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【ドギーバッグの意味とは?語源と名前の由来をわかりやすく解説】

黒田 慎平 黒田 慎平 • 更新: • 公開: • 読了約 20 分
目次

ドギーバッグは、英語の「doggy bag」をカタカナで表した言葉です。日本語では「食べ残しを持ち帰るための袋・容器」と訳されます。

語源は「犬のために持ち帰る袋」

「doggy」は犬や愛犬を親しみを込めて表す言葉です。「bag」は袋を意味します。

欧米のレストランでは、食べきれなかった料理を犬に与えるという名目で持ち帰る習慣があり、そこから「doggy bag」という呼び方が定着したとされています。

英語の語源資料Etymonlineでは、doggy bagという表現が確認できるのは1962年とされています。また、集英社のイミダスでも、犬のために残った料理を持ち帰ることに由来する言葉として紹介されています。

興味深いのは、実際には犬に食べさせるのではなく、翌日以降に自分や家族が食べるケースもあったことです。

つまり、犬のためという表現は、食べ残しを持ち帰ることへの遠慮を和らげる役割も果たしていたと考えられます。

日本でのドギーバッグの広がり

日本では、単に料理を持ち帰る習慣としてだけでなく、環境問題や食品ロス削減の観点からも普及が進んできました。

特に注目したいのが、2020年に環境省が開催した「Newドギーバッグアイデアコンテスト」です。

この取り組みでは、食べ残しを持ち帰る行為の新しい愛称として「mottECO(モッテコ)」が選定されました。

従来のドギーバッグという言葉に代わり、食べ物を大切にする前向きな行動として表現し直した点に特徴があります。

【ドギーバッグの使い方!テイクアウトとの違いや店での頼み方】

ドギーバッグとは

ドギーバッグとテイクアウトは、どちらも料理を店外に持ち出す点では共通しています。しかし、利用するタイミングと目的が異なります。

ドギーバッグとテイクアウトの違い
比較項目 ドギーバッグ テイクアウト
利用するタイミング 食事中・食後 注文時・購入時
料理の状態 店内で提供された食べ残し 持ち帰り用に調理・包装された料理
主な目的 食べ残しを無駄にしない 店外で食事をする
容器 店舗が用意する持ち帰り容器など テイクアウト用容器
衛生管理 店舗と持ち帰る人の双方が配慮 店舗側の衛生管理と購入後の保管
食品ロス削減 食べ残しの廃棄を減らす 購入した料理を食べきることが基本

大きな違いは、ドギーバッグが「食事の途中で残った料理」を対象にしていることです。

テイクアウトは、最初から持ち帰ることを想定して調理・包装されます。一方、ドギーバッグは店内で提供された料理を持ち帰るため、提供後の時間経過や食べ残しの取り扱いに注意が必要です。

ドギーバッグの頼み方と自然な伝え方

ドギーバッグを利用したい場合、店員に食事を持ち帰りたいことを伝え、店舗のルールを確認しましょう。

例えば、次のような言い方なら自然です。

- 「食べきれなかったので、持ち帰ることはできますか?」
- 「こちらの料理を持ち帰りたいのですが、対応可能でしょうか?」
- 「持ち帰り用の容器をいただけますか?」
- 「容器代がかかる場合は教えてください」

特別な専門用語を使う必要はありません。

「ドギーバッグをお願いします」と伝えても意味は通じますが、一般的には「食べ残しを持ち帰りたい」と説明するほうが伝わりやすいでしょう。

持ち帰るときの基本的な手順



店員に持ち帰り可能か確認する

料理の種類や店舗の衛生管理方針によって、持ち帰りできるものは異なります。


持ち帰り用の容器を受け取る

原則として店舗が用意した容器を使用します。


清潔な器具で料理を詰める

国のガイドラインでは、原則として持ち帰る本人が移し替えを行うこととされています。


注意事項を確認して速やかに帰宅する

暑い場所や車内に長時間放置しないようにします。


帰宅後はできるだけ早く食べる

すぐに食べられない場合は冷蔵庫などで保管し、必要に応じて十分に再加熱します。

持ち帰りを断られることもある?

あります。

店舗には、すべての食べ残しを持ち帰らせなければならないという一律の義務があるわけではありません。

生ものや傷みやすい料理、気温や持ち運び時間から衛生面の問題が予想される料理などは、持ち帰りを断られる場合があります。

また、料理によって対応を変えている飲食店もあります。

無理に持ち帰ろうとせず、店舗の判断に従うことが基本です。

【2026年最新!mottECOと国の食べ残し持ち帰り促進策】

ドギーバッグを理解するうえで、2026年に押さえておきたいのが「mottECO(モッテコ)」です。

これは、外食で食べきれなかった料理を持ち帰る行為に付けられた日本独自の愛称です。

mottECO(モッテコ)とは?

mottECOには、「もっとエコ」と「持って帰ろう」という2つのメッセージが込められています。

環境省が2020年に開催したコンテストで選ばれ、飲食店と利用者が協力して食品ロスを減らす取り組みとして普及が進められています。

従来のドギーバッグという表現には、犬のために持ち帰るという語源がありました。

それに対してmottECOは、食べ物を大切にする行動そのものを前向きに表現しています。

国のガイドラインは何を定めている?

大きな転換点となったのが、2024年12月25日です。

消費者庁と厚生労働省は「食べ残し持ち帰り促進ガイドライン~SDGs目標達成に向けて~」を公表しました。

このガイドラインは、飲食店と利用者の双方が安心して食べ残しの持ち帰りに取り組めるよう、法律上の考え方や衛生面の注意点を整理したものです。

さらに2026年4月6日、環境省は「mottECO導入の手引き」を公表しました。

飲食店が実際に持ち帰りサービスを導入する際の事前検討、容器の準備、利用者への説明、効果測定などがまとめられています。

2026年現在の主要な関係者と制度を整理すると、次のようになります。

主体・制度 役割・取り組み 利用者との関係 環境省 mottECOの普及や導入手引きの作成 食品ロス削減を推進 消費者庁 食品ロス削減の啓発、持ち帰り促進策 利用者向けの情報提供 厚生労働省 食品衛生上の留意事項の整理 食中毒予防の考え方を提示 飲食店 持ち帰り可能な料理の判断、容器の準備、説明 安全な持ち帰りをサポート 消費者 店舗への確認、適切な移し替えと保存 自己責任の範囲で持ち帰りを実践 mottECO 食べ残し持ち帰りの普及を促す愛称 食品ロス削減への参加を促進

この関係で重要なのは、利用者だけに責任を押し付ける仕組みではないということです。

店舗側には、持ち帰りに適した料理を判断し、必要な注意事項を説明する役割があります。一方、利用者にも、容器への移し替えや持ち帰り後の保存について適切に管理することが求められています。

なお、ガイドラインは持ち帰りの安全な実践を促すものであり、すべての飲食店に持ち帰り対応を義務付けるものではありません。

【ドギーバッグは食品ロス削減に効果的?2026年の最新データ】

ドギーバッグが推進される背景には、日本の食品ロス問題があります。

食品ロスとは、本来食べられるにもかかわらず廃棄されてしまう食品のことです。

飲食店で発生する食べ残しも、その大きな要因の一つです。

日本の食品ロスは年間461万トン

環境省が2026年6月30日に公表した令和6年度の推計によると、日本の食品ロス発生量は約461万トンでした。


2024年度(令和6年度)の食品ロス推計

461万トン


日本全体の年間推計量


事業系食品ロス

237万トン







家庭系食品ロス

224万トン







出典:環境省「令和6年度食品ロスの発生量の推計値」(2026年6月30日公表)

このうち事業系食品ロスは、飲食店だけでなく食品製造業や小売業などから発生するものも含みます。

環境省のmottECO導入の手引きでは、令和5年度の外食産業からの食品ロスは約66万トンとされています。主な発生要因は、作りすぎや消費者の食べ残しです。

こうした状況を踏まえ、国は事業系食品ロスを2000年度比で2030年度までに60%削減する目標を設定しています。

ドギーバッグを使う理由は3つ

1.食べ物を無駄にしない

外食では、料理の量が多かったり、予想以上に満腹になったりすることがあります。

まだ食べられる料理を廃棄する代わりに、持ち帰って食べることで食品ロスを減らせます。

2.食費を有効に活用できる

料金を支払って注文した料理を、食べ残したという理由だけで捨ててしまうのはもったいないことです。

衛生面に問題がない料理を持ち帰れば、別の食事として活用できます。

3.環境負荷の軽減につながる

食品の廃棄には、焼却や運搬などの処理が必要です。

食べ残しを減らすことは、食品の生産や流通に使われた資源を無駄にしないことにもつながります。

ただし、ドギーバッグの利用だけですべての食品ロスが解消するわけではありません。食べきれる量を注文することが第一であり、持ち帰りはどうしても食べきれなかった場合の選択肢です。

【ドギーバッグの持ち帰りマナー!保存方法と食中毒対策】

ドギーバッグで最も注意したいのが食中毒です。

店内で食べることを前提に提供された料理は、必ずしも長時間の持ち運びや保存に適しているわけではありません。

見た目に問題がなくても、細菌が増殖している可能性があります。

持ち帰りに適している料理・適していない料理

厚生労働省と消費者庁のガイドライン、環境省の2026年版導入手引きでは、料理の加熱状態や水分量、保存環境などを考慮するよう求めています。

料理の種類 持ち帰りの考え方 注意点
十分に加熱した肉料理 比較的適している 温度管理が必要
フライドチキン 条件次第で可能 十分な加熱が前提
パン類 比較的適している 汚染や湿気に注意
ピラフなどの米料理 店舗の判断による セレウス菌に注意
刺身・寿司 原則として控える 生ものはリスクが高い
半生の肉料理 控える 加熱不足に注意
スープ・汁物 店舗の判断に従う 容器や温度管理が難しい
傷みやすい料理 控える 季節や気温の影響を受ける

ここで注意したいのは、十分に加熱された料理なら何でも持ち帰れるわけではないという点です。

同じ料理でも、調理方法や提供後の経過時間、季節によって安全性は変わります。

例えば、環境省の手引きでは、持ち帰りに適する食品の条件として次の3点を挙げています。

- 衛生管理計画に従って十分に加熱されていること
- 常温での保存が可能な食品であること
- 水分含量が少ない食品であること

一方、生ものや半生など、加熱が不十分な食品は持ち帰りに適さない例として挙げられています。

最終的な判断は飲食店が行います。

ドギーバッグの保存方法で守りたい5つのポイント

1.持ち帰りに時間をかけない

帰宅までの時間が長くなる場合は、持ち帰り自体を控えることも検討しましょう。

特に夏場は、気温の高い場所に食品を置くことを避けてください。

2.清潔な容器と器具を使う

料理を詰め替える際は、清潔な容器や箸などを使用します。

手指から細菌が付着することもあるため、移し替え前の手洗いも大切です。

3.帰宅後は速やかに食べる

食べ残しは時間の経過とともに微生物が増殖する可能性があります。

すぐに食べられない場合は、常温に放置せず冷蔵庫などで保管しましょう。

4.食べる前に十分に再加熱する

再加熱するときは、食品全体に熱が行き渡るようにします。

電子レンジを使用する場合、加熱ムラが生じやすい料理は途中でかき混ぜるなどの工夫が必要です。

ただし、再加熱すれば必ず安全になるわけではありません。

5.異常があれば食べない

次のような変化があれば、口にしないでください。

- 酸っぱいような異臭がする
- 普段と異なる味がする
- ぬめりや変色がある
- 保存状態が不明である
- 長時間、高温の場所に置いていた

においや見た目だけでは安全性を判断できないこともあります。保存状態に不安がある場合は、食べない判断が大切です。

特に注意したい食中毒菌

国のガイドラインでは、食べ残しの持ち帰りで注意したい食中毒菌についても説明されています。



黄色ブドウ球菌

人の皮膚や手指などに存在し、料理の詰め替え時に食品へ付着する可能性があります。増殖時に作る毒素は、通常の電子レンジ加熱では無毒化できません。


セレウス菌

米飯やチャーハン、パスタなどが食中毒の原因となることがあります。常温で放置すると増殖し、通常の加熱では無毒化できない毒素を作る場合があります。


ウエルシュ菌

カレーやシチューなどが原因食品となることがあります。加熱後にゆっくり冷却したり、長時間放置したりすると増殖しやすくなります。


腸炎ビブリオ

刺身や寿司、貝類などの魚介類と関係する食中毒菌です。常温では増殖が非常に速いため、生の魚介類の持ち帰りは控えるのが基本です。


特に重要なのは、食中毒菌によっては加熱しても毒素が残る場合があることです。

「持ち帰った後に電子レンジで温めれば大丈夫」という考え方は危険です。

食中毒を防ぐためには、持ち帰る前から適切な食品を選び、清潔に取り扱い、温度管理を徹底する必要があります。

持ち帰りマナーとして知っておきたいこと

衛生面以外にも、周囲への配慮が欠かせません。

- 食べきれないと分かった時点で早めに店員へ相談する。
- 店舗の許可を得ずに勝手に料理を詰めない。
- 持ち帰り不可の料理を無理に要求しない。
- 容器代や店舗独自のルールを確認する。
- 持ち帰った料理を他人に譲らない。特にアレルギーのある人への譲渡は避ける。
- 体調不良がある場合は料理の詰め替えをしない。

厚生労働省と消費者庁のガイドラインでは、店内で手を付けた料理は、原則としてその本人が食べることも求めています。

また、持ち帰り後に体調不良が起きた場合は、医療機関を受診し、必要に応じて保健所や飲食店にも連絡しましょう。

【ドギーバッグに関するよくある質問(FAQ)】

Q1:ドギーバッグは日本の飲食店でも使えますか?

A1:利用できます。ただし、すべての店舗が対応しているわけではありません。料理の種類や衛生上の理由から持ち帰りを断られることもあるため、必ず店員に確認しましょう。

Q2:ドギーバッグとテイクアウトは同じ意味ですか?

A2:厳密には異なります。ドギーバッグは店内で食べきれなかった料理を持ち帰ること、テイクアウトは最初から持ち帰る目的で料理を購入することです。

Q3:ドギーバッグの持ち帰りは法律で禁止されていますか?

A3:食べ残しの持ち帰りを一律に禁止する法律上の規定はありません。ただし、店舗との合意が必要であり、店舗の判断や衛生上のルールに従う必要があります。

Q4:ドギーバッグに入れた料理は翌日食べても大丈夫ですか?

A4:一概に安全とはいえません。国のガイドラインでは、帰宅後できるだけ速やかに食べることが推奨されています。保存状態や料理の種類によってリスクが異なるため、翌日まで保存することを前提に持ち帰るのは避けましょう。

Q5:ドギーバッグに入れてはいけない料理はありますか?

A5:刺身や寿司などの生もの、半生の肉料理、傷みやすい料理などは持ち帰りに適さない場合があります。スープや飲み物なども店舗によって対応が異なります。

Q6:mottECOとドギーバッグは何が違いますか?

A6:どちらも食べ残しの持ち帰りに関係します。ドギーバッグは持ち帰り用の袋や容器を指す一般的な言葉で、mottECOは日本での食べ残し持ち帰りを促すために選定された愛称です。

Q7:ドギーバッグの容器は無料でもらえますか?

A7:店舗によって異なります。無料で提供するところもあれば、有料の持ち帰り容器を用意しているところもあります。注文前に確認すると安心です。

ドギーバッグとは、外食で食べきれなかった料理を持ち帰るための容器や袋のことです。

犬のために料理を持ち帰るという英語の表現に由来し、現在では食品ロス削減に貢献する行動として世界各地で知られています。

日本では、2020年に選定された「mottECO」という愛称を通じて、食べ残しを持ち帰る習慣の普及が進んでいます。

さらに2024年12月には消費者庁と厚生労働省が持ち帰り促進ガイドラインを公表し、2026年4月には環境省が導入手引きを発表しました。

2026年の最新の食品ロス推計が約461万トンという数字を示すなか、食べ残しを減らすための一人ひとりの行動には意味があります。

ただし、食品ロス削減と食中毒予防は両立させなければなりません。

ドギーバッグを上手に利用するための判断基準は、次の3つです。

1. まずは食べきれる量を注文する。
2. 持ち帰る場合は、店舗が認めた安全性の高い料理を選ぶ。
3. 持ち帰った料理は適切に保存し、できるだけ早く食べる。

食べ残しを持ち帰ることは、決して恥ずかしい行為ではありません。大切なのは、お店への配慮と食品衛生への理解を持って行動することです。

食べ物を無駄にしないという小さな選択を、無理なく日常の外食習慣に取り入れていきたいところです。

主な参考資料

- 消費者庁・厚生労働省「食べ残し持ち帰り促進ガイドライン」(2024年12月25日)
- 環境省「mottECO導入の手引き」(2026年4月版)
- 環境省「我が国の食品ロスの発生量の推計値(令和6年度)」(2026年6月30日)
- 消費者庁「外食時のおいしく食べきりガイド」(2026年6月更新)
- 集英社「イミダス 現代人のカタカナ語辞典」
- Etymonline「Doggy」の語源解説

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黒田 慎平
デジタルマーケター 黒田 慎平
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リーグ公式記録と大会発表を出典に、選手コメントは会見の逐語録から引用。数値は試合後に公式記録で確認します。

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