務所の受付時間が異なります。参拝は24時間可能との案内がある一方、通常の社務所受付は9時~16時とする観光情報が見られます。また、御朱印の受付については10時~16時と紹介する情報もあります。
ただし、これらは媒体によって記載に差があり、神社公式サイトのアクセス案内には通常の社務所受付時間が明記されていません。2026年の夏詣限定授与品の公式告知では受付時間が9時~17時と案内されており、行事や授与品によって時間が異なる場合があります。御朱印やお守りを受ける予定なら、電話で当日の受付時間を確認してください。
撮影についても、参拝前に把握しておきたいルールがあります。神社公式サイトでは、境内での無断撮影や、参道を占有してほかの参拝者の通行を妨げる行為、撮影用の付属物を設置して車両の進入を妨げる行為などを問題として挙げています。
そのうえで、神社は指定された撮影業者以外の専門業者による撮影を禁止しています。七五三や結婚式の前撮り、記念写真なども対象として明記されているため、商業撮影や専門業者への依頼を考えている場合は、神社の公式な撮影案内を確認する必要があります。
一方、公式案内の本文は主に専門業者による撮影を対象としています。一般参拝者のスマートフォン撮影について、一律に全面禁止とする明確な説明は確認できません。ただし、境内の掲示や当日の指示が優先されます。撮影できる場合でも、参道を長時間占有しない、ほかの参拝者を無断で写さない、三脚などで通行を妨げないといった配慮を心掛けましょう。
朱色の鳥居は写真映えする景観ですが、ここは観光用の撮影施設ではなく、神様をお祀りする信仰の場です。写真を撮ることだけを目的にせず、参拝を優先し、周囲への配慮を忘れないことが大切です。
【2026年最新の御朱印・お守り】初穂料と選び方
札幌伏見稲荷神社では、通常の御朱印に加えて、季節限定のデザインや刺繍を施した御朱印などが案内されています。2026年10月28日現在、公式サイトには秋限定のクリア御朱印が掲載されており、初穂料は500円です。
透明感のある素材を使ったクリア御朱印は、鳥居や草花などを取り入れた季節感のあるデザインが特徴です。公式の案内では、2026年6月から夏のクリア御朱印を頒布し、秋は9月から、冬は12月から、春は2027年3月からの展開が予定されています。制作状況や授与開始日は変わる可能性があるため、訪問前に最新情報を確認してください。
そのほか、公式サイトでは初代御朱印が400円、刺繍御朱印が各1,200円、藻岩白龍大神の御朱印が500円などと案内されています。神玉巡拝に関連した限定御朱印も2026年の企画として紹介されましたが、数量限定の授与品は、訪問時点で終了している可能性があります。
御朱印を選ぶ際は、次の3点を意識するとよいでしょう。
- 初めての参拝:通常の御朱印から始めると、参拝の記録として残しやすくなります。
- 季節感を楽しみたい:クリア御朱印や刺繍御朱印など、季節やデザインに特徴があるものを確認しましょう。
- 限定品を目的にする:授与期間、数量、当日の受付時間を事前に問い合わせるのがおすすめです。
お守りも種類が豊富です。公式の授与品案内には、白狐健康御守が800円、白狐金運御守が1,200円、商売繁盛御守が1,000円、仕事御守が600円、縁結びのお守りが800円や1,500円などと掲載されています。金運や仕事運、良縁、健康など、自分が大切にしたい願いに合わせて選べます。
願い石に願いを託す方法と、願いに合わせたお守りを受ける方法は、どちらも参拝の目的を考えるきっかけになります。授与品の種類や初穂料は変更されることがあるため、公式サイトの掲載内容と現地の案内を確認してください。
なお、神社公式サイトでは、お札・お守り・御朱印の郵送や通信販売、取次を行っていないと案内しています。掲載されている授与品は、参拝時の案内を目的としたものです。現地に行かずに購入できると考えている人は、この点にも注意が必要です。
【札幌伏見稲荷神社の初詣】年末年始の参拝と2026年秋以降の行事
札幌伏見稲荷神社は、年の初めに商売繁盛や家内安全、健康、良縁などを願う初詣先の一つです。通常の参拝と異なり、年末年始は参拝者が集中しやすく、社務所の受付時間や授与品の扱いが通常と異なる場合があります。
2026年10月28日現在、2027年の初詣に関する詳細な受付時間は、公式サイト上で確認できません。過去の年末年始の案内をそのまま2027年に当てはめず、年末に神社から発表される情報を確認してから出掛けるのが確実です。特に御朱印や祈祷を希望する場合は、参拝時間だけでなく授与所・祈祷の受付時間も確認しましょう。
一方、秋以降の行事については、神社公式サイトが2026年10月28日付で「新嘗祭・伏見マルシェ」の開催を発表しています。開催日は11月23日(月・祝)の10時~15時で、境内が会場です。
公式告知によると、新嘗祭に合わせた家内安全の祈祷は10時と13時の2回で、各回50名、合計100名限定。初穂料は2,000円からとされています。境内ではYOSAKOI演舞や、子ども・家族向けの「かくれきつねさがしゲーム」、キッチンカーや店舗の出店も予定されています。
こうした行事の日は、通常の参拝とは境内の状況が異なる可能性があります。イベントを楽しみたい人は開催時間や祈祷の定員を確認し、静かに参拝したい人は混雑状況を見ながら訪問時間を調整するとよいでしょう。
【札幌伏見稲荷神社】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:札幌伏見稲荷神社の鳥居は何基ありますか?
A1:神社公式サイトと北海道神社庁の案内によると、朱色の鳥居は全部で27基あります。参道を歩きながら、周囲の自然と朱色のコントラストを楽しめます。
Q2:円山公園駅からはどうやって行けばよいですか?
A2:地下鉄東西線の円山公園駅からJR北海道バスで「慈啓会前」へ向かい、下車後に徒歩約3分です。市電の西線14条停留場からは徒歩約15分が目安です。バスの系統や時刻は訪問当日に確認してください。
Q3:御朱印は何時まで受けられますか?
A3:通常の社務所受付は9時~16時、御朱印は10時~16時とする外部案内があります。ただし、公式サイトでは通常の受付時間が明確に掲載されておらず、限定授与や行事では受付時間が異なる場合もあります。確実に受けたい場合は、事前に011-562-1753へ問い合わせてください。
Q4:境内で写真を撮ってもよいですか?
A4:神社公式サイトでは、指定業者以外の専門業者による撮影を禁止しています。一般参拝者のスマートフォン撮影を一律禁止する明確な説明は確認できませんが、境内の掲示や当日の指示に従い、参拝者の通行や祈りの妨げにならないよう配慮しましょう。
Q5:駐車場はありますか?
A5:外部の観光情報サイトなどで駐車場が案内されています。ただし、駐車台数の掲載には差があり、公式サイトでは明確な台数を確認できません。初詣や行事の日は、利用条件や空き状況を神社へ問い合わせるのがおすすめです。
Q6:願い石にはどのように願い事を託しますか?
A6:神社公式サイトでは、「願い石守」に願い事を書き、願い石の横に結んで帰る方法が紹介されています。願い事をするときは、自分の好きなものを一つ断つのがよいとも伝えられています。
札幌伏見稲荷神社は、1884年に京都の伏見稲荷大社から御分霊を迎えた歴史を持ち、27基の朱色の鳥居や願い石、季節の御朱印など、参拝の楽しみが多い神社です。商売繁盛や五穀豊穣、縁結びなどを願う人にとって、日々の目標や大切な縁を見つめ直す場所にもなります。
訪問前に押さえておきたいのは、円山公園駅からのバス、社務所の受付時間、限定授与品の在庫、駐車場の利用条件、そして撮影ルールです。参拝だけなら時間に余裕を持って訪れ、御朱印やお守りを希望する場合は事前に受付状況を確認しましょう。
また、2026年11月23日には新嘗祭・伏見マルシェが予定されているほか、2027年の初詣については今後の公式発表を確認する必要があります。最新情報を確かめ、境内のルールとほかの参拝者への配慮を大切にしながら、札幌伏見稲荷神社ならではの参拝時間を過ごしてください。
主な確認資料:札幌伏見稲荷神社公式サイトの由緒・境内案内、アクセス、御朱印、授与品、撮影ルール、2026年行事告知、および北海道神社庁の神社情報。