村上虹郎のドラマ出演歴は、2015年のWOWOW作品やフジテレビ系の青春ドラマから始まり、2017年にはテレビ東京の主演作『デッドストック~未知への挑戦~』に出演。2018年以降は民放の連続ドラマやNHK作品、Netflixオリジナルシリーズにも活動の幅を広げている。
所属事務所ディケイドの公式プロフィールを中心に、主なテレビ・配信ドラマを年代順に整理した。
※主な出演作を掲載。単発ドラマ、配信作品、短編作品を含む。2026年の『ストレンジ』は出演予定と実際の放送実績を区別している。
この一覧から見えてくるのは、村上が単に若手俳優として学園ドラマに出演していたのではなく、早い段階から主演、重要なゲスト、物語の鍵を握る人物を演じてきたことだ。
特に2017年の『デッドストック~未知への挑戦~』は主演作として大きな転換点となった。2018年の『この世界の片隅に』、2020年の『MIU404』、2021年の『カムカムエヴリバディ』と、ジャンルの異なる作品で印象を残している。
2022年には『未来への10カウント』や『ガリレオ 禁断の魔術』にも出演。ドラマと映画を横断する活動が続いた。
【代表作を深掘り】カムカム・MIU404・今際の国のアリスで演じた役

村上虹郎のドラマ出演作を調べる読者が特に気にするのが、代表作の役名と物語の中での立ち位置だ。
同じ俳優でも、作品によって演技の方向性は大きく変わる。ここでは知名度の高い3作品を中心に、それぞれの役どころを整理する。
1.『カムカムエヴリバディ』雉真勇役NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』は、2021年度後期に放送された朝ドラ。上白石萌音、深津絵里、川栄李奈の3人がヒロインを務め、親子3世代にわたる人生を描いた作品だ。
村上が演じたのは、雉真勇(きじま・いさむ)。
勇は、ヒロインの橘安子(上白石萌音)の同級生で、地元の名家・雉真家の次男。甲子園を目指す野球少年であり、兄の稔(松村北斗)を尊敬している。
安子に好意を抱いているものの、素直に気持ちを伝えられず、つい意地悪な態度を取ってしまう人物でもある。
この役で印象的なのは、勇の不器用さと人間味だ。
兄への尊敬、安子への恋心、家族の期待との葛藤。若さゆえの感情の揺れが物語の序盤に深みを与えている。
勇は単なる恋愛上のライバルではない。戦前から戦後へと移り変わる時代の中で、雉真家の人々が何を選び、どう生きるのかを考えるうえでも重要な存在だった。
村上自身も当時のインタビューで、兄・稔との関係性を見どころとして挙げていた。朝ドラ初出演ながら、作品の中心人物の一人として幅広い視聴者に知られるきっかけになった。
2.『MIU404』香坂義孝役2020年のTBS金曜ドラマ『MIU404』では、第6話「リフレイン」にゲスト出演した。
演じた人物は、香坂義孝(こうさか・よしたか)。
香坂は、星野源演じる志摩一未の捜査一課時代の元相棒である。
2人はタリウムを使用した連続毒殺事件を捜査していたが、香坂はある日、古いビルの下で遺体となって発見される。
その死をめぐって志摩に疑いがかかり、彼は「相棒殺し」と呼ばれるようになった。
第6話では、綾野剛演じる伊吹藍と岡田健史演じる九重世人が、香坂の死の真相を追う。
このエピソードの見どころは、現在の志摩が抱えている過去の傷が明らかになることだ。
香坂は回想の中に登場する人物だが、志摩の人物像を理解するために欠かせない存在となっている。
村上の演技では、若さゆえの焦りや正義感、経験不足からくる危うさが要点。冷静で大人びた役柄とは違う、未熟さを抱えた刑事を演じている。
TBS公式のゲストインタビューでも、監督から若さゆえの勢いを求められたことが紹介されている。
3.『今際の国のアリス』苣屋駿太郎役Netflixシリーズ『今際の国のアリス』は、麻生羽呂の同名漫画を原作としたサバイバルサスペンス。
山﨑賢人演じる有栖良平と、土屋太鳳演じる宇佐木柚葉を中心に、異世界に迷い込んだ人々が命を懸けたゲームに挑む。
村上が演じるのは、苣屋駿太郎(ちしや・しゅんたろう)。通称チシヤだ。
チシヤは冷静沈着で頭脳明晰な人物。感情を表に出すことが少なく、他人との距離を保ちながら、独自の判断でゲームを攻略していく。
特に心理戦や駆け引きに強く、単純な身体能力ではなく、観察力と知略で状況を切り抜けるタイプだ。
シーズン1では、アリスやウサギと異なる立場から物語に関わり、独自に今際の国の秘密を追う。
2022年12月配信のシーズン2では、さらに複雑なゲームと人間関係に直面する。チシヤの冷静さや合理性が、極限状態でどのように発揮されるかが見どころだ。
そして2025年9月配信のシーズン3にも続投。シリーズを通して苣屋駿太郎を演じており、村上の俳優業再開を象徴する作品にもなった。
4.『未来への10カウント』西条桃介役2022年のテレビ朝日系ドラマ『未来への10カウント』では、西条桃介(さいじょう・ももすけ)を演じた。
西条は15歳の高校1年生。大阪から転校してきたボクシング部員で、実力は高いものの、生意気でトラブルメーカーな一面を持っている。
主人公の桐沢祥吾(木村拓哉)がボクシング部のコーチを務める中で、西条は部員たちとの関係や自身の問題に向き合っていく。
同作では、山田杏奈演じる水野あかりら若い部員たちとの関係も物語の重要な要素となった。
『カムカムエヴリバディ』の勇とは異なり、こちらでは反抗的な態度の裏に複雑な感情を抱える少年を演じている。
同じ若者役でも、時代背景や作品のテーマによって異なる人物像を作り上げている点に注目したい。
【2026年最新出演作】ロスト・アンド・ファウンドとストレンジの真相
2026年の村上虹郎のドラマ活動を理解するうえで、最も重要なのが『ロスト・アンド・ファウンド~君を探して』と『ストレンジ』の違いだ。
両作品とも所属事務所の出演情報に掲載されたが、実際の放送状況は同じではない。
『ロスト・アンド・ファウンド~君を探して』山下慈英役『ロスト・アンド・ファウンド~君を探して』は、日本とシンガポールの国際共同制作によるサスペンス・アドベンチャードラマ。
NHK BSP4Kで2026年3月18日と25日に放送された。全6話で、各放送日に3話ずつ連続放送する構成だった。
主演は山田杏奈とシンガポールの俳優Shawn Thia(ショーン・ティア)。村上虹郎のほか、森田想、大東駿介、杉本哲太、山下リオらが出演している。
村上が演じたのは山下慈英(やました・じえい)。
慈英は、特殊詐欺グループ「アベル」でロマンス詐欺を指揮する重要人物だ。
物語の発端は、シンガポールの青年リッチーがオンラインゲームで知り合った日本人女性サクラの失踪。
リッチーは彼女を探すため日本へ向かうが、サクラは実際にはロマンス詐欺組織の一員だった。
一方、山田杏奈演じる内田優花も、知らないうちに闇バイトに巻き込まれていく。
村上演じる慈英は、優花を詐欺組織へ引き込む人物でありながら、単純な悪役では片付けられない複雑なキャラクターとして設定されている。
これまでの刑事ドラマや学園ドラマとは違い、国際的な犯罪組織を背景にした作品で、社会性のあるサスペンスに挑戦した出演作だ。
『ストレンジ -伊藤潤二の夜も眠れぬ奇妙な話-』古関役テレビ東京のドラマ24『ストレンジ -伊藤潤二の夜も眠れぬ奇妙な話-』は、ホラー漫画家・伊藤潤二の作品を実写化したオムニバス形式の連続ドラマだ。
2026年7月3日の放送開始が予定され、村上は第1話「幻痛屋敷」に出演することが所属事務所から発表されていた。
役名は古関。失業中の青年という設定で、第1話の主人公を務める予定だった。
しかし、2026年6月に村上の傷害容疑による書類送検が報じられたことを受け、テレビ東京は対応を検討。その後、6月26日に第1話の放送と配信を見送ると発表した。
7月3日の記者会見では、制作側も判断の経緯を説明している。
放送スケジュールについては、当初第2話として予定されていた「死びとの恋わずらい-四つ辻の美少年-」を第1話に繰り上げた。
ここで押さえておきたいのは、『ストレンジ』というドラマ全体の放送が中止されたわけではないということだ。
見送られたのは、村上が出演予定だった「幻痛屋敷」のエピソードであり、オムニバス作品のほかのエピソードは予定を変更して放送された。
また、書類送検という手続きは、それだけで有罪判決や刑事責任の確定を意味するものではない。今回の記事で扱う放送上の事実は、テレビ東京が発表した番組編成上の対応である。
2026年の出演・放送状況を比較| 作品 | 役名 | 状況 |
|---|---|---|
| ロスト・アンド・ファウンド | 山下慈英 | 3月に放送 |
| ストレンジ | 古関 | 第1話の放送・配信を見送り |
2026年のドラマ出演を検索すると、両作品が同じように「出演」と表示される場合がある。しかし、キャストとして発表されたことと、実際に作品が放送されたことは別の情報だ。
視聴できる出演作を探している場合は、『ロスト・アンド・ファウンド~君を探して』を実際の放送作品として確認するのが適切だ。
【休養から俳優業再開へ】村上虹郎の最新活動とキャリアの転換点
村上虹郎のドラマ出演歴を語るうえで、2023年から2025年にかけての活動の変化も見逃せない。
所属事務所ディケイドは2023年3月15日、村上が心身の不調により、舞台『エヴァンゲリオン・ビヨンド』を降板すると発表した。
同時に、しばらく休養期間を設け、回復に努めることも公表された。
その後、2025年9月には俳優業を再開したことが報じられた。
復帰を象徴する作品が、Netflixの『今際の国のアリス』シーズン3だ。シーズン1から演じてきたチシヤ役で再び出演し、シリーズの主要キャラクターとして物語に戻ってきた。
加えて、2025年にはTOKYO FMのメンバーシップ限定番組『模索ラジオ 村上虹郎』もスタートしている。
2026年にはNHKの国際共同制作ドラマへの出演が実現した。
こうした流れを整理すると、次のようなキャリアの変化が見えてくる。
- 2015~2017年: 主演作や青春ドラマへの出演を重ね、俳優としての基盤を形成。
- 2018~2022年: 朝ドラ、刑事ドラマ、配信サスペンスなどで役柄の幅を拡大。
- 2023年: 心身の不調により休養。
- 2025年: 『今際の国のアリス』シーズン3などで俳優業を再開。
- 2026年: NHKの国際共同制作ドラマに出演。テレビ東京作品では第1話の放送見送りという出来事もあった。
村上虹郎の魅力は、同じ俳優でありながら、作品によってまったく異なる人物像を作り上げている点にある。
視聴する作品を選ぶなら、次の基準が分かりやすい。
- 人間ドラマが好きな人: 『カムカムエヴリバディ』。家族、恋愛、時代の変化を背景にした人物描写を楽しめる。
- 緊張感のある刑事ドラマが好きな人: 『MIU404』。第6話を通じて志摩と香坂の過去に迫れる。
- 頭脳戦やサバイバルが好きな人: 『今際の国のアリス』。チシヤの知略や心理戦が見どころ。
- スポーツと青春の物語が好きな人: 『未来への10カウント』。西条桃介の成長や人間関係に注目したい。
- 国際的な犯罪サスペンスが好きな人: 『ロスト・アンド・ファウンド~君を探して』。山下慈英の複雑な人物像が作品の見どころとなる。
特に『MIU404』と『今際の国のアリス』は、村上の異なる演技表現を比較するのに適している。
前者では若さや未熟さを抱えた刑事、後者では冷静さと知略を備えた人物。役柄の対照性を意識すると、出演作品をより深く楽しめる。
【村上虹郎のドラマに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:村上虹郎の代表的な出演ドラマは何ですか?
A1:『カムカムエヴリバディ』『MIU404』『今際の国のアリス』『未来への10カウント』『この世界の片隅に』などです。特に雉真勇、香坂義孝、苣屋駿太郎、西条桃介は代表的な役名として知られています。
Q2:村上虹郎の2026年最新出演ドラマは何ですか?
A2:2026年3月にNHK BSP4Kで放送された『ロスト・アンド・ファウンド~君を探して』です。山下慈英役を演じています。『ストレンジ』にも出演予定でしたが、担当する第1話の放送・配信は見送られました。
Q3:村上虹郎は『今際の国のアリス』シーズン2にも出演していますか?
A3:出演しています。演じているのは苣屋駿太郎、通称チシヤです。シーズン1から続投し、2025年配信のシーズン3にも出演しています。
村上虹郎のドラマ出演歴は、2015年の『天使のナイフ』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』から始まり、『仰げば尊し』『デッドストック~未知への挑戦~』『この世界の片隅に』などを経て、2020年代には幅広いジャンルの作品へと広がった。
中でも『カムカムエヴリバディ』の雉真勇、『MIU404』の香坂義孝、『今際の国のアリス』の苣屋駿太郎は、作品ごとの演技の違いを理解するうえで外せない役柄だ。
2026年は『ロスト・アンド・ファウンド~君を探して』で山下慈英を演じ、国際共同制作ドラマへの出演を実現。一方、『ストレンジ』では第1話の放送・配信見送りという予定変更が生じた。
2026年11月時点で注目すべきなのは、実際に放送された作品と出演予定だった作品を区別すること、そして2025年の俳優業再開以降の活動を追うことだ。
これまでの出演作を見比べると、村上虹郎は青春ドラマから心理サスペンス、社会派作品まで、幅広い役柄を経験してきた俳優である。今後の新作発表や出演情報にも引き続き注目したい。