2026年現在、ラグビーワールドカップ2023フランス大会を振り返ると、日本代表はプールDでチリ、イングランド、サモア、アルゼンチンと対戦し、2勝2敗・勝ち点9で5チーム中3位という成績を残した。チリとサモアには勝利したものの、イングランドとアルゼンチンに敗れ、惜しくも決勝トーナメント進出を逃している。
日本時間のキックオフは、試合によって早朝と夜に分かれた。特に最終戦のアルゼンチン戦は、準々決勝進出を懸けた直接対決として大きな注目を集めた。この記事では、全4試合の日本時間の日程、対戦相手、会場、スコア、試合のポイントから、プールD最終順位と敗退の理由までを整理する。
【大会概要】ラグビーワールドカップ2023フランス大会で日本代表が戦ったプールDとは?

ラグビーワールドカップ2023は、2023年9月8日から10月28日までフランスで開催された男子15人制ラグビーの世界大会だ。
日本代表が入ったのは、イングランド、アルゼンチン、サモア、チリと同じプールD。5チームによる総当たり戦で、それぞれのチームが4試合を戦った。
日本代表を率いたのはジェイミー・ジョセフHC。2019年の日本大会では準々決勝進出を果たしており、2023年大会でも海外開催でのベスト8入りが大きな目標となっていた。
チームには、キャプテンの姫野和樹、経験豊富なリーチ・マイケルらが名を連ねた。2019年大会を経験した選手と新たな戦力が融合したチームだった。
World Rugbyの大会総括でも、日本代表は2019年大会のベスト8という実績を再現することを目指してフランス大会に臨んだと紹介されている。
【試合日程・会場一覧】日本代表の全4試合を日本時間で確認
日本代表の試合日程を確認するときに注意したいのが、フランスと日本の時差だ。
大会開催時のフランスは夏時間(UTC+2)、日本は日本標準時(UTC+9)だったため、日本時間はフランス現地時間より7時間進んでいた。
そのため、フランスで日曜日の夜に行われた試合は、日本では翌日の早朝にキックオフしている。
以下が、日本時間に統一した全試合の一覧だ。
| 対戦相手 | 日本時間キックオフ | フランス現地日程 | 会場 | 試合結果 |
|---|---|---|---|---|
| チリ | 9月10日(日)20:00 | 9月10日13:00 | トゥールーズ | 日本 42-12 チリ |
| イングランド | 9月18日(月)04:00 | 9月17日21:00 | ニース | 日本 12-34 イングランド |
| サモア | 9月29日(金)04:00 | 9月28日21:00 | トゥールーズ | 日本 28-22 サモア |
| アルゼンチン | 10月8日(日)20:00 | 10月8日13:00 | ナント | 日本 27-39 アルゼンチン |
この一覧から分かるように、日本代表の試合は夜の20時開始が2試合、早朝4時開始が2試合だった。
特にイングランド戦とサモア戦は、日本では平日の早朝に当たる日程だった。日本国内でテレビ観戦するファンにとっても、時差を意識する必要がある大会だった。
【全試合を振り返る】チリ・イングランド・サモア・アルゼンチン戦の結果
1. 日本対チリ:42-12で快勝、初戦を白星で飾る- 日程:2023年9月10日(日)
- 日本時間:20時キックオフ
- 会場:スタジアム・ド・トゥールーズ
- 結果:日本 42-12 チリ
日本代表は初戦でチリと対戦し、42-12で勝利した。
試合序盤にはチリに先制トライを許したものの、日本はすぐに反撃。アマト・ファカタヴァが2トライを決め、ジョネ・ナイカブラ、リーチ・マイケル、中村亮土、ワーナー・ディアンズもトライを記録した。
最終的には合計6トライを奪い、30点差での勝利となった。
この試合で特に重要だったのは、勝利だけではなくボーナスポイントも獲得したことだ。
ラグビーワールドカップのプール戦では、1試合で4トライ以上を記録すると追加の勝ち点1が与えられる。日本はこの初戦で条件を満たし、通常の勝利による4点に加えて1点を獲得した。
チリは大会初出場で、ロドリゴ・フェルナンデスがチリ代表にとってワールドカップ初トライを記録した試合でもあった。
2. 日本対イングランド:12-34で敗戦、強豪の壁に阻まれる- 日程:2023年9月18日(月)
- 日本時間:午前4時キックオフ
- 会場:スタッド・ド・ニース
- 結果:日本 12-34 イングランド
第2戦の相手は、世界的な強豪イングランドだった。
試合は前半から接戦となり、ハーフタイムのスコアは日本9-13イングランド。日本はリキヤ・マツダのペナルティゴールで得点を重ね、相手に食らいついた。
後半開始後にもマツダがペナルティゴールを成功させ、一時は1点差まで迫った。
しかし、その後はイングランドが攻撃の精度を高める。コートニー・ローズ、フレディ・スチュワードらがトライを決め、試合終盤にはジョー・マーチャントがボーナスポイント獲得につながる4本目のトライを記録した。
日本は最後まで粘ったものの、最終スコアは12-34。
この敗戦で、日本代表はプールDの順位争いにおいて厳しい状況に置かれた。
3. 日本対サモア:28-22で勝利、決勝トーナメントへの望みをつなぐ- 日程:2023年9月29日(金)
- 日本時間:午前4時キックオフ
- 会場:スタジアム・ド・トゥールーズ
- 結果:日本 28-22 サモア
第3戦はサモアとの対戦だった。
日本代表はピーター・ラブスカフニのトライで先制し、続いてリーチ・マイケルもトライを記録。前半を17-8で折り返した。
後半にはキャプテンの姫野和樹がトライを決め、日本がリードを広げる。
一方のサモアも反撃し、ダンカン・パイアウア、クリスチャン・リアリーファノらが得点。終盤には日本にとって緊張感のある展開となった。
それでも日本はリードを守り切り、28-22で勝利した。
この試合の勝利によって、日本代表は2勝目を獲得。アルゼンチンとの最終戦で準々決勝進出を争う可能性を残した。
World Rugbyの試合レポートでは、サモアが7点差以内の敗戦によるボーナスポイントを獲得したことも記録されている。
4. 日本対アルゼンチン:27-39で敗戦、ベスト8進出を逃す- 日程:2023年10月8日(日)
- 日本時間:20時キックオフ
- 会場:スタッド・ドゥ・ラ・ボージョワール(ナント)
- 結果:日本 27-39 アルゼンチン
プールD最終戦は、アルゼンチンとの直接対決だった。
この試合は準々決勝進出を左右する重要な一戦であり、日本とアルゼンチンの双方にとって負けられない試合だった。
試合開始直後、アルゼンチンのサンティアゴ・チョコバレスがトライを決めて先制。しかし、日本もアマト・ファカタヴァのトライで反撃した。
さらに斎藤直人もトライを記録し、前半は日本14-15アルゼンチンという僅差で終了した。
後半も日本は粘りを見せ、途中出場のジョネ・ナイカブラがトライを決めるなど、最後まで追い上げを試みた。
しかし、アルゼンチンのマテオ・カレーラスがハットトリックを達成するなど、攻撃力で上回り、最終的に39-27で勝利した。
この結果、アルゼンチンがプールDの2位となり、準々決勝進出を決めた。日本は3位となり、2023年大会を終えた。
【最終順位を検証】日本代表はプールDで3位・勝ち点9
2023年10月8日のアルゼンチン戦終了後、プールDの最終順位が確定した。
日本代表は2勝2敗で勝ち点9を獲得したが、上位2チームには届かなかった。
プールD最終順位| 順位 | 国・代表 | 勝敗 | 勝ち点 | 得失点差 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | イングランド | 4勝0敗 | 18 | +111 |
| 2位 | アルゼンチン | 3勝1敗 | 14 | +58 |
| 3位 | 日本 | 2勝2敗 | 9 | +2 |
| 4位 | サモア | 1勝3敗 | 7 | +17 |
| 5位 | チリ | 0勝4敗 | 0 | -188 |
日本代表は3位で大会を終えた。
ここで注目したいのが、2位アルゼンチンとの勝ち点差だ。
| 比較項目 | 日本 | アルゼンチン |
|---|---|---|
| 勝利数 | 2 | 3 |
| 敗戦数 | 2 | 1 |
| 勝ち点 | 9 | 14 |
| 得失点差 | +2 | +58 |
両チームの勝ち点差は5だった。
日本はチリ戦とサモア戦で勝利した一方、イングランド戦とアルゼンチン戦で敗れた。アルゼンチンは日本との直接対決を制したこともあり、最終的に2位を確保している。
日本代表の勝ち点9はどのように決まった?ラグビーワールドカップ2023のプール戦では、次の勝ち点制度が採用されていた。
- 勝利:4点
- 引き分け:2点
- 敗戦:0点
- 4トライ以上:追加1点
- 7点差以内の敗戦:追加1点
日本代表の勝ち点9の内訳は、次のとおりだ。
- チリ戦の勝利:4点
- イングランド戦の敗戦:0点
- サモア戦の勝利:4点
- アルゼンチン戦の敗戦:0点
- チリ戦の4トライ以上によるボーナスポイント:1点
合計すると、4+4+1=9点となる。
この勝ち点制度では、単に勝利数を重ねるだけではなく、トライ数や敗戦時の点差も順位争いに影響する。
【決勝トーナメント進出条件】日本代表が準々決勝に進めなかった理由
ラグビーワールドカップ2023の決勝トーナメント進出条件は、各プールの上位2チームに入ることだった。
20チームが4つのプールに分かれ、各プールの1位と2位、合計8チームが準々決勝へ進む方式である。
3位以下のチームはプール戦で敗退となる。
日本代表が所属していたプールDでは、最終的に次の2チームが準々決勝に進出した。
- 1位:イングランド
- 2位:アルゼンチン
日本は3位だったため、決勝トーナメントには進めなかった。
日本代表に必要だったものは何だったのか?日本にとって最も大きな分岐点となったのは、イングランド戦とアルゼンチン戦だった。
チリ戦とサモア戦で勝利を収めたことは評価できる。一方で、プールDの上位争いを考えると、強豪国との試合で勝ち点を獲得することが必要だった。
特にアルゼンチンとの最終戦は、準々決勝進出を直接争う試合だった。
日本が勝利していれば順位争いは大きく変わっていたが、実際には12点差で敗れ、アルゼンチンが2位を確保した。
また、勝ち点が並んだ場合には、直接対決の結果や得失点差などの規定によって順位が決まる仕組みだった。単純に勝利数だけを比較する大会ではなかったことも押さえておきたい。
【プロの結論】ラグビー日本代表2023の成績から見える強みと課題
2023年大会の日本代表を評価する際、最終順位の3位だけでチームの実力を判断するのは十分ではない。
World Rugbyが大会終了後に公表した分析には、日本代表の特徴を示す興味深いデータがある。
日本代表の守備とセットプレーに関する数字大会総括によると、日本代表の1試合平均タックル数は166.8回で、大会参加チームの中で最多だった。
リーチ・マイケルはチーム最多の62タックルを記録。また、日本代表は1試合平均の反則数が8.0回と大会最少で、スクラム成功率も95%と高い水準を示した。
これらの数字からは、接点での粘り強さや規律、セットプレーの安定性が日本代表の強みだったことが読み取れる。
一方、タックル数が多いという数字は、相手の攻撃を受ける場面が多かったことも示している。
守備の強さを持ちながら、強豪国を相手に試合の主導権を握り続けることは簡単ではなかった。
2019年大会との違い2019年の日本大会では、日本代表はアイルランドやスコットランドを破り、初の準々決勝進出を果たした。
その経験を持つリーチ・マイケルらにとって、2023年大会は海外開催で再びベスト8に到達するための挑戦だった。
しかし、フランス大会ではイングランドとアルゼンチンという強豪を相手に勝ち切れず、目標には届かなかった。
World Rugbyの大会総括も、アルゼンチン戦後の選手たちの悔しさと、ベテラン選手から若い世代へ受け継がれるチームの経験に言及している。
2023年大会の評価基準として重要なのは、次の3点だ。
1. 結果: 2勝2敗、プールDの3位で準々決勝進出はならなかった。
2. 強み: タックル、スクラム、反則の少なさなど、守備面と規律には高い水準が見られた。
3. 課題: 強豪国との試合で、接戦を勝利に結びつける得点力と試合運びが求められた。
勝ち点9という数字だけでは見えない部分に、2023年大会の日本代表の実像がある。
【よくある質問】ラグビーワールドカップ2023日本代表の日程に関するFAQ
Q1:ラグビーワールドカップ2023の日本代表初戦はいつでしたか?
日本時間の2023年9月10日(日)20時に行われたチリ戦です。会場はフランスのトゥールーズで、日本代表は42-12で勝利しました。
Q2:日本代表は決勝トーナメントに進出できましたか?
進出できませんでした。プールDで2勝2敗、勝ち点9の3位となり、準々決勝進出条件である上位2チームに入れませんでした。
Q3:日本代表の最終順位と勝ち点はいくつでしたか?
プールDの3位で、勝ち点は9です。1位はイングランド(18点)、2位はアルゼンチン(14点)でした。日本はチリとサモアに勝利し、イングランドとアルゼンチンに敗れています。
2023年のラグビーワールドカップフランス大会で、日本代表はプールDの4試合を戦い、2勝2敗、勝ち点9、最終順位3位という成績を残した。
チリ戦では42-12、サモア戦では28-22と勝利を収めた一方、イングランド戦では12-34、アルゼンチン戦では27-39で敗れた。
準々決勝進出には届かなかったものの、守備やスクラム、規律の面では大会全体を通して評価できる数字も残している。
2026年から振り返る際に押さえておきたいのは、日本代表の2023年大会は2勝2敗という結果だけでなく、世界の強豪と渡り合うために必要な課題を明確にした大会だったという点だ。
日程を確認するときは、フランス現地時間と日本時間の違いに注意すること。そして大会結果を評価するときは、勝敗だけでなく勝ち点、ボーナスポイント、プール順位まで合わせて見ることが大切だ。
2023年フランス大会の4試合は、日本ラグビーの歩みを振り返るうえで欠かせない記録となっている。