作品概要・ストーリー
ドラマ『レンタルなんもしない人』は、特別な能力もサービスも提供しない、ただそこにいるだけの男性を主人公にしたヒューマンドラマです。
主人公の森山将太は、会社を辞めて「レンタルなんもしない人」というサービスを始めます。依頼者から求められるのは、仕事の手伝いや専門的なアドバイスではありません。
- 東京で最後の一日を一緒に過ごしてほしい
- 会社に行くのが怖いので付き添ってほしい
- 誕生日を一緒に祝ってほしい
- 離婚届を提出する際に同行してほしい
- 誰にも話せない恋愛の話を聞いてほしい
こうした依頼を受け、森山将太は相手のそばにいます。
大切なのは、彼が積極的に問題を解決しようとしないことです。説教をしたり、無理に励ましたりせず、依頼者が自分の気持ちと向き合う時間を作ります。
全12話のストーリーを簡単に紹介| 話数 | 主なエピソード・テーマ |
|---|---|
| 第1話 | 志田未来演じる女性の東京最後の日に同行する |
| 第2話 | 岡山天音演じる会社員の出社への不安に寄り添う |
| 第3話 | 福原遥演じる女子大生の誕生日を一緒に祝う |
| 第4話 | 山口紗弥加演じる女性の離婚届提出に同行する |
| 第5話 | 将太の退職とレンタル活動をめぐり、妻の両親との関係が揺れる |
| 第6話 | 子育て中の女性が、閉店するレストランへ行くのを見守る |
| 第7話 | 西岡德馬演じる高齢男性の葬儀の生前予約に同行する |
| 第8話 | 松尾諭演じる男性の恋愛やデートを振り返る |
| 第9話 | 土村芳・古川琴音演じる女性カップルの恋愛事情を聞く |
| 第10話 | 磯村勇斗演じる男性の孤独や過去に関わる依頼を受ける |
| 第11話 | 神林勇作から夢コンクールの審査員を依頼される |
| 第12話 | 大切な人を失った女性の依頼と、将太自身の活動の行方を描く |
各話は基本的に依頼者ごとのエピソードを中心に展開します。一方、森山家の日常や神林との対立など、複数の回を通じて続くストーリーもあります。
特に第5話では、将太の仕事に対する考え方と家族の生活が正面からぶつかります。何もしないことを仕事にするという選択は、本人だけの問題ではなく、家族にも影響するからです。
第9話では同性カップルの恋愛を扱い、周囲に気軽に話せない悩みや、他人の何気ない言葉が生む生きづらさを描いています。
このように、作品は単なるコメディーではありません。日常の小さな出来事から、人間関係や社会との距離の取り方を考えさせる構成になっています。各話のストーリーはテレビ東京の公式番組情報でも確認できます。
【キャスト・相関関係】増田貴久、比嘉愛未、葉山奨之、古舘寛治の役柄

主要出演者・人物設定
本作の魅力を支えているのが、個性の異なるレギュラーキャストです。
増田貴久:森山将太(レンタルさん)主人公の森山将太を演じます。会社を辞めて、何もしないことをサービスにする男性です。依頼者の話を聞きながら、必要以上に踏み込最初に、相手の時間を尊重します。
増田貴久の演技で注目したいのは、表情や反応の抑制です。
一般的なドラマの主人公であれば、悩む人を励ましたり、問題を解決したりする場面が多くなります。しかし森山将太は違います。
相手の言葉を受け止め、静かにその場にいる。その独特の存在感が作品の中心です。
増田自身も、テレビ東京の放送前インタビューで、演じる役との共通点として「なんもしない」ことが得意だと説明しています。
比嘉愛未:森山沙紀将太の妻・森山沙紀を演じます。夫の活動を温かく見守る存在であり、将太の選択を家庭という現実的な視点から支えています。
沙紀は、作品における重要な人物です。
夫の活動を頭ごなしに否定するのではなく、将太が自分らしく生きることを理解しようとします。しかし、生活をともにする以上、何でも無条件に受け入れられるわけではありません。
第5話では、将太の退職や活動を妻の両親にどう説明するかという問題が浮上します。
比嘉愛未は公式キャストコメントで、沙紀について包容力と温かみを感じる女性だと語っています。
葉山奨之:神林勇作将太に対して批判的な態度を取る神林勇作を演じます。ある出来事をきっかけに、レンタルさんのアンチになっていく人物です。
神林は単純な悪役ではありません。
がむしゃらに働くエリート営業マンという設定で、何もしないことを仕事にする将太の存在に疑問を持ちます。
葉山は役作りについて、攻撃的なコメントを書く人間の心理を考え、なぜ神林がそのような行動を取るのか想像したと説明しています。
そのため、神林の存在は作品に社会的な視点を加えています。
古舘寛治:金田雑誌を売ろうとする謎の男・金田を演じます。ホームレスという設定で、将太との独特な掛け合いが作品にユーモアを加えています。
金田は、主人公の周囲にいる人物の中でも個性的な存在です。
古舘寛治は公式コメントで、金田を自由人として捉え、演じることを楽しみにしていたと話しています。
主要キャストの関係性一覧作品内の人物関係を整理すると、次のようになります。
なお、松川星もレギュラー出演者として公式キャストに掲載されています。各話のゲストには志田未来、福原遥、山口紗弥加、徳永えり、松尾諭、磯村勇斗、松本若菜など、幅広い俳優が参加しています。
【放送日・最終回】2020年4月8日から9月30日まで全12話を放送
テレビ東京のドラマホリック枠で放送された本作は、2020年4月8日にスタートしました。
当初は毎週水曜日の深夜0時12分から0時52分までの放送予定でした。
ただし、放送期間中には一時休止がありました。
テレビ東京の公式発表によると、2020年8月4日に9月9日からの放送再開が告知され、新たに撮影したミニストーリーを含む特別版の再放送も予定されました。
放送スケジュールの重要な日付| 項目 | 日付・内容 |
|---|---|
| 初回放送 | 2020年4月8日 |
| 通常放送 | 毎週水曜日 深夜0時12分 |
| 放送休止後の再開 | 2020年9月9日 |
| 最終回 | 2020年9月30日 |
| 全話数 | 全12話 |
| 放送局 | テレビ東京系列ほか |
最終回の放送日は2020年9月30日です。
依頼者として登場する森田希美(松本若菜)は、好きだった人を突然亡くし、自分に何かできることがあったのではないかと悔やんでいました。
彼女の依頼は、亡くなった人の形見である帽子をかぶり、一緒にお茶をしてほしいというものです。
将太はいつものように依頼を受け、帽子を通して希美の気持ちに向き合います。
一方、将太自身もレンタル活動をこのまま続けるべきか悩んでいました。そこへアンチである神林が現れます。
依頼者の物語だけでなく、将太自身の人生や夫婦関係にも決着がつく展開です。
テレビ東京の最終話紹介では、唐沢寿明のゲスト出演も発表されました。公園でブランコをこぐ男性を演じ、増田貴久との共演も話題になりました。
主題歌はNEWSの「ビューティフル」
「ビューティフル」
2020年・ジャニーズ エンタテイメント
主題歌には、増田貴久が所属するNEWSの「ビューティフル」が採用されました。
この楽曲はドラマのために書き下ろされたもので、誰かのそばにいて心に寄り添うという作品のテーマと重なります。
特に、何かをしてあげることだけが人を支える方法ではないというドラマの考え方と、楽曲の穏やかな雰囲気がよく合っています。
テレビ東京は2020年3月25日に主題歌を発表。増田も、自身の初主演作品にNEWSの楽曲が採用されたことへの喜びをコメントしています。
【実話との違い】森本祥司が実在モデル!原作とドラマの関係を検証
このドラマを調べるうえで、最も重要なのが実在モデルの存在です。
主人公の森山将太は、完全な架空の人物ではありません。
モデルとなったのは、実際に「レンタルなんもしない人」というサービスを始めた森本祥司です。
森本祥司とはどんな人物?森本祥司は、2018年6月にSNS上で「なんもしない人(ぼく)を貸し出します」という活動を始めた人物です。
テレビ東京の公式番組紹介によると、活動開始当初は反応が少なかったものの、徐々に注目を集め、約1年半でSNSのフォロワー数が25万人に達しました。
依頼の内容は多岐にわたります。
- マラソンのゴール地点で待っていてほしい
- 離婚届の提出に同行してほしい
- 会社への出社に付き添ってほしい
- 一緒に食事をしてほしい
- 誰かに話を聞いてほしい
依頼者が求めるのは、必ずしも専門家や友人ではありません。自分の生活に過度に干渉しない第三者の存在です。
森本は大阪大学大学院理学研究科を修了した経歴を持ち、出版社勤務などを経てフリーランスのライターとして活動していました。自身の経験や仕事への適性を考えた末に、現在のサービスにつながる活動を始めています。
原作となった書籍は2冊ドラマの原作と原作協力として、次の2冊が公式に発表されています。
『レンタルなんもしない人のなんもしなかった話』
晶文社・2019年4月刊行
2018年6月のサービス開始から2019年初頭までの依頼や出来事を、ほぼ時系列で紹介するノンフィクション・エッセイです。
『〈レンタルなんもしない人〉というサービスをはじめます。』
河出書房新社・2019年5月刊行
お金、仕事、人間関係についての考え方と、実際のレンタルエピソードを通じて、新しい働き方や生き方を考える一冊です。
加えて、2020年4月には『レンタルなんもしない人の“もっと”なんもしなかった話』も晶文社から刊行されています。こちらは2019年2月から2020年1月までの出来事を扱い、ドラマの原作にも関係する書籍として紹介されました。
森本祥司本人もドラマ制作に関わっていた?ここは見落とされやすいポイントです。
テレビ東京のインタビュー記事では、森本本人がドラマ化に際して増田貴久と顔合わせをしたことや、脚本のセリフについて意見を伝えたことを明かしています。
特に興味深いのは、ドラマを盛り上げるための一般的な演出と、実際の「なんもしない人」の活動との間に違いが生じないよう、本人が意見を出していた点です。
つまり、単に実在人物の名前やサービスを借りた作品ではありません。モデル本人の考え方も制作に反映されたドラマだったのです。
実話とドラマの違いを比較| 比較項目 | 実際の活動・原作 | テレビドラマ |
|---|---|---|
| 主人公 | 森本祥司 | 森山将太 |
| 活動開始 | 2018年6月 | 劇中でサービスを開始 |
| 依頼内容 | 実際に寄せられた多様な依頼 | 実話を参考にドラマとして再構成 |
| 妻 | 森本本人の家族 | 森山沙紀として比嘉愛未が演じる |
| アンチ | 実際のSNS上の反応 | 神林勇作という人物を設定 |
| 周囲の人物 | 実際の依頼者や関係者 | 金田などのドラマ独自の人物設定 |
| 物語の構成 | 日々の活動を記録したエッセイ | 1話完結型と連続ドラマの要素を融合 |
ここで重要なのは、実話を題材にしていることと、全エピソードが実話であることは別だという点です。
実際の書籍は、依頼者とのやり取りや活動記録を中心にしたノンフィクションです。
一方、ドラマには森山家の生活や神林との対立など、連続ドラマとしての展開があります。
特に神林勇作や金田について、森本祥司本人の実在する知人をそのまま再現した人物だと判断できる公式情報はありません。
そのため、作品を見る際には「実在のサービスを題材にしたフィクション」という位置づけで理解するのが適切です。
【評判・感想】レンタルなんもしない人のドラマは面白い?評価される理由
3.5
Filmarksの作品評価
確認できる作品ページの総合評価・レビュー1,400件超
Filmarksのレビューでは、総合評価は3.5。視聴者の感想には、作品の穏やかな雰囲気や、出演者の演技を評価する声が見られます。
評価されているポイント1. 増田貴久の自然体の演技
主人公は大きなリアクションを取るタイプではありません。
そのため、何もしないことを自然に見せる演技が重要になります。増田の柔らかい雰囲気や落ち着いた表情は、主人公の設定と相性がよいという感想につながっています。
2. 依頼者の悩みが身近で共感しやすい
仕事、恋愛、家族、孤独など、扱われるテーマは特別なものばかりではありません。
誰にでも起こり得る悩みを取り上げることで、自分の経験と重ねながら視聴できます。
3. NEWSの主題歌が作品の雰囲気に合っている
「ビューティフル」の穏やかな音楽が、ドラマの余韻を支えています。
好みが分かれるポイント一方、作品のテンポについては好みが分かれます。
- 展開がゆっくりで刺激が少ない
- 主人公が積極的に問題を解決しないため、物足りなく感じる
- 家族が主人公の活動を受け入れる展開に現実味を感じにくい
- 後半には重いテーマもあり、単純な癒やし系ドラマとは異なる
実際のレビューにも、ゆったりした展開を好意的に受け止める感想がある一方、家族の負担を気にする意見が見られます。
どんな人におすすめ?
おすすめできる人
- 日常を描いたヒューマンドラマが好き
- 人間関係や孤独をテーマにした作品を見たい
- 増田貴久や比嘉愛未の出演作を楽しみたい
- 1話ごとに異なる依頼者の人生を見たい
- 派手な展開よりも心に残る会話を重視する
あまり向いていない人
- スピーディーな展開を求める
- 明確な事件や謎解きがあるドラマを見たい
- 主人公が積極的に行動する物語が好き
作品の評価を判断するなら、一般的なドラマのような盛り上がりを期待するよりも、登場人物の心の変化や会話の余白に注目するのがおすすめです。
【2026年最新】レンタルなんもしない人のドラマはどこで見られる?配信状況
2026年11月に視聴を検討している人にとって、気になるのが現在の配信状況です。
結論からいうと、2026年9月時点のFilmarksの配信情報では、TSUTAYA DISCASの宅配DVDレンタルが掲載されています。
TSUTAYA DISCAS
- 視聴形式:宅配DVDレンタル
- 見放題配信:Filmarksの掲載情報では確認できず
- レンタル料金:単品レンタルなどの利用条件による
- 視聴環境:DVD対応機器が必要
2026年9月時点のFilmarks掲載情報。利用前に在庫・料金・発送条件を確認してください。
ここは少し注意が必要です。
放送当時のテレビ東京公式サイトには、ParaviとひかりTVで全話配信するという案内が残っています。しかし、これは2020年当時の情報です。
Paraviは2023年6月30日にU-NEXTとサービス統合されました。現在は旧Paravi作品もU-NEXT内で提供される仕組みですが、すべての旧作品が引き続き視聴できるわけではありません。
2026年9月の配信情報では、少なくとも本作の見放題配信は掲載されておらず、TSUTAYA DISCASの宅配レンタルが確認できる状態です。
したがって、U-NEXTの契約だけで全12話を見られると考えるのは避けたほうがよいでしょう。
2026年に視聴するなら何を確認する?1. まずU-NEXTやNetflixなどで作品名を検索する。
2. 見放題・レンタル対象の表示を確認する。
3. 配信されていない場合はTSUTAYA DISCASでDVDの在庫を調べる。
4. DVDを選ぶ場合は、再生機器や返却条件も確認する。
なお、配信状況は変更される可能性があります。契約前に各サービスの作品ページで確認することが大切です。
【よくある質問】レンタルなんもしない人のドラマに関するFAQ
Q1:レンタルなんもしない人のドラマは実話ですか?
A:実在する森本祥司のサービスを題材にしています。ただし、主人公の森山将太はドラマ上の名前で、家族や神林勇作などの人物設定、エピソードの展開には脚色があります。
Q2:増田貴久は何役ですか?
A:主人公の森山将太役です。「レンタルなんもしない人」として活動する男性を演じています。
Q3:比嘉愛未は何役ですか?
A:森山将太の妻・森山沙紀役です。夫の活動を温かく見守る重要な人物です。
Q4:葉山奨之と古舘寛治は何役ですか?
A:葉山奨之は将太のアンチとなる神林勇作役、古舘寛治は雑誌を売ろうとする謎の男・金田役です。
Q5:ドラマは何話までありますか?
A:全12話です。初回は2020年4月8日、最終回は2020年9月30日に放送されました。
Q6:主題歌は何ですか?
A:NEWSの「ビューティフル」です。ドラマのために書き下ろされた楽曲です。
Q7:2026年現在、無料で全話視聴できますか?
A:2026年9月時点の配信情報では、無料の見放題配信は確認できません。TSUTAYA DISCASの宅配DVDレンタルが掲載されています。最新状況は各サービスで確認してください。
『レンタルなんもしない人』は、2020年4月8日から9月30日までテレビ東京系で放送された全12話のヒューマンドラマです。
増田貴久が森山将太を演じ、比嘉愛未、葉山奨之、古舘寛治が主要キャストとして出演しました。主題歌はNEWSの「ビューティフル」です。
作品の出発点にあるのは、2018年に活動を始めた実在の森本祥司です。原作となった書籍には実際の依頼や活動記録がまとめられていますが、ドラマでは家族関係や登場人物の対立などが加えられ、独自のヒューマンストーリーに仕上げられています。
この作品の本当の面白さは、主人公が何かを成し遂げることではありません。
誰かが悩んでいるとき、無理に答えを出さなくても、ただそばにいることで気持ちが軽くなる場合がある。その小さな発見を、12話を通して描いています。
2026年に初めて見る人にも、放送当時に見て懐かしさを感じる人にも、改めて味わう価値のある作品です。
視聴する際は、配信サービスの最新状況を確認したうえで、森本祥司の実際の活動や原作書籍と見比べると、ドラマの魅力がさらに深まります。
主な参考資料
- テレビ東京『レンタルなんもしない人』公式番組情報・キャスト・ストーリー
- テレビ東京プラス「レンタルさん」森本祥司インタビュー(2020年)
- 晶文社『レンタルなんもしない人のなんもしなかった話』
- 河出書房新社『〈レンタルなんもしない人〉というサービスをはじめます。』
- U-NEXT公式発表「U-NEXTとParaviがサービス統合」
- Filmarks『レンタルなんもしない人』作品評価・配信情報