北洋銀行の振込手数料は、振込先の金融機関や利用するサービスによって大きく異なります。2026年10月1日にはATMでの現金振込手数料が改定され、北洋銀行宛は550円、他行宛は770円になりました。一方、北洋銀行アプリなら同行宛の振込が無料で、他行宛も毎月初回の1回分が無料になります。
加えて、2026年11月13日には窓口振込手数料の引き上げも予定されています。振込金額が3万円未満か3万円以上かによって料金が変わるのか、キャッシュカードと現金ではどちらがお得なのか、北洋ダイレクトや法人向けサービスはどう違うのか。2026年10月28日時点の北洋銀行公式資料をもとに、最新料金と節約方法を整理します。
【2026年10月改定】北洋銀行のATM現金振込はいくらになった?

北洋銀行は2026年4月1日付のニュースリリースで、ATMによる現金振込手数料を同年10月1日から改定すると発表しました。改定理由として挙げたのは、デジタル取引の利用促進と、事務コストに応じた手数料金額への見直しです。
改定後の料金は、北洋銀行宛が550円、他行宛が770円です。いずれも改定前より220円高くなりました。現金で振り込む場合は、以前の料金を前提にせず、現在の料金を確認してから手続きを進める必要があります。
一方、今回の改定対象はATMでの現金振込です。北洋銀行の公式発表では、キャッシュカードを使った振込手数料は改定しないと明記されています。したがって、ATMを使う場合でも、現金を投入する方法とキャッシュカードで口座から振り込む方法を区別することが大切です。
例えば、他行宛にATMから振り込む場合、現金なら770円ですが、キャッシュカードなら440円です。同じATMを利用していても、支払方法を変えるだけで330円の差が生まれます。振込を頻繁に行う人ほど、こうした差額が年間の負担に影響します。
【料金比較】窓口・ATM・アプリ・北洋ダイレクトはいくら?
北洋銀行の個人向け振込では、手数料を抑えたいならアプリ、インターネットバンキング、キャッシュカードの順に比較するのが基本です。窓口は対面で相談しながら手続きできる一方、通常の振込ではデジタルサービスより料金が高く設定されています。
以下は、北洋銀行の公式「振込手数料」一覧と、2026年10月1日の現金振込改定を反映した比較です。金額はすべて税込みで、個人向けの通常の振込を対象としています。
| 振込方法 | 北洋銀行宛 | 他行宛 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|
| 北洋銀行アプリ | 無料 | 通常220円 | 他行宛は毎月初回の1回分が無料 |
| 北洋ダイレクト | 110円 | 330円 | インターネットバンキングを利用 |
| ATM・キャッシュカード | 220円 | 440円 | 別途ATM利用手数料がかかる場合あり |
| ATM・現金 | 550円 | 770円 | 2026年10月1日改定後の料金 |
| 窓口 | 880円 | 990円 | 2026年11月13日からさらに引き上げ予定 |
| 定額自動送金 | 220円 | 440円 | 別途、取扱手数料55円が1回ごとに必要 |
| 北洋ビジネスダイレクト・通常のオンライン資金移動 | 同一店宛0円、他店宛165円 | 385円 | 法人向け。契約方式や月額基本手数料も確認 |
個人向けの通常の振込では、3万円未満と3万円以上で料金が変わらない方法が中心です。北洋銀行アプリ、北洋ダイレクト、キャッシュカード、現金ATM、窓口の各料金は、上表のとおり振込金額にかかわらず同額です。以前の料金表や古い解説記事を参照する際は、現行料金との違いに注意してください。
他行宛の振込を例にすると、アプリの無料特典を使えば0円、北洋ダイレクトなら330円、キャッシュカードなら440円、現金ATMなら770円です。アプリの無料特典を使えない場合でも、北洋ダイレクトを利用すれば現金ATMより440円安くなります。
なお、窓口の料金は2026年10月28日時点のものです。11月13日以降は、北洋銀行宛が990円、他行宛が1,100円に変更される予定です。11月以降に窓口を利用する場合は、改定後の料金を前提に比較しましょう。
【アプリの無料特典】他行宛振込が月1回無料になる条件
北洋銀行アプリは、個人が振込手数料を節約するうえで有力な選択肢です。北洋銀行の口座宛なら振込金額や回数にかかわらず無料で、他行宛も毎月最初の1回分が無料になります。北洋銀行は2026年4月の発表時点で、他行宛振込手数料を月1回無料にするサービスを8月以降に開始する予定としていましたが、現在の公式案内ではこの特典が掲載されています。
他行宛の無料特典を利用する条件は、北洋銀行アプリから振込を行うことです。北洋銀行の公式案内では、アプリの代表口座またはサービス利用口座からの振込が対象とされています。
ただし、無料になるのは1ユーザーにつき月1回までです。アプリに複数の口座を登録していても、口座ごとに1回ずつ無料になるわけではありません。同じ月の2回目以降の他行宛振込には、通常の振込手数料220円がかかります。
無料枠は翌月に繰り越せません。月内に他行宛の振込を予定しているなら、無料特典をいつ使うかを考えておくと無駄がありません。また、無料特典を使った振込を組戻しした場合でも、原則として無料枠は復活しないため、振込先の銀行名、支店名、口座番号、名義人を確認してから実行しましょう。
無料特典の残り回数は、北洋銀行アプリのホーム画面にある「代表口座の無料特典」から確認できます。振込前に残回数をチェックすれば、無料になると思っていた取引に手数料がかかる事態を防ぎやすくなります。
なお、アプリの振込限度額は、公式案内によると1日あたり最大20万円です。高額な振込や限度額を超える取引では、利用できるサービスや事前手続きの確認も必要です。
【振込手数料を安くする方法】利用目的別のおすすめ
振込手数料を抑えるには、単に最安の方法を選ぶだけでなく、振込先や利用頻度、手続きの目的に合わせて方法を使い分けることが大切です。
北洋銀行の口座宛に振り込むなら、まずアプリを検討。アプリからの同行宛振込は無料です。家族への仕送りや、自分以外の北洋銀行口座への資金移動など、日常的な送金に向いています。自分名義の北洋銀行口座間で資金を移す場合は、振込ではなく「振替」を利用できるケースもあり、こちらも振込手数料はかかりません。
他行宛の振込なら、アプリの月1回無料特典を優先。無料枠を使った後も、通常220円のアプリ振込が有力です。アプリを使わず北洋ダイレクトを利用する場合は330円となるため、同じ他行宛でも料金差があります。
スマートフォンを使わずATMで手続きしたいなら、キャッシュカードを優先。他行宛のキャッシュカード振込は440円で、現金振込の770円より330円安くなります。ATM操作が必要な場合でも、現金を直接投入する方法にこだわる必要がなければ、キャッシュカードを使う方が経済的です。
毎月決まった相手へ送金するなら、定額自動送金も比較。北洋銀行の定額自動送金は、同行宛220円、他行宛440円に加え、1回につき55円の取扱手数料がかかります。送金忘れを防げる利点はありますが、アプリの無料特典や通常振込と比べて、手数料面で有利とは限りません。
法人や個人事業主は、北洋ビジネスダイレクトの契約条件を確認。通常のオンライン資金移動では、北洋銀行の同一店宛が無料、他店宛が165円、他行宛が385円です。ただし、サービスには月額基本手数料があり、A方式は1,320円、B方式は5,500円です。振込1件あたりの安さだけで判断せず、月間の取引件数と基本料金を合わせて比較する必要があります。
法人向けの総合振込では、同一店宛110円、他店宛165円、他行宛385円です。通常のオンライン資金移動と総合振込では料金体系が異なるため、複数件の支払いをまとめて処理する事業者は、利用するサービス区分を確認してください。
【ATM利用手数料と振込手数料】無料特典の誤解に注意
北洋銀行のATMを利用するときに見落としやすいのが、「ATM利用手数料」と「振込手数料」は別の料金だという点です。ATM利用手数料は、ATMを使って入金や出金、振込などを行う際に発生する利用料金です。一方、振込手数料は、指定した金融機関の口座へ資金を送るための料金です。
北洋銀行の公式FAQでも、対象となるコンビニATMでキャッシュカードを使って振込を行う場合、振込手数料とATM利用手数料の両方が発生すると説明されています。ATM利用手数料の無料特典を受けていても、振込手数料まで無料になるわけではありません。
コンビニATMの利用手数料は、北洋銀行アプリの代表口座であることや、1年以内にアプリへログインしていることなど、所定の条件を満たすと月1回無料になる場合があります。対象となるのは、セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM、イーネットATMでの北洋銀行キャッシュカードによる所定の入金・出金・振込です。
ここで重要なのは、コンビニATMの利用料が無料になっても、キャッシュカードによる他行宛振込なら通常440円の振込手数料が残ることです。ATM利用料の優遇と、北洋銀行アプリの他行宛振込手数料の月1回無料特典は、それぞれ別の仕組みとして理解しておきましょう。
また、北洋銀行アプリから振り込む場合と、アプリの無料特典を利用してコンビニATMから振り込む場合も同じではありません。手数料を確実に抑えたいなら、ATMを経由する必要があるかどうかを最初に考え、アプリから直接振り込める場合はそちらを優先するのが合理的です。
【改定の理由と今後】11月13日には窓口手数料も変更予定
北洋銀行が2026年10月に現金振込手数料を改定した背景には、デジタル取引の利用を促す狙いと、事務コストを手数料に反映する考え方があります。同行の2026年4月1日付ニュースリリースでは、こうした目的を明示したうえで、ATM現金振込の料金変更を発表しました。
この動きは、2024年4月の手数料改定ともつながります。北洋銀行は当時、物価高騰や人件費の上昇により一部手数料の維持が難しくなったと説明していました。また、窓口やATMよりも利用しやすい料金設定として、アプリや法人向けの電子バンキングサービスの利用を案内しています。
現金での振込は、現金を用意してATMで操作する必要がある一方、アプリやインターネットバンキングでは口座から直接手続きできます。利用者がデジタルサービスを選びやすい料金体系にすることは、銀行側の窓口事務や現金取扱いにかかる負担を見直す方向性とも整合します。
加えて、2026年11月13日には窓口振込手数料の改定が予定されています。北洋銀行の「手数料の改定についてのご案内」によると、同行宛は現在の880円から990円へ、他行宛は990円から1,100円へ変更されます。いずれも110円の引き上げです。
この変更は2026年10月のATM現金振込改定とは別のものです。10月1日以降の現金振込料金と、11月13日以降の窓口料金を混同しないようにしましょう。窓口での手続きが必要な場合は、来店前に最新の手数料一覧を確認しておくと安心です。
窓口には、操作方法を相談できることや、対面で手続きを進められる利点があります。そのため、単純に料金だけで判断するのではなく、デジタル操作に不安がある人、高額の手続きや個別の相談を伴う人は、利便性と費用を比較して選ぶことが重要です。
【北洋銀行振込手数料】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:北洋銀行アプリなら他行宛の振込も毎回無料ですか?
A1:いいえ。他行宛は毎月初回の1回分が無料で、同月の2回目以降は通常220円です。北洋銀行宛の振込は、金額や回数にかかわらず無料です。無料枠は翌月へ繰り越せず、複数の口座を登録していても1ユーザーにつき月1回までとなります。
Q2:北洋銀行の振込手数料は3万円未満と3万円以上で変わりますか?
A2:2026年10月時点の個人向け通常振込では、アプリ、北洋ダイレクト、ATM、窓口の料金は、基本的に振込金額によって変わりません。以前の料金表には3万円を境にした体系がありましたが、現在の料金は公式の最新手数料一覧で確認するのが確実です。
Q3:2026年10月の改定後、ATMで一番安く振り込む方法は何ですか?
A3:北洋銀行宛なら、ATMのキャッシュカード振込は220円で、現金振込の550円より安くなります。他行宛なら、キャッシュカード振込は440円、現金振込は770円です。ただし、別途ATM利用手数料がかかる場合があるため、利用するATMや無料特典の適用状況も確認してください。
北洋銀行の振込手数料は、2026年10月1日の改定でATM現金振込が同行宛550円、他行宛770円になりました。キャッシュカード振込は同行宛220円、他行宛440円で、北洋ダイレクトは同行宛110円、他行宛330円です。個人向けの通常振込では、金額が3万円未満か3万円以上かによる料金差は基本的にありません。
最も手数料を抑えやすい方法は、北洋銀行アプリです。同行宛は回数制限なく無料で、他行宛も月1回まで無料になります。2回目以降の他行宛振込でも通常220円のため、ATMや窓口を利用する前にアプリで手続きできるかを検討する価値があります。
一方、法人・個人事業主は、北洋ビジネスダイレクトの1件あたりの料金だけでなく、月額基本手数料も含めた総コストで判断しましょう。定額自動送金を使う場合は、振込手数料に加えて取扱手数料55円がかかる点も見落とせません。
2026年11月13日には窓口振込手数料の引き上げも予定されています。振込先、利用方法、無料特典の残回数、ATM利用手数料、そして改定日を確認する。この5点を押さえておけば、必要な利便性を確保しながら、振込にかかる余計な支出を減らせます。