「双子の日」は毎年12月13日です。1874(明治7)年12月13日、明治政府の太政官が双子や三つ子の出生順について指令を出し、先に生まれた子を兄・姉、後に生まれた子を弟・妹とする考え方を示したことに由来します。2026年12月13日は、この歴史的な指令から152年を迎える日です。
一方、2月5日にも「ふたごの日」があります。こちらは「ふ(2)たご(5)」という語呂合わせから生まれた別の記念日です。加えて、双子の出生順と戸籍の記載には法律上の決まりがあり、昔の日本で広まっていた慣習とは異なる部分もあります。2026年現在の制度や一卵性・二卵性の違いも含め、知っておきたい事実を整理します。
【2026年最新】双子の日はいつ?12月13日になった歴史的な由来

双子の日は、毎年12月13日です。月日が固定されているため、曜日に関係なく同じ日に訪れます。
由来となったのは、1874(明治7)年12月13日に出された太政官指令です。双子や三つ子が生まれた場合、どちらを兄・姉とするのかという問題について、政府が出生順を基準とする考え方を示しました。
1874年12月13日の太政官指令とは?当時の文書の題名は「双子又ハ三子等分娩ノ際兄弟姉妹順次ノ儀内務省伺」です。明治7年11月2日付の内務省からの伺いに対し、12月13日に太政官が指令を出した記録が残っています。
その内容を現代の言葉に置き換えると、先に生まれた子を兄・姉、後に生まれた子を弟・妹とするというものです。
なお、インターネット上では「1874年の太政官布告」と紹介されることもありますが、歴史資料上の正確な呼称は「太政官指令」です。布告と指令は行政文書として区別されるため、この点は押さえておきたいところです。
なぜ双子の出生順を決める必要があったのか背景には、双子の兄弟姉妹をどのような順序で位置づけるかについて、地域や家ごとに異なる慣習が存在していた事情があります。
かつては、先に生まれた子を弟・妹、後から生まれた子を兄・姉とする風習もありました。先に生まれた子が母親のおなかから出る際に道を開き、後から生まれた子を先に世に送り出すという考え方などが、その背景にありました。
しかし、こうした慣習は全国で統一されていたわけではありません。明治13年にまとめられた『全国民事慣例類集』にも、地域によって出生順と兄弟姉妹の順序が異なる事例が記録されています。
太政官指令は、こうした混在していた考え方に対して、出生した順番を基準にする方向性を示した歴史的な出来事だったのです。
【混同注意】12月13日の双子の日と2月5日のふたごの日は何が違う?
双子に関する記念日としてよく知られているのが、12月13日の「双子の日」と2月5日の「ふたごの日」です。
どちらも双子に関係する日ですが、誕生した背景も記念日の意味も異なります。
2月5日は「ふたご」の語呂合わせから誕生2月5日の「ふたごの日」は、数字の2を「ふ」、5を「ご」と読む語呂合わせから生まれました。
制定を発案したのは、双子グッズを扱うインターネットショップ「ベラミ」を営んでいた株式会社ベラミの佐藤謙次氏です。2006年9月に一般社団法人日本記念日協会から認定を受けたことが、記念日の成立につながりました。
この記念日には、双子だけでなく三つ子などの多胎児を育てる家庭について考え、育児をしやすい環境づくりを目指すという趣旨があります。
なお、2026年の記念日情報を掲載する記念日データベースには、日本記念日協会への登録が終了しているとの記録もあります。したがって、現在の登録状況と、過去に記念日として認定された経緯は分けて理解する必要があります。
12月13日と2月5日の違いを比較両者の違いを整理すると、次のようになります。
- 12月13日・双子の日:1874年の太政官指令という歴史的な出来事が由来。
- 2月5日・ふたごの日:「ふたご」という語呂合わせが由来。多胎児の育児環境について考える趣旨を持つ。
つまり、12月13日は日本の制度や歴史に関係する記念日、2月5日は双子と多胎児を取り巻く生活や育児に目を向ける記念日という違いがあります。
「どちらか一方が間違い」ということではありません。異なる背景を持つ2つの記念日が、同じ双子というテーマを扱っているのです。
【歴史と制度を比較】1874年から現在までの双子の出生順の変化
双子の日の歴史を理解するうえで欠かせないのが、昔の慣習、明治時代の太政官指令、そして現在の戸籍制度の関係です。
これらは同じ内容を繰り返しているわけではありません。明治時代に出生順の考え方が示され、その後の戸籍実務や法律によって、兄弟姉妹の順序を扱う仕組みが整えられてきました。
双子の日に関係する主な歴史・制度の年表| 年代・日付 | 関係する出来事・制度 | 意味・現在との関係 |
|---|---|---|
| 1874年12月13日 | 太政官指令 | 先に生まれた子を兄・姉とする考え方を示す。 |
| 1880年 | 全国民事慣例類集の刊行 | 地域によって双子の出生順に関する慣習が異なっていたことを確認できる。 |
| 1898年11月10日 | 民刑1857号回答 | 双子の続柄について、出生の前後で順序を定める取り扱いが示されたと戸籍実務資料に記録されている。 |
| 1947年 | 戸籍法の制定 | 第14条で子の間の記載順序を出生の前後によるものと定める。 |
| 2006年9月 | 2月5日のふたごの日が認定 | 株式会社ベラミの佐藤謙次氏が発案した別の記念日。 |
| 2026年 | 現在の制度 | 戸籍法に基づき、子どもの出生順を基準として記載する。 |
この年表から分かるのは、1874年の指令だけで現在の戸籍制度が完成したわけではないということです。その後の戸籍実務に関する回答や、1947年に制定された戸籍法などを経て、現在の取り扱いにつながっています。
国立国会図書館のレファレンス協同データベースでも、千葉県立西部図書館が双子の出生順に関する調査結果を公開しています。そこでは、戸籍上の出生順と、昔の民間慣習が異なっていた事実が、文献をもとに整理されています。
【現在の戸籍】双子は先に生まれた方が兄・姉になる?
現在の日本では、双子のうち先に生まれた子が兄・姉となります。これは単なる一般常識や家庭内の慣習ではなく、戸籍の記載順序に関する法律上のルールに基づくものです。
戸籍法第14条が定める出生順現在の戸籍法第14条では、戸籍に氏名を記載する順序について、子どもの間では出生の前後によると定めています。
この規定により、双子の場合も先に出生した子が先の順序で記載されます。男女の双子であっても、出生順が基本です。
例えば、男の子と女の子の双子が生まれた場合、男の子が先なら男の子が兄、女の子が先なら女の子が姉という関係になります。
双子の出生順と戸籍上の続柄はどうなる?父母との続柄は、出生順に応じて長男・長女、二男・二女という形で整理されます。
- 先に生まれた男の子:長男
- 後に生まれた男の子:二男
- 先に生まれた女の子:長女
- 後に生まれた女の子:二女
これは双子だけに適用される特別なルールではありません。兄弟姉妹全体について、出生順を基準として戸籍に記載する仕組みです。
昔の「先に生まれた方が弟・妹」という話は間違い?必ずしも、昔の人が間違った知識を持っていたという単純な話ではありません。
国立国会図書館のレファレンス協同データベースによれば、明治時代の地域慣習には、先に生まれた子を弟・妹とする地域もあれば、兄・姉とする地域もありました。
つまり、昔の日本では双子の兄弟姉妹の順序について、地域ごとに異なる考え方が存在していたのです。
1874年の太政官指令は、こうした慣習の違いを背景に、出生順による統一的な考え方を示したものと理解できます。
【医学的な違い】一卵性双生児と二卵性双生児はどう違う?
双子と聞いて、顔や体格がそっくりな2人を思い浮かべる人は多い可能性があります。しかし、双子には医学的に大きく分けて一卵性双生児と二卵性双生児があります。
この分類は受精卵の発生過程に基づくもので、兄・姉の順番を決める戸籍上のルールとは別の話です。
一卵性双生児の特徴一卵性双生児は、1つの卵子と1つの精子が受精してできた受精卵が、発生の途中で2つに分かれることで生まれます。
大阪大学大学院医学系研究科附属ツインリサーチセンターによると、一卵性の双子はほぼ100%同じ遺伝子情報を持ち、性別や血液型も基本的に同じです。
そのため、外見が非常によく似ているケースが多くあります。ただし、同じ遺伝情報を持っていても、成長環境や生活習慣などによって外見や性格、体質に違いが生じることがあります。
二卵性双生児の特徴二卵性双生児は、2つの卵子がそれぞれ別の精子と受精し、同じ妊娠期間に発育して生まれます。
遺伝的には通常の兄弟姉妹と同じような関係で、平均して約50%の遺伝情報を共有しています。
性別は男女の組み合わせになることも、同性になることもあります。顔立ちや体格が似る場合もあれば、あまり似ていない場合もあります。
一卵性と二卵性の違いを比較- 一卵性:1つの受精卵が2つに分かれて生まれる。遺伝情報はほぼ同じ。
- 二卵性:2つの卵子がそれぞれ受精して生まれる。遺伝的には通常の兄弟姉妹に近い。
- 性別:一卵性は基本的に同じ。二卵性は同じ場合と異なる場合がある。
- 戸籍上の出生順:どちらの場合も実際の出生順によって決まる。
大切なのは、一卵性か二卵性かによって兄・姉の決まり方が変わるわけではないという点です。出生順と遺伝的な分類は、それぞれ独立した基準です。
【記念日の意味】双子の日は国民の祝日?2026年の扱いを確認
12月13日の双子の日は、国民の祝日ではありません。2月5日のふたごの日も同様です。
国民の祝日と民間の記念日は別物日本の国民の祝日は、1948年に制定された「国民の祝日に関する法律」に基づいて定められています。
内閣府が公表する2026年の国民の祝日一覧には、元日、成人の日、建国記念の日、春分の日、こどもの日、文化の日など16の祝日が掲載されていますが、12月13日と2月5日は含まれていません。
そのため、双子の日だからといって学校や会社が休みになるわけではなく、通常の休日・祝日とは区別する必要があります。
双子の日が持つ現代的な意味1874年の太政官指令が示したのは、双子の出生順という身分関係に関するルールでした。しかし、2026年の現在、この記念日を考える意味は、それだけにとどまりません。
双子や多胎児を育てる家庭には、授乳、食事、着替え、通院、保育園への送迎など、同じタイミングで複数の子どもに対応する場面があります。
一人ひとりの子どもに向き合う時間を確保しながら、複数の子どもの生活を支えることには、家庭だけでは解決しにくい課題もあります。
2月5日のふたごの日が多胎児の育児環境を考える趣旨を持つのも、こうした事情と関係しています。
また、双子だからといって、性格や得意分野、将来の希望まで同じとは限りません。外見が似ていても、それぞれが独立した個人です。兄・姉という戸籍上の順番だけで、家庭内の役割や責任を一方に負わせる必要もありません。
双子の日は、出生順をめぐる日本の歴史を知るとともに、双子それぞれの個性や多胎児家庭の暮らしに目を向ける機会として捉えられます。
【双子の日】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:双子の日は毎年いつですか?
A1:毎年12月13日です。1874年12月13日に出された太政官指令に由来します。
Q2:2月5日のふたごの日とは何が違いますか?
A2:2月5日は「ふ(2)たご(5)」という語呂合わせから生まれた記念日です。双子や多胎児の育児環境について考える趣旨があります。12月13日は1874年の太政官指令に由来するため、成立の背景が異なります。
Q3:双子は先に生まれた方が兄・姉になりますか?
A3:はい。現在の日本では、先に生まれた子が兄・姉となります。戸籍法第14条も、子どもの記載順序について出生の前後によると定めています。
Q4:双子の日は国民の祝日ですか?
A4:いいえ。12月13日の双子の日も、2月5日のふたごの日も、国民の祝日ではありません。
Q5:一卵性と二卵性では兄弟姉妹の順番が違いますか?
A5:違いません。一卵性・二卵性の分類は受精卵の発生過程によるもので、兄・姉を決める出生順とは別の基準です。
双子の日は、毎年12月13日です。1874(明治7)年12月13日に太政官から出された指令が由来であり、先に生まれた子を兄・姉とする考え方が示されたことにちなみます。
一方、2月5日のふたごの日は、株式会社ベラミの佐藤謙次氏が発案した語呂合わせの記念日です。多胎児の育児環境について考えるという、12月13日とは異なる背景を持っています。
また、現在の戸籍法第14条では、子どもの記載順序を出生の前後によるものと定めています。一卵性・二卵性の違いに関係なく、双子は先に生まれた子が兄・姉となります。
2026年12月13日は、1874年の太政官指令から152年という節目に当たります。歴史的な制度の変化を知るだけでなく、双子一人ひとりの個性を尊重し、多胎児を育てる家庭を社会全体で支えることについて考える日として、記念日の意味を受け止めたいところです。
主な事実確認資料
- 明治7年12月13日の太政官指令原文・文書情報:
- 千葉県立西部図書館の調査(双子の出生順と民俗慣習):
- 戸籍法第14条:
- 2月5日のふたごの日の制定経緯:
- 大阪大学ツインリサーチセンターの一卵性・二卵性の解説:
- 内閣府の2026年国民の祝日一覧: